彷徨する旅のアーカイブ

旅先や日常で出会った「非日常」の記録

香川徳島ひとり旅2022⑦【辻町と勇楼旅館編】

江口駅から電車に乗って数駅の辻駅で下車。本日のお宿へと向かいます。

CONTENTS

辻町

駅からてくてくてく

思わず降りたくなる階段や・・・

どこに続いているんだろう?

石垣の上に建物が建っているのがとても印象的でした。

すごい重なり方!

さらに歩いていくと・・・

!!!!!

今日一番の衝撃。

めちゃくちゃ趣のある街並みじゃないですかぁーーーーーっっっ!!!

そう、お花大権現にいくためだけを目的に、あとは近場であまり何も考えず、昔からありそうな旅館を軽い気持ちで予約したのですよ。するとなんと!めちゃくちゃわたし好みの町だったんです・・・(嬉しすぎる誤算)。

お花大権現でのショックなんてぶっ飛び!特に大大大好きな建物に出会って大興奮!!!(翌朝たくさん撮ったからまたあとで)ついつい寄り道して写真撮りまくっていたら宿から電話が・・・。

はっ!そういえばチェックインの予定時間を数分だけど過ぎている・・・。すぐ近くに来ていてあと数分で着くことを伝え、街歩きしたい気持ちをグッと抑えて早足に旅館へと向かうのであった。この日はうっかりしすぎて皆さまほんとごめんなさい・・・。

勇楼旅館

本日宿泊する宿は勇楼旅館

古い旅館の赤絨毯が大好物

1泊2食付き7,700円。さらにわたしが宿泊した時は三好市で使用できる2,000円分のクーポン付きという・・・!!お花さんでの大大大失敗を塗り替えるラッキーっぷり!!!でもそのクーポンはわたしが早朝から三好市をすぐに立たねばならなかったので使用することができず・・・。旅館の近くには酒造があったので、地酒を買って帰りたかったな!(旅の醍醐味として日本酒を嗜みたい今日この頃)

部屋には瓢箪の飾り窓!嬉しい!!

着いて早々まずは夕食をいただきます。他の宿泊客がお食事中とのことだったので、部屋に夕食を運んでくださいました。

純和風の部屋に西洋の神話ワンシーンのような絵

これがどれもこれも美味しくて・・・!!!もう泣いちゃう・・・っ。

お肉!

女将さんに周囲の建物が素敵すぎたことを伝えると、この辺りは幕末から明治時代にかけて刻み煙草で発展した街だと教えてくれました。

翌日は8時前の電車に乗ってちゃちゃっとおさらばする予定でしたが(それを逃すとお次は13時過ぎ・・・)急遽予定を変更することに。他も観光したいから電車の時間は変えられないけど、7時の朝食前にお散歩するよ!苦手な早起きがんばります・・・!!!

朝の辻町散歩

6時に起きてばばばーっと身支度をすませ、眠気まなこで早朝のお散歩スタート!とってもいいお天気です。

勇楼旅館の外観

お散歩できるのは約40分ほど。ぜんぜん足りそうにない!焦りながらひとまず昨日通っていない道を歩くことにします。

勇楼旅館のすぐ近くにある元四国銀行の建物

古い街並みが続きます

火事の時とかに鳴らすやつかな?

まだ歩いてない道をもっと散策したい気持ちはあるけれど、やっぱり!昨日の夕暮れ時に見たあの建物をもう一度たっぷり見たぁーーーーーい!!というわけで、華麗にUターンしちゃうぞ!!!

鬼瓦とアンテナと月

わたしが釘付けになった建物はこちら・・・!!!

逆さになった「番」の文字が愛しい・・・

もう・・・大大大好きです・・・・・。薬屋さんたったんだねー。

神社も行きたかった!けど時間がちっとも足りなくて行けなかった!!かなしいーーーーー

歴史ある神社のようでした

朝ごはん

あっというまに7時。旅館に戻って朝ごはんいただきまーーーす!

朝食をいただいたお部屋にお稲荷さんの神棚。密かにグッときてました・・・。

商売繁盛!

朝食をいただいていると、同じ日に宿泊していた方と居合わせます。その方と女将さんとの会話で、わたしと同じく古い建物が好きなお方であるということがわかりました。

後日なんと!Twitterの建築界隈の大御所であったことが判明!!(ちょっと時間が経ってからふと検索してみたら見つけてしまったのだ)さらに翌日には、交流はないものの相互フォローの別の大御所が宿泊していたという事実にびっくり!!!どうやらその筋では有名な旅館だったもよう〜。ほんと世間はせまい。GWに行った青森の鬼コの神社での件といい、不思議な巡り合わせが続いた5月旅でした。

勇楼旅館 2階

朝食をとりながら建築好きであることを話していると、なんと女将さんのご厚意で2階のお部屋を見学させてもらえることに!時間がないからマッハで朝食をかっこみ熱々のコーヒーもほとんど一気!!急いで2階へ・・・っ!!!

こちらの階段をのぼります

とぉーーーっても素晴らしい空間でした。こちらでは結婚式も行われたそうです。

蝙蝠ーーーー!!!(大好き)

旅館は120年ほど前(明治30年代頃)に建てられたそうで、贅沢な床の間の一枚板や、春夏秋冬の書が書かれた襖、蝙蝠も!!!その他にもいたる所に細やかな意匠が・・・っ。

そして胸をきゅきゅん!と掴まれたのがこちらの可愛らしい装飾。繊細な木で表現されたロマンティックなアール・ヌーヴォーだよーーー!乙女心をくすぐるではないかーーーーっっっ

アールヌーボーが日本に入ってきたのは明治30年代頃というから、ほんとその時代のものなんだろうね!

窓からは中庭が見えました

2階の窓から見える別館の屋根にふと目を移すと、空を泳ぐお魚を発見・・・!!!

ちょっと苔むしてて可愛い!

別館では鯉の活き造りを提供していたそうです。それで瓦も鯉なのね・・・!!お嫁さんが妊娠中に鯉を締めるのを嫌がって・・・などという昔のエピソードも面白かった。きっとまだまだ面白い話があるんだろうなぁー。

別の窓から見下ろすと広い駐車場があるのですが、ここは昔は映画館だったそう。きっと素敵な建物だったんだろうなぁー。残っていてほしかった!

勇楼旅館前の駐車場

もうギリギリまで頑張ったけど無理ー!!!ついにタイムリミットです。今まで史上最強に後ろ髪を引かれつつ2階をかけ降ります。ありがたいことに車で送ってくれるとも言ってくれたけど、やっぱり帰りも街並みを写真撮りながら歩きたいから、バッタバタと旅館を出発!

ここにもお魚を発見!

またもやダッシュ!写真撮る!ダッシュ!を繰り返しながら無事辻駅へと到着!!

なんとか間に合ったーーーっ!!!いつか本当に電車に乗り遅れてしまいそうな気がしてならない・・・・・。

【使用カメラ】digital:FUJIFILM X-T3、SIGMA dp3 quattro、iPhone SE2 film:CONTAX Aria

香川徳島ひとり旅2022⑧へとつづく▶︎▶︎▶︎