吹雪いているし、寝不足で体力も限界・・・いや、ぜんぜん限界ではないな・・・まだまだいけるっしょ!!(だってまだ15時前だよっ)
そう自分に喝を入れ、宿に向かいたい気持ちを抑えて向かったのは今朝の夜行バスが到着した横手駅でした。
CONTENTS
雪道を歩く、歩く
やっぱりここでも歩きます。
雪も降り続き足場も悪いので街をのんびり散策する余裕はなく、ある場所を目指してひたすら雪道を歩きます。
もう滑りたくない・・・!!滑らなそうな場所を見極めながら恐る恐る進みます。あともう少し・・・もう少し・・・
着いた・・・!!!
旧新日館
明治35(1902)年に横手に赴任してきたアメリカ人の英語教師の住居として建てられた旧新日館。駅から雪道歩いて向かうのなかなか大変でございました・・・。
建物正面のまるで日の出のようなステンドグラスが印象的で、実際にこの目で見てみたかったのです。個人所有で現在も所有者が住んでいるため、開館日は週1という見学するにはなかなかの難関っぷり。開館していないのはわかっていたけれど、せめてその外観だけは拝みたい・・・そんな気持ちで足を踏み入れると・・・
み、見えない・・・!!!
住人が雪かきしに外に出てきました。
聞いてみると冬の期間はこのように囲っているらしい・・・。しょんぼり。
細部の美しさを確認し、その場を後にするのであった・・・。
源平(旧源平旅館)
まだ16時過ぎにも関わらず、あたりは少しずつ暗くなってきました。福岡よりも日がくれるのが確実に早い。
もうひとつ見たい建築がありました。現在はウェディング事業を展開してる元旅館の源平。旅館時代は皇族や著名人が宿泊した格調高いお宿だったようです。
明治時代に創業した旅館(本館)は隣の土蔵を残し大正15年の火事により焼失。現在の本館は新築で再建された大正15年時のものです。
中を見てみたい・・!!!でもウェディング・・・縁がありませんわね・・・。旅館時代に利用してみたかったです(泊まれない金額だったかもだけど)。
でも大丈夫!レストランも併設されていて、ランチのアラカルトでは庶民のわたくしでも手が出せるお値段。そちらでぜひ利用してみたいものです。
そしてさっきからずっと気になってたのが・・・
ご当地菓子屋さんめぐり
かわいくて美味しい「木村屋」
源平さんの向かいに建っている木村屋さん!たまたま見かけた菓子屋さんだけど、見るからに昔からこの地で営業していると思われる趣のあるお店。これは入らずにはおられません・・・っ
和菓子屋や洋菓子、たくさん種類があって迷う・・・!でも一番最初に気になったのがこちらのめちゃんこ可愛い「かまくら」のお菓子。漫画家で江戸風俗研究家だった宮尾しげをさんという方のイラストらしい。可愛い可愛い可愛すぎるよーーー!!
横手はどうやら「かまくら」が有名らしい。そういえばマンホールにも「かまくら」が描かれていたものね。 水神様を祀る小正月の行事であることも初めて知りました。
店員さんにおすすめなどを聞いて、 かまくらモチーフの菓子の他にも柿羊羹、栗を使った和菓子などを単品でいくつか購入。嗚呼、旅の道中で食べるのがたのしみよ・・・!!
後日調べてみると明治35年創業という歴史あるお店でした。HPにその歴史や古写真も載ってて面白かったのでぜひ。ネットショップもあるよ!
昆虫パラダイス!小松屋
そしてあともう一軒。こちらは前もって下調べして行きたいと思っていた小松屋さん。こちらのお店も大正5年創業という歴史のあるお店です。
なんで行きたかったのかというと・・・
(苦手な方は閲覧注意)
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虫!虫である・・・!!!
お店の方に聞いてみると、横手で昆虫展というものがあり、昆虫のお菓子が作れないかとの依頼で作ったのがきっかけらしい。
こちらのお店もネットショップがあったので載せておきますね。虫好きのお子さんにいかがでしょうか。
虫のお菓子の他にも昔からあるという和菓子も購入。新しい変わり種にも興味あるけどやっぱり一番興味あるのは昔から長く愛されている菓子なのだ。
そしてこちらが横手でお持ち帰りしてきた和菓子洋菓子勢ぞろいの図である。
昆虫チョコのお店ではこんなレトロ可愛いナプキンで包んだフォークもつけてくれたよ。喫茶もやってる(た)の!?気になります・・・。
すっかり日も暮れて暗くなった17時過ぎ。ご当地菓子を両手にかかえ、ほくほくご満悦で本日のお宿のある十文字駅へと電車は走り出すのであった。
再訪 CAMOSHIBA
CAMOSHIBAへと再び戻ってきました。
前回訪問時の記事はこちらをごらんください▼▼▼
併設のBARのカウンターでチェックインして別棟2階の部屋へ。今回はドミトリーではなく奮発して個室にしてしまったよ・・・!
今回宿泊するにあたり久しぶりにサイトにアクセスしてみたら、前回はなかったサウナ付の一棟貸のお宿や、前回宿泊した時点ではサポーターを募集していたハードサイダーの醸造所も2023年に完成していて、約2年半の時が過ぎたことをしみじみと実感・・・。
「OK,ADAM」でハードサイダーを愉しむ夜
宿近くにあるその醸造所の名前はOK,ADAM(どうやら一棟貸のお宿MUSIRO STAY&SAUNAもここらしい)。2020年に立ち上げたハードサイダーのブランド名でもあります。アダムとイブの「アダム」だね。かっこいい名前だ!ハードサイダーとは林檎を主原料にして作られる発泡酒のこと。青森が有名だけれど、横手市は秋田県内最大の林檎の産地(ということをこの時初めて知りました。申し訳ない・・・)。
ハードサイダー飲み比べ
行きたいと思ってたけど、年末だし開いてないかなーと思っていたら、なんとこんなチケットをチェックイン時に渡されました。
こ、これは・・・!!!なんとOK,ADAMのハードサイダーを無料で試飲できる魔法のチケット・・・!!!!!宿泊者特典にこんなものがあるなんて嬉し過ぎる・・・。部屋でくつろいでなんかいられません。大よろこびで宿を飛び出します。
「試飲!させてください・・・!!!」
・・・どれも味が違う!!!(当たり前だ)
この時試飲できたのは♯1、♯2、♯4、♯5 の4種類でした。爽やかだったり、ちょっと苦味があったり、甘酸っぱかったり(味音痴だから違ってたらごめんやで)。どれかがお気に入りだったのだけど忘れちゃった・・・
これらのハードサイダーは店の奥にある醸造所で作られているのです。
OK,ADAMでは横手産の林檎を主原料に、旬のフルーツ、ホップなどを自由に組み合わせて作っているのだとか。この時は横手で一人しか作っていないというさくらんぼの「タイガー錦」を使ったハードサイダーが新商品として販売されていました。
ちょうどその生産者のおいちゃんがお店にやってきて、このお酒を持って帰るシーンにも遭遇。正月はこのお酒で乾杯するらしい。ただそのやり取りを見てただけだけど、すっごいいいとこ見れた・・・心の中でジーンとするのであった。
お店の方にラベルのイラストが素敵と話すと、横手の若い画家に描いてもらったものという。こんな素敵な絵を描く方がいるんだなぁーと思っていたら、さっきOK,ADAMのネットショップを見て初めて気付く。なんと!前々から素敵と思ってた永沢碧衣さんの絵ではないか・・・!!!吃驚 ・・・そりゃわたしのアンテナにひっかかるはずだ・・・。
こちらの商品は試飲はしておらず、めちゃくちゃ気になるけど旅の初日にこれを買って帰れないし、残念だけど飲めないな・・・。なんて思ったらCAMOSHIBAでグラスで飲めるというではありませんか・・・!!わーい、やったーーーーー!!!
発酵バル CAMOSHIBA
小躍りしながら宿のBARヘ。
もちろん真っ先にさくらんぼのハードサイダー「Nyx(ニュクス)」を注文します。
先ほど飲んだ林檎オンリーのハードサイダーとはまた違うさくらんぼの爽やかさ!見た目も美しい赤で飲み終わるのがもったいない・・・(でもすぐなくなっちゃったよ)。美味しゅうございました。
ちなみにOK,ADAMのお酒、一時期福岡でも取り扱いがあったけど(知ってるお店だった)、現在では飲めるところはないらしい。どっかでお取り扱いしてほしいよ〜。ネット販売もしてるけど送料が高いのでな・・・。
夕食は夜定食を頼みたかったけど、翌日の朝食が似た感じになるかもとのことでピザを注文。麹を使ってるピザだったかな??甘くて美味しいけど足りない・・・。
やっぱりワイには米じゃ!米がないと食べた気がしないんじゃ!!なんて思いながらピザの後におむすびを食べるというよくわかんない頼み方をしてしまいましたね・・・・。
でもやっぱり足りない・・・。定食かカレーにすればよかったかな・・・。なんて思いながら早々に部屋に退散。前回の訪問時はGWでBARもたくさんの人で賑わっていて一期一会の交流が楽しかったけれど、年末だからか今回はわたし以外のお客もおらず。もしくはお酒を飲む人たちにとってはまだ早い時間帯だったのかな。
2度目の訪問でしたがスタッフは初めて会う方ばかりで、「再訪」というような懐かしむものではなく、時が流れると変わってしまうものもあるのだな・・・(良い悪いではなく)と、ちょっとしんみりした気持ちに・・・。でも、ハードサイダーの醸造所に行けたのはとてもよかった!!!
ちょっとしょぼくれつつも、まだまだ旅は始まったばかり。ちゃんと睡眠をとって、体を崩すことなく旅を最後まで遂行せねばならぬのです。寝不足を解消すべく、おとなしくこの日は早々に眠りにつくのでありました。
朝食
朝。雪は降り止んでいました。
朝食をいただきに再びBARへ。
BARのすみっこを選んで、The 日本の朝食。おいしいーーーーー!!!
やっぱりここは定食を食べるのがオススメ。似通ったメニューになったとしても、昨晩もそうすればよかったなぁと思いました。あとカレーも食べたい!!
食後には共用スペースでお湯を沸かして水筒にじょぼじょぼ。そう、今回の雪旅では体の中からあっためよう作戦で、小さい水筒を持ってきていたのです(荷物になるけど持ってきて正解)。
すべて準備は整いました。旅の2日目、行ってまいります・・・!!!
滑ることを恐れながらゆっくり、ゆっくり十文字駅へ。宿泊するために来るばかりで、十文字周辺をほとんど散策できていないので、3度目の訪問時こそはゆっくりこの地を散策してみたいと思います。そしてハードサイダーをもっと愉しみたいな!
③秋田・青森ひとり旅2024-2025へつづく▼▼▼