みなさまお久しぶりです。3ヶ月ほどご無沙汰しておりました。これには理由があるのです・・・。
ことの始まりはGW目前の4月の終わり。ひょんなことがきっかけで、むくむくとある気持ちが沸き起こってきました・・・。
本を!本を作りたい・・・!!!
はい、それから3ヶ月。生まれて初めての「同人誌」作りに没頭していたというわけです。カクカクジカジカで一言では説明できない様々なことがあり(あとで順を追って説明しますので興味のある方は最後までお付き合いくださいませ)、結果から申しますと7月21(日)についに本が到着・・・!!!!!
そんなわけで、7月21日(日)の夜、BOOTHにて販売スタート!!!(現在売り切れ中)
選んだ題材は「悪石島のボゼ」。2022年の夏、ボゼに会いに行くために初めての島ソロキャンプに挑戦した思い出深いひとり旅です。ブログでは公開済みの旅行記ですが、今回のために文章はすべて書き下ろしました。巻末にはボゼ解説や悪石島MAPなども掲載。旅行記としてだけでなく、ちょっとした観光案内本、民俗本、写真集としても楽しめるのかな・・・?(まだ客観的に見れない)
『彷徨記Ⅰ 悪石島のボゼ』
A5判、84頁、フルカラー(モノクロフィルム使用により一部モノクロあり)
◎以下はサンプルページ
購入していただいた皆さまにはなんと!ボゼシールをプレゼント!!!
BOOTHで用意していたのは30部。なんと、ありがたいことに販売を開始してから3日後には売り切れてしまいました・・・。10部ですら危ういと思っていたのでホッとしております。ご購入してくださった方々や、RP等で宣伝に協力してくださった方々のお陰です。本当にありがとうございます。感謝の気持ちと同時に、ガッカリされないか恐怖でぷるぷると震えております・・・。
ブログで宣伝する前に売り切れてしまったので、7月27日の夜にでも3冊ほど追加しようと思っています。
ありがたいことに、福岡は馬屋谷のLUMO&BOOKSさんでも、先週の日曜日からお取り扱いしていただいています!(現時点で残り9冊。もちろんボゼシール付き)。金土日の営業ですのでお近くの方はぜひ。
さて、ここからが本題。本作りに没頭していた3ヶ月に渡るあれやこれやを書き綴ってまいります。これから同人誌を作ってみたいという方には良い反面教師になるかと…。どうぞ笑いながら見てやってください。では、さろめり劇場のはじまりはじまり〜。
CONTENTS
- 4月末日、急に本を作りたい気持ちが燃え上がる
- ついに納品!そして地獄の日々が待っていた・・・
- 暗黒の15日間、そして本の刷り直し
- 約3ヶ月もの時を経て、ついに完成!
- LUMO&BOOKSへ納品
- BOOTH「彷徨する旅の本屋」での販売
- 本を作ることの楽しさと難しさ
- ラストミッション、国立国会図書館に納本するぞ
- おわりに
4月末日、急に本を作りたい気持ちが燃え上がる
みなさま、「同人誌」という言葉を聞いて何を思い浮かべますか?わたしは今までアニメや漫画の二次創作のことだと思っていました。ニュースでコミケの様子流れたりするもんね。実はそれだけじゃないということを知ったのがここ数年の話だったりする。SNSで旅アカや建築アカさんたちを多くフォローするようになってから、写真集や旅行記、建築を紹介したものなど様々なジャンルの同人誌があるということを知ったのです。
今はオンデマンド印刷という版を作らなくても安くてそこそこ品質もいい印刷物を小部数作れる時代。皆さまが同人誌(「薄い本」と呼ぶことも初めて知った)を意外にも多く作っていることを知り、「あれ?もしかして本を作るコトってそんなにハードル高くないのかも・・・?」。そう思わせてくれました。だからといって、すぐに作ろうとかそんなことまったく思っていなくて、もしかしたらいつか作るかもしれないなぁ・・・というぼんやりとしたものでした。
それが、ちょっとしたことがきっかけで4月末に急上昇!!!
「いっちょ作ったろうやないかーーーい!!!」
そう思い至ったのでございます。
1.ページ構成を考える
いざ本を作ろうと思った時に、一番最初に頭に浮かんだのが「悪石島のボゼ」でした。わたしの人生史上一番過酷で最高に楽しかった悪石島でのひとり旅。これなら書ける。そう思ったのです。
まずはページ構成を考えることから始めました。数年前にすでに悪石島のボゼの旅ブログは書いていたので、それを見ながら構成を組み立て、さらに分かりやすくなるようにページを入れ替え、ついにサムネイルが完成。実はとっても簡単な作業でした。
何にも考えないで書きたいことを加えていったら、全部で84頁になりました(4の倍数になるように帳尻を合わせたのですが、製本が中綴じじゃなくて無線綴じの場合はその必要なかったのね・・・今知った)。
2.写真のレイアウト
データは比較的使い慣れているillustratorで作ることにしました(InDesign使った方が楽とは思いつつ)。好きな写真は全放出が基本なわたくしのブログなもので、必然的に公開済みの写真を使って構成することになります。新鮮味はないけど仕方がない・・・。写真を配置していくのも簡単でとても楽しかった!楽しかったんです!!この時までは・・・。
3.文章を書く
ブログは公開済みではあるものの、本ではくだけた「ですます」調ではなく、「だ・である調」で書くことに決め、ブログの文章をコピペするのではなく、一から全て書き下ろすことにしました。 これがぜんぜん書けない・・・。書けないのでございます。己の文才のなさに打ちひしがれる日々 ・・・。それでもなんとか文章を絞り出し、全ページ分を書き終えたのが5月末。それから何度も何度も読み返して校正を重ね、もう何が正解のわからないまま自分の中でGOサインを出し、入稿データとして仕上がったのは6月9日(ロックの日)でした。(奥付けに6月9日と入れたくてこの日に無理矢理校了したという噂も・・・)
4.印刷所、紙、部数を決める
どこで印刷するのがいいんだろう?周りに同人誌作っている人がまったくいないため、とりあえず仕事で使ったことがあったラスクルを見てみると、初回1冊無料で無線綴じが作れるではありませんか・・・!これを使わない手はありません。9日に入稿して翌日出荷されるという最速っぷり・・・(驚愕)。しかし届いたものを確認してみると、うーん、なんだか安っぽい・・・なんでだろう・・・。紙は表紙も本文もマットで、厚みは表紙が135kg、本文を110kgにしていました。
自分だけの力ではもう限界・・・というわけで、福岡の古書店LUMO&BOOKSさんに相談しに行くことにします。店主お2人はイラストレーターとグラフィックデザイナーなので、きっと紙ものに詳しいだろうと思いまして・・・(甘えてすんません)。
「色が沈む」と言われたけれど、安っぽいのが嫌で表紙には「ヴァンヌーボ VG スノーホワイト130kg」を選び、本文は厚さを90kgに落とすことにしました。そして印刷所には、株式会社グラフィックを選ぶことに。色が綺麗とのことだったので。
それにわたしが好きな本『 村を守る不思議な神様』もグラフィックで印刷されていたのでこれはもう間違いない!わたしも奥付けにグラフィックって書きたい・・!!というミーハー心で、ちょっと他の簡易印刷所よりお高めの金額だけれどグラフィックで印刷することに決めました。紙の種類も選べるのでね。
さて、印刷所も決まり、あとは印刷するのみです。最初は自分のためだけの1冊を作ろうと思っていました。だんだん形になるにつれて、誰かに見てほしいという欲が出てきて、10冊、いや20冊刷ろうかなぁという気持ちに。そのことをLUMOさんに伝えると「少ない!100部!!!」と言われ「無理無理無理無理!!お金ない!!!!!」という押し問答。同人誌は薄い本なのに印刷部数が少ないため、どうしても高くなってしまいます。多く刷れば刷るほど単価が安くなるのですが、先立つものがない。大量に売れ残って印刷費も回収できずに赤になるのも避けたい。・・・というわけで、結局在庫が残っても自分的にギリギリセーフな30部印刷することに。SNSやブログで鳴かず飛ばずな無名のわたしの本を一体誰が買ってくれるというの!??そんな不安を胸に抱きつつ、清水の舞台から飛び降りたのでした。
5.入稿
6月16日。ついに印刷会社に入稿!同人誌を作ろうと思い立ってから早1ヶ月半。3度の飯より眠ることが大好きなわたくし。毎日平均睡眠8時間は確保したいのに、この期間毎日遅くまでパソコンと睨めっこ。食事もろくなものも食べておらず、人間やめた状態になっていました・・・。でも、やっと、やっと人としての生活に戻れる・・・。そんな風に思っていました・・・。
入稿したはいいけれど、最終的な仕上がりの確認ができないシステム。仕上がりが不安!超不安!!レイアウトの崩れやページネーションの不備があったりしないのかしら・・・。一番長い製作日数で注文したので(その分安い)、待っている間はまるで裁判の判決を待っている囚人のような気分・・・。来月から旅も控えているのに他のことは何にも手がつかず、本のことばかり考えていました。
6.シールや名刺作りとBOOTHの準備
わたしは形から入るタイプ。やるならとことん!本が届くのを待っている間、BOOTHという同人誌を作っている人がよく販売しているサイトをよくわからないまま準備したり、ボゼのシールを作ったり、必要のない名刺を作ったりもしました。あとは梱包材の準備も忘れずに!
7.販促計画
30部も印刷するのだから販促計画を立てねば!!!そう思い立って、発売予定日の1週間前から毎日一回ずつ宣伝するための文章と画像を用意。準備万端で納品される日を今か今かと待っていました。
ついに納品!そして地獄の日々が待っていた・・・
グラフィックさん、早く印刷が終わったら早く納品してくれるのね!思ったよりも早く出荷され、翌日の6月24日。ついに届くという日の昼に、わたしはある重大なことに気付いてしまったのです・・・。
どこにも許可とってねぇぞ・・・
そう、驚くべきことに好き勝手作るだけ作って、どこにも掲載許可をもらっていなかったのです・・・(サーーーっと青ざめるわたくし)。著作権、肖像権などというものがとてつもなく厳しい現代。同人誌を作るということに一直線で没頭していたせいか、掲載許可を取るということが頭からスコーンと抜け落ちてしまっていたよ・・・。
夜、グラフィックから本が納品されます。ワクワクしながら待っていたはずなのに、今は許可取りのことで頭がいっぱい!届いてからすぐ宣伝しまくる予定だったけどもちろん無理!!
仕上がりについてはほぼ問題は無かったのですが、表紙に選んだヴァンヌーボ・・・色が沈んでしまったよ・・・(LUMOさんで言われた通りだ!)鮮やかなのを抑えたくてあえて選んだのですが、思ったような沈み方じゃなくてなんだか白っぽくてねむいような・・・。実際に印刷してみないとわからないものですね・・・。紙ってむずかしい。ただ、本文はアドバイス通り110kgから90kgに落としたことで良い感じになっていました(その分厚みが減るからますます「薄い本」になってしまうんだけどね!)。
しかし問題は許可取りです。なんで納品された当日に気付いてしまったんだろう・・・。いや、配布する前に気付いてよかったと思うべきか。でも、印刷する前に気付いてほしかったよぼかぁ・・・。何事もなくすべてOKが出てこのまま発売できることを祈りながら眠りにつくのであった・・・。
暗黒の15日間、そして本の刷り直し
翌日、慌てて思いつく限りの場所に連絡しまくって許可取りするという地獄のような日々。何を隠そうわたしは人見知りで大の電話ぎらい・・・。初日から掲載許可は出たものの間違った情報を掲載していることが判明。もう心はぺしゃぺしゃのぺしゃんこです・・・。諦めようと思ったりしたかもしれませんが(今はもう忘れてしまった)、そんな時に「頑張ろう」と思い直すきっかけがあったりもして・・・。とりあえずやれるところまでやることにしました。
間違っている部分や掲載できないものはシールで隠すなり、正誤表を差し込む等の方法もあったとは思います。でも、もしかしたらこれが最初で最後の作品になるかもしれない。それなら完璧な状態で世に出したい!そう思って、諭吉 (もう諭吉ではないのね。まだ出会えてないけど )をドブにブシャーーーっと捨てることを決意・・・。
はい、わたくし、刷り直します!!!
10箇所ほど連絡したでしょうか。すべての許可取りを終え(許可がすぐにおりないことが分かり掲載をやめた写真もあります)、再入稿できたのが7月11日。気が大きくなって50部印刷することに(ちょうどボーナスが入ったんじゃあ)。
当初の計画では6月末から販売を開始し、7月から始まるボゼツアーの募集も勝手に絡めて宣伝するという販促計画を立てていましたが、募集期間もすっかり過ぎ去り、その計画もすべておじゃんに・・・(自分のせい)。実は入稿の翌日から久しぶりの本格的な旅に出る(2月の山形以来)というギリギリセーフっぷりでした。いやはやしかし、旅の前に解決できてほんとよかった・・・!!!
約3ヶ月もの時を経て、ついに完成!
7月12日の夜から16日までの旅から帰ってきて(ブログにまた書きますね)、販促計画を練り直し、やっとやーーーっと届いたのが先週の日曜日の朝でした。
各印刷所による仕上がりの違い
今回、ラスクル(お試し)とグラフィック(本ちゃん)の2社で印刷。同じ印刷所でも紙を変えたりしたので見比べることができるという利点も・・・!!!(高い色校正代だなぁおい・・・・)
紙や印刷所で色味の仕上がりが違うし、なんなら同じ印刷所でも色味が違うんだよね・・・。これがオンデマンドの限界なのか。グラフィックの色味は1回目の方がもっと鮮やかでよかったなぁ。ただし、表紙はヴァンヌーボではなく、マットコートでやっぱり正解でした。
にっくきトーンジャンプ!
今回とても悩んだのが、おそらく原因がトーンジャンプというものでした。オンデマンド印刷はグラデの表現が苦手のようで、例えば満月の輝きのグラデーションでその違いが顕著に現れました!お試し印刷のラスクルが実は一番グラデが綺麗に出ていました・・・。
全体的な色はグラフィックが綺麗だけど、薄いグラデや、モノクロではラスクルの方が好みの仕上がりで、金額が高いからと言って100%優れているというわけではなく、一長一短なんだなぁと思いました。グラフィックの1回目と2回目の印刷の違いにも驚いた。1回目のグラデがひどかったので、トーンジャンプを軽減させる方法を調べて画像を調整したら2回目ではかなり改善されていてホッとしたものの、全体の色味が前回の方が良かったという・・・。あと、断裁がイマイチで、端の余白がギリギリになってしまった。うーん、こんなにも安定しないものなのですね。最初から余白に余裕を持たせてレイアウトすることが必要ということを改めて感じました。次は気を付けます(え!次も作るの!?)。
LUMO&BOOKSへ納品
さて、完成した本を抱えて真っ先に向かった先はLUMO&BOOKSさんでした。なんとなんと!恐れ多いことにLUMOさんでお取り扱いいただけることに・・・。その提案があったから、予定よりも多く印刷することが出来、販売価格を下げることが出来ました。本当に感謝です。
LUMOさんに10冊納品した後に早速連絡があって、1冊売れたとのご報告が・・・!!SNSでわたしの存在を知らないであろう人が実際に中身を見て購入を決めてくれたという事実がとても嬉しい・・・。一人でもそんな人が存在しているということを知り、ちょっとホッとしました。ありがとうございます。
BOOTH「彷徨する旅の本屋」での販売
そして家に帰ってからは、せっせと本の宣伝&BOOTH販売開始です!!!BOOTHでの屋号はブログの名前にちなんで彷徨する旅の本屋に。ちなみに自分の中で「彷徨」と「咆哮」(ひとりで人生に踠き苦しみながら叫ぶイメージや、満月の夜に狼が遠吠えしている孤高なイメージ)をかけていたりするのだよ。たぶん、初めて明かすトリビアだよ。「彷徨する旅」って変な日本語だと思うけどわたしは気に入っているよ。
トップのイラストにはLUMO&BOOKSの店主のお一人であるイラストレーターの渕上コウジさんの絵を使わせていただきました。渕上さんの描く絵が大好きなのです・・・!!!
今回勇気を出して印刷した50冊のうち10冊はLUMOさんへ。さらに10冊はストックや許可取りのお礼で渡す用に。つまり残ったのは30冊。何年かかってもいいから売り切ろうと決意したのでした。
・・・が!!
リアルでお付き合いのある方をはじめ、XやInstagramで仲良くしてくださっている方々、そしておそらくフォロー外からも購入してくださる方もいて、3日目にしてノルマの30冊が完売するという・・・(嬉し涙)。
ひとえに購入してくださった方や、SNSでRPして宣伝にご協力してくださった方々のお陰です。BOOTHでは上乗せして支払うことができるBOOSTという機能があって(販売開始してから初めて知った)、販売金額よりも多く支払ってくれる方々もいて・・・!!神ですか・・・?神なんですね・・・???もうびっくり感謝感激涙涙でございます・・・。
梱包、発送作業
しかし、本を売ることが一番の目的ではありません。せっせとメッセージ書いたり梱包作業に勤しむ日々。やっと先日すべての注文分の発送を終えることができました。ぼちぼち届いているところではないでしょうか・・・(ドキドキ)。
ちなみに本を購入してくださったすべての人にプレゼントしているシール。本当は販売するつもりでしたが、保存会の方に確認したところ自分だけの一存では決められないとのことで、無料だったらOKとの返事をいただきました。よかったー!もしプレゼントもNGだったら自分が楽しむだけのシールになるところでした(貼り放題でそれはそれで良いけども笑。しかし今回自分用がなくなってしまったのでまた作りたい・・・今度はキラキラのホログラムとかで)。
本が購入してくださった方の手元に届いてからが本番です。私は楽しんで作ったけれど、それとこれとは話が別だものね。少しでも楽しんでもらえるといいのですが・・・。ガッカリされたら申し訳ない。すぐゴミ箱行きにならないことを願っております・・・。
本を作ることの楽しさと難しさ
今回、肖像権、著作権といったものについて考えるきっかけとなりました。ブログを書く上でも大事なことだものね・・・。写真は映り込みや群衆ならOKとか、 建物は外観だけだったら大丈夫で実際に同じような建物を建てた場合に著作権の侵害になるとか、ただし太陽の塔などの個性的な建物の場合は例外とかとかとか(詳しくはご自身でお調べくださいね)。
本を作ることはとーーーーーっても楽しかったんです!自分の天職なんじゃないかと思うほど。実は作りたい本は何冊もあって、ボゼの本を作りはじめた当初はこれからたくさん作るぞ!!と、ワクワクが止まりませんでした。でも、今回許可取りしていく中で、世の中で商業誌として出版されている本のほとんどはきっと100%作りたいものを作れているわけではないんだなと初めて気付きました。100%作りたいものを作れないのなら、自分が本を作る意味なんてないのでは・・・もうブログ書くのも無理・・・筆を折ってしまおうか・・・。これからのわたしの人生もうお先真っ暗だ・・・くらいのマインドになってしまいました。
わたしはお祭りなどで人を撮ることも多いし、普段からスナップ写真を撮るのが大好き!写真を撮る身としては「昭和の時代はよかったな・・・」なんてつい思ってしまうのですが、時代に合わせて表現方法も変わっていくのは仕方がないことだと思う、思うけど、けど!!!
表現の自由ぅぅぅーーーーー!!!!!
なかなかその線引きというのは難しいですが、 自分の中でルールを決めて最低限のマナーを守り、これからもブログを書いていこうと思い直しました。だって、自分の生き甲斐がなくなってしまうもの。名刺も作ったし、旅先で必要がありそうな場所には渡していこうとも思っています。
そんなわけで、怒涛の3ヶ月間(主に自分の中での一人相撲)がようやく終わりを迎えようとしています。が、最後の最後にやらなければいけない大事なミッションが残ってる!!!
ラストミッション、国立国会図書館に納本するぞ
今回初めて知ったのですが、ある一定の数を頒布した本には、商業誌、同人誌に関わらず納本の義務というものがあるそうなのです(義務とはいっても納本しなかったからといって罰せられるわけではない)。 納本された本は、半永久的に国立国会図書館の書庫に保管されることになります。つまり、わたしが死んでも残り続けるのです!!
調べてみるとオフセット印刷なら100部以上の刊行、オンデマンド印刷なら15部が実際に頒布された場合に対象となるようです。つまり、わたしの本もその条件をクリアしている・・・!!!
以下、国立国会図書館HPのQ&Aより抜粋
Q6:初版の刊行部数が決まっていない出版物(オンデマンド出版等)については、どのように考えればよいですか?
A6:オンデマンド出版の場合は、15部が実際に頒布されたことを基準とします。
早速2冊納本することにしました。1冊でも良いのですが、2冊納本すると東京本館と関西館に置かれるそうです。つまり、そこに行けば誰でも閲覧できるというわけ。わたしも自分の本が置かれたら実際に見に行ってみたい・・・。
あと、国立国会図書館のデータベースで検索できるようになるもよう。あぁ!検索して自分の本が出てくるのを見たい見たい!!無事納本されたらこちらの記事でこっそりご報告しますね!!!(1ヶ月くらいかかるらしい)
今回、納本する際にとても参考になったのがこちらのブログでした。解りやすくまとめてくださってありがたや〜。みなさまも本を作ったらぜひ納本してみましょう。
おわりに
良いことなのか悪いことなのか、とても忘れっぽいわたし。今回の苦しみも時が経てばすっかり忘れてしまうことでしょう・・・(というかすでに忘れつつあり、また本を作りたいという気持ちがぼんやりと)。どこでスイッチが入るのか自分でもわからないので、今のところなんとも言えません。「彷徨記Ⅱ」が発売される日がくるかは神のみぞ知る・・・いや神様も知らないかも。ひとまず今回はお疲れ様でした。感想ぷるぷると震えながらお待ちしております・・・(受け止めます・・・)。
さて、グラフィックさんからは発注部数よりも少し多く納品されていたようなので(ありがたや)7月27日(土)の夜、BOOTHに最後の3冊を追加予定。相当な数のご要望がない限り、再販はありません(が、お蔵入りとなった30冊をあれやこれやしてどうにか世に出せる形にできたら販売するかも?)。もしかしたら最初で最後の作品になるかもしれませんので、この機会をお見逃しなく。うすーい、うすーい本ですが、魂込めて作りました!どうぞ宜しくお願いいたします!!(LUMOさんにもどうぞ遊びに行ってね!!!)
8月20日追記▼▼▼
お蔵入りになった30冊を修正シールを貼ったり正誤表を作ったりと配布できる準備を進めていたのですが・・・なんと!増刷してしまいました!!!
だってね、たった3人だけど、BOOTHの入荷お知らせメールに登録してくれてる人がいたんだよ・・・。相当の数の要望がない限り再販はないと言ってたくせに!たった3人のためにコロッと考えを変えるカンタンなわたくしです・・・。
さらに、自分がほしいというだけで、シールがホログラムにグレードアップ!!在庫抱える覚悟で増刷しましたので、どうぞよろしくお願いいたします・・・!!!
『彷徨記Ⅰ 悪石島のボゼ』*ボゼのホログラムシールのおまけ付き - 彷徨する旅の本屋 - BOOTH
これまでありがたいことに数十冊旅立って言ったわけですが、もちろんみんながみんな私の本を気に入ってくれるわけではありません(何を言われたとかではないけれど)。それでも、数人の方たちから熱いメッセージをいただいたりもして・・・涙が出るほど喜んでいます。よかったらで良いので、いいなぁと少しでも思ってくれた方は、感想いただけると嬉しいです。生きる糧になるんで!もしかしたら2作目を作る原動力になるかもなので・・・!!
本業(?)の旅ブログはたぶんおそらくもしかしたらもうすぐ再開されるかもかもかも・・・(あやしい)。が、がんばります!!!!!