彷徨する旅のアーカイブ

旅先や日常で出会った「非日常」の記録

温泉地で異彩を放つ宇宙基地「なのはな館」

すっかり初夏の陽気の2023年のある日、鹿児島の実家に帰省することに。そのついでにずっと行きたいと願っていた場所がありました。

CONTENTS

摩訶不思議建築

わたしは伝統を感じさせる日本の木造建築が大好きなのですが、それとはまったく逆をいくような不思議建築も大好物!(なんてカテゴライズされているのかちっともわからない)これまでのブログでもいつくか紹介してきましたね。

■海のピラミッド(熊本県宇城市)

■玉名展望館(熊本県玉名市)

■内住コミュニティセンター(福岡県飯塚市)

未来を夢みて作ったような雰囲気。レトロフューチャーというのかな?無機質な素材なのにどこか有機的で生命を感じさせるフォルム。建築家の主張が強すぎる個性まるだしの建物。使い勝手はとても悪そう・・・。

建築に限らず人でもなんでもそんな強烈な個性を放つ唯一無二のものに惹かれてしまうのは、これはもうわたしの性癖と言ってもいいかもしれません。

さて、そんな建築を求めて今回訪れたのは、温泉地として有名な鹿児島県指宿市。先述した玉名展望館と同じ建築家髙﨑正治さんの手による「なのはな館」です。

指宿へ

鹿児島中央駅から在来線に乗り換えて、車窓から海を眺めながらのんびり指宿へと向かいます。

とても美しい青

どうやら指宿駅からバスが出ているようですが、わたしは無駄に歩きたい人間なので、指宿駅のひとつ前の駅の二月田駅で下車。ここから歩いて向かうことにします。

見上げると青空にいくつものひこうき雲が・・・。

濃く深い青に白いラインが清々しい

そしてその先に・・・

目を凝らすと・・・

な、なんだあれは・・・!!!

まるで宇宙基地?もしくは中世ヨーロッパの甲冑のような??

摩訶不思議建物が初夏の熱い日差しを受けて、ギラギラとメタリックな輝きを放っていました。目の前に突如現れた異様な光景ににテンションが上がります。

いますぐ飛んでいきたいけれど、どうやらまだ先は長そうだ・・・。

鯉のぼりがのぼる季節でした

もちろん途中で腹ごしらえも忘れずに・・・

「りとるcafe」さんのオレオチーズ美味しかった!

胃袋を満たし、いざ「なのはな館」へ!!!

ふれあいプラザなのはな館

ワクワクしながら広大な敷地内へと足を踏み入れます。

か、かっこいいーーーーーー!!!

「なのはな館」は1998年竣工の複合施設。すでに25年もの年月が経過しており、当初は教育・文化施設、健康増進施設(なんかすごいネーミングだな)、宿泊施設、体育施設、野外劇場、ランドスケープなどがあったようですが、そのいくつかはすでに閉鎖され、現在使用できるのは一部のようです。うーん、こんな立派な施設なのに・・・悲しい現実。

トイレ案内の看板に全体像がありました。今では地面は芝生で青々としています

いよいよ探検スタートです!

と!げ!と!げ!!!

さっそくモンスターっぽいトゲトゲ建築が現れました。この四阿のような建物は、長い回廊とつながっています。

繰り返される曲線の美

回廊の途中では、可愛らしいブラシノキが赤い花を咲かせていました。

ほんとにブラシみたい

光がとても綺麗でうっとり・・・。

光と影

そして回廊の途中で再び現れる不思議空間!!!

何かと交信できそうだ

回廊を行き止まりまで進むと、今では使えなくなったトイレがありました。

トイレの天井を見上げると幾何学的な模様と幻想的な青い光

引き返して体育館と多目的広場の建物が並ぶ場所へ向かいます。

左が多目的広場、右が体育館

多目的広場の中を覗くと・・・

恐竜の背骨のようだ

一直線に同じ方向へとぞろぞろ歩くお爺さまたちの姿が見えました。おそらくゲートボールをしにきたと思われます。

未来的な建物とゲートボールのスティックを手にしたお爺さんとのミスマッチ感がたまらない

まるでロケットのような建物の方へと吸い込まれていく姿をぼんやり眺めていると、突然頭の中に映画「アルマゲドン」のエアロ・スミスのBGMが流れてきました。

『アルマゲドン』⁡テーマ曲 - YouTube

戦いに挑みにいく凛々しき後ろ姿

わたしたちを助けるために宇宙船へと乗り込むブルース・ウィリスの姿と完全に重なります・・・!!!そんな妄想が頭の中を駆け巡り可笑しくて思わずニヤニヤ・・・。どんどん楽しくなってきました。

一番の目玉ともいえるロケットはメインディッシュにとっておくとして、横の体育館へと目を向けます。

うねうね波打つ造形がおもしろい!子供たちが使用していたので中の撮影は遠慮しました

絵になる空間が多すぎる・・・。ちっとも前に進めません。

濃い影

そして施設内の目玉のひとつともいえる空間が現れました。

迫力満点!なのに・・・

カメラに全然入りきらなくて、この迫力がちっとも伝わりません・・・(超広角レンズじゃないと無理!)。
天井に無数に開いた穴からこぼれる自然のスポットライトが、地面に水玉模様を描いていました。

まるで星空

健康増進施設

横に視線を向けると「健康増進施設」の文字が目に入りました。気になりすぎる・・・。

つまりは「浴場・プール」のようです

壁沿いを進むと裏へと周れそうな隙間があります。もちろん・・・行くっきゃないよね!!

隙間があれば進んでしまう。そう、それがわたしの習性

道を抜けると、まるで忘れ去られた古代の神殿、もしくは滅びた近未来の文明(変な言葉だけどニュアンスを感じ取ってほしい)・・・といったような雰囲気の空間が広がっており、わたしの琴線にビシバシ触れてきます・・・。

ここにもブラシの木が

なんだろう・・・?と思って近づくと

ゆらゆらと人の幻影

中を覗くと・・・キュン!!!

ここに寝転びたい

使われなくなって相当の年月が経っていると思われます。鼻血が出そうなくらい魅力的な建物なのに、実際にこの地に住んでる人たちにはあまり伝わっていないのかもしれませんね・・・。このまま朽ち果ててしまうのかと思うと残念でなりません。

本館内部へと潜入

忘れ去られた施設を後にして、本館内部へと潜入捜査(開いているから自由に入れる)。入口はいくつかありそうだけど、わたしは階段を登った先の扉から入りました。

古代の日時計?オベリスクーーーー!??
って感じで何気にこの柱にもときめいた

内部もとってもおもしろい!リズミカルに浮き出したフォントも可愛いです。

まんまる窓からの風景

和風っぽい扉もありました。

中もみてみたい

先ほどゲートボールのお爺さまたちが向かっていたロケットのような建物は中央ホール。中には入れませんでしたが扉から覗くことができました。

入ってみたいよ〜

禁止とは書かれていなかったので、窓からこっそり外に出てみることに・・・。

本館の真向かいにある野外ステージ

1階には人の気配がしてドキドキしたので、2階だけの見学にとどめて外に出ることにします(人見知りだから・・・)。

こんなに近くにロケットが!ドングリみたいで可愛い

先ほど歩いた回廊の反対側にも同じような回廊があり、その先にもトイレがありました。市の施設配置図によるとそれぞれ「海の園亭」、「太陽の園亭」とちゃんと名前がついているようです。細かいコンセプト聞いてみたいよ〜。どこかに資料が落ちてないかしら・・・。

そうか。太陽だから、天井からこぼれる光はオレンジ色なのね。先に見たトイレは海の青でした

では、最後にメインディッシュを遠くからじっくり眺めることといたしましょう。

180度なめまわす

グラウンドでは先ほどロケットに飛び乗り出発するかと思われたお爺さまたちがゲートボールを楽しんでおりました。平和だ〜。

ロケット前で休憩中

ロケット向こうに顔を出している屋根は、先ほど通り抜けた自然のスポットライトの場所。遠くから見る姿はまるでメカニック王蟲!!!(ナウシカは全人類の共通言語)

赤と青どっちに光りますか

「なのはな館」めちゃくちゃ楽しかったです!!!

まだまだいようと思えばいれたけど(むしろいたかったけど)、電車の時間が迫っていたのでさよならすることに・・・。

またいつかじっくりと

名残惜しく思いながら、今度はてくてく指宿駅へと歩いて向かいます。

途中で見かけた建造物もツボった!これは貯水塔・・・?

指宿駅に無事到着。本当は温泉に入ってゆっくりしたかったよー。

今度はゆっくり泊まりたいな

最後に

玉名展望館を見た時も思ったけれど、髙﨑正治さんの建物は目に見えない何かと交信するためのような不思議空間があちこちにあって面白い!「なのはな館」もいるだけでイマジネーションが次々にわいてくるとっても刺激的で素晴らしい建物でした。夜の明かりのともった姿も見てみたいなぁー。髙﨑さんのサイトにいくつか写真が載っていたので以下にリンクを貼っておきます。写真自体もめちゃカッコいいからぜひ見てみて!

なのはな館(全部で3ページあるから見逃さないように!他の建築も載っているので興味のある方はぜひ)

指宿に行った際には温泉だけじゃなくてぜひ「なのはな館」も見てほしいな。どこをとっても絵になるから撮影スポットとしてもオススメです。建物自体が古く、活用されていない建物も多いので今後の行く末がとても不安・・・。末長く活用されていくことを切に願います!!

さて、最近は郷土芸能や祭礼、伝統行事などに興味が行きがちですが、今でももちろん建築を見るのが大好き!これからも九州の摩訶不思議建築をはじめ、全国の魅力的な建築をいろいろ巡っていきたいと思います。

※めずらしく今回は1話完結です・・・!!!

【使用カメラ】digital:FUJIFILM X-T3、SIGMA dp3 quattro、iPhone SE2

2023年ことはじめ・後編【直方散策の回】

直方駅のロッカーに荷物をつっこみ直方散策スタートです!

CONTENTS

須崎町商店街

直方駅に到着して真っ先に向かったのはこちら。

におう、におうぞ・・・!!!

前日、キャンプ場へ向かう前に少しだけ直方散策した時に遠目に見かけて、アンテナがピーン!と反応。ぜったい歩きたいと思ってた場所でした。

ぶるぶるぶる・・・よすぎてふるえる!!!

大好きな空間がそこには広がっていました。

やはり!俺の嗅覚に間違いはなかった・・・!!!

炭住と駅を結ぶ通りとして明治の頃から店が立ち並んでいたという須崎町商店街。今回は見逃してしまったけれど、カフェーの鑑札も残ってたみたい。

このアーケード商店街を抜けた先にも何やら哀愁漂う通りがあって歩きたくてワナワナしたけど、行きたい場所と正反対だったので今回は断念・・・。

印象的な電柱

どうやらこのまま進むと近くには筑豊電気鉄道の駅があったもよう。またローカル鉄道にも乗りたいなー。次のお楽しみにしたいと思います。

再び駅に近い方の商店街へと戻り・・・

ステンドガラス調のドームもあります

錆びた街灯

元銀行のある通りを抜けて・・・

ちょっと私は好きじゃない使われ方をしてて残念でした

向野堅一記念館(旧讃井病院)

たどり着いたのは向野堅一記念館。

可愛らしいハート

細部が美しい

元病院の建物だからなのか、十字や門の上にはハートのモチーフが。ちょっと可愛い教会のような雰囲気でとても印象的でした。

枯れた赤い薔薇が素敵でした

写真撮っていたらめちゃくちゃいい匂いが・・・。お隣は中華屋さんでとってもそそられたけど準備中の看板がーーー!坦々麺っ食べたかったよーーーっ!!!

江浦医院

この通りには他にも古い建物がいくつも点在しており、建築好きにはたまらない通りとなっております。すぐ近くにはまだ現役と思われる江浦病院も。玄関にはしめ縄飾りがありました。(1月前半は正月の雰囲気が感じられるので地方を歩くのがとても好き!)

直方谷尾美術館(旧奥野医院)

こちらも元病院。病院が連なる通りだったんだねぇ。奥にお続く木造建築は自宅として作られており、茶室も備えています。今回はさらりと外だけ見学。中はまた時間がある時に・・・。

本館(左)と新館(右)

右側の新館は1998年に増築した建物らしいのだけど、検索してもぜんぜん情報を見つけられず。この木の門とか凄すぎません・・・!??ライオンと不思議な生き物、わたしは大好物だよ・・・?

カッコいい!!!!!!

本館の建物に合わせてこんな美しい建物を新築したってこと?だよね??誰か詳細知ってる人教えてください・・・。

向かいの茂みには流れ星が落ちてた

収蔵庫(旧篠原邸)

近くには直方谷尾美術館(旧篠原邸)の収蔵庫もあります。当初は旅館を営んでいたそうで、その後篠原邸となり、米屋としても活用されたとのこと。

連鎖するWの影

多賀神社

そういえば遠征しているのにどこにも神社にお参りしてないな・・・と、一番近かった神社にもお参りに。

もももももも!!!

鳥と桃の土鈴も〜

神社の階段が印象的でした

帰ろうと駅に向かう途中、最後の最後にとても好みの廃スナックビルに出会えて嬉しかったです。

特に狸穴(マミアナ)が大好き

アーケードが夕焼け色に染まっていました

美しき光

直方散策これにて終了。またね!

最後に

2023年はモノクロフィルムの自家現像からスタート。冬キャンプと直方散策の現像は、大幅に現像時間を間違うという大ポカをやらかしてしまい、だいぶシャープでコントラストの強い仕上がりになってしまいました・・・。

ゆくゆくは写真によって現像方法も使い分けれるスキル身につけたい。こういう写真はコントラスト強い方がカッコいいもんね!

実は一番最初に現像したフィルムの仕上がりがとても気に入っているので(ビギナーズラック??)、まずはそれに近づけられるようになりたいです。今年は現像も頑張るぞ!という気持ちを込めて、一番最初の記事は自家現像写真多めにしてみました。早く遠くを旅して写真たくさん撮って現像したいな・・・。(いろいろと)がんばります!!!

一番最初に現像したフィルム。まるで夢の中のような柔らかい雰囲気がとっても好き!

【使用カメラ】digital:SIGMA dp3 quattro、iPhone SE2 film:OLYMPUS PEN FT(自家現像)※最後の写真のみKONICA AUTOREX

2023年ことはじめ・前編【冬キャンプの回】

2023年。年が明けてからあっという間に1ヶ月過ぎようとしています。今年は当分の間、長期の旅はちょっとお休み(去年暴れ過ぎて資金が尽きたんや・・・)。タイミングを逃していた未掲載の旅や、過去旅のアーカイブ等、月に1度くらいはブログ更新していきたいと思っております(希望)。ゆるゆるとしたスタートにはなりますが、今年もどうぞよろしくお願いいたします!!!

CONTENTS

自家現像

どこにも旅をせずに今まで何をしていたかというと・・・

でででん!!!

モノクロフィルムの自家現像始めました!!!

そして、もうひとつ。

俺の巣

冬キャンプにも挑戦!!!(もちろんソロやで・・・)

自家現像するためにフィルムでたくさん撮ってきたのでどうぞ見てやってください。今年は旅先でもモノクロフィルムをたくさん撮ってどんどん自家現像していこうと思っています!!

冬キャンプ2022〜前日譚〜

おさらいをしますとね、アウトドアのアの字もないインドア人生を送ってきましてね、ボゼを見に行きたくてキャンプ道具一式を揃え、南の島で真夏のソロキャン2泊したのが去年の8月。

夏を体験したら今度は冬じゃん!?と思い立ち、先月の12月23日というクリスマスイブ前日に照準を合わせ、約1ヶ月ほど前から準備を着々と進めておりました(そう、もちろん冬のボーナスは飛んでった・・・)。

そしてついにキャンプ当日!!思ったらピンポイントでまさかの寒波襲来!!!それでもめげずに(むしろ燃えてきたぜ!)朝から電車を乗り継ぎ向かっていたら、キャンプ場から雪で休館するとの連絡が・・・(絶望)。

え・・・?わたしのこのまま電車Uターンしてお家に帰るの・・・??何も爪痕残せないまま今日という一日が終わってしまうの・・・???

そんなのやだよ!!!

お犬かわいい

悲しみに暮れながら途中下車したのは、南蔵院でした。

足跡がアートしてた

雪をあびても素知らぬ顔の涅槃像。

足の裏

ボーナスをありったけ注ぎ込み、会社休んでまで臨んだ「寒波キャンプ挑戦の日」は、単に「涅槃像を拝みに行った日」になったのでした・・・。嗚呼、クリスマスにソロキャンプして寂しさを噛み締めたかったよ・・・(どんな自虐)。

冬キャンプ2022〜リベンジ編〜

2022年最後の挑戦になるはずだった冬(寒波)キャンプは挫折に終わり、無念の気持ちを抱えたまま2023年を迎えました。早くこの気持ちを消化させたい!!!そんなわけで、めげずに1月前半の3連休に1泊2日で冬キャンデビューしてきました!

直方駅

まずはJR博多駅から直方駅へ。ここから平成筑豊鉄道に乗り換えるのですが、待ち時間が長かったので、ちょっぴり駅前の商店街を散策。

大好物のアーケード商店街

ほしかった七草粥セットもゲット!

猫!

平成筑豊鉄道 油須原駅

散策もほどほどにして、時間がきたので平成筑豊鉄道へと乗り込みます。

公式キャラクターは「ちくまるくん」だよ!

わけあって目的のキャンプ場の最寄駅よりも1駅前の油須原駅(無人駅)で下車します。

すると駅舎がめちゃくちゃレトロで良すぎてびっくり・・!!!

冬キャンプの荷物がザックひとつに入り切らずこんな大荷物に・・・

あまりにも魅力的な駅舎の姿にふらふらと誘われるよう駅前を歩き出し、細い路地を進むととんでもなく大好きな風景を発見して大興奮!!!

久しぶりに見た相合傘!今の若い子たちは知ってるのかな?

地図確認したら目的の場所とは正反対あわててUターンしたんだけど、大好きな風景が見れたのでほんと迷い込んでよかったです。

再び駅へと戻り、ホームの裏側の道なのかなんなのかよくわからない道を降り抜けます。最初に電車から降りた時に他のお客さんがここから降りてたからそうしたけど、それ見てなかったら降りようとは思わないよね・・・。

道とはいえない道

村のお肉屋さん

目的地は「村のお肉屋」さん。

そう、キャンプ場でいただくための美味しいお肉の調達という大事な任務です!!Google mapを見ながらてくてくてく・・・。が、目的地に到着してるはずなのにそれらしきお店がない・・・!!

え?え?わざわざ一駅前で降りたのにまさか辿り着けないの・・・!??

坂しか・・・ない!!!

この長ぁーい坂の先にもしかしたらあるのでは・・・???と、一縷の望みをかけて、道を重い荷物引きずりながら歩くと・・・

登った坂の上から見下ろす

あったーーーーー!!!!!

村のお肉屋さん

マップの修正方法わからないので(やろうとしたけどできなかったんだ・・・)誰か詳しい人お願いします

めっっっちゃいいお肉ゲット!!!

ほんとはステーキ用のお肉が欲しかったんだけど、一人分のちょうどいいサイズのがなくて、すき焼き用のお肉を購入しました。ステーキ用と同じ肉をスライスしてるから塩胡椒で食べるのがオススメとのこと。

渡辺えり似の豪快なおばちゃんで、淡路島産の玉ねぎももらったよ!

これもめーーーっちゃ甘くて美味しかった!!!

さらに、重い荷物抱えてキャンプ場に1駅分歩いて行くことを伝えたらなんと!!車でキャンプ場まで送ってもらえることに・・・っ。めちゃくちゃいいおばちゃんだったーーー!!!実は今回のキャンプで一番ここでの出来事が印象に残ってたりします。ちなみに事前に電話してお肉を予約することも可能とのこと。人数に合わせたバーベキューセットも用意できるみたいなので、みなさまもぜひ!

源じいの森キャンプ場

冬キャンプの舞台に選んだのは福岡県田川郡赤村にある源じいの森キャンプ場。重い荷物抱えて30分ほど歩く予定が、瞬きする間に着いてしまったよ!!

ところで源じいって誰?

キャンプ場には「リバーサイドエリア」「グリーンシャワーガーデン」「ブッシュクラフトサイト」の3つのエリアがあります。

リバーサイドエリアは広い敷地のエリア。

リバーサイドエリア

グリーンシャワーガーデンは見晴らしのいい川沿いのエリア。

グリーンシャワーガーデン

グリーンシャワーガーデンの反対側にあるのがブッシュクラフトサイト。

ブッシュクラフトサイト

わたしは川沿いのグリーンシャワーガーデンにテントを張ることに。

カップルのテントに挟まれてしまったぜ!

でも湯たんぽイエティと一緒だからぜんぜん寂しくないんだから・・・なっ

人気のエリアのようで、チェックインの13時前に到着したにも関わらず、すでにたくさんの家族連れやカップルたちがテントを張っていました。

チェックイン時に渡された紙には、13時前に場所取りや設営は禁止と書かれていたけどだいぶアバウトのもよう・・・。好きな場所を選びたい方は、チェックイン時間よりも早くいくことをオススメします。

テント設営が終わったら、まずはキャンプ場内を散策。

薪がカッコいい

自然あふれる場所で、鹿も出没するそうです

だんだん陽がくれてきました。

夕陽に照らされる川

源じいの森温泉

暗くなる前に近くの温泉へ。歩いて行ける距離にあるのはありがたい!

ゆ!

キャンプ場宿泊の人は割引の料金で入ることができます。

とても大きな温泉でした

地場産の食べ物もいろいろ

夜ごはん

ポカポカになった後は、お待ちかねの夜ごはんです!!自宅ではほとんどご飯を作らない人間ですが、なぜかキャンプでは料理したくなる不思議。今回も色々と準備してきてました。

もちろんまずは今日調達したお肉いただくよ!!!

肉!

玉ねぎとニンニクも炒めて・・・

肉!!!

脂がのっててうまぁーーーーい!!!口の中が幸せでいっぱいに・・・。

お次はお鍋の準備です。わたしの夢は冬キャンプで大好きなきりたんぽ鍋をすること。挫折した年末の寒波キャンプでは自作のきりたんぽを持っていってました。が、そのきりたんぽは翌日胃袋の中へと吸収されてしまったので、今回は生姜をたっぷり刻んで入れたつみれ鍋を作ることに!!!

う!ま!い!!!

美味しいしめちゃくちゃあったまりました!!もちろんお酒もいただきますよっ。

クコの実を入れたホットワイン

もうお腹いっぱい!!!燻製しようとベーコンやチーズも持ってきてたのにそこまでぜんぜんいきつかず・・・。無限の胃袋ほしいぜ。

そんなこんなであっという間に寝る時間!朝から曇っていた空も少しずつ晴れてきて、やっと月が顔を出してくれました。

満月の日だったけど、もうちょっと欠けてました

そして、朝!昨日の夜はまだ平気だったけど、朝はとっても寒かった!!!テントには霜がおりてました。

テント内の結露もすごかった

陽が少しずつのぼるに連れて寒さも和らいできました。

川がキラキラ

頭上の木々では小鳥が朝ごはんを啄んでいました

朝ごはん

昨晩のつみれ鍋の残り汁で、直方駅前の商店街で入手した七草粥をいただくよ!

スーパーで買ったウインナーめちゃうまだった!また買うぞ

ボリューム満点でお腹いっぱい!!

無病息災の願いと、正月で疲れた胃袋を休めるための七草粥のはずなのに、ぜんぜん胃腸休まらないぜ・・・?

さーて、朝っぱらからブランデー飲みつつ、キャンプ終いいたしましょう。

ブランデーに映る木々を眺めながら

さよなら源じい、ありがとう源じい、また会う日まで・・・。

で、源じいって結局だれ?

電車に乗ってのびりお家に帰りましょう〜。

乗り換えのチケット

・・・とはもちろんなりません!!!

へいちくからJRに乗り換える直方駅で荷物をロッカーに詰め込み、昨日ちょっとだけ散策した直方をさらに散策しちゃうよ!!!

へいちく沿線沿いで目撃したロボ

【使用カメラ】digital:FUJIFILM X-T3、SIGMA dp3 quattro、iPhone SE2 film:OLYMPUS PEN FT(自家現像)

2023年ことはじめ・後編へつづく▶︎▶︎▶︎

②秋の愛媛南予ひとり旅2022【はじめての愛南町編】

宇和島駅前のバス乗り場からバスに乗り込み、これからどんどん南下していくよー!!

宇和島のバスのカラーリング、レトロで可愛いんだよー(この写真だとわかりにくいけど)

CONTENTS

車窓から

早々に現れる海に感激・・・!!

海育ちだからなのか、海をみるとテンションがあがるのだ

車窓からはあちこちで秋祭りののぼり旗が見えました。

鹿ちゃんは舞うのかしら・・・遭遇しないかしら・・・・・

などとドキドキワクワクしながらカメラ構えてたけど、鹿ちゃんズに会えたのは吉田町でのあの一度きりでした(やっぱり運命!!!)

愛南町ぶらぶら

1時間半ちょっと揺られて愛南町の御荘に到着。

あ、すき

バス停の待合室がいい味だしてた〜。フォントもたまらん。すき。

宇和島市の闘牛場のポスターもよき。
痛いのは苦手だから実際に見にいくことはないかもですが気になります

まずは荷物を預けにホテルへと向かいます。・・・が、その途中で素敵な建物や光景に出会ってしまい、なかなか歩みを進めることができない〜!!!

いい木

かわいいソロバンBOY & GIRL!!

同じ建物の裏側と表側から

光がとても綺麗でした

かわいいあしあと

そしてそして!激ヤバの建物を発見!!(語彙力)ニョキっとのびた松の木とその影がこれまた印象的でカッコいい〜!!!

印象的な松の木

そして松にも負けないこの建物の存在感よ。こちらの建物に関してはまた後でゆっくりと・・・。

ほらほら!バスのカラーリングかわいいでしょ!(影だけど)

どうやらこのあたりをもっと散策したらとても楽しそうだ・・・そんな予感がビシビシしていたけれど、寄り道ばかりしていたら当初の目的を果たすことなんてできやしない!ひとまず切り上げてホテルに荷物を預けます。さて、身軽になったところで、まずは昼食を調達しにゆきますぞ。

宿の近くには鳩がいました

道の駅みしょう MIC

訪れたのは道の駅みしょうMIC(読み方はミック?エムアイシー??)。

店先にはたくさんの海産物や野菜果物、魅力的なお弁当やお惣菜が〜。

お弁当はとってもボリューミーでした

あ!カメノテ!!わたしの地元でもよく食卓にのぼってました(父のお酒の肴として)

由良の媛っこ地鶏

Google Mapのレビューを見ると焼き鳥を押している人が多いので、試しに購入してみることに。「やきとり」「ねぎま」「かわ」の3種類。ねぎまは今ないとのことだったので、焼き鳥と鶏皮を2本ずつ購入しました。

「焼き鳥ゆら」さん

「由良の媛っこ地鶏」という種類らしい〜。

家鶏図

近くに休憩できるとこもなさそうだし、どこで食べようかな・・・と辺りをうろついていると、誰もいない駐車場を発見。いけないことと思いつつ駐車場の端っこをお借りして青空ランチしちゃいました!!!(良い子は真似しちゃダメよ)

八幡浜で買ったおむすびとゆで卵も登場

焼き鳥めちゃくちゃ美味しかったー!!!特に、鶏皮・・・。わたくし何を隠そう昔っから無類の鶏皮好きなのであります。子供の頃はこってりなタレが好きたったけど、歳を重ねるうちに塩派に。だけどここの鶏皮はこってりしすぎてなくてとっても美味しかった!身は歯応えがあったよ〜。なんで2本ずつしか買わなかったんだ・・・。鶏皮追加で10本食べたいよ・・・!!!

忘れられない鶏皮の味・・・

秋祭り

さぁて、バスの時間までもう少し時間があるので(実は今日一番の目的地はここではないのだ)、神社にでも行ってみようかなぁと歩いていると、前から法被姿のおじさまたちが。

この地域でも秋祭り日には、本来なら鹿踊りや牛鬼なども登場してとても賑わっているはずなのですが、今回は神事と御神輿だけを行うと前もって情報を入手していました。運が良ければ遭遇できないかなぁーなんてぼんやり思っていたのです。

するとどこからか太鼓の音が・・・!!法被姿のおじさまたちが、川にかかる遠くの橋を見ながらなにやら話しているではりませんか!

遠すぎて・・・!よく見えない・・・!!けどっっっ

もしかして・・・!!!

おじさまたちに急いで聞いてみると、やっぱりあれが御神輿!

遠い!遠いけどダッシュだよ・・・!!!

追いついたー!!!

御神輿を先導する猿田彦さま〜

右のおっちゃんは餅も配ってる!

女の子にむかってわっしょいわっしょい!!!みんなで一斉に声を出しながら御神輿を上下にゆらします。

女の子が無表情なのがおもしろい笑

そうそうそう!吉田の秋祭りでもこんな風にお神輿をかついで、各家々やお店等を巡っていたのです・・・!!!南予地方で行われる秋祭りは、距離が離れていても基本的には同じ流れなのだね〜。

わたしが夢中で写真を撮っていると、おじちゃんがニコニコしながらつきたてほやほやと思われるやわやわのお餅を3つも!渡してくれました・・・!!!うれしいーーーっっっ

赤い文字も良き

ここでタイムリミット・・・!!!

バスの時間があるので急いで退散〜。少しだけでも御荘での秋祭りを体験することができて嬉しかったです。

再びこの方を通り過ぎ・・・

嗚呼、ほんとにいい木

先ほど降りたばかりのバス停から再びバスに乗り、ちょっとした山を越え、海を眺めながらついに今回の旅の最大の目的地へ向かいます・・・!!!

【使用カメラ】digital:FUJIFILM X-T3、SIGMA dp3 quattro、iPhone SE2 film:CONTAX Aria

③秋の愛媛南予ひとり旅2022へとつづく▼▼▼

香川徳島ひとり旅2022⑩【讃岐うどん編・最終回】

うどん県を旅する前は、ゆるゆるやわやわのコシのないおうどん一択だったわたくし。香川を初めて訪れた際に食べた讃岐うどんがとっても美味しくて・・・!!!それ以来、やわやわオンリーだった自分の考えを改めました。本場の讃岐うどんは、福岡で食べるそれとは全く違って不思議なほど美味しいのはなぜなのでしょう?

せっかく本場の讃岐うどん食べ放題な環境であるのに、今回は初日の仕事前に同僚たちと1回食しただけ。

しかも中サイズを頼んだらめちゃくちゃ多くて・・・!!どうやら「中」は2玉だったらしい・・・。

このうっかり者のわたしが「中=2玉」の文字を見るわけがない

同僚がちゃんと教えてくれてたらしいのに、まったく聞いてなかったよ・・・。腹はちきれながらどうにかこうにか完食!!味よりも苦しかった思い出しかない・・・。

なんとか食べきった

もう当分うどんはいいや・・・そんな気持ちになるくらいだったけど、やっぱりラストおうどんをキメたいよね・・・!!!

CTONTENS

大川製麺所

そんな気持ちでたどり着いたのは「大川製麺所」。

何やら人がたくさんいるよ・・・!!!ちょうど団体客が入っていて、お店の人たちもてんやわんや!!それでもせっかくなので待つことに〜。

列に並びます

こちらのおうどん屋さんは、製麺所の作業場へと続く向かって右側の奥でまず注文を済ませて、左側の部屋で食べるというシステム。香川のうどん屋さんに不慣れなのでドキドキする〜!!

まず建物右側入口に置かれている紙に注文する品に丸をつけます。

奥の作業場へと持っていき、おばちゃんに手渡し、支払いを済ませます。忙しい時は大変なので、お金はなるべくお釣りなしの状態で用意しておきましょう〜!

奥が作業場

ここから見る光景に心奪われました。

きれいな光

注文を終えたらお隣の部屋に移動して、うどんが運ばれてくるのを待ちます。

飲食ゾーン

おばちゃんが小窓からうどんを出してくれるので、自分の番がきたら受け取る・・・というのが一連の流れ。

待っている間に団体客も食べ終えて次々と去っていき、やっと平穏が訪れます。湯呑みがすべて使用済みになっていたので、おばちゃんにきれいな湯呑みをお願いすると、なんと待っていたお客さんがザルいっぱいの湯呑みを抱えてやってきます。

「こういうシステムなんだとわかってきた」と笑いながら冷たいお茶までそそいでくれて、さらにわたしのおうどんをまるでスタッフのように運んでくれました笑

今回は「たまごうどん」をチョイス。暑い日差しに参ってて冷たいおうどん食べたかったのにあったかかった〜!「かけうどん」が冷たいのね。勉強になります・・・。普段温かいお汁のおうどんを好んで食べるから、他のメニューについてまったく無知なのである。

まぜまぜまぜ

たまごかけごはん用の醤油をかけて食べます。思ったよりも麺は柔らかかったけれど、とってもおいしかったです。うどんを運んでくれたお兄さんは、気になっていた「乃木うどん」を食べていました。ボリューミーでとても美味しそうだった!!

たまごうどんだけじゃお腹空くよー

せっかく香川にきたのに讃岐うどんを2回しか食べれなかったのは心残り。これぞ讃岐うどん!っていうコシのあるおうどんも食べたかったなー。また次回ということで・・・。

大川酒店・大川邸

ラストおうどんをキメて、四国旅はいよいよ最終章。ふたたび散策スタートです。うどん屋さん近くの通りには、明治34(1901)年頃に建てられたという大川酒店がありました。

黒の外観がかっこいい!

その隣にはとっても素敵な洋風建築も!!!

なんと素晴らしい

昭和12(1937)年竣工で、大川酒店の応接間として使われていた建物とのことです。

裏路地散策

なにらやにおうぞ・・・?と、鼻をくんくんさせながら大川酒店近くの裏路地に入ってみると・・・

素敵なストリートを発見・・・!!!

水尾写真館

裏路地を抜けた大通りでは、こんな素敵な写真館もー!!

現役です

明治34(1901)年創業、現在の建物は大正末期のものとのこと。白とブルーでとっても爽やかなカラーリング。

観光協会のサイトの解説によると、かつてはガラス張りの天井から入る太陽光を利用して写真を撮影してたそうです。旧陸軍第11師団やまちの人々が訪れる写真館だったとも。

そして一番気になる記述。建物内には「カメラの絞りをデザインした天井レリーフや階段の手すりに装飾」が施されているとのこと!!一体どんな感じなの・・・!??もしまた善光寺に行く機会があったら証明写真でも撮って、ぜひ内部の見学もしてみたいものです。

通りにはこんな水色の素敵な建物もありました!ほんの少しの散策でこうなのだから、まだまだ収穫はありそうです。でも、もうわたしに残された時間は少ないのだ・・・。

旧陸軍第11師団 旧善通寺偕行社

そして最後に訪れたのが明治36(1903)年竣工の偕行社

ここにも五芒星

無料で見学することができます

正直、わたしは乃木館の方が断然好きでした。駆け足で見学した後は、散策でカラカラの喉を潤したくて、併設されている偕行社かふぇへ。

あつあつのお芋とバニラアイスがカラフルな「おいり」で彩られている「ハイカラさん」というスイーツを注文。

「おいり」の存在を初めて知りました

映えを目的に選んでしまった・・・。味は・・・うーん、お芋とバニラって感じだっった・・・(そんまま)。個人的感想です。

外観を眺めながら食べれるのはいいね!

善通寺観光はこれにて終了〜。善通寺駅へと向かいます。

善通寺駅も歴史ある建物で、改修が数回行われてはいるものの、表玄関やホームには大正時代の木組みがそのまま残っているそうです。

外観しか撮ってなかった

四国に別れを告げて、電車に乗って福岡へ。

車窓からの海の景色がとっても好き

夕方頃に福岡の自宅へと帰り着き、疲労で白目になりながら旅の片付け&洗濯(洗濯するまでが旅だと思っている)。くたくたの体でお布団へとダイブ!!心は満ち足りてるけど、翌日の仕事はもちろん地獄・・・。丈夫な肉体がほしいです・・・。

最後に

初夏のローカル風物詩な高松の「川市」から始まった2泊3日の出張便乗ひとり旅。観光自体は1日と半日ほどでした。香川と徳島観光となかなか欲張りでハードなスケジュールではありましたが、思ったよりもバリエーションが豊かでたのしい旅となりました。

香川は今回で3回目。1度目は坂出の四谷シモン人形館やお隣の丸亀市の赤線跡をめぐり。2度目は着物でこんぴら参り+こんぴら歌舞伎(よくあの階段を着物で登ったよ・・・)。香川たのしい美味しい大好き!!今回初めて訪れた徳島も楽しかった。今度はもっと長期滞在してディープに徳島を楽しみたいし、愛媛も高知にも行きたーい!!!四国、たのしいね。また遊びに行こうと思います。

〈おわり〉

【使用カメラ】digital:FUJIFILM X-T3、SIGMA dp3 quattro、iPhone SE2 film:CONTAX Aria

香川徳島ひとり旅2022⑧【熊岡菓子店編】

辻駅を出発し、再び緑のトンネルを抜け・・・

とても素敵な電車の旅でした

到着したのは琴平駅。

こんぴらふねふね〜

もう十数年も前にこんぴら参りしたり、こんぴら歌舞伎を見に行って楽しかった記憶が蘇ります。今回は通り過ぎるだけ〜。また行きたいなぁ!

琴平駅で電車を乗り換え・・・

可愛いお姉さんたちが乗ってた!

琴平駅から一駅の善通寺駅で下車します。辻駅を出発してから約1時間ほど。四国旅ラストDAY観光のはじまりはじまり〜。

CONTENTS

善通寺ぶらぶら

昨日の曇り空とは打って変わってジリジリと焼け付くような太陽!!!my旅ではすっかり恒例のほっかむりスタイル(手ぬぐいでほっかむり)で街を散策します。

2度見されても気にしない太い心臓を手に入れたんだぜ?

駅前には早速魅力的な建物が〜!!!

乱立するアンテナもたまらない

ほっそーーーーー!!!

木のフォントも大好物

ポピーがきれい

壁には相当古いボロボロの広告?があってグッときた

味わいのある建物があちこちにあって楽しい〜。

商店街を抜けると・・・

なんじゃこりゃー!な素敵な木の装飾発見!!!

元々なんの建物だったんだろう?板で覆われてるけど、ショーウィンドウ的な役割だったのかな?

こちらの建物にはレトロな看板がたくさんついていました。

英語表記がたまらないね!

緑青の雨どいもたまらぬ!!!

善通寺

ひっそりと道端で存在感を放つ建物たちにふがふがと静かに興奮しつつ、観光客がたくさん訪れる大きなお寺さんへとたどり着きます。

お寺さん横にも素敵な建物

立派な五重塔

なんとなく入ってみると、なんとこちらが駅の名前にもなっている善通寺。弘法大師(空海)の誕生の地であるということを初めて知ります(無知ですんません・・・)。

仏像も拝観したけどとても素晴らしかった!(撮影はNG)

売店に気になるお茶

立派な木もありました。生命力に満ち溢れておるーーーーー!!!!!

きっとパワースポットの類にちがいない

仲良し三人組のお遍路さんも

熊岡菓子店

善通寺を通り抜け、路地に出ると人が列を作っているお店を発見!!!

好き

こちらが最初の目的地である熊岡菓子店。なんて素晴らしき建物なのだ〜!!!明治29年創業、建物は大正時代のものだそうです。お菓子が入っている木のケースもとってもいいのだよ〜。

割烹着姿でお店を切り盛りしているおばあさんの姿も絵になる!

暖簾には「カタパン」の文字。日本一固いカタパンが売られているそうです。そんなこともまったく知らず、軽く検索してっきり良さげな老舗のパン屋さんだと思って訪れたことは秘密・・・。

みんな何を頼んでいるのか様子を見ながら、一番固いという「石パン」をはじめ、丸ボーロや海老せん、クッキーなど数種類購入。

手際がものすごくよくて惚れ惚れしたよ!

美味しそうなバターケーキも!!!

何がすごいっておばさまたちの手際のよさ!しかも計算は暗算です・・・!!!見事過ぎてそれをみるだけでも価値アリ。待ってる間、充分楽しめたもの〜。

袋がこれまたかわいいの!!!

実はわたくし、おそらくカタパンを食べるのは初めて。その存在は文字だけでは知っていたものの、そんなに固い食べ物とはつゆ知らず。石パンを口に含んで飴のようにコロコロと転がして湿らせ柔らかくなった頃に噛むというのが食べ方のようです。そのままガリっと噛んだら本気で歯が折れそう・・・。お味はというとほんのり生姜の味がする控えめな甘味のあめ湯みたいでした。

熊岡菓子店のカタパンについて詳しい記事があったので、以下に抜粋させていただきます。(とても面白かったのでリンク先もぜひ読んでみて!)

カタパンの歴史は古く、考案したのは初代店主・熊岡和市さん。当時大阪の菓子店で大番頭をしていた和市さんに日本軍から軍用食の開発の依頼があったそうです。ちょうど日清戦争の頃だったといいます。戦地に赴く兵隊さんの常備食や非常食として「軽くて、日持ちがして、腹持ちも良い」という軍部の要望に応え、フランス料理にヒントを得て、和市さんが作り上げたのがカタパンだったのです。創業当時は“兵隊パン”と呼ばれていたそうです。

昔は軍食用として作られたカタパンですが、現在ではお遍路さんや、自衛隊ファン(善通寺市には基地がある)がお土産に買ったりするらしい〜。おじいちゃんたち歯、大丈夫なのかな・・・。

人気のカタパンは昼前に売り切れることもあるみたいなので、気になる方は早めにいくのがオススメ!無事カタパンをゲットしてほくほくです。

再び散策しながら、お次の目的地へてくてくスタート!!

「かさ」よきかな

可愛い提灯

【使用カメラ】digital:FUJIFILM X-T3、SIGMA dp3 quattro、iPhone SE2 film:CONTAX Aria

香川徳島ひとり旅2022⑨へとつづく▶︎▶︎▶︎

香川徳島ひとり旅2022⑦【辻町と勇楼旅館編】

江口駅から電車に乗って数駅の辻駅で下車。本日のお宿へと向かいます。

CONTENTS

辻町

駅からてくてくてく

思わず降りたくなる階段や・・・

どこに続いているんだろう?

石垣の上に建物が建っているのがとても印象的でした。

すごい重なり方!

さらに歩いていくと・・・

!!!!!

今日一番の衝撃。

めちゃくちゃ趣のある街並みじゃないですかぁーーーーーっっっ!!!

そう、お花大権現にいくためだけを目的に、あとは近場であまり何も考えず、昔からありそうな旅館を軽い気持ちで予約したのですよ。するとなんと!めちゃくちゃわたし好みの町だったんです・・・(嬉しすぎる誤算)。

お花大権現でのショックなんてぶっ飛び!特に大大大好きな建物に出会って大興奮!!!(翌朝たくさん撮ったからまたあとで)ついつい寄り道して写真撮りまくっていたら宿から電話が・・・。

はっ!そういえばチェックインの予定時間を数分だけど過ぎている・・・。すぐ近くに来ていてあと数分で着くことを伝え、街歩きしたい気持ちをグッと抑えて早足に旅館へと向かうのであった。この日はうっかりしすぎて皆さまほんとごめんなさい・・・。

勇楼旅館

本日宿泊する宿は勇楼旅館

古い旅館の赤絨毯が大好物

1泊2食付き7,700円。さらにわたしが宿泊した時は三好市で使用できる2,000円分のクーポン付きという・・・!!お花さんでの大大大失敗を塗り替えるラッキーっぷり!!!でもそのクーポンはわたしが早朝から三好市をすぐに立たねばならなかったので使用することができず・・・。旅館の近くには酒造があったので、地酒を買って帰りたかったな!(旅の醍醐味として日本酒を嗜みたい今日この頃)

部屋には瓢箪の飾り窓!嬉しい!!

着いて早々まずは夕食をいただきます。他の宿泊客がお食事中とのことだったので、部屋に夕食を運んでくださいました。

純和風の部屋に西洋の神話ワンシーンのような絵

これがどれもこれも美味しくて・・・!!!もう泣いちゃう・・・っ。

お肉!

女将さんに周囲の建物が素敵すぎたことを伝えると、この辺りは幕末から明治時代にかけて刻み煙草で発展した街だと教えてくれました。

翌日は8時前の電車に乗ってちゃちゃっとおさらばする予定でしたが(それを逃すとお次は13時過ぎ・・・)急遽予定を変更することに。他も観光したいから電車の時間は変えられないけど、7時の朝食前にお散歩するよ!苦手な早起きがんばります・・・!!!

朝の辻町散歩

6時に起きてばばばーっと身支度をすませ、眠気まなこで早朝のお散歩スタート!とってもいいお天気です。

勇楼旅館の外観

お散歩できるのは約40分ほど。ぜんぜん足りそうにない!焦りながらひとまず昨日通っていない道を歩くことにします。

勇楼旅館のすぐ近くにある元四国銀行の建物

古い街並みが続きます

火事の時とかに鳴らすやつかな?

まだ歩いてない道をもっと散策したい気持ちはあるけれど、やっぱり!昨日の夕暮れ時に見たあの建物をもう一度たっぷり見たぁーーーーーい!!というわけで、華麗にUターンしちゃうぞ!!!

鬼瓦とアンテナと月

わたしが釘付けになった建物はこちら・・・!!!

逆さになった「番」の文字が愛しい・・・

もう・・・大大大好きです・・・・・。薬屋さんたったんだねー。

神社も行きたかった!けど時間がちっとも足りなくて行けなかった!!かなしいーーーーー

歴史ある神社のようでした

朝ごはん

あっというまに7時。旅館に戻って朝ごはんいただきまーーーす!

朝食をいただいたお部屋にお稲荷さんの神棚。密かにグッときてました・・・。

商売繁盛!

朝食をいただいていると、同じ日に宿泊していた方と居合わせます。その方と女将さんとの会話で、わたしと同じく古い建物が好きなお方であるということがわかりました。

後日なんと!Twitterの建築界隈の大御所であったことが判明!!(ちょっと時間が経ってからふと検索してみたら見つけてしまったのだ)さらに翌日には、交流はないものの相互フォローの別の大御所が宿泊していたという事実にびっくり!!!どうやらその筋では有名な旅館だったもよう〜。ほんと世間はせまい。GWに行った青森の鬼コの神社での件といい、不思議な巡り合わせが続いた5月旅でした。

勇楼旅館 2階

朝食をとりながら建築好きであることを話していると、なんと女将さんのご厚意で2階のお部屋を見学させてもらえることに!時間がないからマッハで朝食をかっこみ熱々のコーヒーもほとんど一気!!急いで2階へ・・・っ!!!

こちらの階段をのぼります

とぉーーーっても素晴らしい空間でした。こちらでは結婚式も行われたそうです。

蝙蝠ーーーー!!!(大好き)

旅館は120年ほど前(明治30年代頃)に建てられたそうで、贅沢な床の間の一枚板や、春夏秋冬の書が書かれた襖、蝙蝠も!!!その他にもいたる所に細やかな意匠が・・・っ。

そして胸をきゅきゅん!と掴まれたのがこちらの可愛らしい装飾。繊細な木で表現されたロマンティックなアール・ヌーヴォーだよーーー!乙女心をくすぐるではないかーーーーっっっ

アールヌーボーが日本に入ってきたのは明治30年代頃というから、ほんとその時代のものなんだろうね!

窓からは中庭が見えました

2階の窓から見える別館の屋根にふと目を移すと、空を泳ぐお魚を発見・・・!!!

ちょっと苔むしてて可愛い!

別館では鯉の活き造りを提供していたそうです。それで瓦も鯉なのね・・・!!お嫁さんが妊娠中に鯉を締めるのを嫌がって・・・などという昔のエピソードも面白かった。きっとまだまだ面白い話があるんだろうなぁー。

別の窓から見下ろすと広い駐車場があるのですが、ここは昔は映画館だったそう。きっと素敵な建物だったんだろうなぁー。残っていてほしかった!

勇楼旅館前の駐車場

もうギリギリまで頑張ったけど無理ー!!!ついにタイムリミットです。今まで史上最強に後ろ髪を引かれつつ2階をかけ降ります。ありがたいことに車で送ってくれるとも言ってくれたけど、やっぱり帰りも街並みを写真撮りながら歩きたいから、バッタバタと旅館を出発!

ここにもお魚を発見!

またもやダッシュ!写真撮る!ダッシュ!を繰り返しながら無事辻駅へと到着!!

なんとか間に合ったーーーっ!!!いつか本当に電車に乗り遅れてしまいそうな気がしてならない・・・・・。

【使用カメラ】digital:FUJIFILM X-T3、SIGMA dp3 quattro、iPhone SE2 film:CONTAX Aria

香川徳島ひとり旅2022⑧へとつづく▶︎▶︎▶︎

香川徳島ひとり旅2022 ⑥【哀しみのお花大権現編】

電車を乗り継ぎついぞ着いたのは徳島県みよし町の江口駅。

無人駅です

観光客が降りそうもないこの場所に、本日のメインディッシュが待ち構えているのだー!!!夕暮れが迫っていますが目的地はもう少し先。寄り道しながらてくてく歩いて向かいます。

アールデコな可愛い「持ち送り」発見

「心が燃えるとき 赤いチェリー」どゆ意味?

あ!目的地の看板が・・・!!

お花だいごんげーーーーん!!!

矢印の方向に進んで行くと、次々に看板が現れます。

地元の人からは「お花さん」て呼ばれてるのかしら

もう少しであなた様に会えるのね・・・(どきどき)

まだまだ看板!!!

ついに入口まできたーーー!!!

今はもう営業してなさそうなお土産物屋さん?

この緑の向こうにきっとあのお方が・・・!!!

竹林

錆びたお花食堂の看板

鬱蒼とした坂道を歩いている時に、キーンコーンカーンコーンと懐かしいチャイムの音が聴こえてきました。どうやら5時になったようです。

竹林を抜けると、廃墟となった建物が現れました。

お花食堂

どうやら昔はとても賑わっていたもよう。食堂やお土産物屋さんもあったんだねー。

廃墟を通り過ぎると、入口が見えてきました。

釣鐘が見えてきたので、とりあえず突いてみます。

満足である

なんだか思ったよりも立派なお寺さん。嫌な予感がしてきます・・・。

あのお方は一体どこにいらっしゃるのかしら・・・??

あれ?あれれ??

しししし閉まってるーーーー!!!??

しかも中を覗いてみても、わたしが会いたいお方はどこにもいらっしゃらない・・・!!!

普段はリサーチの鬼であるわたくし。実は今回、あまりこの場所に関する情報を入れずにきてました。なぜなら事前に情報をたくさん入れてしまうと感動が薄れてしまうから・・・。この場にくるまでは、わたしの会いたいお方はてっきり道端の無人のお堂に祀られているものだと信じ込んでいたのです。それがまったく違ったようで、ちゃんとした有人のお寺さんだったという(絶望)。それなら5時で閉まるよね・・・さっきのチャイムの音がまさか死の宣告だったとは・・・・・。

駅からダッシュしてたらもしかしたら間に合っていたかもしれないのにバカバカバカーーー!!!・・・と、後悔しても後の祭り。今わたしができること。それはご住職に土下座して(心の中で)頼み込むこと・・・!!!!!せっかくここまできたのになんの目的も達することができずにこの場を去ることなんてできない!!!めちゃ番犬として優秀な犬に盛大に吠えられながら、住職さんが住んでいると思われる建物へと向かいます。

怪しまれたのかピンポンを押すまでもなく、ご夫婦が外へ出てきました。ご住職と思われるおじいさんに聞くと、やはり拝観は17時までとのこと。そうですか・・・ではさようなら・・・。とはもちろんなりません!!!

ここは泣き落としするしかない!福岡からはるばるここめがけてやってきたことを切々とうったえます。が、まったく動じないご住職・・・。そこをなんとか・・・!!と、2、3度しつこくお願いしたところ、少しだけなら・・・と開けてくださることになりました!!(そうでもしないと帰らないと思われたのかも?)

本気で本気で申し訳ない!!&ありがとうございます!!!

というわけで、みんなはちゃんと17時までに行こうね・・・!!!

受付でパンフレットとお札をいただきました

拝観料を払って、ついに!ご対面・・・!!!

会えたーーー!!!

なんてびゅてぃーふぉーなおみ足!!!

そして住職のこだわりを感じるたわわに実ったお胸の桃色チラリズム!!!!!(きっと数ミリ単位で見える範囲を計算しているに違いない)

どきどきどき

坂出から山を越え谷を越え、約3時間半ほどかけてやって来たのは、こちらにいらっしゃる弁「財天さま」に会うためだったのだーーー!!!

え?「お花大権現さま」に会いにきたんじゃないの・・・?って思いますよね・・・。お堂の真ん中にいらっしゃるのがお花さん。弁財天さまのお姿に興奮しすぎて、失礼してしまいました。すみません・・・。しかも焦りながら撮ったから、ブレてる写真しかなかった・・・。

お花大権現由来(パンフより)

お花さんは元禄(1688〜1704)時代の人で、当地(東みよし町)の出身の人、または蜂須賀家の姫であったと言われている。播州のある城へ、城主の姫として、あるいは側室であったと伝えられている。

ある年、殿の不在中同輩の妬みを受け、お花は24歳にして絞殺された。その後、城中には奥女中が変死を遂げる怪事件が相続いて起こり、城内は修羅場と化した。帰城した殿は、お花の不在を怪異に不審を抱いていたところ、ある夜お花の姿がぼう然と殿の枕元に立ち、惨事のさまと性の御仏になることを告げた。不憫に思った殿は、早々城内に立派な祠堂を造り、お花の御霊を供養した。その後は、怪異も納まったという。

その後、善達という僧が、寛永14年に当地の西山路部落の観音堂に御霊を移され、祀られる内シンボル(陰陽物)を奉納するようになった。シンボル(性器)を祭るのは、原始時代の崇拝がルーツである。

なんで突然性の御仏になることを宣言するのかは謎だけども・・・。

あちこちにズラリと置かれている男根たちは、お参りされた方々が自分で作って奉納したものとのこと。すごい!!子宝祈願に東京から来られる方もいるそうです。

気になる絵

こちらの大きな木は「お花さんの穴禅定」。ちょうど影になって真っ黒だけど、穴が空いていて、そこをくぐると無病息災になるとか。もちろんくぐる時間もなく・・・。

もっとゆっくり拝観して思う存分写真も撮りたかったけど、蚤の心臓なので感謝を述べてすぐに退散することにしました。ちょっとしょんぼりしながら先ほど通り過ぎたお寺さん前にあるお花食堂もパシャパシャ。こちらもとっても魅力的でした。

中をちょっと覗いてみた

念願のお花大権現。下調べ不足で散々な結果に終わったけれど、少しだけでも拝観することができてよかったです。

でも!またいつか!!死ぬまでに必ずやリベンジするぞ・・・!!!木の穴もくぐってやるぞ・・・!!!!!

そう固く決意するのであった。

なんだかんだで忘れられない思い出

帰りは駅前の物産館に寄り道。カメラをぶら下げているのを見て興味を持ったのか、お店のおじさんに何を撮りに来たのか聞かれます。包み隠さずお花大権現に行って来たことを伝えると、笑いながら「すごいね」と言われました。何がすごいのかわからないけど、

ありがとうございます!!!

後悔を残しながも目的を果たし、電車に再び乗って本日のお宿へと向かいます。陽は山に隠れ、あたりは少しずつ夜に沈み始めていました。

【使用カメラ】digital:FUJIFILM X-T3、SIGMA dp3 quattro、iPhone SE2 film:CONTAX Aria

香川徳島ひとり旅2022⑦へとつづく▶︎▶︎▶︎

香川徳島ひとり旅2022②【海辺の迷宮建築とアール・ブリュット編】

朝っぱらから坂出散歩スタート!!

CONTENTS

てくてくてく。港へと向かって歩いて行きます。

網と花びら

港町育ちなので、港をみると落ち着きます。

港沿いには金毘羅宮がありました。

虎の彫刻

てくてくてく。目指している建物が海に浮かんでいました。

鳥がとまってた!

知らない街を歩くの大好き!!

いい玄関

ボロボロの渋かっこいい船が浮かんでいました。

好き

船に木が生えてた

海沿いの建物。マークが素敵

そしてついに・・・

旧坂出港務所

旧坂出港務所へと到着!

めちゃくちゃカッコイイーーーーー!!!

美しい横顔

1934年 (昭和9年)竣工で、香川県に唯一残る戦前の建物だそうです。上部がまるで迷宮のようでうっとり!塔の部分に丸い跡があるけど、時計とかがついてたのだろうか?

この角度お気に入り

ディテールがカッコいい

写真をひたすら撮りまくっていたら、隣に車が止まったのでビクッ!

っとしてたら、おっちゃんがもし車で来ているなら・・・と近場のおススメの撮影スポットを教えてくれました(なんて親切!)。残念ながら徒歩なのでお気持ちだけ。こういうちょっとした地元の人との交流がうれしんだよね〜。

思う存分旧坂出港務所の撮影をして大満足!

だけど、中も公開してほしいなぁー。上の階がどんな感じになってるのか見てみたい。昔はここで撮影等も行われたことがあるそうです。今はずっと放置されている感じだったのでもったいないなぁ・・・。

旧坂出港務所近くにあった天狗の不法投棄看板。大好き!

さて、再び商店街へと戻りましょう。

と、その前に・・・。ここに辿り着く前に、実はとっっっても気になる建物を見つけて帰りにぜったい行こうと思っていたのです。

坂出のアール・ブリュット

それがここだ!!!

気になるものがありすぎる

見た瞬間、

なんじゃこりゃぁぁぁーーーー!!!!!

と思わず心の中で松田優作ばりに絶叫しました(古くてすまん)。

「高木米穀店」って書いてるからお米屋さん?お米屋さんなの??しかも「讃岐民芸社」とも書いているよ?いったいどうゆこと???

アール・ブリュットな雰囲気プンプンだよーーーー!!!

アール・ブリュット

 既存の美術や文化潮流とは無縁の文脈によって制作された芸術作品の意味で、 英語ではアウトサイダー・アートと称されている。加工されていない生(き)の芸術、伝統や流行、教育などに左右されず自身の内側から湧きあがる衝動のままに表現した芸術である。フランスの画家ジャン・デュビュッフェ(Jean Dubuffet 1901-1985)によって考案されたことばである。

以下ページより参照

アール・ブリュットとは|ローザンヌ アール・ブリュット・コレクションと日本のアウトサイダー・アート |アール・ブリュット/交差する魂

興奮しまくりながらシャッターを押しまくります。建物の掃除をしていたおばさまに好奇心を隠せずにお話を聞くと、すべて旦那さんの父親がつくったものとのことでした。ステンドグラスは数年ならっただけであとは独学。「ビッグバンやー」って言いながら作ってたとか!!!(もう岡本太郎ばりじゃん)なんと7〜80歳くらいで作ってて、92歳で亡くなったとのことでした。

屋根の上にあるステンドグラスの地球儀は夜になると光るらしい。

光ってるところみたい!!!

こちらの地図は、舅にとって思い出のある場所なんじゃないかなーと話していた。

これもなんか光りそうだよね?

これは太陽と月とか聞いた気がするけど忘れてしまったー!わたしのばかばかばかばか

中も素敵なステンドグラスで飾られていました。

海の感じがいいなー

ここらへんに民芸品を感じた

おばさまが、舅が残した「遺産」と思ってると話しているのが印象的でした。展示した方がいいと全力で薦めたよ!都築響一さんあたりが注目してくれないかな・・・?すでに知ってたりする??どなたか行動力のある方よろしくお願いいたします!!!(いつも他力本願)

たーっぷり見学させてもらって本当にありがとうございました!!!そしてなんにも買わずにごめんなさい・・・。ちなみにお隣の古い建物は息子さんがされている食べ物屋さんとのこと。オープン前だったので食事をいただくことができず無念・・・。

とてもいい建物でした!

お食事処について書いている方のブログがありましたので、気になる方はどうぞ▼▼▼

素晴らしきアートを見たあとはぜひお食事にもお立ち寄りください!!!(せめて宣伝で罪滅ぼし・・・)

昭和初期の建築から、キレッキレの現代アート見学までして大満足の坂出観光のすべりだし。新しい魅力を発見できてとっても嬉しかったです。

【使用カメラ】digital:FUJIFILM X-T3、SIGMA dp3 quattro、iPhone SE2 film:CONTAX Aria

香川徳島ひとり旅2022③へとつづく▶︎▶︎▶︎

香川徳島ひとり旅2022①【川市と沈黙の猫編】

2022年5月、仕事で高松に行ってきました。夕方に市内での仕事を終え、もちろんその後はひとり旅へと羽ばたきます・・・!!

CONTENTS

高松琴平電気鉄道 元山駅

まずはことでんに乗って元山駅へ。こじんまりとしたパステル木造駅舎が可愛くてときめいた!

特にこのギザギザかわゆす

ポスターが昔のB級映画みたいな雰囲気でおもしろかったです。

いつでもどこでもアマビエ〜

デジャヴ・・・(というかどっちも参考にした大元があるんだよね)。

秋田新幹線開業25周年グッズ

駅に着いて、あたりをつけていた場所へと歩いていくと、学生たちや子供連れの親子が歩いている姿が見えます。着いていくと・・・みつけた!!!

初夏の風物詩  川市

旅のはじまりは春日川沿いに露店が立ち並ぶ初夏の風物詩である川市。地元民しか知らないような小さなお祭りです。わたしも今回リサーチしてて初めて知りました。

りんご飴の女の子

お祭りの起源について詳しい記事がありました。

https://www.shikoku-np.co.jp/feature/nokoshitai/gyoji/4/

以下抜粋。

 「木太町郷土誌」に春日川の川市の縁起がある。『一八五〇年ごろ、春日川で遊ぶ子供たちが牛の骨を拾った。子供は縄で数珠をつくって骨を中心に輪となり、念仏を唱える百万遍遊びをした。その夜、親の夢に牛が現れ、「ありがたい供養のおかげで成仏できる」と礼を言った。驚いた親たちが清光寺の住職に相談し、流れ灌頂(かんじよう)の供養をした。それから毎年、旧暦四月十八日に流れ灌頂を続けた。地域の人が大勢集まるので、市も立つようになった。』

(中略)

流れ灌頂は水の浄化力を借りて、死者の霊を供養するための儀礼。

(中略)

長く続いた流れ灌頂も第二次世界大戦の終戦が近づくころ、若者が戦地に赴いたり、集会が禁止されて市が中断したのに伴い、戦後は開かれなくなった。川市の起源だった流れ灌頂は姿を消したが、市だけが戦後に復活したわけだ。

昔は農耕具や野菜や苗等の販売が中心だったのが、1960年代頃からその色合いは薄くなったとのこと。芝居小屋やノゾキカラクリなどもあったそうです。福岡でいう箱崎宮の放生会(ほうじょうや)みたいな雰囲気だったのかなー?

たくさんの人!人!人!(ほとんど学生たち)

毎年5月18日が木太町、5月20日は元山地区、5月25日は川島地区と続いて川市が立つらしいのですが、わたしが滞在する日がたまたま5月20日というベストタイミング!これはいかねばならぬと川元地区に馳せ参じたわけであります。

どこにも問い合わせ先が書いていなくて、手当たり次第いろんなところに問い合わせるも主催者には行きつかず。開催されるのかはっきりとわからないままぶっつけ本番で向かったので、開催されててほんとよかったです。

いつになっても心ときめくカラフルなボンボン

現在は一般的なお祭りでよく見かける食べ物やクジなどの露店が連なる今時の雰囲気。もうだいぶ大人になってしまったわたしには正直物足りなさがありました。

おいちゃんの笑顔たまらん!

ただ、ひさしぶりに見た型抜きにはテンション爆上がり・・・!!懐かしすぎる型抜きに夢中になる子供たちや、それを見守るおじいさんの微笑みにも胸きゅん!!昭和、平成、令和と生き残っている型抜き。このまま永遠にあってほしいです・・・!!!

令和の風景

あと「ハンバーグくじ」なんてものは初めてみたよ!!

その名の通り、ハンバーグの中にくじが入っているらしい。まだ焼きあがってなかったのと、この後宿で夜ご飯付きにしていたので、食べるのをグッと我慢・・・。ちなみに2ヶ所ハンバーグくじ屋さんはあったのに、1ヶ所は焼きあがっているのにお客が無人という不思議現象でした。人気、不人気があるのかしら・・・それともたまたま?(現地に詳しい人情報求ム)

木太町の川市ではありますが、ハンバーグくじについて書かれている記事がありましたので気になる方はどうぞ〜。▼▼▼

たくさんの学校帰りの学生たちが土手沿いに座って食べ物を食べてる姿にも青春を感じて、あまずっぱい気持ちになりました。

屋台お立ち台

宿のチェックイン時間が迫っていたので明るいうちに川市を後にすることに。もっと暗くなったら雰囲気のある写真が撮れてただろうなぁ。

なんてことのない小規模のお祭りといえばそうなんだけど、地元の人たちにとってはきっと親しみのあるお祭り。ほんの少しの時間ではあったもののその空気感を肌で感じることができてよかったです。市のなりたちの歴史を知っていることで、また違った感慨深さもありました。

坂出市へ

再び元山駅からことでんに乗り、高松築港駅へ。JRに乗り換え、高松駅から坂出駅へと向かいます。

高松駅はなんだかプリティ

高松市のマンホールは平家物語の1シーンだそうです

坂出へと到着!

本日の宿へと向かう途中、魅惑的な商店街を抜けていきます。

暗闇の商店街

実は坂出を訪れるのは10年以上ぶり。その際に商店街をゆっくりぶらりできなかったことが心残りで今回の再訪になりました。やっぱり大好きな雰囲気・・・。

商店街内のお店のメニュー表もたまりません

旅館みき

夜の散策をしたい誘惑を断ち切り、本日の宿旅館みきへと到着!お遍路でよく利用されるお宿のようです。

2階の部屋へと通されます

ガラスの模様もレトロ可愛かった!

お部屋は中にいる時だけ鍵をかけれる昔ながらのもので(ボタンを押して鍵をかける)、お風呂も共同です。現代っ子なのでちょっとドキドキ(内側から木の棒で止めるようなもっと防犯ゆるいとこにも泊まったことあるけども)。

さて、すでに7時半を過ぎていたので、到着してすぐに夜ごはんをいただきます。

おふくろの味

食後は高速でシャワって休む準備を粛々と進めるよ!ドライヤーを共用の洗面所に戻しに行こうとドアをあけると・・・

ただならぬ気配・・・

ねこ!ねこがいるよ・・・!!!

じっ・・・

無言でじっとこちらを見ててびっくり!!!ひとことも発せずただただじーーーっとわたしの部屋の奥を見つめてるの・・・。な、なにを見てるの??テレビの声に反応してるだけだと思いたい・・・。

野良が入り込んだのか、それとも飼い猫なのか。無言の猫の視線に怯えながらもとても可愛らしいお姿でした。一度扉を閉じて別のカメラを手に取ってすぐにまた扉を開けるとその姿はなくなっていて、もしかして夢・・・?と思うほどすっかり気配は消えていました。

猫の視線を裏付けるような怖いこともなんにも起きず朝になります(よかった!)。

部屋からの風景

正しい朝食

7時に朝食をいただき、すぐにチェックアウト。その際に女将さんに確認すると、やっぱり猫を飼っているとのことでした(ほっ)。昨晩現れたことを話したら「吃驚したでしょ、ごめんなさいね」と謝ってくれました(いつもは外に出られないようにしているらしい)。

いえいえ、むしろありかとうこざいます!!寡黙で可愛い猫ちゃんのお陰で忘れられない坂出の夜となりました。

さーて、これからいよいよ本格的に旅がスタート!まずは坂出観光です。矢印に向かって出発進行・・・!!!

【使用カメラ】digital:FUJIFILM X-T3、SIGMA dp3 quattro、iPhone SE2 film:CONTAX Aria

香川徳島ひとり旅2022②へとつづく▶︎▶︎▶︎