彷徨する旅のアーカイブ

旅先や日常で出会った「非日常」の記録

⑥初夏の神奈川・静岡ひとり旅2024【箱根編】

CONTENTS

ロマンスカーに乗って

小田原駅から箱根にGO!

特急ロマンスカー、赤くてまるっこくて可愛い〜!!

緑にかこまれた車窓からの風景が美しい。鉄子じゃないけどスイッチバックにもあがる〜!電車で箱根に行くのとても良いね。

胸をトキめかせていたら、あっという間に紫陽花の咲く箱根駅に到着。

箱根

初めまして箱根。歩いて街中へと向かいましょう。

箱根の街を見続けてきたであろう写真館を発見。

建物にはSInce 1878の文字

ショーウィンドウには見覚えのある顔が・・・。

ジョンレノンにオノヨーコにチャップリン!山口さんは知らない・・・と思って調べてみたら富士屋ホテルの経営者だった!

わたしの箱根のイメージはまんまこの写真の通り、ジョンレノンにオノヨーコ。そして富士屋ホテルです。予定ではもっと早く出発して富士屋ホテルの贅沢モーニングを食し、館内を見学したいなぁと思ってました。だって!泊まれないから!!貧民には無理だから・・・!!!

でも、小田原で泊まった旅館がとっても好きだったので、それだけでもう満足してしまったのだ。

案内の看板を発見

でも、せっかくなので富士屋ホテルの外観をちょろっと見学しましょうね。

朱色の太鼓橋に百合がだらり

立ち寄り湯を予約

そしてわたしは重大な任務に取り掛かる。立ち寄り湯の予約!だっ・・・!!どーしても入りたい温泉があったのだ。電話をかけると、明るい声の女将さんが出ました。ちょうど誰も入っていないとのこと。やったー!今から行きます!!

3つあるお風呂のうち、《岩風呂》を抑えておくと言われたので、「湯船の・・・タイルの・・・(しどろもどろ)」そう焦りながら言うと、「とーっても!とっても変わったお風呂!!」ってもう超ご機嫌な感じで話す女将さん。私もつい「それそれー!それですー!!!」ってテンション高めで答えてました(照)

月廼屋旅館

そんなわけで富士屋ホテルを通り過ぎ、少し坂を登ったところに現れたのは月廼屋(つきのや)旅館さん。

玄関先には名前入りの灰皿。素敵!

玄関。右の穴は意味ありげだね・・・?(わたしの心が邪だから??)

さっきの女将さんとのやりとりを思い出してニヤニヤ&ウキウキしながら人を呼ぶと、女将さんではなく男性が出てきました。わたしのカメラを見るなり「お風呂場の撮影禁止!」とキツく何度も言われてビックリ!撮る気満々で来たのにまさかの撮影禁止とはーーーー!!!SNSで出回っている写真をよく見ていたので、てっきり撮影OKだと思っていたよ・・・。「無断でアップされてる」って言ってたけど、最近NGになったのか、それとも対応してくれる人によって違うのか??真相はわかりませんが、とりあえず私はその男性に何度も何度も注意され、「写真は撮りません!お約束します!!」とこっちも何度も答えてました。カメラはもちろんスマホも浴室に持ち込むのはダメとのこと。50分の貸切だけど、時間の確認もできないのかー。き、厳しいね・・・。

金精風呂

でも!浴室以外は写真OKって言われたから・・・!!よかったーーーーー。

雰囲気を感じとってもらえたでしょうか?

箱根金精大明神。教祖。気になるワード・・・。

教祖さま!私を奉賛会員に入れてください・・・!!!

この扉の向こう側にはとっても魅力的な湯船が待ち構えているのだ。あぁ、ネットにはアップしないからせめて自分の中だけの思い出として写真撮らせてほしい・・・。大好きな温泉だったから・・・。

仕方ないので記憶に刻みつけるしかない・・・!湯船に浸かって一通りお湯を楽しんだ後、温泉から上がって仁王立ちでじっと見つめる。

鮮やかなコバルトブルーの背景に浮かび上がる豆タイルで陰影まで繊細に描かれたふくよかな女体。いやらしい雰囲気はまったくなく、陽気で明るいオープンな雰囲気。その周りの岩には大小様々な凸と凹。

聞いたそばから話を忘れていくのが特技。記憶力皆無のわたくしです。無理!無理です!!5分ほど頑張ったところで、ハッと気付く。わたしは紙とペンを持っているではないかーーー!!!

そんなわけで、急遽真っ裸のスケッチ大会の始まりです。真っ裸で真っ裸の浴槽の絵を描く。なんてシュールなのだ。貸切時間50分の貴重な10分を使ってついに完成・・・!!!難しかった!難しかったけど、なんとかなった・・・!!?(気がする・・・っ)

へたっぴだけど!雰囲気はわかるよね!??

旅から帰ってきて仕上げたのがこちら。やればできる子・・・!!!

写真に残せなかったのは残念だけど、絵を描く喜びを味わえたので、これはこれで良かったと思うことにする。感じたことはすべて絵の中の解説にぶち込んだので興味のある方は読んでみてね。(ちなみにSNSやネットには写真が溢れているので検索してみて。たぶん、だいたい絵と合ってると思う!)

チェックアウト後の忙しい時間。色々と聞きたいこともあったけど、帰りは誰にも会えず。あの元気なおかみさんに会ってみたかったなー。機会があれば、今度は泊まってみたいです。

ベーカリー&スイーツ ピコット

箱根に行ったら絶対行きたかった温泉にも無事入れてハッピー!あとは腹ごしらえ。やっぱりミーハーだから「富士屋ホテル」の「富」くらいは味わいたい・・・。そんなわけでピコットです。こちらは富士屋ホテルのシェフの手によるパンやスイーツをお手頃価格でいただける庶民の味方!なのでございます!!

たくさん美味しそうなのが並んでいて迷う〜。とりあえずガレットとレモンパイ。お持ち帰りでカレーパンとクロワッサンとレーズンパンも購入したけど、リュックの中でペシャンコになっちゃった・・・(わたしあるある)。

ガレットめちゃ美味い!!!今までガレット食べても「ふーん」「おしゃれだね?」なんて斜に構えた感想しか持てなかったけど、これは美味しくて泣いちゃう・・・!!!もう一度食べたい。そう思うくらいとっても美味しかったです。使い捨てのフォークとナイフめちゃくちゃ食べにくかったけど・・・経費削減なのかな・・・。

サーモンとディルの何ちゃら

そしてもう見た目が可愛すぎるレモンパイ。これが食べたかったのーーーーー!!あぁ、ほんとかわいいなぁ。そしてもちろん美味しいなぁ。

ピコットでじゅうぶん満足!ピコットラブ!!になったのでした。

でもやっぱりいつかは泊まってみたいクラシックホテル。そんな日がいつかやってくるのだろうか・・・。人生に一度くらいは泊まってみたいって思うけど、やっぱりわたしが好きなのは小田原の日乃出旅館さんのような、まるでおじいちゃんのお家に泊まりしてる気分になるほっとするお宿のような気はしています。

⑦初夏の神奈川・静岡ひとり旅2024につづく▼▼▼