佐賀県の鳥栖(とす)市には、この地域で江戸時代から発展した「田代売薬」(佐賀県重要有形民俗文化財)を中心に薬の歴史について学べる中冨記念くすり博物館があります。鳥栖へは今から十数年も前にキューピーマヨネーズの工場見学(今はコロナ対策で見学はしていないみたい)に行ったのが最初で最後。その時は気づかなかったけど、今回久しぶりに訪れてみてまずトキめいたのが、JR鳥栖駅!!大好物のレトロ建築ではありませんかーーーっっっ。
なんと、1903年(明治36年)に移転新築され、1911年(明治44年)の増改築された駅舎とのこと(wikiより)。古写真と比べてみると、だいぶ改修されていることがわかります(屋根が瓦じゃなくなってる…)。あと残念に思ったのが、悲しいくらい今の鳥栖駅がボロボロで、建築の美しさが損なわれているということ…。駅前も建物の全貌を正面から見渡せることができないごちゃつきぶり。昔の姿に戻す形で改修して、駅前もすっきり整理したら、ちょっとした観光スポットになるのではないかぁと思うのですが…。門司港みたいに、他の観光資源がないとそう簡単にはいかないのかな…。素敵な建物なのに、とても可哀想な駅舎というのが正直な感想でした。


さて、気を取り直してバスに乗り込み、中冨記念くすり博物館へと向かいます。


この博物館に行きたかった一番の理由は、19世紀末のロンドンにあった薬局を移築・再現してるものが見たかったから…!!!
まるで自分がその時代にタイムスリップしたかのような気分にどっぷりと浸るのでありました。
展示室に入って一番最初に目に飛び込んでくる骨格標本も好きだったー。
外国の医療を学んだあとは、いよいよ日本の医療展示コーナーへ。








外には薬草園もあってそちらも見ることができました。
中冨記念くすり博物館をたっぷり堪能して、あとは鳥栖ぶらぶらぶら。




そしてかかせないのが八起のアイスキャンデー。十数年前もこちらに訪れていました。まだ営業してるよろこび。


今回鳥栖についてはほぼ調べずに行ったので、鳥栖駅が歴史のある駅舎であることや、古墳がたくさんあることも知りました。そして、中冨記念くすり博物館は、2021年4月にリニューアルオープンしているようです。今後、おもしろそうな企画展があるタイミング等で、また遊びに行きたいと思います。(2020年夏 訪問)
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