彷徨する旅のアーカイブ

旅先や日常で出会った「非日常」の記録

薔薇族専門映画館、小倉名画座に潜入!!

3月。雪柳が満開の季節に・・・

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ふわふわ

昭和のかほり満点なディープスポット、小倉名画座へ潜入してきました!!!

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有名な薔薇族の看板

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よーく見ると、鮮やかなイエローでNo Warの文字。誰が書いたのだろう?

「名画座」は小倉駅から歩いて数分の映画館です。名前だけ聞くとまるで古き良き時代の映画を流してそうな雰囲気ですが、入口横に掲げられている看板が示すように2階の名画座2では、ゲイ映画が上映されています(1階の名画座1では通常のピンク映画を上映)。

ドキドキしながら2階へと続く入口へ・・・

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まずはこちらのポスターに釘付けです笑

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パワーワード

階段の壁にはこんな張り紙も・・・。

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こ、怖いよぉぉぉ涙

小倉名画座を訪れた目的はゲイ映画鑑賞ではなく、昭和ラブホ探訪で有名なあまみさんによるイベント、わくわくラブホ文化ガイド2 福岡・小倉名画座編に行くためでした。名画座自体にも興味があったので、これは絶好のチャンスと思い参加することに(なんと募集開始から1番目の申込者だったらしい笑)。こんな機会がない限り、ゲイ映画専門映画館に足を踏み入れることはなかったことでしょう。

CONTENTS

わくわくラブホ文化ガイド

イベントの開始は18時半。まずはあまみさんによるスライドトークショーからスタートです。

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スライドで写真を見ながらラブホのお勉強

ひたすら今まで撮影したラブホ写真を見ていく感じなんだろうと思っていたらちゃんと構成が考えられていて、真面目にラブホの勉強をしている気分になり、とてもよかったです。

スライドは一部をのぞいて撮影OKだったのですが、ブログに掲載していいのかわからなかったので、昭和ラブホの世界を垣間見たい方はぜひあまみさんのブログをご覧ください。きっとその魅力の虜になることでしょう。

トークショーでは大好きな久留米のホテルRさんも紹介されていたよ!あまみさんの投稿で初めて知って、わたしも数度訪れたことがあるラブホです。(一人、もしくは女友達とな!)

その時の記事▼▼▼

他にも福岡市内で行ってみたいラブホを紹介してくれたので、いつか写真撮りに行きたいなぁ。

名画座トークショー

さて、ラブホのお勉強のあとは、小倉名画座の古株スタッフであるという藤井さんとのトークタイム。その話がとっっっても興味深くて、もっともっと聞きたいー!!!となった。男性同士の出会いの場であるいわゆる「発展場」としての話や、掃除の大変さや、「落とし物」のことなど・・・(大きな茄子とか・・・ね・・・・・)。

テレビ撮影が入っていたからなのか、オブラートに包んだ物言いでしか話を聞くことができず、もっとつっこんだディディディープな話が聞きたかったというのが正直なところ。そんな機会をまたぜひ作ってほしいです。

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古株スタップ藤井さん。とテレビ局のひとたち。

ちなみにこちらの藤井さん、あまみさんからも紹介があったのですが、全国デビューもしている魚座というバンドのフロントマンとのことでした。気になって聴いてみたら、淡々ほんわかした不思議な心地よさのある音楽でなかなかかっこいい!「魚座」というバンド名も好み。ぜひ聴いてみてください。わたしは今聴きながらこのブログを書いております。


www.youtube.com

名画座バックヤードツアー

お次はお待ちかねの名画座見学!普段足を踏み入れることができないステージ裏や、映写室、3階や屋上なども見学することができました。

名画座2・ゲイ映画専門映画館(2F)

ステージ

今回イベントが行われた2F。現在はゲイ映画専門映画館ですが、2008年頃まではなんと男性のストリップ劇場だったとのこと。様々なショーが演じられたであろうステージのモダンな床の模様に釘付けでした。

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ステージには生々しい蝋燭の跡が・・・

上がっちゃダメよと書かれてるステージに上がれる喜び・・・!!「此処」の文字もたまらんね!

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ここで決めポーズみたいのをしてたのよね?

天井も素敵!!!

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ミラーボールが回ってるところをみたいなぁ
ステージ裏

ステージ裏にも狭い隙間から入ることができました。

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狭くて暗い空間でした

手書きで書かれスイッチの説明もたまらんのですが、左には最後のショー時のものと思われる構成表が貼られていて興味深し。(ぶれぶれでちゃんと撮れてなかったよ・・・)

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オ◯ニーショーとか書かれてて「!」てなる笑。
曲目にも自分に縁のあるものが書かれていて嬉しくなりました。
謎の箱

そして一番衝撃だったのが隅にある小さな箱の空間。

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謎の木の箱

なんと!男性同士が「発展」するとこの箱の中に入るらしい・・・。(え?え?中で何をするの??本気でわからないので誰かおしえて)

中は真っ暗で鏡ばりという異様すぎる空間でした。

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携帯のライトを照らして撮影
黒塗りのトイレ

箱と同じレベルで見逃せないのがトイレ。

ななななんじゃこりゃぁ〜〜〜〜〜!!!

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携帯番号は塗りつぶさせていただきました

さまざまな「ピーーー」なメッセージが書かれております。自分自身の写真を置いていく人もいるらしい。今までちっとも知らなかった世界を垣間見て衝撃。

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豆タイルもかわいかったです

控室(3階)

お次はオーナーさん案内のもと、真っ暗で細い階段を抜けて3階へと向かいます。

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こちらにはショーの演者の控室に使用されたという部屋(当時はもぐりの連れ込み宿としても使われていたらしい・・・!)や、キッチン等がありました。

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薔薇族なポスター

屋上

さらに屋上へ・・・

ネオンに輝く小倉の夜を展望できました・・・というのは嘘で、とても美しい月がビルの隙間から見えて、そちらに胸キュン。

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見下ろすとこんな感じ

映写室

こちらは2階の映写室。

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体が当たって壊れないようにドキドキ

名画座1・ピンク映画館(1F)

一度外に出て、別の入口から名画座1へと入ります。

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印象的な赤いソファー

名画座フォント集

館内にはあちこちにグッとくる昭和フォントがありました。

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2階入口

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1Fのトイレ。KAWAIII。

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消えかけた手書きの「ひく」

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2階ステージ横の看板

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1階にもありました。禁煙もよき。

最後に

今回はフィルムカメラメインで撮影していたのですが、フィルムの装填に失敗するという初歩的ミスにより全部撮れてないとう・・・涙。そんなこともありまたいつか潜入して今度こそはフィルムで撮りたいと思っています。

実は今年の2月から新オーナーに変わり、今後は様々なイベントの開催を検討しているもよう。その辺りはこちらのBRUTUSの記事(すごい!)をご覧ください。

今後の展開に期待したいと思います(わたしは一体何者だ)。

【使用カメラ】FUJIFILM X-T3

おまけ

A級小倉劇場

さてさて、ここからはおまけのお話。名画座のすぐ近くには現役のストリップ劇場(こちらは女性の方)もあります。

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なかなか写真を撮るのに勇気がいる

実は、数年前に1度女子4人組でステージを見に行ったことがあります。

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その時に出演していた方々

とーーーーってもたのしかった!!!真ん中右の葵マコちゃん(だったと思うたぶん)の踊りにいたく感動したことを覚えている。体を鍛えていないとできないストリップショーで、そのプロの姿がとてもカッコよくて、女の人もストリップショーにハマって追いかけている人もいるというのに納得したのでした(その逆で、女性客にはウケないだろうなぁというダンサーもいた)

男性はもちろんエロ目的のみで行く人がほとんどなのでしょうが(ちがったらごめん)。ステージ前でのご開帳の時にステージ前に詰め寄った男性客たちが「おぉぉー!」と食い入るように見入っている姿がおもしろかった笑

なんの仕事でも、その道のプロフェッショナルはみんなかっこいい!!よね!!!女ひとりで見に行くにはちょっと勇気がいるけど(実際に、4人で見ている時も話しかけてくるおじさんとかいたから)、また機会があれば見に行ってみたいです。

広島第一劇場

そしておまけのおまけですが、こちらは広島市内のストリップ劇場。去年くらいに閉館して取り壊されてしまったようですね。とても大好きな建物だったのでかなしいなぁ・・・。せめて建物を他で再利用してほしかった。

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スライス女体が素敵すぎた

ひと昔前のエロカルチャーほどおもしろいものはない。そう思うのでありました。