彷徨する旅のアーカイブ

旅先や日常で出会った「非日常」の記録

2019年秋・八代ひとり旅②【日奈久温泉・前編】

妙見祭をあとにして、肥薩おれんじ鉄道に乗り込み向かった先は日奈久温泉。今回は2度目の訪問でした。1度目の日奈久が最高すぎて大好きになり、またぜったい行こうと思っていたのです。

CONTENTS

日奈久温泉駅

日奈久温泉駅に着いたのはちょうどお昼前でした。

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駅舎には大好物の昔の鏡があります

駅から少し離れた温泉街へ歩いて向かいます。大きなトラックがすぐ横を通る道路沿いを歩いて行くので、車に気をつけましょう!

カラフルキッチュな仏像

温泉街へと向かう道中には小さなお寺さんがあります。前回訪れた時にきゅんときたゆるーい仏像さまたちと再会。

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前回はなかったビニール紐で括り付けられていて残念な感じに・・・。熊本地震の影響なのでしょうか。というわけで、2015年時のお姿でご紹介。

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赤ちゃんの顔・・・

お寺さんにごあいさつして再び日奈久温泉街へと歩いていきます。大好きな皇帝ダリアが咲き乱れていました。

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モンキチョウも飛んでいた

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日奈久温泉

まずは宿に荷物を預け、海沿いの小さな温泉街をぷらぷら。

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ゴリけん(福岡のローカルタレント)が日奈久出身て初めて知った!

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田舎でよく見かけるキリスト看板

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廃墟化しているお家もちらほら見かけます

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ら、ラーメン屋さんの入口ちっちゃすぎん???

カラフルかご屋?電気屋??

そして一気に東南アジア感・・・!!!

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気になりすぎる!!!

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よくみるとここにもゴリけん

2015年時の写真も一枚だけどうぞ。

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で、電気屋さん?だったの・・・???

この時は勇気が出なくて中に入って話を聞くことができませんでした。人見知りぃ・・・。

温泉神社

温泉神社に向かうと、階段の途中で江戸時代に作られたという天然の地形を利用した屋外劇場風の相撲座敷があります。私はなんでかこれにいたく感動した!まるで古代の遺跡のような雰囲気を感じたからなのかなぁ・・・。

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蜘蛛の巣!

近頃まで九州各地から強豪力士が集まる奉納相撲が行われていて、多い時は約2万人もの観客を収容してたんだって。

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昭和初期の様子(解説板に載っていた古写真より)

自分の写真ではそのスケール感が伝わらないのが悲しい…。苔むした感じや落ち葉、蜘蛛の巣もたまりませんでした。

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トイレも遺跡風

階段をさらに進むとやっと温泉神社が。その先にもお稲荷さんの階段があり、すべて登り切ると結構な運動量です。

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お稲荷さん

おきんじょ人形

温泉神社を降りた先には、おきんじょ人形を作る竹細工屋さんがあります。こけしに手足が生えてて可愛いんだよ〜!なんでも「おきん」という美人の湯女をしのぶ人形で、昔はままごとや着せ替え人形として親しまれていたらしいです。ずーっとほしいんだけど未だゲットできず・・・。

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作りかけのおきんじょ人形が!

その後は再び町中をぶらぶら。

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日奈久は柑橘が有名なのです

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魅力的なBAR千扇!

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弁天さまにもお祈りします

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よーくみると黒猫にゃん!

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建物が建っていたであろう場所に残された可愛いタイル

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素敵な床屋さん

いつものように足が限界を迎えた頃に喫茶店にたどり着き、ミルクセーキを飲んで生き返るのでした。

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喫茶店のケント

温泉めぐり

金波楼

15時過ぎにお宿にチェックイン!今回の日奈久での一番の目的はもちろん温泉めぐり。温泉セットをバッグにつめて、まずは国登録有形文化財でもある木造三階建ての金波楼(きんぱろう)の立ち寄り湯へ。玄関ではおきんじょ人形が出迎えてくれます。

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ちょっとした展示コーナーもあります

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昭和初期の大浴場

お風呂場は綺麗に改修されてて昔の面影はありません。壁に飾られてた昭和初期の古写真のままだったらもっと魅力的な宿だったのになぁと少し残念に思うのでした。ちなみにお魚を抱えた女性(それとも人魚?)の湯口は、露天風呂に飾りとして置かれていたような・・・?いい加減ですんません。

実は昔泊まったことがあるのでその時の写真もチラリ。

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泊まった時の記憶もあんまりないんだよね・・・なんでかな・・・

金波楼でひとっ風呂浴びたあとは、例のカラフル籠屋さんの隣にある「とらや」さんで、揚げたてちぎり天を買ってベンチでもぐもぐ。日奈久温泉は竹輪が名物で、あちこちに竹輪屋さんがあります。ちくわの穴の中にポテサラを入れたものも有名で美味しいよ!

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揚げたて最高
松の湯

その後旅館の立ち寄り湯に向かうと、なんと今日は団体客が多いからやってないという…!別の立ち寄り湯に向かうもそこもNG…。2軒立て続けにフラれて意気消沈しながら向かった先は公衆浴場の松の湯さん。

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女湯の扉を開けるとなんとびっくり!脱衣所とお風呂場の間に仕切りはなくて段差になっていて、上の方で脱いでそのまま下に降りて湯船に入るスタイル。鄙びた温泉地初心者のわたくし。このタイプははじめてだったので何気にカルチャーショック!

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写真は観光パンフから拝借

自分にはちょっと難易度高かったけど、とても好きな温泉でした。地元のおばちゃんたちが井戸端会議していたよ〜。お風呂場が交流の場なんだね。そんな雰囲気もたのしかった。

日奈久温泉の夜

外を出るとすでに夕暮れておりました。

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空き部屋あるってよ!(ほんとに募集してるのかは不明・・・)

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夕闇に沈む夜の温泉街たまりまへん・・・

夜ごはんは海鮮ちゃんぽんを食べようと某お店へ。

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具沢山でめちゃくちゃ美味しかった。

んだけど、レンゲの持ち手が本気で汚くてオーマイガー。1度替えてもらったのにそれも汚くて結局使わずに食べた。ちゃんぽんの衛生面も気になったけどスープまで全部飲み干した。お腹壊さなかったからきっとだいじょうぶ!だと思いたい・・・。お店の名前は伏せておこうと思います。美味しかったんだけどねぇ・・・

【使用カメラ】digital:FUJIFILM X-T3(オールドレンズも使用)

2019年秋・八代ひとり旅③【日奈久温泉・後編】へつづく▼▼▼

玉名・中津・求菩提ひとり旅2020⑦【求菩提山登山・後編】最終回

熊本県玉名市から始まった旅の記録も今回でいよいよ最終回。求菩提山登山の様子をどうぞおたのしみください。

CONTENTS

中宮

獅子の口に別れを告げて、背の高い木々が連なる山道をひとり、木漏れ日を浴びながら歩いてきます。

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鳥居と狛犬、中宮へと向かう石の階段が見えてきました。

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(film)

階段を登り進めていくと、中宮のあるひらけた空間に着きます。

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(film)

こちらで毎年3月にお田植祭があり、多くの人で賑わうそうです。宿のご主人も毎年行っていると話していました(2021年はコロナでどうだったのかなぁ…)。また開催される時期に行ってみたいです。

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目ん玉こぼれ落ちそうなお牛がかわいいー!(求菩提山のパンフより)

ここには鬼が祀られた鬼神社もあります。はるか昔、猛覚魔卜仙という人が求菩提山を開き、この山に連なる犬ヶ岳の八鬼を退治して甕に封じたそうです。

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(film)

鬼の石段

その鬼神社の横を抜けると上宮(頂上)までを結ぶ850段ほどの急な石段があり、鬼が一夜で作ったという伝説から「鬼の石段」と呼ばれています。

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(film)

ここに来るまではぜんぜん楽勝!って思ってたんだけど、階段登ってる途中でぜーぜーと息切れが…。写真ではなかなか伝わらないけどとんでもなく急なんだよ〜!!

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狭い階段に座って休憩しつつ頂上へ向かうのでした。普段なんの運動もしてないからきつかったー!!!

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上宮

ついに上宮(頂上)が見えてきた…!!

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ここではお昼ご飯を食べてる人もいて、なんだかほっとする空間でした。座ると動くのが億劫になる気がしたので、休憩せず先に進むことに。

上宮の右側を進んでいくと一気に荒れた道に…!!ゴツゴツとした大きな石があちこちにあって、なんだかドキドキしたよ。

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滑り落ちたらイチコロ感すごかった…

わたし、今からこの道をひとりで歩いていくの…??

一気に不安になるのであった。

上宮横から裏手にかけて、求菩提山のご神体である磐座(巨石群)があったらしいのですが、私は拝むことなく通り過ぎてしまいました…。

五窟巡り

上宮からは、山伏たちが修行するために篭ったという窟を巡る「五窟巡り」ルートから帰ります。

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こんな荒くれた道をタッタッターっと軽快に走っておりてく二人組の男性に追い越され信じられなくて白目になる。(トレランしてる人たちの前世はきっと山伏に違いない…)それ以降、下山するまで誰にも会うことはありませんでした。何事もなくてよかったー!

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背後の岩に亀裂の入った普賢窟

普賢窟には、国宝の「銅板法華経」が納められていたといわれ、その岩の割れ目に耳を澄ますと聞こえる「ゴォー」という音は「梵音」と言い伝えられているとのこと。(後で知った。聞きたかった!)

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岩から生える湿気をふくんだ緑が美しかった(film)

五窟巡りコースを抜けて、行きと同じ道にたどり着きほっと一安心。ほんとは五窟のあとに修行者の禊場に出るルートで帰るつもりが詳細MAPなくしてルートがわからないし、YAMAPにも載ってなかったのであきらめた…。遭難はこわいもんね!

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行きの時に見に行ってUターンした禊ぎ場。ここに出るルートがあったらしい。

11時頃に入山して、下山したのは14時過ぎ。約3時間ほどの登山でした。わたしは写真を撮りながらだいぶゆっくりしたので、普通に登山する分には約2時間ほどのコースかと思われます。他にも過酷なルートがあるみたい。登山される方は修験道の歴史に思いを馳せながらぜひ歩いてみてほしいです。

そんなこんなで初めてのひとり登山を無事終えて、ほっと一安心するのでありました。

山里へ

さて、ゆっくりのんびり休憩したいぞー!と思っても、登山口から飲食店がある場所まで歩いてさらに40分ほどかかるというね…!!

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(film)

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風情のある石積みの棚田

実はお昼は登山しながらカロリーメイト食べただけ…。ふらふらでランチできる店を探すも、気づけばすでに4時前。ランチ営業時間外だし、コロナの影響で予約しないと入れない店がほとんど。せめてカフェだけでも…と、ダメ元で山帰来さんへ行ってみます。

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すると!なんと!1人分だけ蕎麦が残ってるという奇跡…っ。生き返ったー!!!

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(film)

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お蕎麦も天ぷらも美味しゅうございました

帰りのバスを待つ間うろうろしてたら、すっと横に車が止まりドキドキしていると、「お疲れ様でした〜」との女性の声が。なんと求菩提資料館で井浦さんの話や登山ルートなどを色々教えてくれた方でした!「おかげさまで無事登れました〜!」とご報告。旅の最後にそのやりとりがとてもうれしくて楽しかった〜!!

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(film)

最終のバスに乗り込み宇島駅へ。荷物を置かせてもらっていた宿にお別れの挨拶をし、無事帰路についたのでありました。

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(film)

おわりに

2泊3日の玉名→中津→求菩提の旅は、モダン建築、城下町、修験道(登山)というそれぞれジャンルのちがう盛りだくさんの三日間で、とっても楽しかったです。ひとりだと止める人や、気を使う人もいないので無茶なスケジュールをぶっこんでしまいがち。欲張りだから、いろんなことを一度にたくさん体験したくなるんだー。お金と時間がたくさんあったら、もっとゆっくり旅できるんだろうけどね。

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求菩提山の麓にて(film)

さぁて、次はどこへゆこうか。

【使用カメラ】film:OLYMPUS PEN FT、digital:FUJIFILM X-T3

玉名・中津・求菩提ひとり旅2020④【中津編・後編】

中津編の後編です。

CONTENTS

中津大神宮・金刀比羅宮・中津城

糖分補給して満たされた後は、中津大神宮へお参りに行きます。お隣は中津城。

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末社の金刀比羅宮にはなんとも可愛らしい鯛のお姿が…!高まるぅぅぅーーーーーっ

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可愛すぎるぅぅぅ!!!(film)

巫女さんに聞いたところ、近くの魚市場のお祭りで担がれていたお神輿が奉納されていることでした。細かい部分は違うけれど、一つの木から彫り出した一木造りなのだって。実際に担がれてる姿を見てみたかったなぁー。

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金毘羅宮後ろの河川敷でのんびりするのも気持ちよさそう(film)

せっかくだからと中津城にも行ってみました。

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(film)

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兜の獅子かわゆい!

結構迫力満点な展示物がいくつかあり、すごいなぁー…なんて思いながら階段を登っていくと、なんと!先ほど村上医家史料館で見た兵法の資料に載っていた磔のおっさんがいるではありませんか…!!!

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この方、36歳(見えないね…?)で処刑された鳥居強右衛門さんというらしい。こちらのサイトに旗に描かれた理由も書かれていたので転載します。

初め徳川家康に仕え、のちその子紀州藩主頼宣に仕えた武将落合左平次道次(?~一六二〇)が、合戦の時に自らの存在を顕示するため背中にくくりつけた指物。半裸の磔の姿で描かれている人物は鳥居強右衛門といい、天正三年(一五七五)五月、長篠の戦いで家康の将として長篠城を守った奥平信昌の家臣である。強右衛門は、武田勝頼の軍勢に包囲された長篠城から、岡崎にいた織田信長・家康に援軍を要請する使者として派遣され、その帰路武田軍に捕らえられた。その際、敵をあざむいて援軍が到着することを味方に伝え、長篠城の危急を救おうとしたため、同月十六日、磔にされたと伝えられる。落合道次は長篠の戦いに従軍し、強右衛門の磔の姿を見たという。

※指物(さしもの):鎧の背にさし、または従者に持たせて、戦場での目印にした小旗や飾り物のこと。

愛知県豊川市の松永寺には、磔像があるらしいので行ってみたいです。

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豊川にはダキニ天が祀られている豊川稲荷もあるし、見てみたいお祭りもあるので、その時期にあわせていきたいなぁー。

あ、もちろん中津城ではてっぺんまで登って下界を見下ろしてきましたよ。

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最強レトロ銭湯「汐湯」

まだ3時で明るい時間だけど人が多くなる前に…と、銭湯の汐湯さんへ。お城から歩いていくとまず木造三階建ての建物が目に入ってきて大興奮!!!

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素晴らしすぎて気絶

あれ?看板に「割烹汐湯」と書いてある。なんと、大正初期に建てられたこちらの木造の建物では、要予約で懐石料理や宴会、お弁当もいただけるそうです(一人だとダメぽかったので誰か…一緒に行ってや…)。嗚呼、中に入りたい…

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そのお隣にあるのが銭湯で、こちらの建物もなかなかの味わい。グリーンの円柱のタイルや扉のモールガラスに胸が高鳴ります。

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(film)

着替えもなにもかも駅のロッカーに置いてきてたので中に入るか迷ってたんだけど、実物見たら迷いは一瞬で吹き飛びました。

これは突撃するしかない!!!

(ちなみに番台でタオルや石鹸購入できます)

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中に入るともう興奮が止まりません!!思わず番台の女性に質問攻めしてしまいました。(撮影許可もらってます)

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脱衣所にあったこの看板もたまらんのですが!

そして私が一番見たかったのがこれ。

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なんとなく楽園のイメージ(film)

浴室を彩るこちらのタイル絵が大好きすぎて、どうしても撮りたかったんだー!お風呂に浸かりながらうっとり見てしまったよ。最初アダムとイヴかと思ったんだけど、もぎっているのは葡萄だね。なにをモチーフにしてるのだろう?男湯のタイル絵がどうなってるかのかも気になります。

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これもたまらんかった!というかこれは何?これで頭乾かすの??今でも動くのだろうか?

新鮮な気持ちで見たいからほぼ情報を入れずに行ったので、後日ネットでいろいろ調べてみたら、なんと休憩スペースもあったらしい…!見たかったー!!中津はまた行こうと思っているので、その時の楽しみにしておこうと思います。

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ところでお風呂からあがってから気づいたんだけど、入口から脱衣所が丸見え…!!堂々とスッポンポンになってたよ…。見られてはいけない人に見られていないことを祈る…!!!(というわけで、これから行こうと思ってる人はお気をつけくださいませ)

ちなみに銭湯のお隣にあった建物もよかったよー。

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左の建物は歯科と書いてるから歯医者さんだったのかなぁー。右の木造の建物も良き。この並びは最高ですね。ずっとこのまま残っていてほしいなぁー。

閻魔堂

お次は圓龍寺の閻魔堂を見てきました。

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右側にいらっしゃる奪衣婆(だつえば)の存在感がすごい…!人毛?人工毛??髪の毛が生えてるよ…。お顔も独特でした。

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ほんとに奪衣婆…な…の…??

閻魔堂のお隣は観音堂で、その右側にも小ぶりの閻魔さまがいらっしゃいました。

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(film)

絵馬があったので閻魔堂の方をいただいて、なにも書かずに記念に持って帰ったよ。絵馬コレクション、増やしていきたい。

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奪衣婆の肌が水色なのも気になるし、実物よりも髪が長いし…。もしや昔はこんな風貌してたとか?謎です…

全国の閻魔堂を見てまりたい気持ちが高まっている。実は玉名にもあったんだけど、歩きでは難しい距離で(バスもなさそうだった)断念したのでした。

*博多にある閻魔堂の記事はこちら↓

河童伝説の伝わるお寺

閻魔堂の真向かいには、黒田官兵衛による開基(建立)の円応寺があります。仏門に入り寺を火難から守った河童にまつわる話が残っていて、境内には河童の墓と河童の池、「水」と書かれた瓦もありました。

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この池ですいすい泳いでいたのかしらん

河童の戒名が書かれた護符の版木が残されているとのことだけど、河童の絵が描かれたりしてないのかな…??み、見たい…

おわりに

中津は古いものと、お洒落なお店が混在しているような不思議な街だと思いました。古い町並みが好きな若い人が好んで住んでたりするのかな??私も老後に住みたい街ランキングの上位に入り込んでいます。またゆっくり中津に訪れたいです。

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駅近のスナック街の裏路地もいい雰囲気(film)

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鏡がいっぱーい(film)

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どうしても撮ってしまうキリスト看板

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日が暮れる前に、中津駅からJRで2駅の宇島駅へ。熊本県玉名市、大分県中津市のお次は福岡県豊前市が舞台です。なんとも味わいのある民宿を紹介したいと思います。

【使用カメラ】film:OLYMPUS PEN FT、digital:FUJIFILM X-T3、iPhone

玉名・中津・求菩提ひとり旅2020⑤【レトロ旅館編】へつづく▼▼▼

玉名・中津・求菩提ひとり旅2020③【中津編・前編】

玉名を後にし向かった先は、大分県中津市。生まれてはじめて訪れた中津は、住みたいと思えるくらい大好きな街でした。

CONTENTS

商店街界隈

中津駅に着いたのは午前10時頃。商店街は時間が早すぎたのか、まだ開いてるお店もまばらでさみしい感じでした。

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アーケードや、中華屋さんの窓に貼られてるシール、ガラスの模様がレトロで可愛かった

中津はちょっとぷらっと歩くだけで素敵な近代建築や古い建物があって個人的にとってもたのしい街でした。時間がたりなぁーーーい!!

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病院でした。現在も営業しているかは不明。中も見てみたい…

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可愛らしい中津カトリック教会。(昭和13年竣工)昭和57年にすべての窓ガラスをイタリアから取り寄せたステンドグラスに改築したとのことです。

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レトロな風景

※以上の写真はすべてfilm

医療の歴史を学べる「村上医家史料館」

最初に訪れたのは、江戸時代の建物を利用した村上医家史料館。

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ここがものすごーくよかった!!中津は医学・蘭学が盛んだったところで、あの『ターヘル・アナトミア(解体新書)』の翻訳もこの地で行われています。そんな土地柄とは梅雨知らず、昔の医療に興味がある身としては思わぬ収穫でした。
江戸時代の建物というのにも興奮するのですが、薬局だった部屋には当時使用された棚や薬、医療器具等が展示されており、まずはここでノックダウン!!!

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昔の薬瓶萌え(film)

他の部屋もじっくりゆっくり見てまわりました。

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くねくねした欄間のくりぬき初めて見たよ。何を表しているのだろう?

襖の絵や書などもそれぞれ貴重なものらしく、びっくりしたのは鷹匠の板戸2枚はなんと中津城から譲り受けたものらしい!

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左がその板戸。右の掛け軸の骸骨かわゆし。(film)

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(film)

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奥の蔵にも資料が展示されていました。7代目の村上玄水さんは、九州で初期に人体解剖をした人で、当時の解剖現場の写真も。解剖されたのは、中津藩の長浜刑場で処刑され20代前半の男性だったそう。処刑されて解剖される人生にはなりたくないもんですな…。

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手前にご遺体が写っているので苦手な人は目をつむってね

玄水さんは久留米で兵法・軍学を熱心に学んでいて、土蔵にはそれに関する資料も展示されてて興味深かった。旗に磔のおっさん見つけてなんじゃこりゃーーー!!(好き!!!)となりました。(すぐあとでこれがなんなのかが判明)

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めちゃかわいい

村上医家史料館自体は小さい建物ではあるのだけれど、色々ともりだくさんで個人的に楽しすぎて1時間半もの間たっぷり滞在して堪能。昔の医学に興味がある人だけでなく、古い建物が好きな方も楽しめるのではないかなぁー。同じく医学関係の展示をしている大江医家史料館にも行きたかったけど時間がたりず…。そちらには薬草園もあるみたいなのでまた行こうと思います。

*後日、「大江医家史料館」へ行った際の記事↓

自性寺(大雅堂)

自性寺(大雅堂)へ。1階には寺宝、2階には池大雅(初めて知った!)の書画が展示されています。1階の絶世の美女といわれる小野小町の老婆姿の絵と、和装姿だけど洋傘をさして顔がまるで西洋人というどこか奇妙な絵が面白かった。(残念ながら撮影禁止)
このお寺には河童や山伏が祀られているお堂があります。

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瓦に河童!と、青く透き通った空(film)

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お堂にも河童!!!

キリスト教徒である細川ガラシャ(明智光秀の娘)の菩提を弔ったと言われる織部灯篭(キリシタン灯篭)もありました。

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暮らしの道具 Coquette

朝ごはん食べてなくて13時過ぎにふらふらのくたくたで向かったのはCoquetteさん。なんとランチが売り切れていた…。仕方ないのでワッフルを注文。

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(film)

はらぺこだったので超高速で食べました。美味しかった!他の人が食べてたランチがとても美味しそうだったのでいつかリベンジしたい。自家製のジンジャーシロップを使った飲み物やスイーツも美味しそうだったよ〜(それも売り切れ…)。

なんと、訪れた数日後に10月いっぱいで閉店し、移転することを知り愕然とする…。現在は兵庫県に移住し、築約100年の古民家を改装して新たなショップ&ギャラリー&カフェを経営しているようです。すごいねー。とても雰囲気よさそうなので、近くの方はぜひ行ってみてください。

中津には他にも密かにお洒落で美味しそうなお店がいくつかありそうだった。あと、ハモ料理が有名なのでそちらもいつか食べてみたいな!

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ハモの看板かわゆし

中津編、ひとつの記事にまとめたかったのですが、どうやら長くなってしまうもよう…。というわけで、後編へとつづく!

【使用カメラ】film:OLYMPUS PEN FT、digital:FUJIFILM X-T3

玉名・中津・求菩提ひとり旅2020④【中津編・後編】へとつづく▼▼▼

玉名・中津・求菩提ひとり旅2020①

ちょうど一年ほど前の2020年の9月。2泊3日の熊本県玉名市→大分県中津市→福岡県豊前市(求菩提山登山)ひとり旅をアーカイブ。長くなりますが、最後までどうぞお付き合いくださいませ。

CONTENTS

玉名温泉のお稲荷さん

まずは熊本県玉名市の玉名温泉へ。荷物を預けに、駅からてくてく歩いて宿へと向かいます。ちょうど彼岸花の時期で、あちこちに咲く赤や白の花が咲き、蝶が舞っていました。

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filmで撮った写真いろいろ

宿に荷物を預け、ランチを食べに行こうと歩いていたら、すぐ近くにこじんまりとしたお稲荷さんがありました。

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手を置いてる宝珠?がホイップクリームみたいでかわいい

正式名称は立願時温泉稲荷神社。解説によると、1783(天明3)年の建立で、台風やシロアリ等の被害により社殿は建て替えられたけど、彫刻は当時のもので裏には墨書があるとのことでした。

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拝殿には金ピカの龍やバク?や恵比寿さまが〜。バクは可愛かったけれど、そこまで琴線に触れるものがなく…(失礼)。おそらくこれらの彫刻はまだ新しいものなのかな?

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神社の装飾はくまなく見る方なので、御神体が祀られている本殿の方に歩いていくと…なんと!今まで見たことがないお姿の彫刻が…!!

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解説に「彫刻は当時のもので裏には墨書がある」とあったけど、この裏に書かれているに違いない〜!

刀と宝珠を持っていて、波の動きも蛇みたいな躍動感!お胸もあるから女性だよね(お顔は男性みたいに見えるけど)。羽衣みたいのも見える??調べてみたらどうやら荼吉尼天(だきにてん)ぽい…!!?

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荼枳尼天 (剣と宝珠を持つ) 仏像図彙 1783年

wikiより抜粋

荼枳尼天(だきにてん)は、仏教[1]夜叉の一種とされる[2]

「荼枳尼」という名は梵語ダーキニーḌākinī)を音訳したものである[1]。また、荼吉尼天[1]吒枳尼天[1]とも漢字表記し、吒天(だてん)とも呼ばれる。荼枳尼“天”とは日本特有の呼び方であり、中国の仏典では“天”が付くことはなく荼枳尼とのみ記される。ダーキニーはもともと集団や種族を指す名であるが、日本の荼枳尼天は一個の尊格を表すようになった。日本では稲荷信仰と混同されて習合[1][3]、一般に白狐に乗る天女の姿で表される[1]。狐の精とされ、稲荷権現、飯綱権現と同一視される[4]。剣[1]宝珠[1]、稲束、鎌などを持物とする。

 

なんでも荼吉尼天の姿の原型は弁財天からきていて、今の私たちがイメージする弁財天って琵琶を持った柔和なお姿だけど、元々は弓や刀、斧等を持つ勇ましい姿だったのが、蛇信仰(龍神信仰)と習合してその姿にいくつかのパターンが作られていったらしい。その中でも荼吉尼天は、宇賀神(頭が人で体が蛇)と習合した「宇賀弁財天」(頭上に宇賀神)の姿が原型になっているとのことでした。

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宇賀神を載せた弁財天座像。13世紀

神仏習合おもしろい…!!

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ちょうど旅立つ前に荼吉尼が気になって、稲荷信仰の本を読んでいたのでした

一般的な荼吉尼天とは姿がだいぶ異なっているのは気になるところ…。お狐さんには乗ってないし。どちらにせよ、神仏習合してる感ビシビシ!!!(狐に乗る前の超初期の頃のお姿とか??)詳しい方教えてくださーーーい!!!そんなこんなで、玉名に着いて早々テンションあがるものに出会えて、これからの旅が楽しいものになるに違いないと予感するのでありました。

贅沢馬肉ランチ

熊本に来たならば馬肉!馬肉を食べねば…!というわけで、生成さんで3,000円ちょっともする馬肉5種盛り(清水の舞台から飛び降りた)をひとりで食らったぞ…!!!

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温泉宿では素泊まりだから贅沢しちゃいました

美味しかったーーー!!!

けれども量が多すぎて3分の1ほど食べたあたりから怪しい雲行きに…。大好きな馬肉をまさか苦しみながら食べる時がくるなんて…。ごはんは残してしまったけれど(無念)、馬肉は頑張って食べました。ハーフサイズあったらいいのになぁー。(3種盛りにすればよかったのですがいろんな種類食べたいでしょ?そうでしょ?)

疋野神社

たらふく馬肉を食べた後は、疋野神社にいってきたよ。この地には玉名温泉を発見した疋野長者伝説があり、社殿の裏に祀られていて、その横には「長者の水」が湧き出ています。

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御朱印をいたただくと神様にお供えしたお米(ごはん炊く時に混ぜて食べる)と、空のペットボトルをいただいたので汲んで帰りました。

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水はほんのり温かくて癖のないお味

そして玉名旅最大の目的地であるとある場所へと向かいます…。(ペットボトルのうしろにチラリズム)

おまけのレトロブロック塀

最後に、玉名でよく見かけたブロック塀コレクション〜。

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こんな感じのブロック塀は田舎に多いイメージ

今回の記事は雑でごめん。次は本気出す!!ではまたー。

【使用カメラ】フィルム:OLYMPUS PEN FT、デジタル:FUJIFILM X-T3、iPhone SE2

玉名・中津・求菩提ひとり旅2020② へつづく▶︎▶︎▶︎

ゆる可愛いのにパワー絶大!角大師

みなまさまは、「角大師(つのだいし)護符」というものをご存知でしょうか?

今回はその角大師護符を求めて福岡県久留米市へ行って参りました。

CONTENTS

角大師とは

なんとこのコロナ禍で、角大師が注目されているらしい。わたしがその存在を知ったのは、去年の夏に鳥栖へ遊びに行った際に、店先のドアに貼られた護符を見かけたのがきっかけでした。

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角大師との出会い(film)

まるでその姿は鬼…!!!

実はこちら、比叡山延暦寺の偉いお坊さんを鏡に映して現れた姿を描き写した厄除けのありがたい護符なのでございます。(ざっくりすぎる)

西郊民俗談話会 より以下抜粋。

永観二年、全国に疫病が流行して、ちまたでは疫病の神が徘徊し、多くの人々が次々と全身を冒されていった。お大師さまは、この人々の難儀を救おうと大きな鏡に自分のお姿を映されて静かに目を閉じ、禅定(坐禅)に入られるとお大師さまの姿はだんだんと変わり骨ばかりの鬼(夜叉)の姿になられた。見ていた弟子達の中でただ一人の明音阿闍梨だけが、このお姿を見事に写しとられた。お大師さまは写しとった絵を見て版木でお札を刷るように命じられ、自らもお札を開眼された。出来上がったお札を一時も早く人々に配布して、各家の戸口に貼り付けるように再び命じられ、病魔退散の実を示されたのであった。やがて、このお札(角大師の影像)のあるところの病魔は怖がられて、よりつかず一切の厄難から逃れることが出来た。以来、千余年このお札を角大師と称し、元三大師の護符としてあらゆる病気の手本と厄難の消除に霊験を顕し、全国に崇めらているのである。

こちらの護符は、比叡山延暦寺をはじめ、全国各地の天台宗のお寺で授与されているとのことでした。

同じく、西郊民俗談話会 より全国の角大師護符の写真を参照させていだきます。

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2番と、14番のゆるゆるっぷりがたまらん…!!

あぁー!かわいい!!かわいいよぉぉぉーーーー!!!!!!

異形好きのわたしの好みにドンズバ!!!いつか我が家にもお迎えしたい…。ありがたいことに民俗談話会 には全国で授与しているお寺リストも載っていました。

そんなわけで、ついに角大師さまを求めて先日福岡県久留米市にある国分寺へ行くことにしたのです。

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JRで久留米駅よりも二つ前の「宮の陣駅」で下車。駅前にあった良き看板

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私の日頃の悪行を見透かすようなまなざし

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黒猫をさがせ

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「あんま」という言葉に郷愁を感じる。古い建物もいい感じでした。

駅から歩いて10分ほどで到着!角大師に負けず劣らずゆる可愛い仁王像がお出迎え。

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こちらの仁王像に会うのも目的のひとつでした

仁王像には「わらじ」が吊るされていました。

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佐賀の宇宙人仁王像に会いに行った時にも「わらじ」が置かれていたので不思議に思っていたんだけど、仁王像は「健脚」と言われていて、わらじが奉納されたりするらしい。なるほど!いつまでも健脚でありたいものですな〜(おばばになっても写真撮り歩きたい)

なんと!掲示板に目的の角大師の護符が!!一気にテンションあげあげに。

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黒に金色(たぶん…)でした。比叡山で授与されたものなのかな〜

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「ワクチン」のあいうえお作文も気になる笑

まずは本堂でお参りします。

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ちょうどご住職がいらっしゃったので、護符とキーホルダーを授与していただきました。もちろん御朱印もね!

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本来は2枚1セットであるらしい角大師(左)と、豆大師(右)。詳しくは先述したサイトを見てみてね。

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裏には梵字が一文字書かれてます

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この数珠もちょっとほしかった。普通に数珠として使えるのかわからなかったので我慢…(自分の数珠持ってないからいつかちゃんとしたのほしい)

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元三大師(シルバーだった!角大師スタンプもかわゆす)と、お寺の敷地内にある歓喜天。御朱印は他にもいくつか種類がありました。

大聖歓喜天

本来は御朱印をいただく前にお参りするものだけど、まさか歓喜天が奉られているとは知らなかったので先に御朱印をいただいた後にお参りしてきました。

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お堂には立派な唐獅子と龍の彫り物がありました。

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蝉の抜け殻…!!!(あえてそっちにピン合わす)
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歓喜天は、頭が象で体が人の姿で表される仏様のこと(逆の場合もあるらしい)。

以下、wikiより抜粋。

象頭人身の形像が多いが、人頭人身の形像もある。(中略)男天・女天2体の立像が向き合って抱擁している歓喜仏的なものが通例である。(中略)日本仏教には珍しく、後期密教の無上瑜伽やタントラ教の歓喜仏を連想させるような男天・女天が抱擁し合う表現を含むため、双身歓喜天像は秘仏とされて一般には公開されないのが普通である。

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平安時代の図像集『別尊雑記』(心覚 撰)巻 42より

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おそらくご住職が描いたであろうほんわかした象の絵。御朱印にもコスモスを描いてくれて、チョークで描かれたかわいい猫の絵の写真もいただきました

↑このようにお堂に掲げられていた解説にも「抱き合う姿」書かれているので、こちらに祀られている歓喜天も抱き合っている双身歓喜天像なんだろうね!あー、いつか見てみたい…秘仏ぅぅぅ…。

敷地内には他にも素朴でかわいらしい仏さまがいらっしゃいました。
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はじめて護符を貼ってみる

念願の角大師(と、豆大師)の護符をゲットしてほくほく!翌日、さっそく我が家に貼ってみました。

どどーーーーん!!!

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手前のアイヌこけしの存在感よ…。角大師が食われてる…ごめん…

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住職さんに教えてもらった通り、自宅の玄関(角大師)とベランダの窓(豆大師)の上に貼りました。今回の護符はプリントだったので、次は手刷りの護符を入手したいなぁ(手しごとが好きなもので)。そしていつか天台宗総本山の比叡山にも行ってみたい!!!

実は、去年別の場所で角大師護符を入手してたりするので、それについては機会がありましたらまた紹介したいと思います。

◎求菩提資料館で授与されている護符について書きました▼▼▼

久留米ぶらぶら(おまけ)

さて、今回実は新しいカメラを入手したので、試し撮りのためのお出掛けでもありました。そのカメラはSIGMA dp3 Quattroです…!!

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一番上の変わった形のがそれ。他にCONTAX Aria(フィルム)とFUJIFILM X-T3を持って行ったけど、外ではほぼ使わなかったよね…

噂通りクセが強ぉい…。色々と手こずりながら写真を撮りましたので、どうぞ見てやってくださいな。

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以上です!クセはあるけど撮っててたのしくなるカメラでした。ちなみにこのカメラ、RAW現像(めんどくさがりなのでなるべく避けて通りたい)ありきなとこがあるらしい。しかし私の古いパソコンでは対応してないんだなぁーーー涙 というわけで、新しいパソコンを買うまではあまり気にせず撮っていこうと思います。これからもっと使い込んで、このカメラを活かした写真が撮れたらいいなぁー。がんばります!

【使用カメラ】デジタル:SIGMA dp3 Quattro、iPhone SE2 フィルム:OLYMPUS PEN FT

宇宙人仁王に会いゆく vol.2【妙覚寺編】

ある日、佐賀県の吉野ヶ里にある金乗院の宇宙人仁王にそっくりな仁王像が他にも存在することを知りました。自分の目で確かめたい!!その気持ちを抑えきれず、電車やバスを乗り継ぎ佐賀県多久市にある妙覚寺へと行ってまいりました。

CONTENTS

多久駅界隈

季節は梅雨の不安定な空。佐賀駅から乗り継いで多久駅へ向かいます。

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佐賀駅のえべっさんもマスク

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多久駅

小雨が降っており、どんどん雨足が強くなってきました。そんな中、さっそくとてつもなくわたし好みの建物を発見!!

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階段の先にあるお寺さんもいい雰囲気だったのですが、雨が酷くなりつつあったので訪問を断念。まずは雨宿りがてら早めのお昼ご飯を食べに喫茶店へと向かうことにしました。

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喫茶店に向かう途中に見つけた魅惑的な階段

サンモリナガ

10時半頃にサンモリナガに到着。

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ハンバーグやカレーが有名なお店のようですが、わたしはどうしてもビーフシチューが食べたかったのだ!!お肉も野菜もとろとろで美味しかったです。

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なぜかトイレの壁に若かりし頃の内田裕也&樹木希林夫妻の写真が貼られていました。

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「私も自分のことだけで精いっぱいで、よそのことは構ってられないの。で、あちらはあちらで回遊魚みたいな人で、ロックンロールしてるわけだから。それはそれでお互いの利益がうまくいってるんですよ。」(昭和48年10月10日)だそうです。

どうやらお店の方はちょっとした名言や格言のようなものが好きなようで、他にもいくつかそのようなものが飾られていました。お店のおじいさんもにこやかでとても雰囲気が良かったです。

商店街

バスの時間が迫っていたので急いでご飯を食べて外に出ると、いつの間にか雨は上がっていました。散策をしながら多久駅前のバス停へと向かいます。

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いい雰囲気の小さな商店街

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アーチや軒の葉っぱみたいな装飾が素敵

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地元の和菓子屋さん!あんこが食べれたら(小さい頃から苦手)絶対行くのに…くやしい…

気になる路地を見つけたので入ってみると年季の入ったレンガの塀が…!!f:id:salomery:20210808132304j:plain

中を覗いてみると…

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なんと魅惑の桃源郷〜!!!!!

裏側に周ってみようと思ったけれど、バスの時間が迫っていたので泣く泣く断念。後々調べてみると、おそらく多久市に行くときは泊ってみたいと目星を付けていた旅館の裏門だったもよう。(ネットで見た写真だと、表はもっと新しい建物だったので、最初ピンとこなかった)なかなか多久市に行く機会なんてないんだけど泊ってみたいなぁ。(今回がその数少ないチャンスだったよね…)

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素敵なたんぽぽ美容室

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再び多久駅へと舞い戻り、小さなコミュニティバスに乗り込みます。

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車窓からの風景

妙覚寺

多久駅から40分ほどかけて、今回の目的地である妙覚寺近くの桐野バス停で下車します。

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どこまで乗っても一律200円という安さ!

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こんなのどかなところでした

すぐ目の前にお会いしたかった宇宙人仁王像の一族がお守りする仁王門が〜!!!

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仁王門の隣にはびっしりと多肉植物が。花の咲く時期はきっと美しいだろうなぁー。

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門にお寺さんの由緒が書かれていました

やっとお会いできた仁王さま〜!!!!!

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吉野ヶ里の仁王さまに比べ、こちらの仁王さまはさらにぼろぼろで…。阿吽の阿の仁王さまは砕けた目のかけらの中から藁が飛び出し、吽はそれすらもなく真っ暗ながらんどう。足は朽ちて体を支えられない状態でした。

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阿吽

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なんとも痛々しい…

宇宙人仁王さまとの交信をすませ、階段を進んで行きます。

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コップがなければこれに水くんで飲みたいと思わせる葉っぱ

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まずは階段の先にある観音堂へお参り。中には鏡と仏像が二体あるそうなのですが、扉は閉まっておりみることはできませんでした。

観音堂の横にはとても精巧に作られた石の仏像さまたちの並ぶ一角が。お顔が削られていたりと、廃仏毀釈の爪痕を所々に感じつつも、とても好きな仏像さまたちでした。

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指と持物の精巧さ!

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苔むした緑が午前中の雨を浴びて生き生きと輝いてとても美しい

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青々ときらめく紅葉も美しかったです

さらに進んで行くと建物があったのですが閉まっていたので通り過ぎ(どうやら本堂だったもよう。もちろん御本尊の姿を拝むことはできず)、人の気配もなく車庫には車もなかった。人が常駐していないお寺なのか、それともたまたまこの日はいなかったのか…。御朱印をいただいたり仁王像についても聞きたいと思っていたのに残念…。

田舎すぎて次のバスが来るのは数時間後…。お寺周りの集落をぐるっと周ってもたっぷりと時間があまる…。Googleマップで検索したところJR最寄駅の東多久駅まで徒歩40分程度となっていたので、楽勝よ!というわけで、歩くことにしました。

東多久界隈

お寺さんから歩いて東多久駅へ向かう途中、とても味のある酒造がありました。あんこと同じく、お酒が飲めたら…(日本酒や焼酎がまったく呑めない)と、再び悔やむのでした。

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佐賀には大黒様や恵比寿さまの石像があちこちにあります

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狂気を感じるアニマルズ

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さらに狂気を感じる飛び出し注意子ちゃん…!(film)

運命の神馬

東多久駅近くにある八幡神社へお参りに。

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すると…!なんと…!!!

前回の宇宙人仁王旅でも出会った立派なブツをお持ちの神馬さまが…!!!!!

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どーーーーん!

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どどーーーーーん!!!!!
(こっちの神馬さま、瞳孔開いてない?)

ついでに数年前に長崎の生月島で出会った神馬さまもどうぞお納めください。

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どうやらわたしのライフワークが増えそうです。

八幡神社には、神馬だけでなく、馬頭観音さまもいらっしゃったよ。

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動物系好きなんです

酒造レストラン 大平庵

まだ4時過ぎ頃でしたが、実は最初から心に決めてました。

おら、蕎麦食べるど!!!

事前に調べていた蕎麦屋さんへと向かいます。

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道中にあった味のあるバス停や、蛭子の石像

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古木と朽ちたベンチ(film)

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元々は酒造だったそうで、資料館が併設されていました。今は休館してるけど、ちょっとだけなら良いとのことだったので、お蕎麦をいただく前に見学させてもらいました。

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明治元年創業の木下酒造は、「大平」という銘柄の酒造りを営んできましたが、昭和40年代にピリオドを打ちました。使用していた酒造り道具を展示し、酒蔵史料館として公開していたところ、昭和63年に文部省から「肥前佐賀の酒造道具」として国の有形文化財に指定。当時の貴重な道具をぜひご覧ください。(パンフレットより)

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天狗かわいい(film)

見学した後は、カフェ休憩ならぬ蕎麦休憩です。

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ごちそうさまでした!

空いてもいないお腹を満たし、帰りの電車に乗り込むのでありました。

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さよなら、多久市(film)

金乗院と妙覚寺の仁王像比較

さて、多久市の仁王像と、吉野ヶ里の仁王像は果たして同一人物(もしくは何か繋がりのある別の人)の手によるものなのでしょうか?

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金乗院(吉野ヶ里町)の仁王像
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妙覚寺(多久市)の仁王像

製作年代は、前者はお寺さんに聞いて江戸時代初期ということがわかっています。後者は妙覚寺の公式サイト(なのかな?)に寛文年間(1661年〜1673年)に仁王門が完成したと記載がありました。単純に江戸時代(1603年〜1867年)の264年間を三分割して江戸時代初期を1603年〜1691年と仮定すると、幅は広いけど時代的には重なっているようです。

自分が仏像を彫ってるわけでもないので見た目で判別するのは難しい…。作る人の癖とか特徴があると思うから詳しく調査したら分かりそうだよねぇ。んでも研究者でもないのでもちろんできるわけもない。印象としては親戚ぐらい近い気がするけどなぁ。二つのお寺は地域的にも近いし。確かめるすべはありませんが、同じ仏師が作ったと思った方が夢ふくらむので、わたしはそのように信じたいと思います。他にも似たお姿をした宇宙人仁王の血族に出会えると楽しいんだけどなぁ。今後Vol.3を書ける日が来るのか、来ないのか…。情報求む!!!

では、最後に今回撮ったfilmダイジェストでお別れです。またね!

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多久駅近くの旅館の裏門と思われる

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綺麗に咲いた向日葵より、枯れた向日葵に惹かれる

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美しき多肉植物

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宇宙人仁王ズ

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妙覚寺のある集落に咲く紫陽花と最近知ったカラスウリの不思議な白い花

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てくてく歩いて東多久駅周辺へ
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不思議な光の輪っか!

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はーい!

最後まで見ていただきありがとうございました!

【使用カメラ】フィルム:OLYMPUS PEN FT、CONTAX T2、デジタル:FUJIFILM X-T3、iphone SE2

宇宙人仁王に会いにゆく vol.1【金乗院編】

佐賀県神埼郡にある吉野ヶ里遺跡からそう遠くない場所に、金乗院という天台宗のお寺があります。今回はこちらのお寺にいらっしゃる個性的な仁王さんズに会いに行ってきました。

CONTENTS

金乗院

福岡からJR鳥栖駅で下車し、バスに乗り換えお寺へと向かいます。鳥栖駅から最寄りのバス停までバスで約30分ほど。

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のんびり写真を撮りながら向かいます。

バス停から徒歩15分ほどで金乗院に到着します。

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歴史のあるお寺のようです

実は今回、2度目の訪問でした。前回は境内で花壇のお手入れ等をしていたおばちゃん(檀家さん?)に、撮影や参拝の仕方等に色々と注意され意気消沈してしまい、満足に見学することのないままお寺を後にした残念な経緯がありました。今回はまず先に住職さんに撮影の許可をもらおうと本堂へと向かいます。するとなにやらたくさんの人の気配と加持祈祷の声…。そして落ち葉の掃除をするあの時のおばちゃんが…!今は大事な祈祷をしているから、それが終わってからまた来るようにとのことでした。そう長くはかからないとのことなので、祈祷が終わるまでの間、仁王さまのお堂や、神社をお参りして待たせてもらうことに。

開山堂〜稲荷神社

まずは仁王さまがお守りする開山堂へ。

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お堂の入口の左右にある格子の中にいらっしゃいます。

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一度見たら忘れられない迫力満点のお姿

この頭と体のアンバランスさよ!目玉も大きくてまるで宇宙人のよう…!!睨まれたら目をそらすことができません…。この「異形」のお姿に惚れ込んでしまいました。

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ていうか草履ちっちゃくない?

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こちらは前回訪れた時に友人が撮ってくれたもの。今にも食われそうだ…

開山堂の隣には神社があり、土足厳禁とのことでしたので、裸足になって連なる鳥居を進みます。

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写真撮影は住職さんの許可を撮ってからと言われていたので、中の写真はありません

祠を囲むように池があり、鴨も泳いでいてなんとも穏やかで不思議な空間でした。祠自体は新しいものに作り替えられているもよう。昔のままの姿を見てみたかったなぁ。

朝方雨が降っていたので地面は水分を含んでおり、足は泥で汚れて大変なことに…(脱いだときはなんも考えてなかった阿呆)。ペットボトルの水で汚れを落とし、なんとかことなきを得ることができました。そしてその後すぐに手水を見つけるのであった…。

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汚い足の裏見せてさーせん

護摩堂

前回入らなかった護摩堂にも行ってみました。

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祭壇前の手すりに巻きつけられた色鮮やかな飾りが目に飛び込んできます。一体これはなんなのだろう…?

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とても時代を感じさせる飾りもありました。色あせた鞠や人形も。

むくむくと興味がわいてきます。気になりつつも、そろそろ祈祷も終わってるかしら…と、本堂に行ってみることに。

お堂を出るとおばちゃんがいたので先ほど見たカラフルな飾りについて尋ねてみます。小さいてるてる坊主みたいなものは「乳首」を表していて(聞き間違いだったら恥ずかしい!)、安産祈願とのこと。年齢によって数とかが決まってるらしい。もっと知りたかったけど、おばちゃんは詳しいことはわからないとのことでした。(あとで住職さんに聞いてようと思ったのにすっかり忘れてたよね)

本堂
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本堂前の階段に座って待っていると、中から祈祷を受けてた人たちがぞろぞろと出てきました。するとなんと!手にはあのカラフルな飾りを持っているではありませんか…!!よく見てみると女性のお腹が少しふくらんでいます。一緒にいるのはきっと旦那様や両家のご両親だよね。「○○に作るのを手伝ってもらった…」というような会話が聞こえてきたので、もしかしたら自分たちで作るのかな?(興味津々!)この後きっとあのお堂に飾りを納めにいったんだろうなぁー。間近で実際に安産祈願をしている人たちを見れてとても嬉しかったです。

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意味を知ってから見ると、愛や祈りの象徴に見えて泣きそうになる(泣かないけど)

まずは御朱印を書いてもらおうと住職さんをさがしていると、その場にいたおじさんが「あの人位の高い人だから書いてもらいなさい!」と教えてくれました。そうなの?もしかしてラッキーなの!??

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そして写真撮影の許可も無事もらうことができました。御本尊を撮るのはNGで、全体を撮るのはOK。一番の目的の仁王像の撮影は大丈夫とのことでした。

作られた時代や作者についてたずねると、本堂の御本尊である不動明王は作者がわかっているけど、仁王像は江戸時代初期に作られたことしかわからないとのことでした。制作年代がわかっただけでも嬉しい!

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どんな人が作ったんだろうね〜(モノクロフィルムでも撮影)

余談ですが、後に調べたところ本尊の不動明王は秘仏で、24年に一度(!)公開されていて次は来年とのこと!!見に行きたいな〜。覚えていたら来年問い合わせてみようかな。

お寺にはちょっとわたし好みの不動明王が描かれた絵馬がありました。絵馬ハンターの血が騒ぎ、持ち帰ってはダメかと聞いてみたら、奉納するのでやはりNGとのこと。せめて写真撮らせてもらえばよかったなぁ…。

おまけの神埼観光

時間はとっくの昔に正午をすぎていてお腹はぺこぺこ。ちょうどいい時間のバスがなく、炎天下の中歩いてごはん屋さんへ向かうことにしました。ペットボトルの水も足を洗うために使っていたので大ピンチ!熱中症になる前にたどり着かねば…。

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お寺の近くにとてもいい感じの古いお家(と向日葵)がありました。

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かわいらしい睡蓮にも出会いました

約40分ほど歩いてなんとかラーメン屋さんに到着!!生きのびることができました。

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ラーメン。それは命の水。

ラーメンを食べたあとはスイーツ休憩に「輪ごん」さんへ。このためにラーメン屋さんでライスも餃子頼まなかったんだから…!!

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純和風に洋をプラスした内装。THE 昭和。すき。

吉野ヶ里駅から一駅の神埼駅で下車し、ひたすら歩いて写真を撮ります。あまりビビビとこなかったようで、フィルムではぜんぜん撮ってませんでした(なぜか食べ物はフィルムで撮ってるという…)。

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元銀行の建物がありました。
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ちらほら古い建物が残る通り

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お昼食べてなかったらここで食べたかった!と思わせるいい感じのラーメン屋さん。宇宙に繋がる胃袋がほしい…

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髭を生やした外国人風イラストの男性を猟奇殺人犯と呼ぶことにしています

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プラモや!

もちろん神社にも行きました。遠征先での挨拶はかかせません。

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なんと立派な…!!!

さんざん歩き回ったのでアイスコーヒー休憩。

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ナポリタンが有名なお店のようです。お腹が空いていれば…

そのままハシゴして女子力高いスイーツを食べに行きます。(色々と食べすぎ…わかってる…)

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可愛くて美味しかったよ

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一番右の名前、いったいどうしたん…?

帰り着く頃にはとっぷりと日が暮れていました。

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なんて美しい夕焼け。と、黄昏れる猫。

続報!第2の宇宙人仁王現る

後日、仁王像についてネットで調べていると、全国の仁王像を撮り歩いている方のサイトにたどり着きました。何気なくページを読んでいると、なんと!あの宇宙人仁王にそっくりな仁王像の写真が載っているではありませんか!!しかも神埼市から近い同じ佐賀県内のお寺。まさか…同じ仏師が作ったとか…??その可能性がよぎり、胸が高鳴ります。見に行ってみたい!!!というわけで、第二の宇宙人仁王編へと物語は続くのであった。

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【使用カメラ】フィルム:OLYMPUS PEN FT、CONTAX T2、デジタル:iphone

▶▶▶宇宙人仁王に会いにゆく vol.2【妙覚寺編】へつづく

 

波のようにうねるコンクリート建築

2020年のお盆休み。プチ遠出してきました。まず向かった先は「篠栗四国八十八ヶ所」で有名な福岡県篠栗町。篠栗は、9世紀に唐から帰ってきた空海(弘法大師)が修法した土地で、全国から多くの参拝者が集まる霊場です。

JRで篠栗駅へと到着。

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そんな土地柄なのになぜか洋風の駅舎。

 改札を出るとでらべっぴんなお遍路親子が出迎えてくれました。

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こんなお遍路おらんじゃろ

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自転車置き場のイラストがレトロかわいい

写真を撮りながらてくてくと歩きます。

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駅から目的地まで坂もあるし、結構歩いたよ・・・

最初の目的地はバーガートウカ。まずは美味しいものでお腹を満たしたかったのだ〜!!!

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なんておしゃんなハンバーガー!

ヘルシーなハンバーガーって感じ。とても美味しかった!こんなオシャレに運ばれてくるとは思わずびっくり。クミン入りのサラダもめちゃ美味しくてどんぶりいっぱい食べたかったよ。スイーツも色々あったのでまた行きたいなぁ。

さて、お腹が満たされたあとは、飯塚市の王塚装飾古墳館へ。装飾古墳がなんだか気になる今日この頃(熊本のチブサン古墳にも行ってみたい)。

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展示の入口は鏡の世界〜

基本展示室内は撮影禁止で、一部撮影可になっていました。

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こちらの石室は古墳館内にあるレプリカ(撮影可)

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昔行われた展示の図録(昔の団扇大好き)と、北欧チックでかわいいお馬のエコバッグを買いました。

外に出て、すぐ近くにある王塚古墳へと向かいます。

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緑がこんもり

石室は年に2回(4月と10月)公開されているのですが、2020年秋の公開は中止。調べてみたところ、今年もどうやら中止のようでした。やっぱり実物を見てこそだと思うので、いつか公開日に見に行きたいなぁ。

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帰り道に田んぼで見かけた白い花が綺麗で可愛かったです

今回のメインは、とある建築を見に行くことでした。しかし、車がないと厳しい場所…でも見たい…写真撮りたい……ということで、我慢しきれず歩いて行ってみることに!!宝くじで作ったという巨大な涅槃像で有名な南蔵院のある城戸南蔵院前駅からスタートです。

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これは十数年も前にトイカメラのLOMOで撮った南蔵院の涅槃像

グーグルマップで調べると、目的地まで徒歩で1時間ほど。この頃は散歩で1〜2時間歩くこともあったので、きっと大丈夫だろうと楽観的に考えていました。

が、、、しかし、、、、、

遠い!暑い!!車こわい!!!

やっぱり人が通るような道じゃなかったよ…。炎天下の坂道をひたすら歩き、持っていたペットボトルの水もあっという間になくなり、これはもはや熱中症で死ぬのでは…!??と、力尽きそうになったその時、目の前に現れた奇跡の自動販売機ーーーーー!!!

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ポカリスエットに救われた!!!

水分を得て、生き返りました。道中は車の他にも色々と怖かった…(運転してた人もきっと怖かったよね…すみません…)。廃墟があったり、どう見ても人が住んでいなさそうな山奥の建物の横を通るとラジオのような音が聞こえたり、人気のまったくない場所で猿田彦の石塔を見るのも怖かった…。

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怖い話大好きなんだけど、恐がりなんですよ…

そんな様々な困難を乗り越えたどり着いたのがここーーー!!!

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今はもう使用されていない飯塚市の内住コミュニティセンター。葉祥栄さんによる設計で、以前ブログで紹介した三角の貝殻のような「海のピラミッド」を作った方と同じです。ヘンテコ建物大好き!!!

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最後の二枚はどっから撮ったの…?謎は謎のままでお願いします

スライム?UFO??まるでハンカチが風でひらひらと舞っているような不思議な形。無機質なコンクリートなのにまるで生き物のようにうねってる。天井には竹が使われてておもしろーい!

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ネット上で写真を見たときはまだ敷地内も小綺麗な感じだったけれど、今はもう草はボーボー、蜘蛛の巣もあちこちに張られていて人々から忘れ去られた存在になっていた。もったいないなぁ。(でもそれがよかったりもする)何かに利用できたらよいのでしょうが、場所的になかなか難しいのかもですね。面白い建築なので、壊されずにこのまま残っててほしいな…。

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念願の建物を写真に納めることができて大満足!!ではあるけれど、またここから歩いて帰らなければならぬのです…。同じ道を戻るのはつまらないので違う道を歩いたんだけど、帰りはもっと怖い道だったよ…(車が)。

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歩く道はちゃんと事前にストリートビューで確認しましょうね…

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真ん中の木?の頭に白い鳥がちょん!って乗ってるよ!

最寄り駅である九郎原駅に着く頃には陽が沈み始めていました。
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炎天下の中、往復2時間?ほど歩いたので、翌日は体ボロボロで頭痛もして使いものにならず。もう二度とこんなに無謀なことはするまいと思うのであった…(またけろっと忘れてやりそうな気もする)。九州内には他にもおもしろい形の建築がいろいろあるので、今後も巡りたいと思っています。壊される前に!会いにいかなきゃね…!!

【使用カメラ】デジタル:FUJIFILM X-T3、iPhone フィルム:CONTAX Aria

奥深き絵馬の世界 vol.5 〜完結編〜

奥深き絵馬の世界、ついに完結です…!!!

といっても今回はおまけのようなもので、やっと吉塚地蔵で絵馬が掲示されていたのでそのご報告。+フィルムを現像したので見てもらえると嬉しいです。

さて、早速ですが、わたくしの絵馬をどうぞご覧くださいませ!!!

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年齢は秘密にさせて…

良  縁  成  就…!!!

お地蔵様神様仏様どうぞくれぐれも宜しくお願いいたします…。

 

さて、ここからはフィルムで撮った写真を、これまでの絵馬を巡る旅を振り返りながらご紹介。はじまりは4月11日。まずは絵馬のある吉塚地蔵にお参りです。

その後は、同じく吉塚にある西林寺へ行ってきました。この日は4月8日のお釈迦様の誕生日を祝うはなまつりのイベントが行われていたのです。吉塚商店街を抜けてお寺さんへと向かいます。

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まるでおもちゃの人形みたいな不思議な写真が撮れました。

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差し込む光がとてもきれい。

西林寺ではオシャンなマルシェや、ライブ、ちんどん屋さんのパフォーマンスなど、今風のはなまつりが行われていました。ずっと気になってたからやっと行けて嬉しい。

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お釈迦様に甘茶をかけているところ。もちろんわたしもやりました。

その一週間後、お地蔵様の縁日である4月24日には、再び吉塚地蔵をお参りし、吉塚地蔵と同じ絵馬を扱っている売店のある崇福寺へ。

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手厚く信仰されていることが、蝋燭の数やお地蔵様のお召し物から伝わります。

そして独特の空気感を放つ縁切り地蔵へ。

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今後も「縁切り」とは無縁でありたいものです。

最後に志賀島編へと続きます。

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絵馬とは関係ないけど、とても印象に残った志賀海神社の鹿の角。

さて、長きに渡ってお届けした「奥深き絵馬の世界」シリーズはひとまずこれで終わりです。奉納した絵馬の願い事が叶ったら、お礼に伺おうと思います。最後まで読んでいただきありがとうございました!

【使用カメラ】フィルム:Olympus OM-1、デジタル:iPhone SE2