彷徨する旅のアーカイブ

旅先や日常で出会った「非日常」の記録

秋田青森ひとり旅2022【青森・温湯温泉編】⑮

弘前駅からローカル鉄道で約40分ほどゆられ、終点の黒石駅へと到着。

CONTENTS

黒石駅

到着してまず気になったのが、改札横に置かれていた体重計のようなもの。

だいぶ古そう!

興味津々で駅員さんに聞いてみると、荷物の重さを測るものとのことでした。乗っていいと言われたのでもちろん乗った笑(実際の体重よりも10キロほど少なく表示)。

満足してやっと改札をでると、可愛らしいこけし提灯がお出迎え〜。

家の扉に飾りたい

黒石駅

弘南バス

ここからさらにバスに乗り換えて、車窓からの風景をたのしみながら目的地へと向かいます。

マイクロバス

りんごのガードレールを再び発見!しかも赤りんご×青りんご!!!(遠目で見えんな・・・)

あ!愛犬の栄養食看板!!かわいくてスキー

温湯温泉

約20分ほどで到着したのは温湯(ぬるゆ)温泉。

ちなみに今朝からの交通費はすべて昨日購入した「津軽フリーパス」でまかなわれております。マジで神!!!

なにやらとてもいい感じー。散策したくなる夕暮れ時です。

まずは本日のお宿にチェックイン!宿の紹介はあとでゆっくりするとして、暗くなる前に散策へと出掛けます。

客舎

大好きな通り

後藤客舎

たまらぬ盛萬!!

土岐客舎

こちらの建物にも土岐の文字。先ほどの建物と関係あり?

た、たたたたたたたまらんぞ・・・!!!

興奮して写真を撮りまくってしまいました。

ところで、あちこちで見かける「客舎」ってなぁに???

どうやら客舎とは「内風呂が無い宿泊施設」のことらしい。食事も自炊、お風呂も近くの共同浴場に行くようです。

共同浴場の「鶴の名湯 温湯温泉」

実は黒石〜温湯温泉に関しては、宿泊するう宿以外なーんも調べてこなかったんだ・・・。「客舎」と書かれた建物はいくつか見られるものの、温湯温泉で現役で営業しているのは「後藤温泉客舎」のみ!鄙び温泉旅行者にはとても有名な宿ということも判明。まったく知らなかったー!確かに写真を見ると、館内がとっても渋くていい感じ。なんでここに泊まらなかったんだ・・・??と、リサーチ不足の己を反省しました。

温湯温泉についてもっと知りたい方は以下サイトをご覧ください。

路上観察

客舎以外にも雰囲気のある建物や風景がいろいろ。

こんな好きしかないやん・・・

とびだしちゅうい

え?ここで塔婆買えるん?

とあるお店を窓越しに覗くと美人さんがいた(film)

温湯温泉はこじんまりとしてて、とっても落ち着く温泉郷でした。

飯塚旅館

陽が沈みだんだん辺りが宵闇に包まれる頃、今回宿泊する飯塚旅館へ戻ります。

夕方になるとコケシには灯りが灯っていました

(film)

夕闇に三日月

なんてたまらない外観なの・・・!!?

明るい時の写真も

窓から浴衣姿で物憂げに外を眺める姿を外観含めて撮ったらとっっっっても絵になる気がするー。今回、わたしの部屋は残念ながら1階。2階に泊まって外を眺めてみたかったな。

玄関

1階廊下

浴室へと続く廊下。目の前の扉は便所(なんか写真暗くて怖くてごめん・・・)

便所の豆タイル

2F廊下

飯塚旅館は外観はとっても素晴らしのだけど、中は綺麗にリフォームされていたので、当時の趣ある宿に泊まりたいのであれば、後藤温泉客舎の方が満足感を得られるのではないかなぁと思いました。もし次回温湯温泉に行く機会があるなら是非後藤温泉客舎に泊まってみたいです。

夕食

今回わたしが泊まるお部屋がこちら。

鍵のキーホルダーもこけし

さっそく部屋で夕食をいただきます。

The 旅館メシ

どうせなら・・・と奮発して「倉石牛」という青森のブランド牛をいただけるスペシャルな夜ごはんにしたったでー!(1泊2食付き13,200円でした)

VIVA!NIKU!!!

倉石牛が分厚くてとろけてうまぁーーー!!でもだいぶ年を重ねたわたしの胃袋にはちと重かった。お肉はタレじゃなくてお塩でさっぱり食べたい今日この頃・・・。

あと、お魚が焼きたてふかふかでめちゃ美味しかったのよーーーーー!!!

お肉よりも魚が美味しく感じるお年頃

そして今回、ちょっと衝撃だったのがこちらの得体の知れない食べ物・・・。

な、なにこの黄色いの・・・

一口食べて、

「これはなんぞや?」

「なんなのだ?」

「??????」

と、頭の中に、はてなマークが飛び交います。とっっっても不思議な味で、どちらからというと苦手な部類・・・。「○○みたいな味」と説明できない・・・今までの人生で食べてきたもののどれにも似ていない、生まれて初めての味でした。

女将さんに確認してみると、好きな人はどんぶりいっぱい食べれる「ホヤ」とのこと・・・!!これがあの噂の・・・・!!!「ホヤ」は「ホヤみたいな味」としか言えない摩訶不思議なお味でした・・・。

温泉

旅館めしでお腹いっぱい!!ごろりと牛になりたいところですが、夜は10時までというので早めに温泉に入ることにします。

温泉がある別棟に続く扉

名前は「温湯(ぬるゆ)温泉」なのに、なかなかの熱々!!(ぬるいから温湯温泉ということではないらしい)旅で疲れた体をもみほぐして湯船の中で脱力。最高にしあわせ〜。

温泉から上がって体はぽかぽか!早く眠りたいところですが、思うところあって翌日のスケジュールの再検討してから、ふかふかの布団に身を沈めるのでありました。

朝風呂での大事件

7時に目覚ましをかけていたのに、朝日が眩し過ぎて6時頃に目が覚めてしまったよ!

アイマスクが必須!

普段なら2度寝するところですが、だらだらとお布団の中で惰眠を貪るよりも、朝風呂で有意義な時間をすごしたほうがいいんじゃない??と、めずらしく前向きに朝風呂タイム!!!

いつも温泉地で思うんだけど、遠くの道から望遠鏡使ったら丸見え?

朝っぱらから温泉を独り占めして写真撮ったり好き勝手して脱衣所でまっぱでいたところ、ガラガラーっとドアが開きました。「おはようございます」という言葉が終わるか終わらないないうちに「す、すみませんっっっ」と言って男性が慌てて出ていきます。

はい!まさかの男湯と女湯を間違えて盛大にまっぱ見られたよーーー!!!

いえ、あやまらなくていいんだよ・・・間違えたわたしが悪いんだから・・・。むしろ朝っぱらから貧相なものをみせてしまってすみません・・・。

言い訳しますと、昨晩と同じとこに入ったら男湯と女湯が入れ替わってたのです(温泉旅館あるある)。ちゃんと暖簾も入れ替わってたのにまったく気付かなかったよね・・・。

見たいものしか見ない、それが人間というもの

バタバタと女湯に逃げて、再び温泉に浸かってリセット・・・したことにする・・・!!!

こっちが朝の女湯。湯船が逆です
朝食

朝から衝撃のハプニングをやらかし動揺する心をなんとか落ち着かせ、朝食をいただきます(でももうなんかふっきれてこれから何が起きても大丈夫な気がしてる。なんならストリップもできそう嘘)。

正しい旅館の朝食

津軽こけし館

チェックアウトしてから旅館に荷物を置かせてもらい、歩いて15分ほどの津軽こけし館へと向かいます。

ここにもキリスト看板

川の中に立つ印象的な木(film)

温湯温泉は津軽系こけしの発祥の地だそうです。

津軽こけし館

昔のお土産こけし(観光地で作られていたご当地こけし)は骨董市で面白いのを見かけては買ったりはしているものの、伝統こけしについては疎いわたくし(気になるのは福島のたこ坊主くらい)。

こけし工人(伝統こけしを作製する職人のこと)の方が実演してました

リンゴの豆絞り手ぬぐいかわいい!(手ぬぐい好きの血が騒ぐ)

展示

館内には無料では入れますが、2階の展示ゾーンは有料。せっかくなので入ってみます。大量のこけしで埋め尽くされていました。

絵がかわいい!

たこ坊主もいた!(film)

物販

1階へと戻り、物販ゾーンを物色。

バラエティにとんだこけしがたくさん!

あ!たこ坊主もある!!!

全然買うつもりなかったんだけど・・・

かわゆす

買っちゃった!買っちゃった!!

だって大好きな「たこ坊主」も売られていたんだものーーーー!!!本当はいつか現地でほしいと思っていたけど、記念に買ってしまいました。もうひとつの達磨なこけしの目もヤバくて一目惚れ。色々と迷い過ぎて時間が足りなかったー!!買いすぎちゃうからこれでよかったのかもね・・・。

バスの時間がギリギリ迫っていたので焦って駆け足!!飯塚旅館へ荷物を取りに行ってぜーぜー言いながら今回の旅何度目かのダッシュ!!!

荷物を置かせてもらっていた部屋には熊の敷物が

なんとか遅れることなくバス停へと無事到着。なんでいつもスマートに旅できないんだろうね・・・?

さよなら温湯温泉。また会う日まで・・・(film)

【使用カメラ】digital:FUJIFILM X-T3、SIGMA dp3 quattro、iPhone SE2 film:KONICA AUTOREX

秋田青森ひとり旅2022⑯につづく▶︎▶︎▶︎