すっぽんでギンギン(!)になったところで、地獄極楽へレッツゴー!!!
地獄極楽(桂昌寺跡)は、江戸時代末期に洞窟を利用して作られた地獄と極楽を疑似体験できる仏教的アミューズメントパーク!(こんな軽い言い方してたら怒られちゃう?)車がないとなかなか不便なところにあるので自力で行くのは半ば諦めていたのですが、調べてみるとなんと電動レンタサイクルがあるではありませんか!
安心院に限らず宇佐市内にはいくつかレンタサイクルしてるとこがあって、所定の場所での乗り捨ても可能。1日300円(1泊2日で600円)とお安い!(乗り捨ての場合は手数料1000円)
というわけで、いざ出陣!天気予報通り、すでにが降ったり止んだりの不安定な空模様。なんとかギリギリ目的地の地獄極楽へ着いたらいいなぁー という行き当たりばったりな計画です。むしろ地獄極楽で雷鳴聞きながら雨宿りするのもオツなのでは…?などとちょっとワクワクしてました。
「里の駅 小の岩の庄」にも寄りました。その土地の生活が覗けるとこにはやっぱり行きたいよね!(あとスーパーとかね)
里の駅をあとにし、再び地獄極楽を目指します。はじめて乗る電動自転車の登り坂での楽勝っぷりに思わず「ふはははは」と不敵の笑いをもらしながら爆走です!
大雨に降られることなく、約40分ほどで到着。
わたし以外誰もいない…。と思ったら、近くの建物から若い男性が出てきてちょっと興醒め。辺境の地に来た気分になりたかったのだ。
そうこうしているうちに雨がどんどん本降りになっていきます。雨宿りしようと思いつつも、怖いところだったらどうしよう…?若干の不安を感じながら地獄極楽を目指します。
階段を登ると開けた空間に出ました。目の前の岸壁には空洞があり、仏像やお地蔵さまがいらっしゃいます。
賽銭箱に拝観料の100円を入れて、いざ地獄極楽の旅へ…!!
ドキドキしながら足を踏み入れると…
さっそくかわい子ちゃんたちがお出迎え!!愛しの閻魔さまズ会いたかったよーーー!!!
まずはこちらで閻魔さまの審判を受けることになります。わたしは地獄行きか、はたまた極楽行きか…?
大好きな閻魔さまズをたっぷりと堪能したあとは洞窟の奥へと進みます。頭上には電球がほのかに灯っているのでちっとも怖くありません。むしろ探検しているかのようなワクワク感!!
洞窟は二股に分かれており、左は極楽道、右は地獄道。まずは右の地獄へと誘われます。進むとさらに二股に分かれており、この二つの穴はつながっていて一周するようになっていました。
今更気づいたのですが、どうやらわたしは本来左回りに行くのを間違って逆走していたもよう…。というわけなので、本来のルート順に紹介いたします。
洞窟を進んでいくと、ほふく前進しないと入れないような胎内くぐりの入口が!残念ながら雨だったため、水が溜まっていて通り抜けることができず…。くやしい。
胎内くぐり入口の穴を通り過ぎると、閻魔堂ではおなじみの奪衣婆(だつえば)さんが。
地獄を巡った後ははじめの二股へと戻り、極楽ゾーンへと進みます。
不動明王や薬師如来さまたちを通り過ぎていくと、外の光が見えてきました。
最初にお賽銭(入場料)を入れた場所に出てきたよ!ここに繋がってたのね〜。胎内くぐりの出口もここでした。
すぐ横には極楽へとつづく約5mほどのほぼ垂直のたて穴が…!!!!!そして一本の鎖がだらり…。
えーっと、ま、まさかこの穴をこの鎖1本だけでよじ登るんですかね…???
一足先に極楽浄土へと旅立っていったわたし以外の小さい子や年配の方たちも、「無理!絶対無理!!」「いや、いけそう!」などと言い合いながら(洞窟内にいたら聞こえてきた)最終的には登れていたようなので、わたしにできないはずがない!
それになにより、やっぱり極楽浄土いきたいじゃん!!!
というわけで、ひとり「無理!無理!!!」と心の中で絶叫しながら、なんとか無理矢理登ることができました…。たぶん登ってるときは見せられない姿してたと思う…。
生きて登りきることができたことに安堵しつつ(大袈裟)、極楽浄土から下界をすがすがしく眺めるのでありました。
念願の地獄極楽へ行けてとても嬉しかった!そしてとっても楽しくて大好きな場所になりました。江戸時代以降、いろんな時代の人たちがこの洞窟内を歩いたんだろうな。本来は仏教の教えを学ぶところなのでしょうが、江戸時代の人も今のわたしたちみたいに「キャーキャー」いいながら、ちょっとしたアミューズメント感を楽しんでいたんじゃないかなぁと思ったり。そんな風に想像をすると楽しくなります。(実際はどうなのでしょう?)
さて、最後にフィルムで撮った写真を2枚だけ…。うーん、ぜんぜんいい感じに撮れてないので、願わくばもう一度行きたいです。今度はマッチを持っていってちゃんと蝋燭の火もつけたいな…!
【使用カメラ】フィルム:OLYMPUS OM-1、デジタル:FUJIFILM X-T3、iPhone SE2
絶景の滝編へつづく▶︎▶︎▶︎