旅の最終日。朝起きてカーテンを開けると眩しいほどの青空が広がっていました。
たんまりと朝食をいただき、再び自転車で出発!ほんとは早く起きて再び地獄極楽に行きたかったんだけど無理だった…。朝は苦手です。
前日に店内を下見していた里の駅で、ほぼ自分へのお土産を購入。リュックの中はパンパンです!!
レンタサイクルを返却し、バスに乗って同じく宇佐市の四日市(市がつくけど市ではありません。ややこしや〜)へと向かいます。さよなら安心院。
バスに揺られること約30分ほどで四日市に到着。
まず向かったのは鬼のミイラが安置されているという十宝山大乗院です。


ミイラさまはなんだかとっても可愛らしかったよ!ちなみに性別は女性らしい。
鬼のミイラさまを拝んで外に出ると、お寺を管理されている方が話しかけてくださいました。蝋燭が龍の形になったり観音さまになったりする現象が起きてるとのことで、携帯の写真をいろいろ見せてくれたよ。(ほんとに不思議な形に溶けてておもしろかった!)鬼のミイラというとおどろおどろしさを感じてしまうけれど、とても雰囲気の優しいお寺さんでした。
目的が鬼のミイラさまでしたので、あとは四日市を自由気ままにぷらぷら。本願寺四日市別院へもお参り。国登録有形文化財の本堂や、県指定有形文化財の山門等があって、見事な装飾に息を呑みました。
そしてお寺さん近くで出会ったとんでもなく素晴らしい激シブ飲み屋街…!!!!!
今でも営業してるのか微妙だな…と思っていたら、「小料理なか」の扉がガラガラとあいて、髪を盛ったおばさまが出てきた!まだやってるのね…!!ちょっとうれしくなった瞬間でした。
お寺の近くには遊廓があったそうですが、この辺りなのでしょうか??周囲には花街を思わせる意匠が残る建物がちらほらありました。
ろくにご飯も食べずにずんずん歩いていきます。女神さまがいらっしゃる夜のお店が連なる建物も。快晴の空がもの悲しさっぷりを際立たせていてキュンとします。
残念ながら今はもう営業していない「あまからや食堂」。
昔は洋食を出していたらしい。なるほどハイカラな外観をしているものね!ここの近くには昭和40年代半ばまで営業していた「春海座」という芝居・映画の劇場があったらしい。当時はさぞ賑わっていたのだろうなぁ〜。
旧四日市町 春海座 大正~昭和 – 宇佐市民図書館 より画像拝借。とんでもなく素敵な建物やないかいっ!こういう建物がなくなってしまうのは残念でなりません…。
そしてついに!四日市で一番興奮する建物に出会ってしまう…!!!
とんでもなく素敵な建物じゃないかぁ〜!!!けしからんぞっ。丸窓は鋼の板で蓋がされているけれど、いったい当時はどんな姿だったのやら…。植物に浸食されているのもたまらん…。玄関の意匠も素敵だし、三日月と星のくり抜き窓も気になるでしょ…!!!
玄関側と丸窓のある側面の2方向しか見ることが出来ず…。(どうしても周り込める道がなかった…)調べてみると、春海座の近くには数件の遊廓があったらしい。もしやこの建物は妓楼跡なのでは…?と推察している方がいらっしゃいました。
何の建物だったのかとても気になったので、のどを潤しに寄ったお茶屋さんで勇気を出して聞いてみました。
最初おばさまと娘さんとで話をしていて、ありがたいことにお父さんまで呼んできてくれました!でももともと地元の人じゃないらしく、詳しいことはわからず…。ただ、地図には「アパート」と記載されていたようです。妓楼からアパートに転業することも多いし、元妓楼じゃなかったとしてもアパートにしては特徴的な建物なので、やはり元々はアパート以外の目的で建てられたものじゃないのかなぁ…。きっと図書館とかで昔の地図ひっぱってきたりしたらもっと詳しいことがわかるのでしょうが、その辺りは研究熱心な方にゆずろうと思います。どなたか調査をよろしくネ!!
さて、バスの時間まで空きがあったので、最後に宇佐市平和資料館にも行ってきました。
2泊3日の旅はこれにて終了!今回はじめてレンタサイクルを利用してみて味をしめてしまいました。今までは電車やバス、そしてどんな長距離でも徒歩でどうにかしてきたので、自転車を使えば時間も短縮できるし、今までよりも行動範囲が広がるなぁと。ちなみに免許もってるんだけど運転できないんだぁ…(ゆえにゴールド免許です!えっへん)。
そんなわけで、今後の旅に乞うご期待です!!!
【使用カメラ】フィルム:OLYMPUS OM-1、デジタル:FUJIFILM X-T3、iPhone SE2