彷徨する旅のアーカイブ

旅先や日常で出会った「非日常」の記録

①竹田キリシタンを巡る旅【序章】

旅に出たくて出たくて仕方がない。夏旅に向けて資金を貯めなければならないのに・・・。

「これで最後・・・最後だから・・・」

何度唱えたかわからない呪文を再び唱え、まだ寒さが残る4月、わたしは旅立つことを決意した。

CONTENTS

旅のはじまり

平日の仕事終わりに旅立つのがわたしの旅スタイル。なぜなら翌日の朝、早起きする自信がないから・・・。そして1日の始まりから時間いっぱい旅を楽しみたいからである。

旅の当日、急遽急ぎの仕事が舞い込み胃がキリキリキリ。新幹線のチケットはすでに発券済み。わたしには残業なんて許されない・・・。昼食もとらずがむしゃらに働き、なんとか仕事を終わらせ定時に無事脱出!!博多駅から新幹線に飛び乗ることができました(冷や汗かいた)。

移動・移動・移動

北九州の小倉駅で乗り換え・・・

車窓からの風景

別府を通り過ぎ・・・

ピンク色の別府タワー

19時過ぎに大分駅へと到着!

・・・が、移動はまだ続きます(遠い、遠いぜ・・・)。

車窓からの風景・・・??
(大分駅のホームに展示されたたちょっと狂気を感じるぬいぐるみ。かわいい)

電車を乗り換えると、まさかの満員電車でびっくり!ちょうど学生たちの帰宅時間と重なっていたもよう・・・。狭い車両内にたくさんの人がみっちりわいわいがやがや。

電車内で夜ごはんを食べる予定だったけど、この様子だと食事するのは難しそう・・・。諦めて座っていると途中でどんどん人が降りていき、なんとか酸素をたっぷり吸える状態に。ただ、テーブルも窓に備え付けられたちょっとしたものしかなく(飲み物を置くくらいのスペース)、今更だけどお弁当を食べていい電車なのかがわからない・・・(未だにその線引きがわからない)。

宿で食べようかな、どうしようかな・・・。迷っていると・・・

「プシュ!」「プシュ!」

あちこちでビールを開ける音が聞こえてきました。

みんなこの時を待っていたんだね・・・!!!

安心してお弁当をいただきます!

明日からの旅に備えて牛肉。体力つけねばねば

豊後竹田駅

20時半前、ついに目的地である豊後竹田駅へと到着!!

外はもう真っ暗

博多駅を出発してから3時間半近く経過していました。長い道のりだった・・・

豊後竹田駅に着いて、真っ先に目に入ったのが爪の先のような小さなオレンジ色の月。写真を撮りながら少し違和感を感じるも、深く追求することなく改札へと向かいます。

真ん中にあるのが見えるかな?

改札では竹田市の郷土玩具として有名な姫だるまがお出迎え。

背面に描かれているのは卑猥な何かなのでは!?子孫繁栄的な・・・!??
なーんて勘繰ってしまったけれど「宝珠」らしい。お下劣な脳みそでごめんなさい・・・

駅を出てふと後ろを振り向くと、初めて目に飛び込んでくる光景が・・・!!!

た、たたたたたた滝・・・!!!???

ええええーーーーーー!!???ホームにいる時なんで気づかなかったんだ・・・。

さっき載せた写真もう1度載せるけど・・・↓

右にしっかりと写ってますよね・・・???

ライトアップされてるし、滝の流れる音も聞こえているはずなのに気づかない自分がおそろしい・・・。まさか駅の裏に滝があるとは思っていないから、脳が認識できなかったのだろう(最初に感じた違和感はこれだったのね)。人の思い込みってすごいなぁ。

短いけど動画も撮ったのでどうぞご覧ください。

到着早々、駅裏に滝が流れる非現実的な光景に、目ん玉ひんむくほど吃驚してしまいました。

さて、ここで思い出してほしい。

駅のホームでわたしはまず「月」に目がいきました。でも、崖があるのだからあの位置に月が見えるわけがない・・・。じゃあの月の形をしたあれは一体・・・???もうこの時には滝に興奮しすぎて月のことは頭からふっとんでいました。そんなわけで謎の解明にはもう少し時間がかかります・・・。

まだ写真を撮り続けていたいけど、宿のチェックイン時間が近づいているよ・・・!!慌てて宿へと向かいます。

竹田の夜のなんと魅惑的なことよ

竹田まちホテル

駅から歩いて数分のところにあるシェアハウス「暮らす実験室 IKI」へ。

住んでると思われる人たちが夜ごはん食べてました

まずはここでチェックイン!レトロな鍵を受け取り、わたしだけの独り占めのお宿へ。向かったのはここから数軒隣の竹田まちホテル。古民家を改装した一棟貸しのお宿です。経営している方は東京から移住してきたとのことでした。

なんともレトロな鍵

わたしは本来、お爺ちゃんやお婆ちゃんがやっているような昔ながらの古い旅館が一番好き。ただ、古い建物を活用したお宿にも興味アリ。去年のGWに宿泊した秋田のドミトリーでの体験がきっかけになっているような気がします。

扉を開けると2階へと続く階段が現れました。

翌朝撮影した入口

2階の宿泊スペースには、寝室やシャワー、トイレの他にリビングやキッチンも完備されていて、何不自由なく過ごすことができます(バスタブはないからお風呂好きは徒歩圏内にある温泉を利用すべし)。

室内には木がふんだんに使われていますが、古い印象はなくてとても今っぽい。新築のお家にお邪魔してるような感覚です。

リビング

なんと竹田市内で汲んだという湧水のサービスが・・・!!

竹田市内には湧水が約50箇所ほど点在。湧水のある日常いいなー

珈琲豆や珈琲を淹れる道具一式も揃っています。これはうれしいーーー!!!

翌朝の楽しみができました

もう夜も遅いし、明日は朝早くから移動を開始したい。急いでシャワって眠る準備。和モダンな寝室へ・・・。

電球色は暖色に限る

ベッドの寝心地がとてもよかった!でも道路沿いだし窓の遮光パワーも弱く、信号等の明かりや車などの騒音が・・・。旅の7つ道具としてもちろん耳栓は持ってきていたけれど、眩しいのはちょっと苦手。前日も旅の前の緊張のせいかあまり眠れなかったのに、お宿でも何度も目が覚めて熟睡できませんでした・・・。

パッサパサの目を擦りながら6時半に起床。睡眠不足は旅のテンションでなんとか乗り切るしかありません・・・。

まずは湧水で淹れたコーヒーで目を覚ますわよーーー

休日の朝に珈琲を淹れるのが日課

嗚呼、なんて完璧な朝なのだ・・・

出発前に博多駅で買ってきたバナナと胡桃のマフィン

予定通り8時に宿を出発。チェックアウトはシェアハウスのポストに鍵を入れるだけでOK。チェックアウト時間も11時でちょっと遅めなのだから、もっとゆっくりすればいいのにねぇ・・・。

宿の外観これしか撮ってなかった

昨晩はまっくらでよく街並みが見えなかったけど、さっそく素敵な建物を見つけます。竹田市は城下町。今でも風情のある街並みがほんのり残っていて、街歩きがとても楽しそう。

好き

竹田市には2泊する予定。同じ宿に泊まった方が行動は楽なのだけど、どうせなら違うお宿を味わいたい!という毎度お馴染み欲張りなわたくし。身軽に行動するために、まずはすぐ近くのドミトリーに荷物を預けにいくことにします。

たけた駅前ホステルcue

本日のお宿はこちら。たけた駅前ホステルcueです。

なんて素敵な建物!!!ちっちゃい三階部分気になる

何の連絡もしてなかったけど(しとけよ)、無事荷物を預けることに成功!ちょうどモーニングの時間のようで慌ただしくしてました(そんな時間に失礼しました)。1階にはパン屋が併設されててとても美味しそう!気になるけれどまたあとでゆっくりと・・・。

豊後竹田駅構内にある観光案内所へと向かいます。

改めてすごい光景だなぁーと、しつこく滝を撮っていると、さきほど荷物を預けたドミトリーの女性が追いかけてきました。

「手作りMAPがあるからいりませんか?」と、うれしいお言葉。宿に戻ってMAPをもらい、今回の旅の目的を告げるとさらに素敵な情報を色々といただけで超ハッピー!!!(わたしの中で竹田市コンシェルジュに認定)

ひたすら長々と滝を撮っててよかったわ!

竹田観光案内所

期待に胸を躍らせながら、8時半オープンの観光案内所へ。そう、今回の旅に必要不可欠な電動レンタルサイクルを入手するため・・・!!事前予約できなくて不安だったけど、無事レンタルできてよかったーーー(実は案内所の方が遅刻してきてマジ焦った)。

どピンクな俺の相棒、よろしくな!

いよいよキリシタンを巡る旅、スタートです!!!

【使用カメラ】digital:FUJIFILM X-T3、SIGMA dp3 quattro、iPhone SE2

②竹田キリシタンを巡る旅へとつづく▶︎▶︎▶︎