彷徨する旅のアーカイブ

旅先や日常で出会った「非日常」の記録

長崎カメラさんぽ2023④【最終回】

外国人墓地を後にし、散策しながら再び街中へと歩いて戻ることにします。

大好きな「愛犬の栄養食」看板

CONTENS

歩いて街中へ

「信徒発見」の舞台である大浦天主堂や、周辺に点在する素晴らしい歴史的建造物を見学したいところですが、時間がまったくもってたりません・・・。とりあえず帰り道の方角へと歩きはじめます。

すると遠くでなにやら賑やかな音楽が聞こえてきました。振り向くと、おそらく長崎孔子廟と思われる場所で変面ショーが行われているようでした(実は一度も見たことない)。

屋根がかっこいい

てくてくてく。どこを歩いたら楽しいかしら??

左の写真にはショーウィンドウに飾られていた「長崎凧」が。この凧の工房にも行きたかったのよー。波に千鳥をはじめ、デザインがめちゃオシャレなの!

どうせ歩くならやっぱり階段の長崎を歩きたい・・・!!

この先には何が待っているんだろう?

階段を挟んだ両側には普通の民家が並んでいました。

人の営み

どこまでも果てしなく続く階段。果たしてわたしは街中に戻ることができるのだろうか・・・。

一抹の不安を覚えながら自分が登ってきた階段を降りむくと、赤く焼けた夕焼け空と長崎の街が広がっていました。

夕焼け見えないけど・・・!!!

長崎猫もどこかに帰るのかな?

帰り道を指し示すアンテナ

もっと味わいたかった階段とは、思いのほかすぐにお別れ…。またいつかうろうろしにいくから待っててね。

焼き菓子工房コリーヌ

そしてもちろん途中で抜かりなく美味しいお菓子をゲット・・・!!!1ピース250円とお手頃価格なのも嬉しかったです。

おいしかったー!特にアールグレイのタルト大好き。また食べたい

街中に帰り着く頃には陽も沈み、あっという間に夜が・・・。

長崎の夜と月

ついに思案橋へと戻ってきました。

やっぱり夜に歩きたい街

ランタンフェスティバル

最後はやっぱりランタンフェスティバルだよね・・・!!

怪しく赤いランタンの下を歩いていきます

が、しかし!!

目の前にうごめく人・人・人・・・!!!!!

橋の上にいるのはみんな人・・・

お昼間のそれとは比べ物にならないほどの大量の人が、ランタンフェスティバルのメイン会場である中華街に押し寄せていたのです・・・(絶望)

早くこの場を立ち去りたい・・・。そんな気持ちに襲われ、一番の目的である湊公園の祭壇のみ急いで見学することに。

豚の祭壇

突然ですが、グロ注意です!!!

本物の豚の生首、丸焼き写真が現れますので、苦手な方はコチラへ飛んでください。

カラーもあるけどエグいので、控えめにモノクロフィルムでお届けしますね

野菜やフルーツ、お菓子等の数々のお供物の中でひときわ目立つのがズラリとならんだ豚の生首ズ・・・・・。

これらのお供物はその奥にいらっしゃる「関帝」さまへのお供物。三国志にも登場する人物で(三国志ぜんぜん知らぬ)、商売繁盛などにご利益ある神さまとして祀られているとのことです。

豚の頭に尻尾がブッ刺さっていることにもちゃんと意味があるようで。詳しくはいろんな人のブログに書かれてるので気になる方は調べてみてね(公式ページに由来などが見つけられなかったのでここに書くのは控えます。やっぱグロいから大々的に宣伝とかはできんのかな・・・)。

最後に比較的グロくないカラー写真も載せとくね。

一見分かりずらいけど右上にテリテリとした豚の丸焼きの後ろ姿

人の多さに参ってしまい(豚の生首にじゃなくて)、早足にこの場を立ち去り、市電に乗って長崎駅へと向かいます。

夜ごはん

朝からパフェ、フルーツサンドとスイーツしか食べていなかったわたくし・・・。夜ごはんに何を食べるかは決めていました。もちろん・・・

CHANPON!!!

そう、ちゃんぼんです・・・!!!(なぜローマ字表記にした)

やはり長崎にきたからには本場のちゃんぽんを食べて帰らねば。さて、どこに行こう?検索してみると昔ながらお店を発見。ちょうどご飯時だったので急いで向かってみると、バッチリ行列ができてました・・・。そ、そうだよね、人気店のようだし無理だよね・・・。

仕方ないので近場をうろうろうろ。ちゃんぽんを出してるお店を発見!時間もないしここでいただくことにします。

実はそこまでちゃんぽん好きじゃないから、感想は「ふつう」としか言えなかったりする・・・ごめん

長崎に来た証としてちゃんぽん食べれてよかったです!!今回入れなかったお店もいい感じだったので、またチャレンジしてみたいです。

西坂の夜

さて、お腹を満たした後は、駅近くの小高い丘の上で光り輝くあの場所へ・・・。

今日の昼間に訪れた「日本二十六聖人記念館」と「聖フィリッポ教会(西坂教会)」です。

この時は日本二十六聖人の処刑をはじめとするキリシタン弾圧の歴史についてほぼノー知識で、「この場所でキリシタンが処刑された」という事実を認識しているくらいでした。

二十六聖人以外にも多くのキリシタンがこの地で処刑され、それがどんな酷い処刑方法であったか詳しく知ってしまった今では恐ろしくて一人でこの場所に立とうとは到底思えません・・・ぶるぶる。

とはいえ、この時もちょっと怖かったのは事実。ただ、わたしの他にもかわいい野良猫ちゃんたちがいたので心強かったです。

闇にまぎれる長崎猫

時間ぎりぎりまで長崎をたのしみ、福岡行きのラストバスに乗り込みます。自宅に帰り着いたのは0時前。こうして朝から晩までみっちり遊びつくした長崎カメラさんぽを無事終えたのでした。

最後に

たった1日だけ訪れた長崎。元々興味がある分野だったとはいえ、この日をきっかけに自分がまさかこんなにキリシタンについて入れ込むことになるとは・・・。正直ブログを書いていなければ、ここまで深掘りすることはなかったとは思いますが、ちゃんとキリシタンの歴史について学ぶことができて本当に良かったです。

そしてつい1週間ほど前のこと。高まる気持ちを抑えることができず、某所へとキリシタンの痕跡を巡る旅に行ってきました!!(さて、一体どこでしょう?)

相変わらずの猪突猛進っぷりに我ながら驚きです。近々その旅レポも公開予定ですので、どうぞ気長にお待ちくださいませね。最後まで読んでいただきありがとうございました!

この日の翌日(2月5日)が、二十六聖人が処刑された日だったようです

【使用カメラ】digital:SIGMA dp3 quattro、FUJIFILM X-T3、iPhone SE2、film:KONICA AUTOREX(自家現像とお店)