フィルムで廃墟を撮りたい気持ちがむくむくとわいている今日この頃。
徒歩&公共の交通機関で行くしか手段のない人間にとってはなかなか難易度が高いのですが、わたしでも気軽に行ける場所があったので撮影しに行ってきました。
久留米競輪場の近くにあるということしか分からず、どこから行けばいいのだろう…?と、辺りをうろうろしていると、ちゃんと案内の看板がありました。
目指すのは太平洋戦争中に完成したという陸軍墓地内にある円形野外講堂。案内板の通りに進もうとするのですが、本当にこっちでいいの…?というような人気のない鬱蒼とした森(とまではいかないか)に囲まれた道でドキドキドキ…。
(iPhone)
ほどなくすると、樹々の隙間からお目当ての姿が…!!!
(digital + oldlens)
(iPhone)
池の谷自治会による解説版から以下抜粋。
ステージとベンチが円形に配置される直径22mの野外講堂で、500人を収容できるといわれています。(中略)ステージ背後に楽屋があったこと、ステージ中央に演台跡がみられることからも、この施設が講演・集会の機能を持つことがわかります。(中略)なお、昭和17年(1942)4月10日に行われた忠霊塔の竣工式と慰霊祭では、地元女子青年団による奉納舞踏が上演されたことが知られています。
久留米市教育委員会発行の「歴史散歩 No23」にもっと詳しい解説がありました。
film▼▼▼
裏側はこんな感じ。また違った建物に見えるね。



立入禁止なので、望遠レンズを持っていくのがオススメ。わたしはフィルムの標準レンズをデジタルにもアダプターかませて使用したので、中望遠として使えてちょうどいい感じでした。でもやっぱり全体を撮るには広角がほしくなるー。そこはへっぽこiPhoneカメラに頼るしかないのであった…。
デジタル+オールドレンズ▼▼▼







ミラー越しの円形野外講堂。鏡面がボコボコしていて面白かった。
1時間以上いたけど誰も来なくて空間を独り占めできたよ。動画も撮ってみたので周りの様子がわかるかと。風もざわざわ。
そしてなんと!先月ここで地元住民限定の音楽会が開かれていたらしい!!(有料記事)
忘れ去られた存在なのかと思っていたら、ちゃんと活用しようとする動きがあるんだね〜。
競輪場周辺には、他にもいくつかの戦争遺跡が残っています。
(digital + oldlens)





円形野外講堂からすぐ近くにある遥拝台。怖がりなので、真っ暗な中を通るのが怖かった…。(iphone)
移動中、「素敵な石橋がある…!」と撮影して後日調べたら陸軍橋でした。(film)
ドイツ兵俘虜墓(digital + oldlens)
競輪場にもちょっと様子を見に…。お昼もだいぶ過ぎててお腹も空いていたし、博打好きなおっちゃんたちにビビッて中には入らなかったけど、興味があるので次は勇気出して入ってみたいなぁ。同行者求む!
心惹かれるレトロな外観!(iPhone)
駐輪場入口で微睡む猫を写真撮ってたら、駐輪場から出てきたおっちゃんが「持って帰ったらいいよー」とごきげんに話しかけてきた(flm)
この後、久留米市鳥類センターへ歩きながら向かっていると、某理髪店に恐怖人形オブジェゾーンが…。ますます気になる久留米なのでした。
(film)
みかんが枝にぶっ刺さってるのなんで…?(iPhone)
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