今回は「悪石島のボゼに会いに行こう!」番外編。来年以降、ツアーではなく個人で悪石島にボゼを見に行きたい or 島で徒歩キャンプしてみたいというなかなか限られた方向けの記事です。※2022年8月時点の情報です。
本編はこちら▼▼▼
CONTENS
悪石島について
悪石島に関する書籍
悪石島入りする前に、ちょっとお勉強していきました。


まず一番自分の中で参考になったのが『トカラ列島民俗誌』(下野敏見 著)。調べてみると今は絶版で、巷では高額で取引されているようです。読んでみたい方は図書館で探してみてね。ただし、内容はものすごーーーーく古いので、今の悪石島情報としてはあまり役には立たないかも。民俗学が好きな方なら楽しめるかと思います。
エッセイ漫画、『トカラ列島秘境さんぽ』(松島むう 著)は、一番有名かもしれませんね。フェリーの売店でも売られていました。ボゼの様子も描かれています。
アクセス方法
としまフェリー2
悪石島には鹿児島市内からフェリーで約10時間程度で行くことができます。運転ができる方は、車やバイクを持ち込んで島入りするのが吉。島にはレンタカー等はありませんので、ツアーではなく個人で行く場合は基本的に徒歩移動になります(キャンプの場合)。運が良ければ島人が車で運んでくれます(島人とっても優しいよ!)。真夏の徒歩移動がどれだけツラいかは本編を読まれた方ならわかっていただけるかと・・・。
十島村 | フェリーとしま | 中川運輸株式会社 | 海陸一貫輸送
十島村役場
フェリーとしま2の運行情報を確認することができます。
PCR検査
2022年8月時点では、悪石島行きのフェリーに乗るに出港の3日前までのPCR検査の陰性証明が必要でした。十島村役場に問い合わせた際におすすめされたのが、木下グループ新型コロナPCR検査センター。予約もできるのでオススメです。来年のボゼの時期はどんな感じになってるかなぁ・・・?こんな手間が必要なくなっているといいね。
悪石島出張所(コミュニティセンター)
悪石島内のことについては、コミュニティセンターに電話して色々と教えてもらいました。親切に対応してくださってありがたかったです。ここでキャンプ場の手続きや、出港手続きを行います。島内で何か困った時はこちらに相談すると良いかもしれません。
お土産
トカラ・インターフェイス(トカラ結プラザ)
島内で悪石島Tシャツを必ず着たいという方は、島内の売店ではカラバリやサイズが少ない可能性があるので、鹿児島市内にある「トカラ・インターフェイス(結プラザ)」で購入するのがオススメ。店員さんから島の情報もゲットできるよ!悪石島に限らず、トカラ列島の各島のお土産が揃っています。
ネットショップもあるのですが、購入するとなんと、約20年前のトカラ旅のエッセイ本『吐噶喇へ』(清水哲男 今村治華 著)が無料でもらえます!(いつまでやってるかは不明)
わたしは本が欲しくて店頭だけじゃなくネットショップでもお買い物しました。送料分で本を購入できるのでとってもお得!内容も面白かったです(まだ悪石島のページしか読んでないけど)。
悪石島売店
悪石島には、ガソリンスタンドも併設された売店があります。生活用品や、簡単な食材、お菓子、冷たい飲み物等や、Tシャツを初めとする悪石島グッズも販売。お盆期間中は営業時間が変則的かもしれないので、問い合わせするのが確実かと思われます。
宿泊
民宿
島内にいくつか民宿はありますが、お盆期間中は基本やっていません。が、蓋を開けてみると今年は1軒営業していたそうです。キャンプを覚悟する前に、問い合わせてみるのもアリかもしれません。
キャンプ場(悪石島レクリェーション施設)
宿が取れなくてもあきらめないで・・・!!悪石島にはキャンプ場(管理人不在)があります。悪石島出張所(コミュニティセンター)での手続きが必要で、1泊300円。先にキャンプ場で設営して重い荷物を置いてから手続きしにいってもOKです。カマド付き炊事場や綺麗な水洗トイレもあります。トカラヤギの糞があちこちにあるので、苦手な方は要注意!!基本カラカラに乾いてるので、わたしは気になりませんでした。あと硫黄の香りが常に漂っています。
温泉
キャンプ場内や、近くには次の3つの温泉があります。
●湯泊温泉・・・200円。温泉のお湯が出る時間帯は決まっていますが、シャワーは24時間使用可能。休憩できる畳の部屋もあり。
●海中温泉・・・海沿いの岩場に沸く天然の露天風呂。ただし、潮の満ち引きによってお湯加減が変わるので入る見極めが難しい。
●砂蒸し風呂・・・キャンプ場内にあり。24時間、無料で使用可能。敷物を引いて寝転がるタイプの砂蒸し風呂です。
島内での移動手段
タクシーもレンタカーもありません!車やバイクをフェリーで持ち込むか、徒歩。あとは、宿に相談して宿泊はしないけど車だけ貸してもらうこともできるかも(コミュティセンターに相談してみて)。キャンプ場で出会った2人組は島入りした後に車を借りたそうです。
自動販売機
コミュニティセンター前と、宿の「南海荘」前にもあります。ツアー客が来島した日には、コミュニティセンター前の自販機の水が売り切れになっていてビックリ!どうしてもミネラルウォーターがほしいという方は、ツアー客が来る前に、自販機もしくは売店で多めに購入しておいた方が良いかもしれません。あと、南海荘前の自販機の方が穴場かも?
トイレ
上集落では悪石島出張所、あとはキャンプ場と、船着場から少し離れたところにもトイレ設備があるそうです(パンフ情報)。
キャンプ・エトセトラ
島でキャンプする前に一度予行練習キャンプをしたものの、まったくのキャンプ初心者であるわたしにできることは、ひたすらリサーチして対策をし、不安要素を減らすということでした。
防犯対策
女子のソロキャンプは何かと怖いよね・・・。というわけで、テントに鍵をつけることにしました。前室があるタイプのテントで前と後ろ両方に出入り口があるため、合計4ヶ所とりつけて厳重に。気休めかもだけど、意思表示大事!!!
取り付け方はこちらのサイトを参考にさせていただきました。
【テント盗難防止】切断不可能な鍵設置方法【ニーモ・タニの欠点を補う】 - 静かな山の頂へ
さらに、防犯ブザーも持っていきました。悪石島ソロキャンプではちっとも危ない目には合わなかったけど、今回大丈夫だったからといって次どうなるかはわかりません。引き続き防犯対策は厳重に行っていきたいと思います!(今のところキャンプする予定ないけど・・・)
熱中症対策
真夏の島旅で一番怖いこと・・・。そう、それは熱中症・・・!!!特に今年の暑さは尋常ではありませんでした。わたしが島で行っていた熱中症対策は以下の通り。
水分補給
水分補給はもちろん大事。水だけではなく塩分もです。塩タブレットもたくさん持ち歩いていたし、クエン酸等を補給できるパウダーを水に溶かして飲んでました。
◆Ultima Replenisher, ウルティマ補充用電解質パウダー
・・・甘味料不使用というのがうれしい。けどなぜか甘い。1ℓの水に1本溶かし入れてました。iHerbでは、環境にやさしい的な食器用洗剤や、無添加のポップコーンのタネ等も購入。iHerbいいよね。
・・・ちょっとわたしは味が苦手だったけど、すっぱいのが苦手な人はこちらがオススメ。
◆スーパーで買った水に溶かして飲むポーションタイプのはちみつ酢もすっぱ美味しくてよかったー!酸っぱいのって元気になる。
ちなみにキャンプ場で、水道水を1ℓの水筒いっぱいにして上集落までの徒歩移動でギリ足りるという感じでした(個人差はあるだろうけども)。
タープ
夏キャンプの熱中症対策にはタープ!!という記事をあちこちで見たので、重いけど重いけど重いけど!!!がんばってテントの他にタープも持っていきました。軽量化のためにシングルウォールテントにしたのに、タープ持っていったから結局は総重量は重くなったよね・・・
せめて少しは軽量化したいと思って通常のDDタープより軽いDD SuperLight Tarpを購入。ポールはFIELDOORのアルミテントポール16mmで、5本連結を4本に減らして持っていきました。ガイロープも付属のものだと心もとなかったのでパラコードを使って手作り。作り方は検索したらすぐでてきます(参考にしたブログ見失っちゃった・・・)。


重かったけど!重かったけど!!持っていってよかったです!!!
タープの張り方はこちらの動画で勉強しました。
【決定版】完璧なタープを張るテクニックとコツを余すことなく大紹介!これで張れない訳がない! - YouTube
この動画のおかげで初心者のわたしでも綺麗にタープを張ることができたよー!!
夜中に通り雨が降った時も、早朝確認したらタープだけ濡れててテントにはちっとも影響なかったです。そしてこんなこともあろうかと用意していた速乾タオルミズノ スイムタオルがとても役に立ちました。ひとふきで水分拭き取れたと思う!
その他
熱中症対策に冷感タオルのマジクール持っていったのに、使い方読むのをめんどくさがって開封せず・・・。たぶん使った方がぜったいよかったです。夜中ほんと寝苦しくて、手ぬぐいを水で濡らして首に巻いて寝てました・・・(それなら冷感タオル使えよっていう)。
エバニューのウォーターキャリーも便利でした。夜中にも水はどんどんなくなりました。炊事場を何度も行き来するの面倒だもんね。あとは、モバイルバッテリーで稼働する100均のミニ扇風機も必須アイテム。風はぜんぜんぬるいけど・・・!ないよりはマシかもたぶん。熱中症にならないためには、風は足元ではなく顔にあてましょう。
テント泊1日目は全然眠れなくて、2日目は眠り方を少し改良して多少眠ることができたけれど、やっぱり寝苦しかったです。体が熱くて熱くて熱かったので、もしかしたら熱中症に近かったのかも・・・。みんな気をつけようね!!!
ちなみにシュラフ(寝袋)は持っていきませんでした。マットを引いて、寝転がるだけ。一応小さなブランケットも一応用意していったけど必要なかったです。夏はシュラフいらない説、間違いない!!夏の山だとまた話は違ってくると思います。
虫対策
夏は虫が大変という話を聞いていたけれど、悪石島では寝る時以外テントにあまりいなかったこともあるのか、虫をあまり見た記憶がありません・・・。いろんな種類の蝶々はよく見たけれど。
赤いパワー森林香と、虫除けスプレーのサラテクトフレッシュミストは持っていっていました。実際に使ったのはパワー森林香のみ。どの虫除け対策のページを見てもオススメされているパワー森林香の威力はすばらしいと思います!一度も虫に刺されませんでした(まだキャンプ2回しかしてないけど)。家にいる時の方が虫に刺されてる…
お気に入りキャプギア
まぁね、ほんとにね、今回たっっっっくさんのキャンプギアを購入したんですよ。なんたって一から全部揃えましたからね!しかも評判のよいものばかり・・・。お願いだから計算はしないでね・・・。
こちらが今回の島旅に持っていったものすべてです。
その中でもお気に入りのものをちょっとだけご紹介。
◆エバニュー
・Ti Mug pot 500 Stove set・・・キャンプギアで一番最初に購入したのが、この焚き火台にもなるアルコールストーブとポットのセットでした。火力がスゴい!裏技で火力を調整することも可能。チタン製なので、火を入れるとチタンが美しい青色に変色するのも魅力です。(注)アルコールストーブやオイルランタン等の液体製燃料は公共の交通機関への持ち込みは禁止されているようです。徒歩キャンパーは気をつけましょう。
・UL/ALU ナベ 700・・・プラズマコーティング(焦げ付き防止のコーティング)された、ご飯を炊くのに特化したアルミの鍋。
◆Snow Peak
・ヤエンクッカー1000 ・・・テフロン加工の鍋とフライパンのセット。今回は鍋のみ持っていきました。蓋の持ち手がゴムなので熱くならないというのがミソ。
◆SOTO
・マイクロレギュレーターストーブ ウインドマスター SOD-310・・・寒さと風に強いガスストーブ。別売りの4本ゴトクで使用。気に入ってはいるんだけど、弱火にしようとすると消えてしまうのは私だけでしょうか・・・?
◆NODATE
・NODATE mug・・・漆塗りのマグカップ。木のぬくもりラブ。高温のお湯は入れれないけど、軽いしとても良いです。
今後ほしいキャンプギア
モンベル シームレス ダウンハガー800 Women's #2(シュラフ)、焚き火台 TABI、山のうつわ、ヴィンテージのランタンなどなど。キャンプする予定ないのに、物欲は止まることを知りません・・・。
でも、防災グッズとしても使えるから・・・!!!(呪文)ていうか誰かキャンプ誘って・・・
そんなわけで、わたしが好きそうなおすすめのキャンプギアがあったらぜひ教えてください。
参考にした物欲が刺激される動画
●Tシマさん:購入したキャンプギアがたくさん出てきます。影響受けまくり〜
●米 美知子さん(カメラマン):山登りするカメラマンのキャンプギア気になるよね!
●野営キャンパーのバックパックの中身:ブッシュクラフトのアドバイス資格を持つ女性キャンパーの持ち物が素敵すぎました!ブッシュクラフトという世界があることもこの時初めて知りました。めちゃインドアなくせに、憧れてるのはこういう方向だったりする・・・
ブッシュクラフトへの憧れからなのか、最近木のお皿を作るワークショップに参加。来月はスプーンを作ります。


これに漆を何度か塗り重ねて仕上げ、キャンプ用としても使う予定。完成するまでに時間かかるけどたのしみ!!!
カメラの機材
さて、最後はカメラの機材について。今回持っていったカメラは次の3台でした。
・FUJIFILM X-T3+FUJINON XF16mm f1.4 R WR
・SIGMA dp3 quattro
・CONTAX Aria+Flektogon 35mm f2.8(フィルム)
組み合わせはその時々だけど(フィルムカメラだけ変える感じ)、最近旅する時はいっつも3台体制になっています。重すぎだからマジで体にカメラ埋め込みたい・・・目がレンズで瞬きでシャッター押したい。
いつもFUJIFILMのカメラはバッテリーの充電器と予備バッテリーを2〜3個持っていきますが、今回初めてモバイルバッテリーを持っていきました!キャンプ場ではチャージャーあっても充電できないもんね・・・。購入したのはAnker PowerCore Essential 20000 PD 20W。カメラの充電+iPhoneの充電しても3日間くらいは余裕で持ちました。2泊3日くらいならこれだけでよいかも〜。ちなみにSIGMA dp3 はモバイルバッテリーから充電出来なかったので、バッテリーを3個持って行きました。
フィルムに関しては、普段使用してないレンズを持っていったので、現像後の写真を見た時にいつもの50mmにしておけばよかったとちょっと後悔・・・。あと動いているボゼをカラーフィルムでも撮りたかったなぁ〜。やっぱりもう一度行かねばなりませぬ!
最後に
以上でボゼ旅記事はほんとのほんとに終了です。偏った情報ではありますが、少しでもどなたかの参考になると嬉しいです。
ではでは、また次なる旅でお会いしましょう〜(実はストックが溜まってたりする・・・)。