彷徨する旅のアーカイブ

旅先や日常で出会った「非日常」の記録

長崎カメラさんぽ2023③【長崎ぶらぶら編】

あっっっっという間に正午を通り越して14時過ぎ。まだ行きたいところがあるのにぜんぜん時間が足りないよ・・・!!!

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だがしかし、朝パフェしか食べてないのでちょっくら一息入れたい・・・。というわけで、大好きな喫茶店を目指し電車でGO!!

ままままさかの長蛇の列。恐るべし、らんたんふぇすてぃばる・・・
増便しているのか意外にも早く乗れたからよかった

たくさんの人たちで賑わっている思案橋駅で下車。商店街を歩いていると、賑やかな音と人々がざわめく声が聞こえてきました。

中華な格好をした女の子たち

皇帝パレードに遭遇!!!ランタンフェスティバルの催しのひとつです。ゆっくり見学したいけど早足に駆け抜けて喫茶店へ。だってだって、人気の喫茶店なんだもの!満席で入店できなかったら泣いちゃうーーーー

愛しの「冨士男」に会いにゆく

大大大好きな冨士男!!またあなたに会いに来たよ!!!

長崎に行ったら必ずと言っていいほど訪れる喫茶店。まず外観からしてイケメンです。

まるで甲冑のような外観(未撮影だったので、2020年1月末のランタンフェス時に撮影した写真をば)

The 純!喫!茶!な、温かみのある内装もとっても素敵なのよ〜。

クラシカルな空間と芸者を描いた洋画の組み合わせがとっても素敵だし、白タイルの壁も特徴的(2020年撮影)

へっへっへ、みんなが皇帝パレードに釘付けになってる間に滑り込んでやったぜ・・・!!(わたしの後に入った人たちは断られていた)

店内からパレードを眺めるのも乙なものです

冨士男にきたら是非とも食べてほしいのがフルーツサンドたまごサンド(冨士男のメニュー表ではエッグサンドでした)。今までいろんなところで食べてきたけど、もしかしてここが一番美味しいのではないか・・・??(あ、あと東京の「はまの屋パーラー」さんも好き!)

うんうん唸りながらすっごい悩んでフルーツサンドを注文することに。ハーフ&ハーフできたらいいんだけどなぁ。だってどっちも食べたいいいい!!!

なーんとわたしのすぐ後に注文した人がパンの品切れで断られてました。あと一歩注文が遅れてたらフルーツサンドにありつけないとこだったよ!想像するだけでふるえる・・・っ

瑞々しきフルーツとクリームの断面

やっぱめちゃくちゃ美味しいな!!!

けど、そういえばつい数時間前にいちごパフェ食べたばっかりだったよな・・・たまごサンドにすればよかったな・・・(いつもメニュー選ぶ時に思考停止しちゃう人)

今回食べれなかったたまごサンドの写真も載せておきますね!こちらは去年の10月に食べた時のです(どんだけ行ってんだ)。

この時は同伴者がいたのでフルーツサンドも注文してシェア

ちなみに冨士男さんではお持ち帰りもできます。旅の帰りにで電車の中で食べるフルーツサンドのなんと美味しいことよ・・・(2020年撮影)。

わたしが女優だったら撮影現場に差し入れするわ!

長崎ぶらぶら

大好きな冨士男を満喫して、再び長崎カメラさんぽスタートです。

思案橋

まずは長崎を代表する歓楽街、思案橋周辺をぶらぶらぶら。道路の突き当たりに現れる印象的な石造りの建物はなんと交番・・・!!!

いつ頃の建物なのかは調べてもよくわからなかった・・・

この辺りはその昔日本三大花街のひとつといわれた「丸山遊郭」があった場所。交番の写真を撮った位置のすぐ横にはカステラの福砂屋本店があって、近くには見返り柳と当時の思案橋の一部が残っていたらしい。残念ながら見逃したー!(けど目の端には写ってた気がする)。

福砂屋本店の柵にはかわいい蝙蝠がいらっしゃいました

今回は丸山遊郭については深掘りせずに、歓楽街を抜けていきます。

「ロマン街」という名前がロマン

歓楽街ではスナックの名前やフォントをチェックしてしまうわたくしです。

「ニュー六本木」、「ます」いいね。新旧入り乱れてる感じ。

「新宿」(憧れからきたと思われる都会の地名を使った名前にグッとくる)や、「むぎばたけ」がお好みです。「恋連」のルビもいいね。

「淑子」や「恵子」など人名だと「淑子さんがママなのかな?いったいどんな女性なんだろう・・・」とか、「高千穂」などの地方名だと「宮崎から流れてきたのかな?どんな人生歩んできたんだろう・・・」とか。妄想がむくむくむくむくとふくらんできて楽しいです。

以上、スナック看板の楽しみ方のススメでした。

ギザギザギザ

生活を垣間見る

唐人屋敷

歓楽街を抜けると、唐人屋敷のある通りへとたどり着きました。

にゃん!

自家現像のモノクロフィルム、リールの巻き取りに失敗してなかなか不明瞭な写真になってしまいました(粗悪なスキャンのせいもある)。でもそれが逆に幻想的な雰囲気を醸し出していて、まるで昔の中国のように見えて(昔の中国知らないけど)お気に入りです。キョンシーでそうじゃない!?

カラーだとこんな感じ

こちらは「丸金温泉」という元銭湯の建物で、前々から一度訪れてみたかった場所でした。以下サイトに廃業前の昔の取材記事が載っていたので気になる方はどうぞ。

「ナガジン」発見!長崎の歩き方

なんと、わたしが訪問した2月初めの頃には存在していたのに、3月初め頃(それとも2月末?)に取り壊されたもよう・・・。2月に上映されたばかりの映画『湯道』のモデルのひとつになった銭湯だったようで(すごいタイミングでの取り壊しだ)、残っていたら何かと活用できただろうに。残念でなりません・・・。

階段ぶらぶら

唐人屋敷の通りを抜け、自分がどこにいるのかよくわからないまま細い階段をワクワクしながら登っていきます。

長崎の階段を歩くのはたのしい

そして、長崎といえばねこ。ねこねこねこです。

君はNo.5?

長崎は尾曲がり猫が全国的に一番多いと言われているらしいのですが、今回は意識して見てなかったので確認することができず・・・。

カラスよけのカラス

そしてついにたどり着いたのが・・・

大浦国際墓地

そう、わたしは墓地に行きたかったのだ・・・!!!

墓地は墓地でも外国人が埋葬されている外国人墓地。長崎市内には3箇所の国際墓地があります。今回訪れたのは大浦国際墓地。1861(文久元)年に外国人居留地に近いこの地に作られ、1888(明治21)年に閉鎖。埋葬されたのは主に長崎港に停泊中に死亡した乗組員たちですが、長崎で生活して功績を残した外国人も眠っているそうです。

解説板

大浦国際墓地について詳しく書かれた下記サイトがおもしろかったです。長崎の調べごとをするとこちらのサイトがよく出てくる。すごい。

「ナガジン」発見!長崎の歩き方

中でも興味深かったのが、つい先ほどぷらぶらしたばかりの丸山で起きた殺害事件について。

1867(慶応2)年の夏、英国船の乗組員の青年2人が丸山で泥酔して外で寝てしまったところ、近くの茶屋で呑んでいた筑前藩の武士の目に止まり、もてあそぶかのように滅多切りにされてしまいます。筑前藩が殺害された2人の家族に賠償し、犯人たちは切腹ということで決着したものの、英国側は「江戸幕府は港町を徘徊する浪人から外国人居留地を守る力なし」と判断。 事件が遅まきの解決を見た頃には幕府は崩壊し、実権は維新の志士らの手にありました。上記サイトよりまとめさせていただきました

その殺害された外国人もこの墓地に眠っているのですね・・・。

もちろん墓地ですから、眠っている人たちに不敬があってはいけません。心の中で写真を撮らせてくださいとお願いしながらシャッターを押していきます(撮る行為自体が不敬と言われたらもう何もいえません・・・!)。

右奥のお墓には水兵さんが眠っているのか錨マークが描かれています

※これ以降のモノクロ写真は自家現像ではなく、お店でやってもらいました(スキャンはセルフ)。

やはりここにも猫

すでに17時を過ぎ、あたりが少しずつ暗くなってきました。

・・・こわい!こわいよ!!!

好き好んで墓地にきてるくせに今さらなんだと思われそうですが、やっぱり怖いんです超ぉーーー怖がりなんです。何も起こらないうちに急いで墓地を後にすることに・・・(ドキドキドキ)。

最後に

実は今回、長崎を訪れた理由のひとつが外国人墓地でした。外国の墓地って装飾がとても美しかったりするんですよね。あとやはり十字架に惹かれてしまいます。長崎市内にある残りの2か所の墓地もいずれ訪れてみたいです。

さて、前回のブログで今回が最終回と言ってましたが、勘のいい方ならお気づきでしょう・・・。そう、なんと最終回ではありません・・・!!!思いのほか長くなってしまったので次回へと続きます・・・嘘ついてごめんなさい。今度こそほんとに最後だから!!どうぞお付き合いくださいませ・・・ね?

【使用カメラ】digital:SIGMA dp3 quattro、FUJIFILM X-T3、iPhone SE2、film:KONICA AUTOREX(自家現像とお店)

長崎カメラさんぽ2023④【今度こそほんとに最終回】につづく▶︎▶︎▶︎