彷徨する旅のアーカイブ

旅先や日常で出会った「非日常」の記録

【01】悪石島のボゼに会いに行こう!2022〜島旅前夜編〜

旅の準備を本格的にスタートした7月初め頃から旅当日までの約1ヶ月半、全身全霊をかけて(大袈裟ではない!)悪石島への旅の準備を進めていました。いつの間にかボゼに会いに行くというよりも、悪石島でひとりキャンプするという目的にすり替わっていたような・・・??

CONTENS

PCR検査

8月の時点では、悪石島行きのフェリーに乗るに出港の3日前までのPCR検査の陰性証明が必要でした。

あくまで陰性が証明された結果がわかればいいので、正式な「陰性証明書」の発行は必要ありません。また、5月末時点ではワクチンの接種証明書+PCR検査の結果の2つが必要だったので、その時の状況で変わってくると思われます。

わたしの住む福岡ではあちこちにPCR検査の検査場があり、どこで検査するか迷ったところ、思い出したのが最初に十島村役場に問い合わせた際にオススメされた鹿児島市内にある「木下グループ新型コロナPCR検査センター」でした。

調べてみると福岡にもいくつか店舗があり、福岡県民であれは無料で検査ができて検査の5日前から予約可能とのこと。何かと都合がよかったので、こちらで検査することに。

8月9日、お盆前最後の仕事を終えて、心配していた行動制限のお達しがないまま無事お盆休みへと突入!!その足でまず向かったのは「木下グループ新型コロナPCR検査センター 福岡空港店」。

とてつもなく分かりにくい場所にあったので、予約時間より早めに行くことをオススメします

検査キットを受け取り、セルフで唾液を採取します。結果は通常だと翌日の午後頃までにわかるとのことでした(その時の混み具合によって変動するかも)。結果が出るとメールが届き、事前に登録していたサイトのマイページにアクセスすると結果が表示される流れです。無事検査を終え、後は結果を待つのみ・・・(どきどき)。

鹿児島へGO!

ひとまず予定通り鹿児島への移動を開始!新幹線へと飛び乗ります。

移動中に肉を食らう。旨し。

鹿児島中央駅に到着!

駅前の黄色い花と観覧車がキレイ

市電に乗り換えて天文館へ。

空には月が。満月までもうすこし。

繁華街近くのホテルにチェックイン!!

コンパクトで不思議な和室

楽天トラベルで安くてアクセスしやすい適当なホテルを予約したらなんと4,000円ほどの宿泊代が2,000円割引で、さらに2,000円分のお買い物クーポンがつくという(つまり実質0円!)超お得なお宿でした。

うっほほーい!

キャンプギア貧民と化していたのでありがたいぜ・・・。

ダンケンコーヒー

翌朝、まずは鹿児島の大好きなパン屋さんベッカライダンケンが運営するダンケンカフェでモーニングをいただきます。

8:00から開いているのがうれしい

クラフトコーラ美味しかった!

パンの中身は肉々パラダイス

鹿児島県立博物館

まず最初に向かったのは鹿児島県立博物館(入館料は無料)。

元々は鹿児島県立図書館として1927年(昭和2年)に建てられたものとのこと。そんな古い建物だったとはー。

玄関の屋根がカモノハシみたい

1F

たまたま企画展「キケンないきもの展」をやっていました。わくわく!

ベニテングタケ

きゃわゆい爬虫類たちもいました。

この子たちは毒もっていないよ!

ちょっぴりたのしかったけど、

わたしには他に会いたい方がいるのだ・・・!

2F

常設展のある2階へと向かいます。

ピューマがオオヤマネコに雑に書き換えられてた笑

ここにはいない・・・

鹿がぴょっこり

噴火・・・怖い・・・・・

ここにもいない・・・

いったい、どこにいらっしゃるのー!??

3F

最後の望みをたくし、3階へ・・・

レトロでかわいい文字と階段。壁紙もかわいかった

あ!

いたぁぁぁーーーーーー!!!!!!

ぼぼぼぼぼぼ

ボ!

ぜぜぜぜぜぜ

ゼ!!!

よくみるとすっとぼけ顔

ボゼーーーーー!!!!!!

なんと悪石島に行かずとも、鹿児島市内で展示されているボゼの姿を見ることができます。こちらは悪石島盆踊り保存会から2017年に提供されたボゼとのこと。ちなみに近くにある黎明館にもいるらしい。ハシゴすればよかったな・・・。

大阪のみんぱくこと国立民族学博物館にもいらっしゃるので、関西方面の方はぜひ!みんぱくめちゃくちゃ楽しくて大好き!!!

*2024年追記:なんと!わたしがみんぱくでみたボゼは、当時の企画展で展示されていたものだったもよう。現時点では、みんぱくの常設展にボゼは展示されていませんのでお気を付けください…。誤情報お伝えして申し訳ありませんでした!

だいぶ年季の入ったみんぱくのボゼ

明日からこのボゼに会いに悪石島に行くんだなぁ・・・

なにやら不思議な気分です。

剥製・植物・蝶

3階にはボゼだけでなく、剥製や美しい蝶の標本や植物のアクリル標本などがあり、個人的に一番ここの展示が楽しめました。

アクリル標本美しい!ほしい!!(照明の反射で写真が撮りにくいのが惜しい)

病的に美しい〜!!!(こちらも照明の反射が〜)

装飾的な蝶の標本って残酷さと美しさが共存してますわね・・・。意味合いはまったく違うかもだけど、外国の骸骨で装飾した墓地を思い出しました。

一度は生で見てみたいチェコのコストニツェ

セドレツ納骨堂 - Wikipedia より画像拝借

骨格標本

他にも動物や恐竜の骨格標本もありました!

この時ちょうどジュラシックワールドの新作映画公開してて、地上波でもジュラシックワールド祭りで恐竜モードだったのでたのしかったです笑

プロトケラトプス(産出地:モンゴル)

こちらは国産!鹿児島の長島町でサツマウツノミヤリュウ(クビナガリュウ)

実は一番グッときたのがこちらの種子島に生息していたという「ウシウマ」の骨格標本。

絶滅した最後の個体の骨格標本とのこと。ヘリンボーンな床もたまらんぞ

キリンの骨格標本(の影)

1、2階の展示は子供向けな雰囲気でしたが、3階はシックで大人のムードがあって、とても好みでした。なんたってボゼがお出迎えしてくれるし・・・!めちゃくちゃ楽しかったー!!

あ、博物館にちょうど悪石島のあるトカラ列島の位置関係がわかる地図があったので載せておきますね。

左上の矢印の場所がトカラ列島。え?それよりもガラッパが気になるって??

旧考古資料館(旧県立興業館)

博物館の近くにはわたしの大好きな旧県立興業館があります。

明治16年(1883年)の建物で、鹿児島では尚古集成館の次に古い建物だそうです。残念ながら中は非公開。南国的な植物と石造のエキゾチックな風貌が相まって独特な雰囲気を醸し出しています。

元々は九州沖縄連合共進会(明治時代に催された地方博覧会)のパビリオンとして建てられたもので、当時はネオゴシック風のモダンなデザインが話題になったとのこと(解説版より)。どのあたりがネオゴシック風なんだろう?

透かしの装飾は、沖縄の花ブロックを使用した建築を彷彿とさせます(流行したのは戦後らしいけど)。

カッコイイー!!!

植物にうもれてる感じもたまらんのです

桜島爆発記念碑

敷地内には桜島爆発記念碑もあります(他にも鹿児島のあちこちにあるらしい)。大正3年1月12日に起こった大噴火(大正大噴火)の被害を記録するために大正5年12月に建立された石碑です。噴火、こわい・・・

石碑前の水路には鯉も泳いでいました

背面には当時の噴火の様子や逃げ惑う人々の様子が一面にびっしりと刻まれています(もちろんわたしには読めない・・・)。

南国めいた赤い花は県木でもある「カイコウズ(アメリカデイコ)」

以下ブログに詳しく書かれていたので興味のある方はどうぞ。

RCR検査結果

鹿児島市内をうろつきつつも、ハラハラしながら今か今かとPCR検査結果を待っていました。するとついに10時半頃に結果を知らせるメールが・・・!!!ドキドキしながらページを開くと・・・

実際のページ(一部)

VIVA!陰性!!!

最後の難関をクリアーーー!!ほっと一安心です。

すがすがしい気持ちでその後も鹿児島市内をうろうろうろ。こーんな素敵な建物を見たり、ね。

素晴らしい意匠の数々でした

トカラ結プラザ(トカラ・インターフェイス)

そしてついに本日最大の目的地であるNPO法人トカラ・インターフェイスが運営するトカラ結プラザへと到着!

ちなみにお隣に建物は十島村役場。鹿児島市内にあるんだね。

ここにもボゼ!

わたしには実家に帰る前に大事な任務があったのだ。トカラ列島の島々のあらゆらお土産ものが購入できるこちらのお店で

悪石島Tシャツを買うため・・・!!!

毛筆の「悪」がイカした悪石島オリジナルTシャツ(画像はネットショップより)

鹿児島市内で悪石島のお土産を買うなんて「お土産の意味とは・・・?」という気がしないでもないですが、トカラ列島では売店がない島もあるのです。

それにわたしは島民の多くが着ているという悪Tを、現地でどうしても着たかったのだーーー!!!!!サイズやカラーの品揃えがとても豊富で(Sサイズがあるのが嬉しかった)、サイトでは売られていないNewカラーの紫も!迷わずゲットだぜ・・・!!(店内写真は撮り忘れた・・・)

さらに最近1枚だけ入荷したという新作のバンダナも購入。真ん中に描かれている影絵のようなボゼや星空が可愛らしいし、吐噶喇(トカラ)の文字もカッコイイ〜。お土産用に買ったはずが自分のものにしてしまいました笑。

手提げ袋も海賊風で色合いもとっても可愛い!!!

店員さんと会話していたら、とんでもなく重要な情報を入手。てっきり悪石島には売店がないと思っていたら、なんと数年前に出来たというではないかーーー!!!それを聞いてちょっと、いや、かなり安心しました。

嗚呼、我が懐かしの故郷

任務を終えた後は再び鹿児島中央駅へと戻り、在来線に乗って某駅で下車。父親が車でお迎えに来てくれていました。そう、何を隠そうわたしの実家は鹿児島。お盆休みを利用し、旅立つ前に約3年ぶりの故郷へ帰省することにしました。

まっすぐ実家へは向かわずに故郷の海へちょっと寄り道。

我は海の子です

実家メシ

夜にはワンダフルな実家メシ〜!!!

大好物の深海のエビ「タカエビ」や、父親お手製のアナゴ(貝)の味噌漬け、半解凍の鳥刺 etc etc・・・。

最高だね!!!

そして超絶美味い焼肉!!!

翌日旅立つ悪石島では(おそらく)過酷な日々が待っている。肉をたくさん食べて体力をつけなければ・・・!!!!!実は1週間くらい前から危機感を覚えて贅沢な肉を積極的に食べる日々を送っていたのであった。ニク、ダイジ。

出港の日

8月11日。いよいよ出港の日。

実は今回、重い荷物を抱えて鹿児島市内をうろついてから実家に帰るのは辛かったので、キャンプギアを一旦実家へと送り、帰省中に最終的な準備をすることにしていました。予行練習キャンプしてなかったら、おそらく帰省前日にあまりもの荷物の重さにぼーぜんとしていたことでしょう・・・。

というわけで、午前中はお墓参りと旅の準備の総仕上げ。

ご先祖さま!お盆を楽しんでね!!

ついでに島から生きて帰って来れるようどうぞお見守りくださいませねー!!!

と、墓前でお願いしておきました。

旅の準備

ホテルでもらったクーポン券を利用して島へ持ち込む野菜を買い込み、早々に帰宅。

ご当地食材を買い込みます

いよいよパッキング作業の開始です。

カメラは毎度お馴染み3台体制。これ、ぜんぶ入るんかな・・・?

なんとか入ったー!!!

再び70リットルのザックがパンパンだよ・・・!!!

重さを知るのが怖いので、出発まで背負わずに寝かせることに・・・。

昼食をたらふく食べて・・・

お昼は素麺と父親が釣ったお魚の天ぷら。天ぷらプリプリでうま!うま!

そして再びニク!!!

力の源

シャワーを浴びて、身を清め・・・

・・・・・はい!整いました!!!

電車の旅

昨日は車で迎えに来てもらったけれど、今回は故郷から数時間かけての電車移動。

あ、最後の最後に故郷がバレた

カツオが有名です

ついに俺の旅が始まる・・・!!!

思ってたよりも荷物大丈夫だった!!!

【使用カメラ】digital:FUJIFILM X-T3、SIGMA dp3 quattro、iPhone SE2

【02】悪石島のボゼに会いに行こう!2022へとつづく▼▼▼

悪石島のボゼに会いに行こう!2022【記事リスト】

【00】悪石島のボゼに会いに行こう!2022〜前日譚〜

【01】悪石島のボゼに会いに行こう!2022〜島旅前夜編〜

【02】悪石島のボゼに会いに行こう!2022〜上陸編〜

【03】悪石島のボゼに会いに行こう!2022〜灼熱地獄坂編〜

【04】悪石島のボゼに会いに行こう!2022〜水祭り・盆踊り編〜

【05】悪石島のボゼに会いに行こう!2022〜キャンプ飯編〜

【06】悪石島のボゼに会いに行こう!2022〜神社巡りと盆踊り編〜

【07】悪石島のボゼに会いに行こう!2022〜ボゼ編〜

【08】悪石島のボゼに会いに行こう!2022〜最終回〜

【09】悪石島のボゼに会いに行こう!2022〜番外編〜