彷徨する旅のアーカイブ

旅先や日常で出会った「非日常」の記録

秋田青森ひとり旅2022【青森・りんごの花と鬼コ編】⑪

旅は4日目。いよいよ後半戦へと突入です。今日も今日とて6時前に起床!クエン酸飲料をぐびっと飲んで出発です!!

この旅で何本飲んだか(砂糖も入ってるから飲み過ぎはきっとダメ)

CONTENTS

りんごの花と岩木山

王道の弘前観光をする前に、JR弘前駅から一駅の石川駅へ。

雪化粧のお山がきれい

今日も観光客が通ることがないであろう道を歩いていきます。

いいお天気!

気になる水路もありました

弘前に来て一番最初に感動したのが、沿線沿いに白い花を咲かせるりんご畑でした。

ほんのりピンクがかったりんごの花

駅から沿線沿いを約15分ほど歩いたところで、りんごの木々に囲まれた丘へと出ます。

せつなくなるほど美しい(film)

ここはもしかして天国かな・・・?

あ!

撮影した時はまったく気付かなかったけど、拡大したら美しい鳥がいました笑(今気付いた)。やっぱ天国かもしれない・・・。

石川八幡宮の鬼コ

りんご畑の先には緑が鮮やかな木々と、1本の八重桜、そして赤い鳥居が見えました。

奥には階段が続いています

カーブした急な石段を登っていくと・・・

あ!

あ!

エメラルドグリーンのつぶらな瞳の鬼コさん・・・!!!

瞳に吸い込まれちゃうよ!(film)

さらに奥へと進み、まずはお参り。

鬼コをキャラクターとして押してる!(元旦の案内だけど)

今回訪れた鬼コの神社はおみくじのない神社ばかりだったけど、こちらにはめずらしくあったので、今回の旅を占う気持ちで引いてみます。

どきどき・・・

なんと大吉・・・!!!

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「旅行 利益あり行きて吉」。うんうん、旅は大丈夫そう!

他もくまなく読んでみると・・・

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「色に溺れ酒に狂えば凶なり」
き、肝に銘じます・・・!!!

最後にちゃんとぷりけつも拝んで、あっという間にタイムリミット!!

ナイスぷりけつ

電車を逃したら2時間以上立ち往生なので(2時間に1本てマジか)、急いで駅に戻ることにします。

白い花が咲き乱れる木々にうっとりしながら歩いているとなんと行き止まりに・・・!!!いつの間にかりんご迷宮に入り込でいたようです・・・。

りんご畑にこの機関車みたいな看板は一体!?

電車に乗り遅れてしまうーーー!!!めちゃ焦って駆け足でUターン&ダッシュ!ダッシュ!!だけど帰り道も美しいからやっぱり立ち止まって撮っちゃう・・・(そしてダッシュの繰り返し)。

何度見ても美しい

りんごの花と雪化粧の岩木山は、弘前の風景としてわたしの中に刻まれました。

JR石川駅に到着!!!

なんとか無事電車に間に合うことができたけど、昨日の過酷な1日と相まって朝からどっと疲れたよ・・・。今回の旅であと何回ダッシュすることになるのかな・・・?(旅の初日からダッシュしてたことを思い出す・・・)

JRじゃなくて八幡宮に一番近い弘南鉄道の石川駅からだったらもっとゆっくりできたっぽい。なんてこったい!もし今後電車で行かれる方はJRと弘南鉄道のふたつのアクセス方法を見てみてくださいね・・・。

3代目(?)の鬼コ

さて、今回ブログを書くにあたって検索したところ、なんとこちらの鬼コの先代の鬼コの写真を載せてるブログを発見!!!(一体どうやってそんなことが・・・!?)今の鬼コはどうやら3代目(もしくは2代目)らしいとのことでした。

いつか私も先代にお会いしてみたいものです。

現在の鬼コ。緑の瞳と新緑とのハーモニー

【使用カメラ】digital:FUJIFILM X-T3、SIGMA dp3 quattro、iPhone SE2 film:KONICA AUTOREX

秋田青森ひとり旅2022⑫につづく▶︎▶︎▶︎

秋田青森ひとり旅2022【青森・金木町の鬼コ・後編】⑨

鬼コ師匠(勝手に呼ぶ)に別れを告げて、次なる鬼コハントに向かいます。

CONTENTS

熊野宮

目的地は立野神社から歩いて15分ほどの熊野宮。近くにいい感じのお煎餅屋さんがありました。

よき建物(film)

お煎餅屋さんを通り過ぎるとすぐに神社が見えてきます。

(film)

乙女も羨む色白&もち肌・・・!!!

なんとこちらは鬼ではなくてお相撲さん!

ポジティブ全開!といったような正義感あふれるお顔。そのつぶらでまっすぐな瞳が眩しいよ・・・!!

鬼コの分類

雑誌『隔月間あおもり草子 鳥居の鬼っこ』では、郷土史研究科の加藤慶司さんによって以下のように鬼コの分類がされていました。

1. 強力型鬼コ:最初にあげた、撫牛子八幡宮の有難く力強い鬼コ

2.一般型鬼コ:鬼コによる、御利益を願う気持ちからあげた鬼コ

3.神像型鬼コ:他村より優れた鬼コをと考えてあげた鬼コ

4.相撲型鬼コ:他村より優れた鬼コをと考えて、神社にゆかりのある相撲型となった

どうやらこちらの鬼コは「相撲型」に分類されるらしい。「鬼コ」と呼ばれていても、みんながみんな鬼の姿をしているわけではないのね〜。

修復前と修復後

そして、こちらの鬼コも真っ赤な肌だったのを美白(修復)して今のようなお姿になったようです。こんなに印象が変わるんだね〜。赤い方はまるでお猿さんみたい・・・(失礼)

同じ鬼コとは思えません(左は雑誌より)

境内に入ってみます。

こちらの彫刻もいい感じでした

狛犬ちゃんに豆絞りのほっかむり!かわゆす!!

可愛さ2割増しになることを発見!

実は先ほど訪れた立野神社の狛犬や、同じ敷地内のお稲荷さんも豆絞りのほっかむりをしていました。もしかして青森(もしくはこの地域)ではほっかむり文化があるの!?

立野神社の狛犬と後ろにはお稲荷さん(動画からスクショしたから画質悪し)

最後に鬼コのぷりけつもお見せしときましょうね。

PURI  KETSU

丹生川上神社

お次は熊野宮から10分ほど歩いたところにある丹生川上神社へ。

ほっかむりパラダイスや!

なんとこちらでは狛犬やお馬だけでなく、石灯籠までもが豆絞りでお洒落してました笑。

今気づいたけど、そのほっかむり姿に無意識に感化されたのか、そういえばわたしも翌日から日中は(日差しが暑すぎて)手拭いでほっかむりしてた・・・。

こちらの鬼コも相撲型のようです。

黒髪?がちょっとこわいかも・・・

真っ赤なお姿だけど、こちらの鬼コさんも当初は違う色だったのでしょうか?それとも・・・?

ちょっと怖かったので可愛くピンクのお花を散らしてラブリーにしてみた

こちらでもぷりっ

稲荷神社

この日最後の鬼コに会いに、嘉瀬駅近くの稲荷神社へと向かいます。

最初通った道をUターン(film)

だいぶ傾いた廃墟(film)

烏よけのCDがゆらゆら

・・・が、

道がわからなくてぜんぜんたどり着けなーーーい!!!

Googleマップを睨みながら行ったり来たり。ラチがあかないので、秋田で学んだ「困った時はすぐ人に聞け!」精神のもと、物音がする民家に入り込んでおじさんを捕まえます(ほんとに人見知りなんだよ・・・? )。

番犬にはだいぶ吠えられたけど、無事道を教えてもらうことができました。

あやしいかもしれないけど、あやしくないよ?

地元の人でないとぜったい入らないような道を進み・・・

ここに入ろうとはなかなか思わないよね

線路を抜けて・・・

「ふみきりちゅうい」

線路はつづくよどこまでも

どんどん奥へ進んでいくと・・・

木々に囲まれた空間へ・・・

薄暗い森

ついさっきまで普通の民家が並ぶ道路を歩いていたのが嘘のよう。民家の裏にこんなひっそりとした森が広がってるだなんて・・・。

畑仕事をしているおばちゃんがいることに少しほっとしつつ、稲荷神社へと到着。

さっそく鬼コがお出迎え

(film)

赤×水色の組み合わせが個性的!

こちらの鬼コは鬼でもお相撲さんでもないお姿。先ほどの分類だと「神像型鬼コ」のようです。べらんめぇ感の強い鬼コだけど、水色のネイルがイマドキでとってもお洒落ね!

奥に進んでいくと、立派な大木がありました。

光が綺麗

(film)

最後に鬼コのぷりけつを拝み、本日の鬼コハントは終了!

ふんどしも水色

金子町の鬼コまとめ

金子町では4ヶ所の鬼コにお会いしただけだけど、他の地区の鬼コよりも、肉感的で人に近い姿をしてるように感じました。きっと地域によって特徴があるんだろうなぁー。それぞれの特徴がわかるようになるくらい、たくさんの鬼に会いにいきたいな!!

KANAGI 4(かなぎふぉー)
アクが強いアイドルグループ

嘉瀬駅

無事本日の鬼コハントを終えたので、嘉瀬駅へと戻って電車を待つことにします。駅がこれまた渋くていい味だしていたんだよー。

(film)

時間があったので、駅の構内にある香取慎吾がペイントしたという電車を撮ったり。

ご、ごめん・・・あまり興味ないんだ

古い建物の方に胸きゅん!

木の電柱にも胸きゅん!!(film)

実は嘉瀬駅から1駅のところに太宰治の生家である斜陽館(古い建築好きにはたまらなそうな建物)があったのですが、もちろん見学しにいく時間はございません!大人しく弘前へと戻るのでありました・・・。

再びメロスで走るよ

嗚呼、余裕のある旅、したい・・・(毎度お馴染みの台詞)。

【使用カメラ】digital:FUJIFILM X-T3、SIGMA dp3 quattro、iPhone SE2 film:KONICA AUTOREX

秋田青森ひとり旅2022⑩につづく▶︎▶︎▶︎

秋田青森ひとり旅2022【青森・金木町の鬼コ・前編】⑧

朝からマタギのご主人とのランデヴーをたのしみ(違う)、秋田内陸縦貫鉄道の比立内駅に送り届けてもらいます。感謝感激!ありがとうございました!!

CONTENTS

秋田から青森へ

秋田内陸縦貫鉄道

さっそく比立内駅から鷹ノ巣行きの電車に乗り込みます。

再び電車の旅が始まるよ!

秋田内陸縦貫鉄道の車窓からの風景は自然であふれてました

終点の鷹ノ巣駅で下車。秋田内陸縦貫鉄道とはここでお別れです。

秋田内陸縦貫鉄道からJRへ

JR

お隣のJRに乗り換え、ついに青森県の弘前駅に到着!!

さぁ、弘前観光するわよ・・・!!!

とはならず、マッハでロッカーに荷物を投げ入れ向かった先は券売機。2日間指定区間乗り放題の津軽フリーパス(2,100円)をゲット!このチケットを使ってあちこち出没しちゃうぞ〜!!

思ひ出の切符

再びJRに乗り込み、いざ出発!!!

弘前に入ってから車窓からの風景ががらっとかわります。

ガラス越しに撮ると青みがかってより爽やかに撮れました

白い花が咲くりんご畑と雪が残る岩木山がとても爽やかで印象的!なんて瑞々しくて美しい風景なのだ・・・!!!秋田では山に囲まれていたので、遮るものがない広々とした景色にすがすがしさを感じました(それぞれのよさがある)。

きっと弘前に住んでいる人にとっては当たり前の風景なんだろうなぁ。観光客以外のほとんどの人は外を見ずに携帯をいじっています(わたしも住んでいたらそうなると思う)。

みんな気づいて!ここじゃないと見られない特別な風景なんだよーーーっ!!

なんてことを思いながら風景に夢中になっていると、あっという間にJR五所川原駅に到着。

JR五所川原駅

津軽鉄道

今度は津軽鉄道に乗り換えます。

おーい、きみは一体どこまでいくんだーい!?

そんな声が聞こえてきそうですが、出発まで待ち時間が40分ほどあったので、せっかくだから少し辺りをお散歩することに。

津軽鉄道の建物や改札が渋くてとてもよかった

周辺の建物もなかなかわたし好みでいい味出してる!!

ほねつぎたまらん

昔ながらの美容院(film)

駅前には広めのバスの待合所がありました。うどん屋さんやおやき屋さんも入っていてとてもいい感じ!!

あんこが苦手じゃなかったらおやき食べたかったな

散策もほどほどにして、津軽鉄道の「走れメロス号」に乗り込みます。

沿線沿いに太宰治の生家(斜陽館、時間があれば行きたかった!)があることにちなんでつけられた名前らしい。

(film)

なんとこちらの電車には添乗員のお姉さんが!沿線沿いの見どころのアナウンスを聞きながら電車はのんびり進んでいきます。

五所川原市金木町

そして正午過ぎ。やっと!やーーーっと着いたのが五所川原市金木町の嘉瀬駅。

やだ最高に可愛い!!!

今朝、松橋旅館を出発してから約5時間経っていました。駅に着いたはいいけれど、実はさらにここから歩くんだよね・・・(遠い目)。

最初の2日間はセーターやウルトラライトダウンを羽織るほど寒かったのに、3日目の今日はまるで真夏のような晴天!!照りつける太陽がじりじりと肌を焦がしていきます(異常気象か!?)。

 

とっても綺麗だけど、奇妙な花壇を通り過ぎ・・・

黄×紫は最強の組み合わせ

田んぼが広がる道路を30分ほど進んでいくと・・・

歩いてる人なんていやしない

ひっそりとした集落にたどり着きました。

もしかしたらここはユートピアかもしれない(film)

どんどん奥に進んでいくと・・・

2本のツノ!!!

おっ!にぃぃぃーーーーーーー!!!!!

古津軽の鬼コ

念願の津軽の鬼コとの初対面です!!実は今回の旅のはじまりは「鬼に会いたい」。そんな気持ちからでした。鳥居に鬼がいるのはこちらの神社だけではありません。津軽には「鬼コ」の愛称で地元の人々に愛される鬼が、岩木川沿いに点在する神社の鳥居を支えています。その数はぜんぶで40ほど確認されているそうです。「鬼コ」の起源は確かではないものの、少なくとも明治頃からは存在しており、天災や疫病が集落に入り込まないように人々を守っているとのことでした。

わたしが鬼コの存在を知ったのは、2017年3月放送の「日曜美術館」。俳優の井浦新さんが全国各地の異形を巡る旅をする番組でした。

それ以来ずっっっっっと津軽の鬼コに会いたいと願っていたのです。

同番組内では大分の求菩提山の烏天狗像も紹介されていて、その姿にも一目惚れ。気づいたら一昨年、登山経験もないの求菩提山登山してたのはよい思い出です笑

津軽の鬼コは、街の中心地から離れたひっそりとした神社にいることが多く、どうやら青森出身の人でもあまり知られてないみたい。旅の初日にドミトリーのBARで一緒になった女の子は弘前出身だったけれど、初めて知ったと驚いていました。

今回旅する前に調べてみたところ、数年前から古津軽観光PRとして鬼コを押していて「鬼コカード」なるものまで配布しており、どうやら少しずつ認知度が上がっているようです。

「津軽の鬼コめぐりMAP」(ありがたい!)を参考にしながら、公共の交通機関、レンタサイクル、徒歩でまわれる鬼コを厳選。Googleマップにマッピングして下準備しました(正直、車じゃないと厳しいところばかり・・・涙)。

立野神社

そして一番最初に訪れたのがこちらの立野神社。

モノクロで撮りたかったんだ(film)

カッと見開いた目!

牙を剥いた口!!

にょっきっと天に向かってのびるツノ・・・!!!

(film)

足を踏ん張ってぐっと肩で鳥居を支えるポーズもかっこいい〜!!

そして背中には・・・

(film)

龍の刺青ーーーーーーっっっ!!!

でででん!!

前からも後ろからもパワーがみなぎってるよ・・・!!!

ゆるいカーブを描く細い田舎道を進んだ先に現れる鳥居の姿も雰囲気があってとても好きでした。

(film)

修復前と修復後

日曜美術館で鬼コの存在を知ってから、下記の雑誌を中古で購入していました。

『隔月間あおもり草子 鳥居の鬼っこ』(2000年発行)

それに掲載されている加藤慶司さん(郷土史研究家)による写真と見比べてみると面白いことが・・・!

写真の角度が違うからわかりにくいけど同じ鬼コ(左は雑誌より)

なんと!以前は赤一色だったのね〜!!背中にも刺青はなかったのかな?でも、赤く塗られる以前はもしかしたら現在の姿だったのかも??当初の姿に近づけて修復したのか、それともまったく新しい姿に塗り直したのか。個人的に修復の工程がとても気になります(誰か調べて教えてー)。

出会い

鬼コの鳥居をくぐり、さらに奥へと進みます。

(film)

獅子もわたし好みのファニーフェイスで可愛かった

拝殿でお参りしていると、どこからかひとりの青年がひょこっと現れました。お互い不思議な面持ちで「こんにちは・・・」とあいさつを交わします。すると青年は鬼の鳥居がある方向へと歩いて行くではありませんか!

も、もしかして・・・!??

ある予感を抱きながら距離をとりつつ後をついていきます。

頭上の木を撮りつつカモフラージュしながら近づく作戦。何気に鳥も写ってる

やはり!鬼コの写真を撮っている・・・!!

勇気を振り絞って話しかけてみると(ほんとは大の人見知り)、なんと弘前から鬼コを撮りにきたという!!やっぱり同志だったのねー!!!去年くらいから各地の鬼コを撮り初め、最後にこの辺りの鬼コを撮りにきたとのことでした。

お師匠さまぁーーーーーっっっ(心の声)

どうやら青年はこの後わたしもいく予定にしてる神社2つと、車でしか行けないので除外していた神社1つの鬼コを見にいくらしい。

こ、こここここれはもしや連れて行ってもらえるチャンス・・・!??

と、ソワソワしたけど、残念ながら予定が合わず同行は叶いませんでした(図々しいな)。

でも!いつもはお得意の「セルフタイマーで自撮り」なところ、写真を撮ってもらえたよ!!!

青森なのでりんごにしてみた

実は当初の旅の計画では、こちらの地域に行く予定はありませんでした。なぜなら秋田から弘前までも遠いのに、それよりもさらに遠く離れた場所にあるから。それが旅立つ前に久しぶりに井浦新さんの番組を見返して立野神社の鬼コの映像を見たら、どうしても会いたくなってしまって!!かなり迷ったけど旅の数日前に急遽計画を変更。結果、本当に行ってよかった!この日、この時間、同じタイミングでこの場所で出会えたのはほんと奇跡。よい出会いに感謝です・・・!!!

【使用カメラ】digital:FUJIFILM X-T3、SIGMA dp3 quattro、iPhone SE2 film:KONICA AUTOREX

秋田青森ひとり旅2022⑨につづく▶︎▶︎▶︎

秋田青森ひとり旅2022【秋田・仙北市の人形道祖神編】⑥

カンデッコあげを堪能した後に待っていたのは約40分ほどの徒歩移動。なぜなら電車がぜんぜん走ってないから!待ち時間がもったいないので、一駅分歩くことにしました。

CONTENTS

ついに熊に出会う・・・!?

つい先ほど電車で通り過ぎたばかりの松葉駅方面へと戻ります。わたしが熊に怯えていたことは前々回のブログを読んだ方ならご存知でしょう。今回が一番熊に遭遇する率が高いとふんでいたので、ついに熊よけのベルを装着・・・!!熊よけスプレーもすぐ取り出せるバックパックのサイドポケットに入っているよ・・・!!!

歩くたびにリーンリーンと涼やかなベルが鳴ります。なんという心地よさ!!

いつでもかかってこいやっ!!!

そんな気持ちで歩き始めたものの、思ったよりも広めの舗装された道路。車の交通量も比較的多くて拍子抜け・・・。どうやら熊よりも車に轢かれる心配をした方がよかったようです笑(でも油断は禁物よ!)。

でも今回、本州に生息しているのはツキノワグマで北海道にいるのがヒグマであることや、熊に出会った時の対処方法など、まったく知らなかった熊の生態について色々と知ることができてよかったです(すぐに忘れるけどな!)。

道中では、美しい川を撮ったり、タイミングよく現れた電車を撮ったり。

透き通るような川の水

何気にここは撮影スポットなのでは?うまく撮れなかったけど…

歩いていくうちにいつのまにか大きな道路を外れ、民家のある集落へと足を踏み入れていました。

線路下を通り抜けるためのトンネル(スノーシェルターっていうのかな?)があって、なんだかとってもかっこよかった!

光と影

もう見頃は少し過ぎてしまったけれど、美しい桜も咲いていました。

枝垂れ桜?

吉田のワラニンギョウ

期待していた(!?)熊に出会うこともなく、無事正午前に到着したのは吉田集落にある磯崎神社。

鳥居をくぐるとその先に見えてきたのは・・・

遠くにチラッと

ぼくが村を守るんだ・・・!!(勝手にアテレコ)

まるでオズの魔法使いのカカシのような、のほほんとした雰囲気の人形道祖神さま!とっても可愛らしい雰囲気です。地元の人はそのまんま「ワラニンギョウ」と呼んでいるらしい(小松和彦著『村を守る不思議な神様』より)

(film)

チェックポイント

なんだかとっても可愛らしくて好き!!!

手には鉄製の長刀を持っています

強風が吹き続ける中、ひたすら動画で撮影をしていると、突然ガコンと頭に衝撃が・・・っ

く、くくくくく熊・・・!??

(最初混乱してほんとに熊かと思った)

下を見てみると、想像よりもはるかに太い棒が落ちている・・・。もしかしてこれが空から降ってきたの・・・!??棒の写真を撮るのをうっかり忘れてしまったので、きっとみなさまは大袈裟に言ってるのだろうと思うでしょう?でも「枝」とかそんな可愛いものではなく本気の「棒」だったんだよ・・・

実は、その時の動画が奇跡的に残っておりますので、わたしのリアルなリアクションをどうぞご覧ください・・・(最後はちょっとぶりっこしてます)

 

え〜っと・・・

こ、これって間違いなく怒ってますよね・・・???

「いい加減にしなさいー!」って言われたような気がして、ちょっとしょんぼりしてしまったよ・・・涙。単なるかわいいイタズラで、面白がってちょっかい出しただけだと思いたい・・・。

そんなこんなで怒られちゃうし、風は強いし、薄暗くて奥に進むのもなにやら怖いし。本来なら神社にお参りをするべきなのですが、人形道祖神さまを拝んでこの場をあとにすることにしました・・・。

村を守るお方のうしろ姿

昼食を求めて三千里

すでに正午を過ぎていたので、しょんぼりしつつもお昼ごはんを求め、松葉駅近くのラーメン屋さんへ向かうことにします。気になる看板を撮りつつ・・・

いつの間にかキリスト看板を撮る旅にもなっていたそうな

やっと着いた!と思ったら・・・・・

かしわ家食堂

はい!おやすみーーー!!!

GWだということを忘れていました・・・。他に歩いて行ける範囲で飲食できる店はなさそうだったので、お昼ごはんはあきらめることに・・・涙。歩きっぱなしでふらふらだけど、休むとこもないので再び歩き始めます。

畑中のニオウサマ

歩いて10分ほどで着いたのは畑中集落にある稲荷神社。

胸ときめく古びた鳥居

こちらには「仁王様(ニオウサマ)」と呼ばれる人形道祖神さまがいらっしゃいます。

解説板

鳥居をくぐり階段を登ると、まるで蛇のようにうねうねした道が丘のてっぺんへと続いています。

まるで道標のように可愛らしい水仙が点々と咲いていました。

まるでちょっとした登山気分。どんどん息が上がっていきます。

あともうひと踏ん張り!

やっとのことで登り切ると広い空間に出ました。その先に見えたのが・・・

え?・・・え???

仁王様の・・・・骨???

仁王様!仁王様はいずこぉぉぉーーーーーー!!!!?

絶叫しながら(心の中で)登ってきた道を急いで降りて、住民の姿を血眼になって捜します。まさかお昼ごはん食いっぱぐれた上に仁王様にも会うことが叶わないなんて・・・そんなことがあってはなりません!!!

数分もしないうちに第一村人発見し、仁王様を見にきたことを伝えます。するとなんと!一昨年から高齢化を理由に作るのをやめてしまったとのこと・・・涙

わ、わたしは一体何のためにここまで・・・?

と、絶望しかけたその時、一筋の光明が!!!

鳥居横にある「畑中部落会館」に仁王様の面が保管されているという!ばんざーーーーい!!!自由に入れるとのことだったので案内していただきました。

左の建物が「畑中部落会館」

いらっしゃった!

解説板に書かれている情報から、おそらく左が大正12年に作られた初代、右が平成8年に作られた2代目の面と思われます。

2代目

2代目はキリッとつり上がった目と大きな鼻、大きく開いた口には牙のような歯も生え、どこかユーモラスで力強いお顔をしています。

初代

初代は雨風にさらされ、時代を経てその表情すら判別できないくらいに朽ちているけれど、それが逆に凄みを感じさせて、今でもその力は衰えておらず・・・といった感じ!どちらの面もとってもよいお顔です。

もうすでにお気づきかと思いますが・・・仁王様の面のお隣には赤々としてこれまた立派な男○さまが・・・・・(もうこれまでに何度男○って言った?)。

なかなかのビッグサイズ

仁王様を作らなくなった理由や、解体作業の様子を載せた資料も置かれてました。

名前が書かれていた部分は消しました

本来のお姿はこちら

解体時の写真

完璧なお姿の仁王様には会えなかったけど、ふたつの「面」と「男○」だけでも拝むことができてほんとよかったです。諦めてずこずこと帰らなくてよかったー!!教えてくれた村人さんありがとうございました!!!

最後に

ちなみにこちらの畑中集落のすぐ近くの高屋集落にも以前は仁王様がいらっしゃったそうなのですが、数年前に作るのをやめてしまったとのこと。つまり、このあたりに残るのは磯崎神社のワラニンギョウのみ・・・。

高齢化、少子化によって作り手がいなくなるのはとても悲しい。人形道祖神に限らず、それは伝統芸能やお祭り、民芸品や、古い建築など、様々なことに通じる話だよね。一度失われてしまうと復活させるのはきっと難しい。地元住民でもない自分が軽々しく「残してほしい」と言うことは簡単だけど、実際に守り続けていくことはとても大変なことなんだろうな。願わくば、全国のさまざまな素晴らしい文化やモノが失われる前に、目に、心に、写真に焼き付けていきたいと思います。

ここにもかわいいイラストが。雪が積もってるのに裸!なんて寒そうなお祭りなの〜

今回の旅での人形道祖神巡りはついに終了。だけど旅自体はまだ折り返し地点にもきておりません・・・!

松葉駅から電車に乗り、再び「カンデッコ上げの駅」を通ります。車窓からは、今も風にゆらゆらと揺れているであろう「男○」がたわわに実る桂の木が見えました。またいつか、いや、ぜったいあの場所に行くぞ。そう固く誓いながら、流れていく車窓からの風景を眺めるのでありました。

【使用カメラ】digital:FUJIFILM X-T3、SIGMA dp3 quattro、iPhone SE2 film:KONICA AUTOREX

秋田青森ひとり旅2022⑦につづく▶︎▶︎▶︎

 

秋田青森ひとり旅2022【秋田・カンデッコあげ編】⑤

旅の2日目。朝っぱらから電車を乗り継ぎ、またもや大移動の開始だよ!

CONTENTS

秋田新幹線25周年グッズ

まずはJR十文字駅から大曲駅で下車。待ち時間に売店を覗いてみると、めちゃくちゃ可愛いパーカーやキーホルダーを発見!!!

うしろにナマハゲと秋田犬ーーーーーっっっ!!!センスよすぎぃぃぃ!!

秋田新幹線25周年グッズで、なんと怪獣映画ポスターをイメージして作られたものらしい。そこはかとなく漂う昭和臭・・・!だからこんなにも私の胸を掴むのね・・・!!!

旅の前半だし、荷物を増やせないから何かを買うという気持ちがスコーンと抜け落ちてたこの時のわたくし。ネット販売していないということを知り、今モーレツに後悔している・・・。

せめて小さいキーホルダー買えばよかった・・・

これから秋田旅行に行く人!見つけたらぜったい買いだよ・・・!?(お土産にもらってあげてもいいよ!)

特急列車こまち号

新幹線グッズではなく、朝食用のおむすびを買って新幹線に乗り込みます。一番安い券を購入したら立席だったことに乗ってから気づくという!そんなものあるなんて知らなかったわー(なんも見てない)。んでも10分ちょっとで着くから立席でも問題なし!!

到着したのは角館駅。十文字駅→大曲駅→角館駅と乗り換えるごとに、横手市→大仙市→仙北市と3つの市をまたいというのに、いまだ目的地に着いていないのは何故!?

秋田内陸縦貫鉄道

お次はJRから秋田内陸縦貫鉄道に乗り換えます!実は行くまで知らなかったのだけど、とても人気のローカル鉄道らしい。たくさんの鉄オタらしきおじさまたちや子供連れの家族がスタンバっておりました。

まだホームにも入れなかったので、先にチケットを購入して待つことに。出発まであと1時間(待ち時間長いよ・・・)。のんびり朝食をいただきます。

めちゃ可愛い言葉の響き

初めて見て気になったおむすび。その名も「ぼだっこ」。食べてみるとふつうのシャケでした。どうやら秋田ではシャケのことをぼだっこと呼ぶらしい。「ぼだっこ」の隣に「紅鮭」があったけど、どう違うのだろう?

地元民にはきっと当たり前のことなんだろうなぁー。文化の違う土地へ来てるのだなぁとワクワクします。

長いと思っていた待ち時間もあっという間!

電車に乗り込むと・・・

秋田犬モノグラム

秋田犬フィーバー!!!

秋田犬好きにはたまらんであろう空間が広がっておりました。

羽後中里駅

宿を出発してから約3時間。ついに到着したのは羽後中里駅。

たくさんの人が乗っていたのに、この駅で降りるのはどうやら私だけ・・・。

みんな!ここで降りて一緒にたのしい場所に行こうよ・・・!!!

駅舎には意味ありげな「カンデッコ上げ」の文字

意味ありげなイラスト

塞ノ神堂

駅から歩いてすぐ近くの塞ノ神堂へと向かいます。

男○パラダイス!

もちろんこちらの中に奉納されている男○さまたちだけが目的ではありません・・・。

お堂の隣には数本の桂の木。風でゆらゆらざわざわと揺れています。

樹齢約480年

上を見上げると・・・

ゆら・・・

ゆら・・・ゆら・・・・・

(film)

頭上には爽やかな新緑と共に揺れる・・・

だ・ん・○・ん・・・・・!!!!!

中里のカンデッコあげ

この一風変わった光景。これらは「カンデッコあげ」によってぶら下げられたもの。旧暦1月15日の夜にこの地域で行われている小正月行事です。

解説板

(以下、解説板より一部抜粋)

カンデッコとは、朴(ほお)の木で作った小型の鍬(くわ)のことで、このカンデッコと胡桃(くるみ)の木で作った男○をしめ縄の両端に結んで一対にし、これを神木である桂に豊作や縁結び、災いの防御など、その年への願いを込めて投げ掛けるのがこの行事である。狙った通りに掛かると願いがかなえられるといわれ、また、その掛かったものをはずして家に持ち帰り、栗や柿、李などの木に掛けると多くの実を結ぶといわれているなど、豊穣多産、災厄退散を願う珍しい小正月行事である。

カンデッコあげの様子(解説板より)

ついつい男○にばかり目がいってしまっていたけれど、「鍬(くわ)」と「男○」が対になっていたのね。確かによーく見ると鍬もぶら下がっています。どうやら重さの関係で男○の方が鍬よりも下にさがって、主張強めにぶらぶらしてしまうもよう。

ふと下を見ると、桂の木の根元には、朽ちた男○が悲しげに転がっておりました・・・

持って帰りたい衝動をグッとこらえる。どうせなら綺麗なのがほしいじゃない・・・!?

そしてなぜか桂の木とは反対側の電線にも・・・

感電死してない??

今回の旅でおおいに参考にさせていただいた書籍『村を守る不思議な神様』のサイトにも、カンデッコ上げの様子が詳しく載っていました(書籍にも記載あり)。

行きたいーーー!!行きたいよーーー!!!

そしてブツを持って帰りたい・・・。女子のみんな!縁結びにもご利益があるみたいよ!!カンデッコあげ当日の方がスーパーご利益ありそうだけど、今回こちらを訪れたことでよいご縁があることを願います・・・っ!!

さて、来年の旧暦1月15日は2月5日(日)。どうにかして行けないものかと妄想中・・・。憧れの雪の秋田で憧れのカンデッコあげ!本気で考えるのはもうちょっと先にして、今はただ、ぶら下がった男○を胸に抱え、雪の秋田をひとり旅する夢を見ようと思います・・・。

魅惑的なシルエット

【使用カメラ】digital:FUJIFILM X-T3、SIGMA dp3 quattro、iPhone SE2 film:KONICA AUTOREX

秋田青森ひとり旅2022⑥につづく▶︎▶︎▶︎

秋田青森ひとり旅2022【秋田・湯沢の人形道祖神(後編)】③

完全に陽が暮れる前に訪れたい場所がありました。

山桜がちらほらと

長い長い砂利道をGoogleマップに案内されて、とんでもなく体力を消耗。ママチャリで走る砂利道ってこんなにツラいのね・・・。

気合いだー!!!

目的地まであともう一息!というところで、道に迷ってぜんぜん辿り着けなーーーい!!

このままでは日が暮れてしまうよーーー!!!

と、焦っていたら地元のおばちゃん発見。道を教えてもらって自転車ダッシュ!したにも関わらずまた道を間違いそうになって「違うわよー!そこを曲がるのよーーー」と、遠くからさっきのおばちゃんが教えてくれました笑。ありがとうやでぇ〜

ついに案内板を発見!

CONTETNS

湯沢市岩崎のカシマサマ

末広町のカシマサマ

やっとのことで目的地の千年公園へ到着!

こちらには人形道祖神界のスーパースターがいらっしゃるのです!!!

自転車を停め、期待に胸をふくらませながら敷地内にある八幡神社へと向かいます。

尻尾のぐるぐるがかわいい狛犬ちゃん

まずは神社にお参りです。

拝殿には躍動感のある波と日の丸の扇子の彫刻が〜!

拝殿横の道をさらに進んでいくと、木々の間から鳥居と拝殿が見えてきました。

水神社と書かれていました

ここであってるのかしら・・・?ちょっぴり不安に思いながら、さらに拝殿横の道を進んでいくと・・・

お!

おぉ!!

抜群の存・在・感!!!

ワンダフル〜〜〜!!!!!

なんという力強いお姿。カシマサマを見上げると、背後にはどっしりとした木が天に向かって伸びています。木々がそよぐ音、小鳥の囀り、夕陽でますます黄金色に輝くカシマサマ・・・。なんという穏やかで美しい空間。

光と影のカシマサマ

夕陽とカシマサマを撮りたいなぁとぼんやり思いながら訪れたのだけど、まさかこんなにドンピシャな光景と出会えるとは・・・。とても美人に撮れた気がするよ・・・!!!(実はこちらは女神のカシマサマ)

解説板

末広町のカシマサマは明治時代にこの場所に移設され、現在でも末広町の人々によって祀られています。毎年4月に衣替えが行われ、今年は4月17日に作り替えられたばかり。(解説板では年に2回となっているけど1回になったらしい)ピッチピチの麗しいお姿なのでございます!!!

ふさふさの藁に隠れたお顔を覗いてみると・・・

ほ、ほんとに女神さまなの・・・?

厳しいお顔をした木彫りの仮面がとりつけられていて、悪いものをパーン!!!と一瞬で跳ね除けてくれそうな迫力です。

そしてなんと!カシマサマは昭和61年にアメリカのワシントンでも製作、保存されているらしい!まさか海を渡っているとは〜!!!

「岩崎郷土伝承かるた」というのがあるのね

“アメリカで「おおワンダフル」鹿島様”

このフレーズはそこからきてるのね〜。言葉のセンスとリズムが秀逸すぎて大好きです笑

栄町のカシマサマ

同じ敷地内には小屋があり、そちらには栄町の鹿島さまがひっそりと祀られていました(ちょっと、いやだいぶ窮屈そう)。こちらは男神のカシマサマで、2年に1度作り替えるとのこと。男神さまは女性が、女神さまは男性が作り替えるというからおもしろい!(詳しくは小松和彦著『村を守る不思議な神様』を読んでみてね!

こちらは男神

どんどん陽が暮れてきたので、そろそろこの場をあとにすることに。

黄金色に染まる街

陽が完全に沈む前に、あと一箇所行きたいところがあったのです。自転車を駐車してる場所へと戻り、神社を振り返ると、真っ赤な夕陽がますます美しく輝いていました。きっと今の方がもっと美しいカシマサマが撮れるだろうなぁ・・・。などという思いがふと頭をよぎるも、その誘惑を必死で振り払います。急がないと夜がそこまで迫っているよ・・・!!

緑町のカシマサマ

最後の最後に訪れたのは、同じ岩崎集落内に鎮座しておられる緑町のカシマサマ。

あちこちふさふさで毛深いのがかわいい!

えぇ、とてもご立派です!!!(いろんな意味で)

こちらも綺麗に作り直されたばかり。

辺りには藁のかたまりが

まるで木が背中から生えてるよう

大好物の線香花火の最後のような夕陽

太陽が完全に沈み、夕闇が辺りを包みはじめたところでエンド。夜行バスで早朝に秋田へ到着してからフルで駆け抜けた長い長い一日が、ついに終わりを迎えようとしています・・・。

午前中にお会いしてきたカシマサマは、どこかほんわかしてとても身近な存在に思えたけれど、岩崎にいらっしゃる三体のカシマサマはみんな屈強で威厳のあるお姿をしておりました。お次はどんな姿の人形道祖神に会えるかしら・・・?

【使用カメラ】digital:FUJIFILM X-T3、SIGMA dp3 quattro

秋田青森ひとり旅2022④へとつづく▼▼▼

2021年冬・日奈久温泉ひとり旅 vol.2【日奈久百景編】

日奈久温泉2日目は、お天気もよくて絶好のお散歩日和。3度目ということもあり、お気に入りの場所を再訪しつつ、今まで行ったことのないスポットへも行ってみようと、観光案内所でもらった観光マップを片手に散策スタートです。

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日奈久温泉の中心地。奥に見える建物は柳屋旅館

CONTENTS

赤煉瓦倉庫跡(日奈久赤レンガ倉庫 レンガのひろば)

日奈久港からの海を眺めつつ、まずは観光案内所からすぐの赤煉瓦倉庫跡へ。

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日奈久港

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レンガひろばには山頭火くまもんが!

大正10年に建てられた赤煉瓦倉庫は、日奈久港から荷揚げされた荷物の保管や、日奈久温泉の各旅館に冷蔵庫が普及していない頃には氷倉庫として幅広い用途で使用され、近年ではイベント会場として利用されていたそうです。

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当時の建物の外観と内部(解説板より)

2016年の熊本地震により破損、翌年には残念ながら解体。現在その跡地には、周辺住民や熊本高等専門学校の学生らの協力により、赤煉瓦倉庫で使用されていた実際の煉瓦を使った広場が作られています。

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煉瓦倉庫と同じオランダ積みで積み上げたベンチ

一番最初に日奈久を訪れたのが2005年だから、その時にはまだあったんだね。見てみたかった。「いつまでも あると思うな 建築物」(に限らずすべてにおいて)だなぁ・・・。

木賃宿 織屋

レンガのひろばのすぐ隣には、流浪の俳人、山頭火も3日間ほど滞在したという木賃宿 織屋があります。

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なにやらとても古そうな旅館組合の木札

元々は旅籠屋で、ここからそう遠くないところにあり、大正時代に今の場所に移築。その際、炊事に必要な薪の代金ほどで泊まれるといういわゆる「木賃宿」になったとのことです。木賃宿は相部屋が原則で、二階に寝泊まりし、泊まり客が多い時は隣の煉瓦倉庫も利用されていたそうです(解説板より)。

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山頭火が宿泊したのは昭和5年

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山頭火グッズ(ご当地タオルほしくなるよね。ていう前回別の場所で買ってた)

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日奈久を代表する福岡の有名人、ゴリけんの俳句も飾られていた

1階の奥に炊事場は炊事場があります。いい感じの竹細工も(日奈久は竹細工が有名)。

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味のある古いマッチ箱。今はもうなお店なんだろうなぁ。

いろんな人たちが昇り降りしたであろう味のある階段を登って、寝泊まりしたという2階へ。

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ここで知らない人たちで寝泊まりしてたのかー。プライバシーの確保されない空間はわたしには無理だな!

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なぜか熊本の地にアイヌ

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古そうなお守りもありました。宮崎の天岩戸神社のものなのかな?

足手荒神(あしてこうじん)

お次は日奈久温泉街のはしっこにある足手荒神へと向かいます。何度往復したかわからない日奈久の路地。

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大好きなだるまの看板(右の建物)がある通り

こちらも毎度おなじみ狂気を感じる張り紙であふれた酒屋さん(褒めてる)。

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くまモンと同じくらい日奈久ではよく見かけるゴリけん(名前も似てる)。2年振りに見たらパラシュート部隊が増えてた(ご当地ネタ)

そうこうしているうちに足手荒神へと到着。

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こじんまりとした無人のお堂

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真ん中に足手荒神、左右には薬師如来と恵比寿さまがお祀りされています

以前も訪れたことがあるのに今回初めて気付いたことが!

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あああああああ

ああああああ足と手があるーーーーー!!!!!

足と手の形をした板には、参拝にきた人たちの願い事が書かれています(名前や住んでいる地名が書かれていたので写真撮る時に裏返しました)。

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たくさんの奉納された手足が束ねられています

足手荒神についてwikiってみました。

足手荒神は、手足のである。民間信仰を起源とし、手足の病気や怪我に悩む者がその快癒を祈願するもので 信仰の特徴として手型や足型を奉納することが見られる 。中にはギプス松葉杖などを奉納するものもある 。他人が奉納した手型、足型で患部をなでる例もある。信仰される地域は、秋田県福岡県熊本県大分県などで、四国に及んでいるとの報告もある。(抜粋)

なんと、一部の地域でしか信仰されていないのかー!九州を中心にしてるのに、だいぶ北に飛んで秋田にもあるのが不思議だね。ルーツは同じなのだろうか・・・。足手荒神をあちこち巡りたくなってくるーーー。

というわけで、私も奉納してみたよ!!!

ほんとは足型がよかったんだけど、書いていないものがなかったので手型を選びました(1枚300円)。他の方々の祈願内容を見ると、やはり病気関係のものばかり。私の場合、今のところありがたいことに健康体で何の問題もないので、こじつけ的な内容ではあるけれど以下のようなお願いを書いてみました。

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改めて読むと文章変だな・・・手が健康って・・・

次行った時は足型を奉納するぞ(何度でも行きたい日奈久温泉)。健脚祈願したい!いつまでも元気に旅できますようにーーーーー!!!ってね。

ばんぺいゆ神社

日奈久温泉を気ままにぶらぶらして目に付いた真っ黄色い鳥居の神社。

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青い空に眩しいほどのイエロー!

登録有形文化財の有名な旅館である金波楼の敷地内(裏側)にありました。以前行った時になかったはず・・・。おそらく2020年頃に新設されたものと思われます。祠の中にはばんぺいゆの枝が奉納されており、豊穣(特に柑橘類)、世界一祈願、金運向上、夫婦円満、縁(円)結びといったご利益があるそうです。

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祠の屋根の両端にはおだんごみたいなばんぺいゆ

「神社」と書いているからには、ちゃんと正式な儀式とかを経て作られているのかしら?その辺りもっと詳しく知りたい・・・

太閤越え(たいこうごえ)

温泉神社へと向かう途中には「太閤越え」という豊臣秀吉が島津征伐に向け通った道があります。

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密かに電車好きには絶好の撮影スポットかと

線路沿いにあるこちらがその道。

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秀吉が通った道〜!!!

元々は地元の人たちが温泉に入浴するために通っていた道だったそうです。前回は解説板を読むだけでしたが、今回はちょっと奥まで足を踏み入れてみることにしました。

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なんの檻・・・。もしや人が入っていたのでは・・・?(と、妄想する遊び)

薄暗くて・・・個人のお墓もあって・・・なんかこわかった・・・・・。今は放置されてるみたいだけど、昔は畑があって、柑橘の栽培とか、生き物を飼ったりもしてたのかなーと思いました。

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なぜか地面には陶器製の「碍子(がいし)」(電柱と電線を絶縁する部品)がたくさん落ちているのも不思議だった(最初わからなくて、SNSで博識な方に教えていただいた)。ひょんなとこから知らなかった知識を得られてちょっと楽しかったです。

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有名な有田焼の香蘭社のロゴ入り。香蘭社は日本初の碍子メーカーなんだって

相撲座敷と温泉神社

ちょっとした冒険をした後は、これまた温泉神社へと向かう途中にある江戸時代の相撲座敷へ。

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お気づきだろうか・・・(右奥にくまモンがいる)

以前に比べ整備されているようで、古代の遺跡のような雰囲気が若干薄まっていてた・・・。苔むして蜘蛛の巣がはっている雰囲気が好みだったのでちょっと残念(どんな感じだったかは以前のブログをご覧ください)。ちゃんと活用されることは良いことなんだけどねー。

ライティングで影絵が浮かび上がるような仕掛け?もありました。

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スポーツの影絵っぽい?

ちょうどオリンピックの時期だったから、このような催しをしていたのかな?わたしの滞在時にはライトアップされなかったので、どんな感じになるのか見てみたかったです。

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温泉神社から見下ろしたところ

野外劇場として使用したらとても素敵なのでは?と思うんだけどどうなんでしょう?演劇とか、演奏会とか。楽しそうだけどなぁ。有名どころじゃないと、集客とか騒音とかあっていろいろ難しそうだけどね(言うだけならタダ)。

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木鼻ちゃん

毎度お馴染みの温泉神社へも無事お参りをすませ、ほっと一安心!

日奈久百景

ここからは日奈久温泉ぶらぶらダイジェスト!実際に訪れた時に、どこの場所か見つけてみてね〜。

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くねくねくねくね

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縦写真が多いのはわたしの好みだからであります

まだまだ続くよ日奈久旅。

【使用カメラ】film:OLYMPUS OM-1digital : FUJIFILM X-T3、SIGMA quattro dp3

2021年冬・日奈久温泉ひとり旅 vol.3へつづく▶︎▶︎▶︎

栃木・福島ひとり旅2021⑦【会津若松・前編】

和泉屋旅館に別れを告げて、会津田島駅から会津若松駅へ(移動中、車窓から野生の猿2匹が追いかけっこしてるのが見えてテンションあがった!)。会津若松駅に着いたのはお昼の11時前でした。

CONTENTS 

会津若松周辺

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会津といえばあかべこ!(X-T3)

まずは宿に荷物を預けに行こうと街中を歩いていると、民家に獅子のイラストが描かれた垂れ幕を発見。

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桜が舞っていてなかなかカッコいい!(X-T3)

調べてみると、会津若松市の無形民俗文化財にも指定されている会津彼岸獅子という郷土芸能でした。春分の日に笛と太鼓を打ち鳴らしながら三匹の獅子が演舞し、市内を練り歩いて豊作や家内安全を祈る伝統行事とのこと。見てみたい!

さらにぷらぷら歩いていると気になる建物がちらほら・・・

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気になる建物の側面!増築増築増築(X-T3)

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丸窓に胸きゅん(SIGMA)

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建物を這う美しき紅葉(X-T3)

駅近の宿に無事荷物を預け、早速会津若松市内観光スタートです。この日は午後からあいにくの雨予報で、すでに空はどんよりとしたくもり空。雨よ、まだ降らないでおくれ・・・。そう願いながら歩き始めました。

蚕養國神社

まず訪れたのは蚕養國神社(こがいくにじんじゃ)。養蚕守護の神として広く知られ、農、工、商、諸業繁栄、交通安全守神として信仰されている歴史ある神社です。

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(X-T3)

なんと!蚕の繭で描かれた鳥居や文字の額が奉納されていました。

八幡神社

お次は八幡神社へと向かいます。蚕養國神社から歩いて行くにはなかなかの距離でした・・・。

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神社へと向かう途中で見つけた緑に浸食される自動車にキュン!(film)

こちらに行こうと思った理由はGoogleマップの画像で仁王門に大わらじが奉納されているのを見たから。仁王門の中に古い仁王像がいらっしゃるのではないかしら・・・!??という期待のもと訪れたのですが・・・

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大わらじ発見!!!(SIGMA)

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数十年前に奉納されたという大わらじ(X-T3)

中はがらんどうの真っ暗闇でした・・・。しょぼん。
がっくりしつつも、ちゃんとお参りするために、山門をくぐり階段を登っていきます。

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無人の神社(X-T3)

ひとっこひとりいない敷地内にちょっとどきどきしつつも、昭和レトロなかわいい絵馬を発見してしあわせー!!!(単純)

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時代を感じさせます(X-T3)

気づけば薄暗い空からはぽつりぽつりと雨が降り始めていました。本降りになる前に辿り着きたい場所があったので、急いで次なる目的地へと向かいます。

白虎隊士埋葬地

すると、たまたまあの有名な白虎隊の最初の埋葬地であるという墓所を通り過ぎます。飯盛山での自刃後、遺骸は埋葬を許されずに野晒しになっていたのを哀れに思った吉田伊惣治が、西軍の目を盗んで遺体を運び埋葬したのがこちらお寺とのことでした。

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松の木が印象的でした(X-T3)

飯盛山

そしてついにたどり着いたのは、その白虎隊が自害したという飯盛山!(へと続く参道)。両脇にはお土産物屋さんが連なってました。

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白虎刀!(X-T3)

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魅惑的な薄暗い通路(X-T3)

白虎隊の墓

なかなかの長さの階段を登った先に、白虎隊のお墓があります。

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階段の隣には有料の「動く坂道・スロープコンベア」(SIGMA)

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階段を登り終わって下を見下ろすとこんな感じ(X-T3)

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白虎隊のお墓

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朽ちた順路の看板(X-T3)

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白虎隊の御朱印(X-T3)

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白虎隊記念館もあります(X-T3)

こんな風に当たり前のように白虎隊の紹介をしてますが・・・

実はここに着くまで白虎隊に関係している場所だなんてまったく知らなかったんだ・・・・・(ごめんよ)

わたしはさざえ堂が見たいんだ!さざえ堂!!一体どこなんだーーーーー!!!!!(心の叫び)

会津さざえ堂(円通三匝堂)

Googleマップを見てもなぜかぜんぜんたどり着けないので、勘だけを頼りに歩いていきます。頂上のすぐ近くの売店の中を通り抜けると、飯盛山から下界を展望できるスペースに出ました。

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まだなんとかお天気はもっています(X-T3)

展望スペースとは反対側へ行ってみると・・・

い、いたぁぁぁーーーーー!!!!!!

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迷ったおかげで上から見下ろせるスポット発見できた(X-T3)

やっと、やっと出会えました・・・感涙

大学生の時に澁澤龍彦のエッセイでその存在を知り、ずっと行ってみたかった会津さざえ堂(円通三匝堂)です。

ワクワクしながら下へと向かいます。

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ちゃんと順路の案内看板がありました(X-T3)

念願のご対面!!!

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(X-T3)

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うねうねとうずまく龍(SIGMA)

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左の建物は宇賀神と、白虎隊十九士霊像がお祀りされている神社(X-T3)

思ったよりもとっても小さくて可愛らしかった。好き!

さざえ堂前にある受付で拝観料を払い、ついに中へと足を踏み入れます。

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頂上の天井には千社札がびっしり(X-T3)

通称の通りまるでさざえのような螺旋状の構造になっており、行きの人と帰りの人がすれ違わないという一方通行の摩訶不思議構造となっております。建物の中心では、反対側の通路を歩く人を覗き見ることができました。

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わたしのいる下り側から、登り側の通路をパシャリ(X-T3)

現在は絵額が飾られている堂内各所にある壁面の厨子の中に、江戸時代には西国三十三観音像が1体ずつ安置されていて、さざえ堂をお参りするだけで一度に三十三観音参りができるという構造になっていたそうです。

言葉で説明してもちんぷんかんぷんかと思いますので、ぜひ実際に訪れて体験してみてください。あと、こちらのサイトがとても分かりやすくて面白かったので読んでみて!

何度も何度も上り下りしたくなります。というかやりました笑

さざえ堂の内部をたっぷり満喫していると、突然外からがやがやと騒がしい声が聞こえてきます。

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さざえ堂の中から見下ろす(SIGMA)

し、修学旅行生・・・!!!これはゆっくり見ることができんぞ・・・。

と、恐れ慄きつつ、そのわいわいがやがや感が実はとっても楽しかった。ちょうどコロナが落ち着いてきていたところだったので、よかったねぇと思ったり。堂内に入ってきたときはすごい音がして怖かったけど笑

さざえ堂の図面

さざえ堂を何度もおかわりして大満足したあとは、同じ敷地内にある売店へ。さざえ堂の図面を購入するためです。

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ミニチュアかわいい(X-T3)

白虎隊の手ぬぐいもあって、それもすごくよかったのでもちろん購入!

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図面見ても構造理解できないけどね笑(iPhone)

宇賀神堂

売店のお隣には五穀豊穣の神である宇賀神(白蛇)を祀る宇賀神堂が。明治23年につくられた白虎隊十九士の洋装の霊像も祀られていました。

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(X-T3)

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お線香がふわふわ(SIGMA)

その隣には可愛らしい巫女さんのカラクリのおみくじが!!!

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なんでやらなかったんだろう・・・今になってすごい悔やんでる(X-T3)

さざえ堂を後にする頃には、すでに雨が本格的に降り始めていました。

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むしろ雨のさざえ堂の写真が撮れてよかった(SIGMA)

おまけ

参道に戻ってみると、さざえ堂にいた修学旅行生たちがお土産物屋さんでわいわい楽しそうにしてました。青春!!!

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絵にかいたような修学旅行生の図(X-T3)

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ちゃんと学生割引があるようです(film)

令和だというのにまるで昭和のような変わらない光景を可笑しく思いながら(でも、マスクをしているという現実)飯盛山を後にします。

またいつかきっと、さざえ堂に会いに行くことでしょう。今度は雪に埋もれる姿を激写したい。その日を楽しみにしています。

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愛しのさざえ堂(SIGMA)

【使用カメラ】film:CONTAX Aria、digital : FUJIFILM X-T3、SIGMA quattro dp3、iPhone

栃木・福島ひとり旅2021⑧へつづく▶︎▶︎▶︎

栃木・福島ひとり旅2021④【湯西川温泉・前編】

今回栃木・福島方面を旅することになった最大の理由。それは…

 熊を食べてみたかったから!!!

前々から狩猟に対して興味があり、志賀島の神社で鹿の角がみっしりと奉納されている祠を見たあたりから、より狩猟の宗教や民俗学的な面に興味が出てきました。

それと同時に、いわゆる「ジビエ料理」を食べたい気持ちがむくむくと。というか今流行りのオシャレなものよりも、昔ながらの荒々しい「猟師メシ」を食べたい・・・しかも猟師自身が料理していて、狩猟についてのリアルな話も聞けたら最高じゃん??

というところから今回の旅の計画がスタート。鹿や猪を食べれるところは福岡にもあるから、どうせなら九州では食べれないようなものを・・・。そこで頭に浮かんだのがでした。

「熊」「猟師」「宿」のキーワードで検索してみたところ、「湯西川温泉」にたどり着きます。猟師のやってるお宿2軒に目星をつけて問い合わせると、残念ながらどちらとも1人では泊まることができず・・・(ひとり旅あるある)。でも、昼食なら一人でも大丈夫とのことだったので行ってみることにしました。

CONTENTS

湯西川温泉駅

東武日光駅からフリー切符を利用して湯西川温泉へ。着いたのは15時30分頃でした。松明の炎を模したライトが光る不思議な駅で、エレベーターに乗って地上へと出ます。

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11月末だったからなのか、クリスマスのような飾りがありました(X-T3)

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いい感じのゆるーいイラストの顔ハメ。熊や鹿のつぶらな瞳が愛おしい・・・(X-T3)

屋外には足湯もあって、お土産物屋さんも併設されていました。そこで見つけたのが・・・

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こ、ここここれは・・・(X-T3)

いなごの甘露煮です・・・!!!初めてみた!

虫は栄養があるからね・・・将来食糧難になった時のために(何が起きるかわからないから!)虫を食べれるようになってた方がいいんだろうけど・・・まだ勇気が出ないんだ。

湯西川温泉駅からさらにバスに乗って、平家の落人伝説の残る湯西川温泉へと向かいます。

湯西川温泉

山道を20分ほど揺られて湯西川温泉に到着。まずは本日のお宿にチェックインしてから、ちょっとだけ夜のお散歩。

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こちらは古民家のお宿、清水屋旅館。私が見た時はネットで予約できなかったので休業してたのかなぁ・・・。泊まってみたかった!(X-T3)

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翌朝撮影した清水屋旅館の細部。たまらーん(X-T3)

暗くなって来たので、散歩を終えて宿へと戻ります。温泉にも入ったのにあんまり記憶がないのは何故だろう・・・?とりあえず夜ごはんの写真だけアップしておきます。多くを語らない理由は察してください。

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ワクチン接種証明で1ドリンクサービスでした(X-T3)

湯西川温泉(2日目・前編)

前日の疲れから泥のように眠って7時に起床。朝ごはんを食べてから、朝もやにけぶる湯西川温泉をぷらぷらとお散歩します。

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右奥に見えるのは清水屋旅館。お隣は湯葉屋さん。行きたかったけどお店が閉まってて残念(film)

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(film)

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とあるお店のショーウィンドウには昔のかわいいガラス瓶(X-T3)

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毎度おなじみ田舎でよく見かけるキリスト看板(X-T3)

平家落人民俗資料館

たどり着いたのは平家落人民俗資料館です。

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館内は撮影禁止だったので外観のみ(X-T3)

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招き猫(film)

入館料500円はなかなか強気なお値段・・・というような展示でしたが、館内では展示内容を解説するおばちゃんの声のテープが始終流れていて、「わたしもびっくりしました」とか、ちょくちょく話す人の感想が入ってくるのが面白かったです笑(秘宝館を思い出した)

山島屋

何かお土産買って帰りたいなぁーと、民宿とお食事もできるお店にぷらっと入ってみると・・・

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た、たたたたた

たぬきーーーーーー!!!!!

え?なんでゴルフ???笑 もうお店に入った瞬間虜になってしまいました。

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シュールすぎる(X-T3)

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(film)

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奥には子熊の剥製も!昔はこの地域で獲れた獣を剥製のするのが流行ったとのことでした(X-T3)

こちらでは湯西川温泉のファンシーハンドタオルをゲット!見つけた時めちゃテンションあがったー!!

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たまに田舎のお土産物屋さんで見かけるファンシーグッズ。その筋の人にはたまらんやつ(iPhone)

もう残り少ないとのことで、掘り出し物と言われました笑  当時500円くらいだったと言ってたけど300円してくれたよ(まるで骨董市のようなやりとり笑)。ありがたやー!

お土産用に熊の缶詰も買ってみました。どんな味がするんだろう・・・。

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よく見たら熊肉30%だった(iPhone)

ここにもイナゴの佃煮が売られてましたが、聞いてみるとおばちゃん世代が案外食べるのが無理で、若い人たちの方が平気で食べるとのことでした。なんとなく納得!ニュー世代なんだろうねぇ。昆虫食も一部で流行っているし、虫を平気に食べる時代もそう遠くないのだろう。

他にも、ニワトリの鳴き声で平家の里の居場所がバレたから、湯西川では鶏を飼わない(食べるけど)とか、面白い話を聞くことができました。

フィルムカメラ壊れる!?

そろそろ次の目的の場所へ行こうと写真を撮りながら来た道を戻っていると・・・

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なぜか11月だというのに綿帽子が。朝露をふくんで、ふわふわきらきら綺麗でした(X-T3)

なんと!フィルムカメラが電池切れ・・・!!

なんてこったーーーーー!!!

とはもちろんなりません。準備万端で新品の電池持ってきてるもんねーーー!!!と、勝ち誇った顔で替えます。が、動かない…。

ななななぜ!!!!!?

パニクって10分ほど電池入れたり外したり、フィルムの蓋開け閉めしたり(つまりは感光しますよね)。最終的に細い木の枝を探して小さいフィルムの巻き戻しボタン押してとりあえずフィルムを救出。折角の旅の貴重な時間がもったいないので、潔くあきらめて前へ進むことにしました・・・。つらい。

湯西川 高房神社 上社

目的地に向かって歩いていると、見るからに魅力的な神社を発見。日光市指定文化財にもなっている高房神社でした。解説板によると8月には獅子舞が奉納されるとのことです。

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まるでどこまでも続いているかのような階段(SIGMA)

登っていくと大好きな空間がそこに広がってました。

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祠の装飾もよきかな(X-T3)

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(SIGMA)

この神社がとてつもなく気に入ってしまいました。

平家の里

その後は復元された平家の里へ。時間がないので急ぎ足で駆け抜けます(ゆっくりしたいのにいつも時間に追われてる人)。

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ここにももちろん剥製たち(X-T3)

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平家の「平」の文字。う、うそでしょ?最高じゃん・・・てなりました( SIGMA)

敷地内のお土産物屋さんではなんと鹿の角が売られていてびっくり!!

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(X-T3)

店員さんに聞いたところ、昔は薬にしたりしてたみたい。今も売れるのか聞いたらなかなか売れないと笑ってました笑

店先にはアマビエおみくじがあって、なんだか可愛かったのでやってみた。

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フィルムカメラが動かなくなる不運に見舞われ、これからの旅が不安になったので占いたくなったんだ・・・(X-T3)

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移動中の電車にて(iPhone)

「旅行」十分ならず

し、信じないんだからね…!!!

【使用カメラ】film : CONTAX Aria、digital : FUJIFILM X-T3、SIGMA quattro dp3

栃木・福島ひとり旅2021⑤へつづく▶︎▶︎▶︎

栃木・福島ひとり旅2021③【日光東照宮編】

日光金谷ホテルを堪能した後は、代表的な観光スポットである日光東照宮へと向かいます。言わずと知れた徳川家康を祭る神社です。

CONTENTS

二荒山神橋

てっきり日光東照宮の受付と思っていた場所で入場料を支払ったところ、二荒山神橋というまったく違う場所の受付でした・・・。下調べをまったくしていなかったからこんなことに〜!

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だって人が並んでいるんだもの・・・(X-T3)

縁結びにご利益があるということだったので、もちろん祈願してきましたよ!お金払ったからにはしっかり元取らなきゃきゃね・・・!!!(醜い人間代表)

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(film)

ところで日光東照宮は一体どこなんだい・・・?人が向かっている場所がそこに違いない・・・!!!信じて前へ進みます。

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ちょうど紅葉の時期でした(film)

日光東照宮

ついに到着したよ・・・!!!小学生の集団や、七五三の家族連れなどたくさんの人で賑わっていました。

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赤い着物がかわいい〜!お母さんもオシャレ!!(SIGMA)

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ブラックミストNo1のレンズフィルターにより、イエローの帽子がふんわり発光!(film)

うぐいす笛おじさん

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(SIGMA)

うぐいす笛おじさんがいたよ!めっちゃいいー!!「昭和30年から66年お待ちしてました。」って笑 90歳のおじいちゃんの手造りだって。日光東照宮の名物おじさんだったりするのかな??今更だけど話してみればよかったなぁ・・・。

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拡大してみた。かわいい!

神厩舎(三猿)

さて、肝心の日光東照宮。入場料を払って中へ入ると、まず最初にあの有名な「見ざる言わざる聞かざる」をはじめとするお猿の彫刻群がある神厩舎(神馬を飼育する場所。実際に馬はいませんでした)にたどり着きます。

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一番有名な三猿(SIGMA)

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「見ざる言わざる・・・」以外にも色んなお猿が人間の一生を表現しています(film)

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中になにがいるの?(SIGMA)

あー、やっぱりかわいいねー!2017年に修復された時に「トンデモ修復」みたいに言われて話題になってたけどわたしはこれはこれで好き。こちらの記事に修復について詳しく書かれていたので興味ある方はどうぞ。また次の修復の時にはどんな顔になってるんだろうねー。

お猿の彫刻の向かいには、とってもわたし好みの貘(バク)ちゃんがいました。

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建物の模様や色もたまらんねー(SIGMA)

どんどん奥へと進んでいきます。

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(X-T3)

本地堂(薬師寺)の鳴龍

鳴龍と言われる天井絵があるお堂へも入りました(内部は撮影NG)。

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天井絵の鳴龍の他に、干支の仏像が並んでいました(X-T3)

案内してくれるお坊さんが火の用心みたいな棒で、その天井絵の下で音を鳴らすとまるで龍が鳴いているように音が響くのが面白かったです(他の位置では響かない)。

薬師堂を後にしてさらに奥へと進むよ!どんだけ広い敷地なんだーーーーー。

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こちらの龍は薬師堂の鳴龍とはまた別の龍(SIGMA)

日光の眠猫

ついにすやすやと眠るオリジナルの眠猫と遭遇!

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意外にちっちゃいんだね〜(SIGMA)

そしてなんと!眠猫のかわいい絵馬が・・・!!

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絵馬の他にも鈴のお守りの宣伝が(X-T3)

ほ、ほしい・・・どこで拝受できるの・・・???(絵馬コレクターの血が騒ぐ)。きっとこの先にあるに違いない・・・と、眠り猫の門をくぐると心臓破りの階段がお目見え。

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この先にもまだまだ階段が!(X-T3)

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眠猫の門をくぐって少し進んだところから眺める光景が美しかったです( SIGMA)

階段を登った先に何があるのかわからないまま進んでいきます。

奥社

長い階段を登った先にはなんと!徳川家康のお墓がありました!!!(家康の遺体が眠っているかは不明とのこと)

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実際はこの奥に徳川家康のお墓があります。写真撮ってなかった・・・(X-T3)

そして奥の宮にある売店にお目当ての眠猫の絵馬があったので、無事拝受することができました。うれしい!!!

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もちろん何も書かずにお持ち帰り(X-T3)

日光山輪王寺

日光東照宮を急ぎ足で堪能し、来た道を戻っていると角大師のお姿を発見・・・!!!御朱印をいただくことにしました。(本当はお参りしないといけないよね・・・今回は時間がなかったのでごめんなさい。心の中で拝みます)

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お札もほしいけど我慢・・・(SIGMA)

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角大師だいすき(X-T3)

イートあさい(ランチ)

時間はすでに13時前。やっと中華屋さんでご飯タイムだよ!お客さんがいなかったのでゆっくりのんびりランチすることができました。(人気のお店は並んでいるところもありました)

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わたしがカメラをたくさん持っていたから、日光を取り扱った美しい映像の「世界遺産」をテレビで流してくれました(X-T3)

水餃子と五目ラーメンを注文すると、ふたつは味が似てるから五目ラーメンじゃなくて別のにした方がいいと言われたので、おススメの「湯葉ラーメン」(日光は湯葉が有名)をいただくことに。

まずは水餃子が出てきます。と思ったら、一般的な水餃子とは異なるものが出てきたよ・・・??しかもボリュームたっぷりすぎるぅぅぅ!!!

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備え付けのタレはポン酢に七味(一味?)を入れたものとのことでした(X-T3)

こちらのお店では水餃子を昔からこのスタイルで出してるらしい。驚きながら先に水餃子を食べていると、お次にどんぶりいっぱいの湯葉ラーメンがご登場。ご主人がオーダーをとって、注文を厨房に通す時に奥さんに確認されたのか、わたしに「お腹空いてる?」って聞いてきたけど、こんなに量がたっぷりあるって聞いてないよーーーーー笑 

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これ、ひとりで食べるんかい・・・?(X-T3)

半笑いになりながら湯葉ラーメンをパクリ。美味しい!!けどもうすでに水餃子が胃袋半分を占領している・・・。く、くるしい・・・・・。無理して全部食べなくていいと言ってくれたのですが、時間をかけて意地でも全部食べました。よく頑張った自分!!

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完食!(X-T3)

おいしかった!けど苦しかった!!!どうせ大げさに言ってるんでしょ?って思う人は、ぜひお店に行ってふたつ食べてみてください。よく食べれたなぁと、きっと褒めてくれるはず・・・。(どちらかひとつオススメするなら湯葉ラーメン)

日光人形焼みしまや

お腹いっぱいになった後は、人形焼屋さんへ。わたしを知っている方ならご存じの通り、あんこが食べれない残念な人間です。それなのになぜこちらにきたかというと・・・

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(X-T3)

めちゃくちゃかわいい「見ざる聞かざる言わざる」の人形焼があるから・・・!!!

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店先に見本がありました(X-T3)

日光東照宮セットお土産に誰かにあげたいー!!!と思ったけど、賞味期限が早く、旅から帰る頃にはダメになってそうだったのであきらめた・・・。

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1個から買えるのがうれしい(X-T3)

あんこ苦手だけど、1個だけでも記念に買ってどうにか食べたいと思い列に並んでいたのですが、なかなか前に進まない。電車の時間もせまっていたので、購入することなくお店を去ることになりました。残念!日光東照宮にお参りに際にはぜび立ち寄ってみてください。きっとお土産にも最適です。

さて、朝から急ぎ足で日光の有名な観光地を巡り、14時過ぎには東武日光駅を出発。下今市駅を経由して次の目的地へと電車で北上していきます。

鬼怒川温泉の廃墟群

電車になりながら、有名な鬼怒川温泉の廃墟群が車窓から見れないかなーと、カメラを構えるわたくし。

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車窓から見る鬼怒川温泉(SIGMA)

なかなかよく見るようなシーンに出くわさなかったので、きっと別角度からじゃないとその光景は見れないんだろうなー(見たい人は検索してみてください)。鬼怒川温泉は秘宝館がまだある時に行きたかったなぁ・・・。

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山深い(SIGMA)

電車に乗ってどんどん山深い場所へ。一体どこに向かっているのやら〜。次回の更新おたのしみに!!!

おまけ(眠猫の灰皿)

数年前、福岡の骨董市で購入した眠り猫の灰皿。購入した時は「猫」としか認識しておらず、家に帰ってよーく見てみたら三猿がいるし、眠り猫だし、そしてなによりNIKKOの文字がちゃんと書かれてる!ようやく日光のお土産品として売られていたものだと気づいたのでした。

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NIKKOの文字(X-T3)

【使用カメラ】film : CONTAX Aria、digital : FUJIFILM X-T3、SIGMA quattro dp3

栃木・福島ひとり旅2021④へつづく▶︎▶︎▶︎