彷徨する旅のアーカイブ

旅先や日常の中で琴線に触れたものたちを、フィルムカメラ+αで撮影した写真と共に紹介します。

愛媛別府ひとり旅2019①【秋まつり編】

数年前、とあるお祭りに行く機会がありました。それは暴れ回る虎や牛の張り子を退治するというもので、美しい田んぼが広がる田舎の風景にその愉快な光景が一日中繰り広げられ、とてつもなく面白くて胸を鷲掴みにされました。それ以来、各地のいくつかのお祭りや民俗芸能に触れる機会が増えていき、今回紹介する愛媛県宇和島市でのお祭り体験が決定打となり、翌年からは全国の一風変わった民俗芸能を撮りまくるぞ!!!と決意した矢先にコロナが…。全国各地のさまざまなお祭りは中止となり、出鼻をくじかれることになりました。

こんな世界になる前の、とてつもなくたのしかった吉田の秋祭りの様子をどうぞご覧ください。

はじめに

2019年の秋のこと。愛媛に行こうと思ったのは、旅立つ1週間ほど前という突然の思いつきでした。なんの予定も立てていなかったわたしは、ちょうどその時期に宇和島の吉田町で開催される秋祭りがあることを知ります。何に惹かれたかというと、その愛くるしい鹿の仮面!!四国の南予地方には、1615年に宇和島藩主伊達秀宗が宇和島の地にやってきた際に、宮城県から伝わったとされる鹿踊りが各地で踊られています。宮城の鹿踊りと顔立ちがまったく違うのが興味深い。宮城の鹿踊りの仮面はデザイン化されておりキリッとした凛々しいお顔をしているのですが、四国の鹿の仮面はどこからどう見ても鹿。つぶらな瞳が愛くるしく、微笑んだ表情にも見えてほんわかしてしまいます。(元は同じなのになぜこのように大きく違うのだろう?)その鹿の姿を間近で見たいと思い、四国へ旅することにしました。

※吉田の秋祭りについては詳しいパンフがありましたので、知りたい方はこちらをどうぞ。江戸時代の絵巻物もゆるゆるで可愛いんだよ〜。

フェリーで四国へ

夜にフェリーで小倉から出発し、松山港へと向かいます。

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出発の日の夜空。印象的な月でした。

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夜ごはんは小倉駅近くの千容さん。おばちゃんがとても素敵だった。

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フェリー内には四国へ向かうフェリーならではのお遍路アイテムが売られていました。

吉田秋祭の神幸行事

鹿の子

朝の5時に松山港に着き、バスに乗り込み松山駅へ。始発の電車に乗り込み、目的地である吉田町立間に着く頃には朝日が登っていました。

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お祭りは朝5時の相撲から始まるという…!!それにはどうにも間に合わない。私が長い1日のはじまりの場所である八幡神社に着いたのは7時半頃でした。

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神社の境内に向かっていると急に歌が聞こえてきたので一気に気分が高揚!!階段を駆け上って目の中に飛び込んできた鹿の子たち!!!

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あぁ!なんて愛くるしいの!??

そして鹿の子の子供の高い歌声と大人の低い声のハーモニーのなんと美しいことよ。聞き惚れてしまいます。

一日中追いかけていたら、いつでもメロディを思い出せるようになりました。

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八幡神社での踊りを終えて去る鹿の子たち。後ろ姿もかわいい。

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神社の境内にはなかなかの存在感を放つ神馬もいらっしゃいました。

一日中この鹿の子たちはいろんな場所を練り歩いて、お店や民家の前などで歌い踊ります。(そしてそれをストーカーのごとく追いかけるわたくし)
というわけで朝から午後まで追っかけまくった鹿の子たちをダイジェストでどうぞ!

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↑この時撮った祭りの写真の中で一番大好きな写真です。 

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(film)

御神輿

早朝の八幡神社では、御神輿が三台待機してました。時間になると、階段を次々に降りてくる御神輿。急で長い階段なのでなかなか大変そう!

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そのあとどこかに行ってしまって、この後どんな流れなの…??と思いながらけっこーな時間待っていると、お巫女さんの格好をした女の子や、お練りに参加する人たちやその家族たちがぞろぞろと集まりだします。すると御神輿がまた戻ってきて、リズミカルな掛け声と動きを小学校や幼稚園、お店の前などで繰り返します。目印となる人が立つところに向かって御神輿が進み、それを止めるというのが一連の流れのようでした。

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私が目印側に陣取ってカメラを構えていると、「(危ないから)守るけんね!」と御神輿のおじさん言ってくれてうれしかった!朝の御神輿が一旦終わると、休憩場でビール呑みだす男たち。むちゃくちゃ楽しそうだったなー。祭りに燃える地域の人たちに猛烈に嫉妬です。

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牛鬼

そして忘れてはならない牛鬼!大大大好きだった!!こちらも南予地方のあちこちに生息しているもよう。会いに行きたいよ!!特に吉田の牛鬼は暴れん坊だったようで、昔は家に突っ込んでいって壊すこともあったらしい…。牛鬼を操る男たちもかっこ良かったです!

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田舎でよく見るキリスト看板

練り歩く道の先々にあるお店やお宅の名前を呼んでは牛鬼の口をカチカチ鳴らす。螺貝の音もたまらんねぇー。

猿田彦

天狗な猿田彦さまも好きだった!高下駄で歩くのがすごい〜。

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旗持ってるおっちゃんもいい味だしてた(右はfilm)

練り物

他にもいろんな練り物などがありました。山車の下では昔は芸者さんが唄と三味線を競っていたらしい。今はボランティアなんだって。

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赤い獅子の頭は八幡宝多といって、子供たちの頭を噛んだりするらしいんだけど、私は動いてるところ見ることができず…。餅投げとかもあったらしい。鹿の子を追いかけすぎました…。

アイスクリーン

手造りアイスクリーンにもトキメいた♡

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最後に

吉田の秋まつりは盛りだくさんでほんと楽しかったなぁ。一番最初に見た鹿踊りが吉田でよかったなぁと思うのでした。(これをきっかけに、毎年どこかの鹿踊りを見ていこうと決意したのですが、コロナで叶わないまま今に至る…)

最後は鹿の子と牛鬼のオフショット。右見て左見て横断歩道を渡る鹿の子かわいいし、ドナドナと化している牛鬼もたまらない〜。

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お祭りを存分に堪能して、宇和島駅へと移動するのでありました。

★こちらの記事は、当時Instagramに投稿した旅の記録を元に再構成しました。情報は2019年11月時点のものです。

愛媛別府ひとり旅2019②【宇和島観光編】へとつづく▶︎▶︎▶︎