彷徨する旅のアーカイブ

旅先や日常で出会った「非日常」の記録

栃木・福島ひとり旅2021⑦【会津若松・前編】

和泉屋旅館に別れを告げて、会津田島駅から会津若松駅へ(移動中、車窓から野生の猿2匹が追いかけっこしてるのが見えてテンションあがった!)。会津若松駅に着いたのはお昼の11時前でした。

CONTENTS 

会津若松周辺

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会津といえばあかべこ!(X-T3)

まずは宿に荷物を預けに行こうと街中を歩いていると、民家に獅子のイラストが描かれた垂れ幕を発見。

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桜が舞っていてなかなかカッコいい!(X-T3)

調べてみると、会津若松市の無形民俗文化財にも指定されている会津彼岸獅子という郷土芸能でした。春分の日に笛と太鼓を打ち鳴らしながら三匹の獅子が演舞し、市内を練り歩いて豊作や家内安全を祈る伝統行事とのこと。見てみたい!

さらにぷらぷら歩いていると気になる建物がちらほら・・・

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気になる建物の側面!増築増築増築(X-T3)

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丸窓に胸きゅん(SIGMA)

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建物を這う美しき紅葉(X-T3)

駅近の宿に無事荷物を預け、早速会津若松市内観光スタートです。この日は午後からあいにくの雨予報で、すでに空はどんよりとしたくもり空。雨よ、まだ降らないでおくれ・・・。そう願いながら歩き始めました。

蚕養國神社

まず訪れたのは蚕養國神社(こがいくにじんじゃ)。養蚕守護の神として広く知られ、農、工、商、諸業繁栄、交通安全守神として信仰されている歴史ある神社です。

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(X-T3)

なんと!蚕の繭で描かれた鳥居や文字の額が奉納されていました。

八幡神社

お次は八幡神社へと向かいます。蚕養國神社から歩いて行くにはなかなかの距離でした・・・。

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神社へと向かう途中で見つけた緑に浸食される自動車にキュン!(film)

こちらに行こうと思った理由はGoogleマップの画像で仁王門に大わらじが奉納されているのを見たから。仁王門の中に古い仁王像がいらっしゃるのではないかしら・・・!??という期待のもと訪れたのですが・・・

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大わらじ発見!!!(SIGMA)

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数十年前に奉納されたという大わらじ(X-T3)

中はがらんどうの真っ暗闇でした・・・。しょぼん。
がっくりしつつも、ちゃんとお参りするために、山門をくぐり階段を登っていきます。

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無人の神社(X-T3)

ひとっこひとりいない敷地内にちょっとどきどきしつつも、昭和レトロなかわいい絵馬を発見してしあわせー!!!(単純)

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時代を感じさせます(X-T3)

気づけば薄暗い空からはぽつりぽつりと雨が降り始めていました。本降りになる前に辿り着きたい場所があったので、急いで次なる目的地へと向かいます。

白虎隊士埋葬地

すると、たまたまあの有名な白虎隊の最初の埋葬地であるという墓所を通り過ぎます。飯盛山での自刃後、遺骸は埋葬を許されずに野晒しになっていたのを哀れに思った吉田伊惣治が、西軍の目を盗んで遺体を運び埋葬したのがこちらお寺とのことでした。

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松の木が印象的でした(X-T3)

飯盛山

そしてついにたどり着いたのは、その白虎隊が自害したという飯盛山!(へと続く参道)。両脇にはお土産物屋さんが連なってました。

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白虎刀!(X-T3)

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魅惑的な薄暗い通路(X-T3)

白虎隊の墓

なかなかの長さの階段を登った先に、白虎隊のお墓があります。

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階段の隣には有料の「動く坂道・スロープコンベア」(SIGMA)

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階段を登り終わって下を見下ろすとこんな感じ(X-T3)

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白虎隊のお墓

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朽ちた順路の看板(X-T3)

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白虎隊の御朱印(X-T3)

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白虎隊記念館もあります(X-T3)

こんな風に当たり前のように白虎隊の紹介をしてますが・・・

実はここに着くまで白虎隊に関係している場所だなんてまったく知らなかったんだ・・・・・(ごめんよ)

わたしはさざえ堂が見たいんだ!さざえ堂!!一体どこなんだーーーーー!!!!!(心の叫び)

会津さざえ堂(円通三匝堂)

Googleマップを見てもなぜかぜんぜんたどり着けないので、勘だけを頼りに歩いていきます。頂上のすぐ近くの売店の中を通り抜けると、飯盛山から下界を展望できるスペースに出ました。

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まだなんとかお天気はもっています(X-T3)

展望スペースとは反対側へ行ってみると・・・

い、いたぁぁぁーーーーー!!!!!!

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迷ったおかげで上から見下ろせるスポット発見できた(X-T3)

やっと、やっと出会えました・・・感涙

大学生の時に澁澤龍彦のエッセイでその存在を知り、ずっと行ってみたかった会津さざえ堂(円通三匝堂)です。

ワクワクしながら下へと向かいます。

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ちゃんと順路の案内看板がありました(X-T3)

念願のご対面!!!

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(X-T3)

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うねうねとうずまく龍(SIGMA)

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左の建物は宇賀神と、白虎隊十九士霊像がお祀りされている神社(X-T3)

思ったよりもとっても小さくて可愛らしかった。好き!

さざえ堂前にある受付で拝観料を払い、ついに中へと足を踏み入れます。

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頂上の天井には千社札がびっしり(X-T3)

通称の通りまるでさざえのような螺旋状の構造になっており、行きの人と帰りの人がすれ違わないという一方通行の摩訶不思議構造となっております。建物の中心では、反対側の通路を歩く人を覗き見ることができました。

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わたしのいる下り側から、登り側の通路をパシャリ(X-T3)

現在は絵額が飾られている堂内各所にある壁面の厨子の中に、江戸時代には西国三十三観音像が1体ずつ安置されていて、さざえ堂をお参りするだけで一度に三十三観音参りができるという構造になっていたそうです。

言葉で説明してもちんぷんかんぷんかと思いますので、ぜひ実際に訪れて体験してみてください。あと、こちらのサイトがとても分かりやすくて面白かったので読んでみて!

何度も何度も上り下りしたくなります。というかやりました笑

さざえ堂の内部をたっぷり満喫していると、突然外からがやがやと騒がしい声が聞こえてきます。

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さざえ堂の中から見下ろす(SIGMA)

し、修学旅行生・・・!!!これはゆっくり見ることができんぞ・・・。

と、恐れ慄きつつ、そのわいわいがやがや感が実はとっても楽しかった。ちょうどコロナが落ち着いてきていたところだったので、よかったねぇと思ったり。堂内に入ってきたときはすごい音がして怖かったけど笑

さざえ堂の図面

さざえ堂を何度もおかわりして大満足したあとは、同じ敷地内にある売店へ。さざえ堂の図面を購入するためです。

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ミニチュアかわいい(X-T3)

白虎隊の手ぬぐいもあって、それもすごくよかったのでもちろん購入!

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図面見ても構造理解できないけどね笑(iPhone)

宇賀神堂

売店のお隣には五穀豊穣の神である宇賀神(白蛇)を祀る宇賀神堂が。明治23年につくられた白虎隊十九士の洋装の霊像も祀られていました。

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(X-T3)

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お線香がふわふわ(SIGMA)

その隣には可愛らしい巫女さんのカラクリのおみくじが!!!

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なんでやらなかったんだろう・・・今になってすごい悔やんでる(X-T3)

さざえ堂を後にする頃には、すでに雨が本格的に降り始めていました。

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むしろ雨のさざえ堂の写真が撮れてよかった(SIGMA)

おまけ

参道に戻ってみると、さざえ堂にいた修学旅行生たちがお土産物屋さんでわいわい楽しそうにしてました。青春!!!

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絵にかいたような修学旅行生の図(X-T3)

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ちゃんと学生割引があるようです(film)

令和だというのにまるで昭和のような変わらない光景を可笑しく思いながら(でも、マスクをしているという現実)飯盛山を後にします。

またいつかきっと、さざえ堂に会いに行くことでしょう。今度は雪に埋もれる姿を激写したい。その日を楽しみにしています。

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愛しのさざえ堂(SIGMA)

【使用カメラ】film:CONTAX Aria、digital : FUJIFILM X-T3、SIGMA quattro dp3、iPhone

栃木・福島ひとり旅2021⑧へつづく▶︎▶︎▶︎