彷徨する旅のアーカイブ

旅先や日常で出会った「非日常」の記録

①初夏の神奈川・静岡ひとり旅2024【横浜・前編】

山形を旅したのが今年の2月。それからお盆までは旅をするまい・・・そう決めていたはずなのに、我慢できずに7月の連休に旅することを決めたのは4月はじめのことでした。

めんどくさがりの私には珍しく旅の3ヶ月以上前から旅の練り練りを開始。その後すぐに「悪石島のボゼ」を題材にした初の同人誌製作に没頭。トラブルにより(自分のうっかりが原因)、旅の前日までその作業に追われる始末・・・。詳しくはこちらをご覧ください。

そんなわけで、初の同人誌『彷徨記Ⅰ 悪石島のボゼ』再販中ですのでどうぞ宜しくお願いいたします!!!!!(隙あらば宣伝!それより旅ブログちゃんと書きなさいね)

CONTENTS

5ヶ月ぶりの旅のはじまり

身も心も休まらないまま、あっっっという間に旅立ちの日。21時過ぎの飛行機だったため、仕事帰りに一度自宅に帰り、シャワって身を清めてからの出発です。いざ、ゆかん・・・!!!

福岡空港にて

羽田空港に着いたのは23時頃。普段のわたしならすでにお布団の中にゴロりんしたいところですが、まだまだ移動は続くのである・・・。

電車を乗り継ぎ向かった先は横浜。横浜駅からの乗り継ぎで迷ってお目当ての電車に乗り遅れ(白目)、横浜関内駅近くのビジネスホテルに到着する頃にはすでに日をまたいで0時を20分ほど過ぎていました・・・(気絶寸前)。

お宿近くの赤い鳥居が眩しかった

あかいくつーーーはーいてたーーーおーんーなーのーこーーーーー

自宅で一度シャワってはいたもののやっぱり気持ち悪いので、ささっとお湯で汚れを流してからお布団にダイブ!(乙女の身だしなみ)。眠ったらあっという間に朝です。どきどきどき・・・

横浜をアテンドしてもらうぞ

8時半頃にちょっとのんびり起床。もし真のひとり旅であったならば、自分の体に鞭を打ち、死相をあらわにしながら早朝のヨコハマ散歩に繰り出していたことでしょう。

しかし、今回はちょっと違うのだ。なんと、初めましてのフォロワーさまに横浜を案内してもらうことになっていたのです・・・!!!

人見知り疑惑

私のブログやSNSを読んでる方でしたら「人見知り」とういワードをたまに目にすることがあるかと思います。「全然人見知りじゃないじゃん!嘘じゃん!!」なんて思わないで。人見知りだけど交流したい気持ちはあるから「とりあえず後先考えずに会ってみる」とかはやりがちなのだ。

さらに、今年のわたしはちょっと一味違うんたぜ?ことの始まりは今年の1月、福岡は太宰府天満宮の「鷽替え神事」に参加したことに始まります。この時も珍しく初めましてのフォロワーさまからのお誘いでした。

我がInstagramより

知らず知らずについた嘘を誠に替えることができる鷽替え神事。時間内に一人一人が手に持っている「鷽」を交換し合って最後に持っている鷽の底に書かれている文字を呼ばれると、なんと「純金の鷽」がもらえるのです・・・!!!そういう運はちっともないので純金の鷽はもらえませんでしたが、6セット行われた鷽替え中、わたしの鷽には2回「縁」という言葉が入っている文字が書かれていました(1000体もの鷽替え用の鷽が用意されてたから相当な数の言葉があったはず)。

「縁」と「縁起」

つまり、今年は「縁」を大事にしろってことなのかなぁ・・・なんて思ったわけ(単純)。

前置きが長くなりましたが、今年はいっぴき狼を薄めてなるべく人と交流していくぞ・・・!!!!!そんな決意のもと、今回は横浜を知り尽くす ビブラスキさまに案内していただくことになったのでした。

10時過ぎに最寄駅で待ち合わせして初のご対面。ゴリゴリストイックかつマニアックに近代建築のデータをインスタでアップしているかと思えば、DJとしてバーレスクダンサーたちと共演していたりもして「一体何者・・・!??」感が強い謎多きビブラスキさまですが、お会いしてみるとニコニコ物腰柔らか癒しパワー炸裂のナイスガイでございました。密かにド緊張していたわたしの心も一目見た瞬間からほぐれ、朝からマイナスイオンを浴びている気分に・・・。

最初、ビブラスキさまには行きたい場所をお伝えしていたのですが、それなら一人で行けば良くない?意味なくない??と思い直し、せっかくなら推しを案内してほしい!!行きたい場所リストから2つだけ残して、あとはぜーーーんぶお任せすることに。まず向かったのはその中の1つであるコーヒーの大学院でした。

コーヒーの大学院 ルミエール·ド·パリ

詳しいことは知らないけれど、コーヒーの大学院は素敵!その情報だけは持っていました。いわゆる純喫茶と呼ばれるものは大好物なのだ。「オーキッドルーム」(何その素敵な響き)と呼ばれる店の奥にある特別室が良いと教えてもらっていたので、そこに入れるいいなーなんてぼんやり思っていました。が、なーんとビブラスキさまがちゃっかりその特別室を予約してくださっていたのだ!!わたし一人だったらなんにも考えずに突撃して特別室じゃないお部屋で甘んじてたはず・・・。ありがてぇ、ありがてぇ・・・。

そしていざ向かってみると・・・。扉の前に一枚の貼り紙が(撮り忘れた)。

なななんと、店内の何かが故障かなにかで(詳しい内容忘れた)修理するからオープンが一時間遅れるという・・・!わたしの中ではあるあるの安定の運の悪さぁ〜!!開店日なのに臨時休業とか、たびたび遭遇するのである。むしろ面白がる人間なのでのぞむところだ!と思っていたら、店員さんに聞いてみると修理が終わるまで中で待たせてもらえることに・・・。

つ、つつつまり・・・

まさかのオーキッドルーム貸切です・・・!!!!!(瞳孔がひらく)

ふはぁぁぁーーー!!!素敵すぎるーーーーーーーー!!!!!

地獄から天国へと様変わり。店員さんは申し訳なさそうにしてたけど、むしろありがとうございます!!大人気で行列になることもしばしばの喫茶店。ビブラスキさまも貸切状態は初めてとのことでした。しょっぱなからこんなにラッキーでいいの・・・?なんて思っていると修理が完了したようで、ぽつりぽつりと他のお客たちが入ってきます。 ほんの30分ほどでしたが貸切状態を満喫できて嬉しかった!!

さて、ちょっと早めの昼食をとってもよい時間ではあったけれど、やっぱり喫茶店ではスイーツ食べたい。 だって!お酒入りの魅惑的なスイーツがあったんだもの!!その誘惑にあらがえるわけがない・・・。

最高です

横浜建築めぐり

美しい空間と甘いもので胃袋を満たし、ついに横浜建築めぐりへと出発です・・・!

店先に書かれている文言もたまらんのよねぇ

さすが横浜。ただ道を歩いているだけでぽこぽこと素敵建築が現れます。

スクラッチタイルというらしい。詳しい方に教えてもらいながら街あるきするの最高

旧横浜商工奨励館

最初に訪れたのは、昭和4(1929)年に建てられた旧横浜商工奨励館。

す、スケールでかいよ!!!まるで外国にいるみたい。柱も太いし巨人の住処なのではないか・・・。ちっぽけなわたしには何もかもが大きすぎてただただ「すぎょい・・・」見上げながらそう呟くことしかできません。

お次はどこにゆくのだろう!ミステリーツアーのごとく、ビブラスキさまの後をついてゆきます。

相変わらず歩いているだけでぽこぽこと現れる素敵建築たち

ジャパンエキスプレスビル

次に案内されたのは、昭和5(1930)年に竣工したジャパンエキスプレスビル。設計は昭和初期の横浜で数々のモダニズム建築を残した川崎鉄三さんという方らしい(初めて知った)。

さっそく中へ・・・。

ジャパンエクスプレスの文字

手すりの感じ好き!

直線的な外観だけみるとわたしの好みではないのですが、内部はとても好きな感じ。床の豆タイルもかわいい。あぁ、ほっこり・・・。小さくて素朴な建物の方が身の丈にあっていて落ち着きます。

インド水塔

だんだん海の方へと近づいてきました。すると、エキゾチックな小さなドームが目に止まります。

大正12(1923)年の関東大震災で亡くなった横浜在住のインド人の慰霊と、被災したインド人の救済を行った横浜市民への感謝のために在日インド人協会によって昭和14(1939)年建立、寄贈されたインド水塔です。

天井や床の装飾や色合いがとても爽やか。

そして今回の旅に無理やり横浜を捩じ込んだ一番の理由であるあの方が!すでに目の前に姿を現しているのでした・・・(ぶるぶるわなわな)。

【参考文献・サイト】

【歴史的建造物アーカイブ】旧横浜商工奨励館(横浜情報文化センター) - THE YOKOHAMA STANDARD

【歴史的建造物アーカイブ】ジャパンエキスプレスビル - THE YOKOHAMA STANDARD

インド水塔 - Wikipedia

【使用カメラ】digital:SONY α7III + NOKTON classic 35mm F1.4、SIGMA 24mm F1.4、SIGMA dp3 quattro、iPhone SE3、film:OLYMPUS PEN FT 

②初夏の神奈川・静岡ひとり旅2024【横浜・後編】へとつづく▼▼▼