彷徨する旅のアーカイブ

旅先や日常で出会った「非日常」の記録

玉名・中津・求菩提ひとり旅2020⑥【求菩提山登山・前編】

2泊3日の旅のラストを飾るのは求菩提山登山です…!!修験道について興味津々な今日この頃。修験道のお山を求めてついにやってきたよ。
CONTENTS

求菩提山とは

求菩提山(国指定史跡)は、福岡県豊前市のほぼ南に位置する、標高782mの円錐形の山です。かつて「一山五百坊」と形容された山は、豊前修験道のメッカとして英彦山とともに大きな役割を果たしました。山内には修行の場や山伏たちが生活をした坊跡、堂宇、墓など当時を偲ぶことが出来る多くの遺構が遺されています。平成13年(2001)には国の史跡に指定され、わが国を代表する修験の山として評価されました。また、山麓の集落は「求菩提の農村景観」として、平成24年(2012)国の重要文化的景観に選定されています。

豊前市のHPより抜粋

宇島駅からバスで約40分。ゆるゆるの烏天狗がお出迎え。ふつーの鼻の高い赤いお顔の天狗にはあまり惹かれないのだけれど、なぜか烏天狗は気になる不思議。

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ちなみにこの烏天狗は宇島駅のホームをはじめ、バスで求菩提山に向かう途中のあちこちでお見かけしました。

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営業しているかは不明なお食事処の魅力的なお献立

求菩提資料館

まずは登山する前に、求菩提山修験道に関する資料が展示されている求菩提資料館へ。

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実は、求菩提山に行きたいと思った最初のきっかけはこの資料館でした。数年前にNHKの日曜美術館の特別編「異形探訪 井浦新“にっぽん”美の旅3」で、俳優の井浦新さんがこちらを訪れていたのです。(このシリーズものすごーーーーく面白かった!また井浦新さんによるこんな番組見たい)

その時に見た烏天狗像にどうしても会いたくてー!!個人で楽しむ分には写真撮影OKということだったので、図録に載ってた烏天狗さまをどうぞ。

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KAWAII〜!!!

烏天狗像の他にも、山伏の秘薬(惚れ薬や、小便の刺激を止める!?薬などなどなど)の作り方も面白かったし、山伏へのラブレターが展示されていました(求菩提の山伏は妻帯OKだそうです。ていうか他のとこはダメなんだ!?)とても面白かったよ!

売店では素晴らしき護符3点セットも売られていたのでもちろん購入。

f:id:salomery:20211027185050j:image(左)烏天狗、(右)角大師、(下)牛黄宝印

どれもすてきぃーーー!!すべて手刷りで、とてもよい味を出していました。初めて手にする護符に胸トキメキ。どうやらこの時、護符に目覚めてしまったようです。

角大師の護符について書いた記事はこちら▼▼▼

女性のスタッフの方に、日曜美術館見て来たと言ったら、「(井浦さん)素敵だったわよ〜」、「ですよね〜!」とちょっと盛り上がって楽しかったです笑

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こちらの木彫りのお人形は、番組で流れた井浦さんの異形コレクションの中にもいると教えてもらったので、旅から帰ってから録画をすかさずチェック!

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映ってるのを見つけて嬉しくなりました。

いざ、求菩提山登山へ

資料館では求菩提山の詳しい登山ルートが描かれたMAPを100円で購入することができます。ひとり登山が不安だったので、地図を購入してルートも親切に教えてもらえてありがたい!!

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資料館をあとにして、歩いて30分ほどの登山口へ向かいます。「水があともう少ししかない…不安……」なんてことを思っていたら、道中に湧き水(名水)が…!!!

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ありがたい…。ペットボトルを満杯にして再び出発!(そもそも登山するつもりなくて、修験道に関する遺跡見たいという気持ちだけだったので、準備が不足してたことに反省…登山なめちゃいかんぜよ…)

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求菩提山入口へと到着。トイレも心配に思っていたら登山口前の駐車場にちゃんとありました。野外ですることにならなくてホッ。山に登るのは小学校の遠足以来…。ほぼ初めてと言って良いでしょう。しかも一人だし!基本はインドアのもやしっ子なので、アウトドアの知識は皆無。ドキドキしつつ、いよいよ登山スタートです!!!

MAP、MAP〜。ん、あれ?ない…!ないよ…!!!

入山して早々MAPをなくすとはいったいどういうことでしょう…!!!

少し引き返しても見つからないので諦めて先を進むことに。YAMAPという登山ルートが見れるアプリを前もってダウンロードしてたので、それ見ながら登山することにしました。(よかったー!)

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すぐにとんでもなく荒々しい道が見えてきて、「まさか…これを登るのか…??」と一瞬思ったけど、YAMAPで確認したら違うっぽかったので、胸を撫で下ろすのであった。(あやうく登ってしまうとこだったよ…)

獅子の口

そして!

愛くるしい獅子の口ちゃんがお出迎え…!!

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可愛すぎるので全方向からお届けいたします

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(film)

この子にも会いたかったんだよ〜!苔むしたアイーンなお顔がなんとも可愛らしい…!!獅子の口から出る水は甘露の水とされ、入山する者はここで口をすすぎ、手を清めて一息してから目の前の坂を登り始めたそうです。

わたしもそれにならい、口と手を清めてふたたび歩みを進めるのでした。

【使用カメラ】film:OLYMPUS PEN FT、digital:FUJIFILM X-T3

玉名・中津・求菩提ひとり旅2020⑦【求菩提山登山・後編】(最終回)へつづく▶︎▶︎▶︎