かみのやま温泉駅から山形駅へと到着。 山形旅最後の舞台は山形市。陽は沈み、あたりはすでに薄暗くなっていました。
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カラフルな団子で彩られたホテル
増えてしまった荷物(ワイン3本も買ってしまったからな)を自宅に発送手続きしてからお宿にチェックイン!情緒ある木造のレトロ旅館に宿泊・・・したいところですが、今回は駅前の普通のビジネスホテル。その名もホテルNew最上屋。名前が昭和を醸し出しています。
エレベーターで2階にあるフロントへと上がります。扉が開くと目に飛び込んできた色とりどりの飾り!
チェックインの手続きをしながらもう気持ちは木にぶら下がった鯛や達磨、野菜のような形の飾りに夢中。手続きが終わると早速フロントの女性に聞いてみます。するとすぐさまパソコンで調べてくれて、これが「団子の木」と呼ばれるものであることを教えてくれました。
全国で行われている伝統行事〜団子の木〜
「団子の木」とは、小正月(1月15日)に行われる伝統行事。五穀豊穣や無病息災等の願いを込めて、ミズキの木の枝に団子や「ふな(船)せんべい」(餅で作られた縁起のいい飾り物のこと)を飾るのだそう。山形市では初市などで団子の木や「ふなせんべい」が売られているそうです。いつか見に行ってみたいな!そして我が家にも飾りたい〜。
実は山形だけに限らず全国で行われていて、地域によって「繭玉」や「餅花」など呼び方も異なり、飾りものにも特色があるようです。そういえば、去年岩手県遠野市に行ったときにも展示されてたなぁ。
わたしの地元、鹿児島県でも行われているのか調べてみると、奄美大島や徳之島の一部では「ナリムチ」、南九州では「めの餅」などがあるようです。あまりネットで検索しても出てこなかったので、今度両親にも小さい頃にやっていたのか聞いてみようかな。
小正月が終わった後は、正月飾りを燃やす「どんと焼き」で一緒に焼いて食べたり、ひな祭りに雛あられにして食べたりする地域もあるようです。ちょっと調べるだけで芋蔓式に面白そうなことが出てくるので困りますね!(よろこび)
以下サイトから要約させていただきました▼▼▼
小正月をめでたく彩る「餅花」の由来と作り方 – 結わえるオンラインストア本店 寝かせ玄米公式販売
だんご木のこと - 霞城セントラル Kajo Central
小正月彩る餅の花 五穀豊穣祈り「ナリムチ」(南海日日新聞) - Yahoo!ニュース
高貫げんき市のめの餅 - FMさつませんだい 87.1MHz
居酒屋でひとり酒
チェックインが終わった後は、ごはんを求めて夜の街へと繰り出します。宿近くの狙っていたオシャレ燻製バーは連休中のためか満席の張り紙。まぁ、人気店っぽいし「ですよねー」ってなりながら、飲食店のある山形駅前エリアをぷらっとしてみることにします。どうせなら山形の郷土料理的なものが食べたい!このお店はどうかしら・・・???
「山海の味 三文銭」さん。渋い店構えにドキドキしながら足を踏み入れます。連休中なのにお客さんも少なく、とても静かでいい感じ(お店的には大丈夫じゃないでしょうが)。座敷の大きなテーブル席に通されてとても快適・・・!
まずは酒だ酒だ!酒を持ってこーーーい!!!
ブログを読んでくださっている方はわたしが飲兵衛だと勘違いしている人もいるかもしれませんが、普段はほとんどお酒を飲まないわたくし。お酒の味もよくわかりません。でも、旅先ではその土地のものを存分に味わいたいのだ。
お酒を選んだあとは、まずは印刷された手元のメニュー表ではなく、壁のボードに貼られた手書きメニューに目を通します。ふむふむ、牛すじ煮込み・・・。胃袋が欲している・・・!赤線引かれているし、これは間違いないのでは・・・!??
マジで美味い。最高。大好き。
胃にしみしみ染み渡る美味しさ・・・。もしかしたら今朝からちゃんと食事をしていなかったから(中華そばはオヤツね)、より一層美味しく感じられたのかもしれません。それでも、この組み合わせが最高であることは飲兵衛の皆さまならわかっていただけることでしょう。
お次はタコの唐揚げ。 お酒もお代わりして、最後にあと一品くらい何か頼みたいなぁ・・・。
よし、気になっていた「山形名物 青菜漬」にしてみよう。山形名物なら食べないわけにはいきません。
想像通りの見た目と味なんだけど、これが日本酒のアテとして食べるのにとても良い。そもそもわたくし青菜系のお漬物が大っっっっっ好きなんですよ・・・。
ちびちびやっていい気分になってたら、すでに出来上がっているおじさまたちがやってきて騒々しくなってきました(入ってきた瞬間店の雰囲気に思わず「静かっ!」って叫んでたのがちょっと面白かった)。この心地よい気分がすべて消えてしまわないうちに急いで残りを平らげてお会計。食事をしている間、ちょっとだけお喋りした奥さまがとても優しかったし、日本酒も牛すじ煮込みも最高でした。このお店を選んでよかったなぁー。
もちろんお酒を呑んだ後はコレでしょ!と、 ほろ酔いながら山形駅のコンビニへ。
嗚呼、愛しのグレース。これはきっとご当地アイス? めっちゃ美味しそうなんだけど・・・。もちろん乙女心をくすぐるさくらんぼ、選ばせていただきます!!
ホテルに戻っで至福の時。ちゃんと、さくらんぼを感じて美味しい。
朝ごはんはリーフパイ
夜が明け、旅の最後の1日が幕を開けます。
まずは朝ごはんをいただきましょう。かりんとうを購入したかみのやま温泉の大國屋さんでジャケ買いした「上山リーフパイ」。もちろんお味も美味しかったけど、昭和な洋菓子の包装デザインが可愛すぎる〜。
甘いものでチャージ完了!山形市内建築巡りへと出発です・・・!!
カトリック山形教会
早朝の山形市内はまだひんやりとしています。まずは宿から一番近いカトリック山形教会へ。1900(明治33)年創立で、現在の聖堂は1926(大正15)年に建てられたものだそうです。
オレンジの球が連なった変わった形の十字架も当時のまま。大正時代の雰囲気を感じさせます。その下の八角形の鐘楼の中には、1936(昭和11)年に製造され1937(昭和12)年に山形教会へとやってきたドイツ製の鐘が設置されています。
現在では日曜のミサ前や結婚式などでのみ鳴らされるという鐘の音。今回は残念ながら聞くことはできませんでした。いったいどんな音色がするんだろう〜。
無人の聖堂内は自由に入れるようになっていました。失礼のないように帽子を脱いで、静かに見学させていただきます。
2010(平成21)年には耐震補強を兼ねた改装が行われ、その際に聖堂内部は畳敷から床に変更になったそうです。畳の教会大好き人間のわたしとしては、畳のままであってほしかったなぁとちょっぴり残念・・・。
山形教会のパンフレットには、昭和12年頃の聖堂内部の写真が載っていました。
古写真と比べると、畳だけでなく正面の祭壇部分もだいぶ現在の姿とは異なっているように見えます。写真の左側に見えている絵はおそらく「十字架の道行」。きっと聖堂の両側にはこの美しい装飾の木造の額で額装された絵がずらっと並んでいたんだろうなぁ。
「十字架の道行」について知りたい方はこちらのブログをどうぞ▼▼▼
③キリシタンを巡る旅2023・ 鹿児島【ザビエル教会編】 - 彷徨する旅のアーカイブ
カトリック山形教会を後にしてひたすら歩く、歩く。お堀に囲まれた敷地内へと足を踏み入れます。
旧済生館本館(山形市立郷土館)
訪れたのは山形城跡を整備した霞城公園内に建っている旧済生館本館。山形市内で一番見てみたかったのがこちらの建物でした。数年前にSNSで見て初めて山形に行ってみたいと思ったんだよなぁ。
旧済生館本館は、1878(明治 11 )年に建てられた擬洋風建築の病院。 1966(昭和 41 )年に国の重要文化財に指定され、これを機に山形市七日町から今の場所に移築復元されたそうです。
以下サイトに詳しい歴史や見所などが書かれています▼▼▼
山形市郷土館(国指定重要文化財・旧済生館本館)|山形市公式ホームページ
旧済生館本館/Old Saiseikan Hospital | 空間芸術研究所/vectorfield architects 写真がべらぼうにいい・・・!!移築前の古写真等もたくさん載っているのでオススメです。
印象的な建物正面からは入ることができず、裏側にくっついている別棟の新しい建物から入るようになっています。そちらに向かって歩いていると、こんな物騒なものが・・・。
この上に頭が乗っかっていたんですね・・・??ちょっとひやっとしたところで、建物の中へ・・・。
先ほどの外観写真からもちょっと不思議な形をしているなと感じたかと思いますが、こちらの建物はドーナツのように真ん中に穴が空いた円形になっているのです。
もちろんわたしのカメラでは360度は撮りきれません・・・。
各部屋には医療関係の展示物等があって、わたしの性癖に一番ビビビときた部屋は残念ながら撮影禁止。
そんなわけで、撮影OKだった別のお部屋の写真をお届けいたします。
部屋の他に、2階へと続く扉があります。
一歩一歩進んでいくと、さらに魅惑的な夢の螺旋階段がぁーーーーー!!!
残念ながら3階へと続くこちらの階段は登ることができません。ちなみに2階は展示室になっています(撮影禁止)。先ほど登ってきた階段を降りていくと、ちょうど美しい光がドアの隙間から溢れていて、その美しさに惚れ惚れしてしまいました。
この場所だけでだいぶ建築欲が満たされてしまったよ・・・。しかし建築めぐりはまだまだ続きます。胸いっぱいになりながら、次なる建物を目指して再び歩き始めます。
文翔館(山形県郷土館)
そしてたどり着いたのが、1913(大正2)年に竣工した旧県庁舎と会議事堂からなる文翔館(ぶんしょうかん)。
旧県庁舎
門をくぐると真っ正面に現れるのが威風堂々とした旧県庁舎です。
山形にはこんな立派な建物が残っているんですね。
2階のお部屋には、白を基調とした気品のある空間が広がっていました。
濃淡の異なる木片で描かれてた美しい床に、優しい陽の光が差しています。
こちらの部屋からバルコニーに出ることもできます。
モスグリーンのカーテンや壁紙の模様が可愛らしい知事室は、映画「るろうに剣心」の撮影にも使用されたことがあるそうです。とってもお洒落で可愛らしいお部屋。マントルピースの装飾も素敵でした。
アールの美しい廊下や、まるで外国にいるような雰囲気の中庭もあります。
山形の郷土史に関する展示室も設けられていました。
展示物で一番気になったのがこちらの「紅餅(花餅)」。最初その名前から単純に食べ物なのかと思ったら(お土産にほしいなーくらいに思ってた)、紅花から作られた染料のことなのですね!
江戸時代、「紅一匁(もんめ)、金一匁」と言われ、金と同等の価値があると言われるほど高価な商品として取引されていたそうです。「匁」は重さの単位。「はないちもんめ」ってそういう意味だったのか・・・
参考文献:『伝統と文化』No.47 発行/公益財団法人 ポーラ伝統文化振興財団
実はわたくし、小さい頃に見たアニメのワンシーンがどうにも忘れられなくて・・・。観たことがある人も多いとおもいますが、ジブリの「おもひでぽろぽろ」という作品。これに紅花摘みのシーンが出てくるのです。調べてみると、アニメの舞台はまんま山形県だったもよう。知らなかった・・・。
なぜかこのシーンが忘れられずにいる不思議。いつか実際に紅花摘みや、紅餅作りをしてみたい・・・!そんな気持ちがむくむくとわき起こってきました。どうやら紅花を求め、再び山形を旅するしかないようですね。
県会議事堂
旧県庁舎を見学した後は、渡り廊下で繋がっている県会議事堂へと参ります。
渡り廊下を歩いていると、どこからともなく音楽が聴こえてきました。県会議事堂のホールを覗くとそこには管楽器の演奏練習をしている人たちの姿が・・・。
ちょっと得した気分! 生演奏を聴いて心が清められました。しばしの間その音に耳を傾け、そっとその場を後にします。
旧山形師範学校本館(山形県立博物館教育資料館)
次に訪れたのは、1901(明治34)年竣工の旧山形師範学校本館。可愛らしくてとっても素敵!いやはやしかし、こんな素敵建築がぽこぽこある山形市すごすぎやしませんか・・・?
はい、よーく見てみてください。
もっと近づいて・・・
通常なら開館日のはずが、前日が祝日だったため振替休日になっていたようです・・・。せめて外観だけでも・・・見学させてくださいね・・・・・・。
本館だけでなく正門や正門近くの門衛所も国指定文化財だったらしいけど、門衛所の存在にはちっとも気づかず・・・(お前の目は節穴なのか、そうなのか)。嗚呼、内部も見学したかったなー。
花小路と旧千歳館
さらに歩いて今度はかつて花街として賑わっていた七日町の花小路へ。現在は飲屋街になっています。
花小路入口のすぐお隣には、花小路を花街として発展させた創業1876(明治9)年の老舗料亭、旧千歳館が建っています。現在の建物は1915(大正4)年竣工。残念ながらコロナの影響で2021年に営業を休止。現在は公開されていないので、遠目からちょっとだけ見学させていただきます。
営業休止後、国登録有形文化財の主屋等は山形市に寄付され、今後は改修して2026年に運用を開始する方向で進んでいるようです。よかったー!
すっかり正午を過ぎてしまいましたが、時間が足りない、足りないんだ。リーフパイしか食べていないし、朝からずっと歩き通しでふらふらではありますが、まだまだ歩きます!!!
あ!目的地を通り過ぎてしまった・・・!!
でも、そのお陰で秋田県の横手市で初めて見て胸がキュン!と高鳴った「ママ、クリーニング小野寺よ」と再会できたから良しとする・・・!!!
たぬきケーキ
やってきたのは三木や洋菓子店。どうやら旅人は建築巡りを一旦休止し、食に走りだしたようである・・・。
「たぬきを、たぬきをください・・・」
乃し梅本舗 佐藤屋 本店
無事たぬきの捕獲に成功し、その足で今度は乃し梅本舗 佐藤屋本店へ。 お店の名前に「乃し梅」とあるように、梅を原料とした山形県生まれのお菓子「のし梅」の元祖として有名なお店です。
1821(文政4)年創業という老舗で、現在の建物は1939(昭和9)年に住宅兼店舗として建てられた木造モルタル耐火建築。当時は家族の他に職人さんも住んでいたそうです。
のし梅とは
江戸時代後期に、山形の医者が長崎に遊学した際に中国人から学んだと伝えられ、当初は梅の酸味を利用した薬としても位置付けられていたそうです。
実は山形の特産である「紅花」とも関係していて、紅花の発色を良くするために梅の酸を用いられたため、良質の梅が多くあったことが「のし梅」が山形で広がった理由だと思われます。ここでも「紅花」が出てくるとは〜。
板状の乃し梅を短冊状に切って砂糖をまぶした梅しぐれという商品は、気軽に食べられるのでお土産としてもオススメ。あまじょっぱくて、不思議と昆布のような味がしました。味音痴なので的外れなこと言ってるかもしれません・・・。
乃し梅と濃厚チョコが組み合わさった“ネオ和菓子”玉響(たまゆら)は、梅の酸っぱさと相まって、まるでオランジェットのような爽やかさで美味。つまり、オランジェット好きにはたまりません!見た目も美しいので女性へのプレゼントにも喜ばれそうです。
山の携帯食「ウヤムヤ」
その他にも店頭には様々なお菓子が並んでいたのですが、実はわたしのイチオシは看板商品の「乃し梅」でもオシャンな「たまゆら」でもなく、摩訶不思議なネーミングとユーモラスな版画のイラストが印象的なウヤムヤ。
「ウヤムヤ」は、山形と宮城の県境「有耶無耶関」に住むという霊鳥をイメージして作られたお菓子。
この峠には山鬼が住んでいて、人を取って食らっていた。しかしいつのころからか、仙台側の「無耶の観音」と山形側の「有耶の観音」の霊鳥が峠に住み着き、鬼がいる時は「有耶」、いない時は「無耶」と鳴いて旅人に知らせたという。
有耶無耶の関跡 | 宮城県川崎町観光ポータルサイト かわさきあそびより抜粋
昔ながらの和菓子「のし梅」も大切にしつつ、「たまゆら」や「ウヤムヤ」の他にもレモンとラム酒等を使った羊羹「りぶれ」、乙女心をくすぐる「空ノムコウ」など、若い人にも喜ばれそうな商品を次々に生み出していて、とても魅力的なお店だと感じました。ネットショップでも購入できるので、気になる方はぜひお取り寄せしてみてください。
山形和菓子「乃し梅本舗 佐藤屋」のし梅からネオ和菓子まで200年重ねても若い老舗
さて、時間はすでに13時過ぎ。そろそろわたしもエネルギー切れだよ・・・朝から歩き通しで足も痛いし、胃袋にはリーフパイしか入っていない(とっくの昔に消化済だよ?)。倒れるのも時間の問題です。遅めの昼食を食べるために今度こそ街中へと戻ろうとするも、ただ歩いているだけなのに素敵な建物に次から次へと遭遇します。
そして疲労困憊の中、最後の最後に心を鷲掴みされる最強のラスボスとついに出会ってしまったのである・・・。
旧吉池医院
その姿を見た瞬間、空腹と足の痛みのこともすっかり忘れ、夢中になって写真を撮っている自分がいました。
扉には一枚の張り紙。
なんと、去年の2023年1月に閉院したばかりではないか。というか、それまで現役の病院だったというのだから驚き!
やはりこの素晴らしすぎる建物を名残惜しく思う人も多かったようで、地元の有志たちが協力し合って、建物内の見学イベント等が頻繁に行われているようです。
近代建築山形ミュージアム 旧吉池医院 | 山形市 | Japan, Yamagata, 山形市,山形県
「近代建築山形ミュージアム at 旧吉池医院 3rd」と題し、2024年5月19日〜9月21日までの間、毎月第三日曜日から1週間内部公開のイベント等が行われるようなので、お近くの方はわたしの代わりにぜひ中を舐めまわすように見てきてください。
ふがふが鼻息を荒くしながらじっと中を見つめていても、奥まで透視することはできません・・・。あきらめて今度こそお昼ごはんを食べに行きましょうね。
珈琲専科煉瓦家
胃袋と喉を潤しに訪れたのは芸術的なマダムが営む珈琲専科煉瓦家さん。
何が芸術的って、手書きのメニュー表が凝り過ぎてて・・・!メニューを伝えたい気持ちよりも、見た目の美しさの方が勝っています(正直言って読みにくい)。でもそのメニュー表もこの喫茶店の魅力の一部になっていると思われるので、ぜひ実際に見てほしいです(写真無し)。
そして肝心の喫茶メニュー。わたしが食べようと思っていたご飯系はなんと時間が時間だったので売り切れ・・・(号泣)。仕方ないので蜂蜜とシナモンがかかったトーストをいただくことに・・・。
ひもじいよぉぉぉ・・・(自業自得)
でもね、これがとーーーーーっても美味しかったの!!!(腹ペコだったからなのかもしれないけど)すっかり息を吹き返しました。
あとはもう宿に荷物を取りに帰るだけ。そう、山形ひとり旅は終焉へと近づいていました・・・。
最後の山形散策
時に遠回りをしながら、気になる道を歩きつつ、宿に向かって歩きます。
時間があったら行きたかった山形市立第一小学校旧校舎を活用したやまがたクリエイティブシティセンターQ1も通り過ぎます。
何気に校舎前(裏側?)のバス停のフォルムも可愛くて好きでした。
あっという間に宿へと到着し、荷物を受け取りそのまま山形駅へ。新幹線に飛び乗り、山形ひとり旅は終わりを迎えたのでした。(このやっつけ感どうよ?)
おまけ
夕方に東京に到着し、夜はちょっぴり寄り道して見たかった展示にすべり込み鑑賞。
翌朝、朝一番の飛行機に飛び乗り福岡へ。
福岡空港に到着したその足で会社へと向かい、白目を剥きながら仕事をするのでありました・・・(おつかれわたし)。
おわりに〜フィルム写真集〜
生まれて初めての山形旅。温泉や加勢鳥、自然が生み出した奇石と信仰、近代建築などなど、様々な山形の顔を見れたような気がします。それでもきっとほんの一部。次に山形県を訪れるなら、今回取りこぼした「ムカサリ絵馬」、そして「紅花」がメインでしょうか。でも絶対わたし好みの建築であふれていると思われる酒田市にも行きたいし、酒田市に行くなら未踏の地である新潟県にも行きたい。その他にもまだまだたくさん行きたい場所がある。
ちっともあらがうことができない煩悩の渦に引きずり込まれながら、今宵もまた次なる旅に想いを馳せたいと思います。 最後まで読んでいただきありがとうございました!
完
【使用カメラ】digital:SONY α7III + NOKTON classic 35mm F1.4、SIGMA 24mm F1.4、SIGMA dp3 quattro、iPhone SE3、film:Konica AUTOREX + HEXANON AR57mm F1.4(モノクロ:自家現像)