彷徨する旅のアーカイブ

旅先や日常で出会った「非日常」の記録

香川徳島ひとり旅2022①【川市と沈黙の猫編】

2022年5月、仕事で高松に行ってきました。夕方に市内での仕事を終え、もちろんその後はひとり旅へと羽ばたきます・・・!!

CONTENTS

高松琴平電気鉄道 元山駅

まずはことでんに乗って元山駅へ。こじんまりとしたパステル木造駅舎が可愛くてときめいた!

特にこのギザギザかわゆす

ポスターが昔のB級映画みたいな雰囲気でおもしろかったです。

いつでもどこでもアマビエ〜

デジャヴ・・・(というかどっちも参考にした大元があるんだよね)。

秋田新幹線開業25周年グッズ

駅に着いて、あたりをつけていた場所へと歩いていくと、学生たちや子供連れの親子が歩いている姿が見えます。着いていくと・・・みつけた!!!

初夏の風物詩  川市

旅のはじまりは春日川沿いに露店が立ち並ぶ初夏の風物詩である川市。地元民しか知らないような小さなお祭りです。わたしも今回リサーチしてて初めて知りました。

りんご飴の女の子

お祭りの起源について詳しい記事がありました。

https://www.shikoku-np.co.jp/feature/nokoshitai/gyoji/4/

以下抜粋。

 「木太町郷土誌」に春日川の川市の縁起がある。『一八五〇年ごろ、春日川で遊ぶ子供たちが牛の骨を拾った。子供は縄で数珠をつくって骨を中心に輪となり、念仏を唱える百万遍遊びをした。その夜、親の夢に牛が現れ、「ありがたい供養のおかげで成仏できる」と礼を言った。驚いた親たちが清光寺の住職に相談し、流れ灌頂(かんじよう)の供養をした。それから毎年、旧暦四月十八日に流れ灌頂を続けた。地域の人が大勢集まるので、市も立つようになった。』

(中略)

流れ灌頂は水の浄化力を借りて、死者の霊を供養するための儀礼。

(中略)

長く続いた流れ灌頂も第二次世界大戦の終戦が近づくころ、若者が戦地に赴いたり、集会が禁止されて市が中断したのに伴い、戦後は開かれなくなった。川市の起源だった流れ灌頂は姿を消したが、市だけが戦後に復活したわけだ。

昔は農耕具や野菜や苗等の販売が中心だったのが、1960年代頃からその色合いは薄くなったとのこと。芝居小屋やノゾキカラクリなどもあったそうです。福岡でいう箱崎宮の放生会(ほうじょうや)みたいな雰囲気だったのかなー?

たくさんの人!人!人!(ほとんど学生たち)

毎年5月18日が木太町、5月20日は元山地区、5月25日は川島地区と続いて川市が立つらしいのですが、わたしが滞在する日がたまたま5月20日というベストタイミング!これはいかねばならぬと川元地区に馳せ参じたわけであります。

どこにも問い合わせ先が書いていなくて、手当たり次第いろんなところに問い合わせるも主催者には行きつかず。開催されるのかはっきりとわからないままぶっつけ本番で向かったので、開催されててほんとよかったです。

いつになっても心ときめくカラフルなボンボン

現在は一般的なお祭りでよく見かける食べ物やクジなどの露店が連なる今時の雰囲気。もうだいぶ大人になってしまったわたしには正直物足りなさがありました。

おいちゃんの笑顔たまらん!

ただ、ひさしぶりに見た型抜きにはテンション爆上がり・・・!!懐かしすぎる型抜きに夢中になる子供たちや、それを見守るおじいさんの微笑みにも胸きゅん!!昭和、平成、令和と生き残っている型抜き。このまま永遠にあってほしいです・・・!!!

令和の風景

あと「ハンバーグくじ」なんてものは初めてみたよ!!

その名の通り、ハンバーグの中にくじが入っているらしい。まだ焼きあがってなかったのと、この後宿で夜ご飯付きにしていたので、食べるのをグッと我慢・・・。ちなみに2ヶ所ハンバーグくじ屋さんはあったのに、1ヶ所は焼きあがっているのにお客が無人という不思議現象でした。人気、不人気があるのかしら・・・それともたまたま?(現地に詳しい人情報求ム)

木太町の川市ではありますが、ハンバーグくじについて書かれている記事がありましたので気になる方はどうぞ〜。▼▼▼

たくさんの学校帰りの学生たちが土手沿いに座って食べ物を食べてる姿にも青春を感じて、あまずっぱい気持ちになりました。

屋台お立ち台

宿のチェックイン時間が迫っていたので明るいうちに川市を後にすることに。もっと暗くなったら雰囲気のある写真が撮れてただろうなぁ。

なんてことのない小規模のお祭りといえばそうなんだけど、地元の人たちにとってはきっと親しみのあるお祭り。ほんの少しの時間ではあったもののその空気感を肌で感じることができてよかったです。市のなりたちの歴史を知っていることで、また違った感慨深さもありました。

坂出市へ

再び元山駅からことでんに乗り、高松築港駅へ。JRに乗り換え、高松駅から坂出駅へと向かいます。

高松駅はなんだかプリティ

高松市のマンホールは平家物語の1シーンだそうです

坂出へと到着!

本日の宿へと向かう途中、魅惑的な商店街を抜けていきます。

暗闇の商店街

実は坂出を訪れるのは10年以上ぶり。その際に商店街をゆっくりぶらりできなかったことが心残りで今回の再訪になりました。やっぱり大好きな雰囲気・・・。

商店街内のお店のメニュー表もたまりません

旅館みき

夜の散策をしたい誘惑を断ち切り、本日の宿旅館みきへと到着!お遍路でよく利用されるお宿のようです。

2階の部屋へと通されます

ガラスの模様もレトロ可愛かった!

お部屋は中にいる時だけ鍵をかけれる昔ながらのもので(ボタンを押して鍵をかける)、お風呂も共同です。現代っ子なのでちょっとドキドキ(内側から木の棒で止めるようなもっと防犯ゆるいとこにも泊まったことあるけども)。

さて、すでに7時半を過ぎていたので、到着してすぐに夜ごはんをいただきます。

おふくろの味

食後は高速でシャワって休む準備を粛々と進めるよ!ドライヤーを共用の洗面所に戻しに行こうとドアをあけると・・・

ただならぬ気配・・・

ねこ!ねこがいるよ・・・!!!

じっ・・・

無言でじっとこちらを見ててびっくり!!!ひとことも発せずただただじーーーっとわたしの部屋の奥を見つめてるの・・・。な、なにを見てるの??テレビの声に反応してるだけだと思いたい・・・。

野良が入り込んだのか、それとも飼い猫なのか。無言の猫の視線に怯えながらもとても可愛らしいお姿でした。一度扉を閉じて別のカメラを手に取ってすぐにまた扉を開けるとその姿はなくなっていて、もしかして夢・・・?と思うほどすっかり気配は消えていました。

猫の視線を裏付けるような怖いこともなんにも起きず朝になります(よかった!)。

部屋からの風景

正しい朝食

7時に朝食をいただき、すぐにチェックアウト。その際に女将さんに確認すると、やっぱり猫を飼っているとのことでした(ほっ)。昨晩現れたことを話したら「吃驚したでしょ、ごめんなさいね」と謝ってくれました(いつもは外に出られないようにしているらしい)。

いえいえ、むしろありかとうこざいます!!寡黙で可愛い猫ちゃんのお陰で忘れられない坂出の夜となりました。

さーて、これからいよいよ本格的に旅がスタート!まずは坂出観光です。矢印に向かって出発進行・・・!!!

【使用カメラ】digital:FUJIFILM X-T3、SIGMA dp3 quattro、iPhone SE2 film:CONTAX Aria

香川徳島ひとり旅2022②へとつづく▶︎▶︎▶︎