玉名を後にし向かった先は、大分県中津市。生まれてはじめて訪れた中津は、住みたいと思えるくらい大好きな街でした。
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商店街界隈
中津駅に着いたのは午前10時頃。商店街は時間が早すぎたのか、まだ開いてるお店もまばらでさみしい感じでした。
中津はちょっとぷらっと歩くだけで素敵な近代建築や古い建物があって個人的にとってもたのしい街でした。時間がたりなぁーーーい!!
※以上の写真はすべてfilm
医療の歴史を学べる「村上医家史料館」
最初に訪れたのは、江戸時代の建物を利用した村上医家史料館。
ここがものすごーくよかった!!中津は医学・蘭学が盛んだったところで、あの『ターヘル・アナトミア(解体新書)』の翻訳もこの地で行われています。そんな土地柄とは梅雨知らず、昔の医療に興味がある身としては思わぬ収穫でした。
江戸時代の建物というのにも興奮するのですが、薬局だった部屋には当時使用された棚や薬、医療器具等が展示されており、まずはここでノックダウン!!!
他の部屋もじっくりゆっくり見てまわりました。
襖の絵や書などもそれぞれ貴重なものらしく、びっくりしたのは鷹匠の板戸2枚はなんと中津城から譲り受けたものらしい!
奥の蔵にも資料が展示されていました。7代目の村上玄水さんは、九州で初期に人体解剖をした人で、当時の解剖現場の写真も。解剖されたのは、中津藩の長浜刑場で処刑され20代前半の男性だったそう。処刑されて解剖される人生にはなりたくないもんですな…。
玄水さんは久留米で兵法・軍学を熱心に学んでいて、土蔵にはそれに関する資料も展示されてて興味深かった。旗に磔のおっさん見つけてなんじゃこりゃーーー!!(好き!!!)となりました。(すぐあとでこれがなんなのかが判明)
村上医家史料館自体は小さい建物ではあるのだけれど、色々ともりだくさんで個人的に楽しすぎて1時間半もの間たっぷり滞在して堪能。昔の医学に興味がある人だけでなく、古い建物が好きな方も楽しめるのではないかなぁー。同じく医学関係の展示をしている大江医家史料館にも行きたかったけど時間がたりず…。そちらには薬草園もあるみたいなのでまた行こうと思います。
*後日、「大江医家史料館」へ行った際の記事↓
自性寺(大雅堂)
自性寺(大雅堂)へ。1階には寺宝、2階には池大雅(初めて知った!)の書画が展示されています。1階の絶世の美女といわれる小野小町の老婆姿の絵と、和装姿だけど洋傘をさして顔がまるで西洋人というどこか奇妙な絵が面白かった。(残念ながら撮影禁止)
このお寺には河童や山伏が祀られているお堂があります。
キリスト教徒である細川ガラシャ(明智光秀の娘)の菩提を弔ったと言われる織部灯篭(キリシタン灯篭)もありました。
暮らしの道具 Coquette
朝ごはん食べてなくて13時過ぎにふらふらのくたくたで向かったのはCoquetteさん。なんとランチが売り切れていた…。仕方ないのでワッフルを注文。
はらぺこだったので超高速で食べました。美味しかった!他の人が食べてたランチがとても美味しそうだったのでいつかリベンジしたい。自家製のジンジャーシロップを使った飲み物やスイーツも美味しそうだったよ〜(それも売り切れ…)。
なんと、訪れた数日後に10月いっぱいで閉店し、移転することを知り愕然とする…。現在は兵庫県に移住し、築約100年の古民家を改装して新たなショップ&ギャラリー&カフェを経営しているようです。すごいねー。とても雰囲気よさそうなので、近くの方はぜひ行ってみてください。
中津には他にも密かにお洒落で美味しそうなお店がいくつかありそうだった。あと、ハモ料理が有名なのでそちらもいつか食べてみたいな!
中津編、ひとつの記事にまとめたかったのですが、どうやら長くなってしまうもよう…。というわけで、後編へとつづく!
【使用カメラ】film:OLYMPUS PEN FT、digital:FUJIFILM X-T3
玉名・中津・求菩提ひとり旅2020④【中津編・後編】へとつづく▼▼▼