彷徨する旅のアーカイブ

旅先や日常で出会った「非日常」の記録

香川徳島ひとり旅2022⑩【讃岐うどん編・最終回】

うどん県を旅する前は、ゆるゆるやわやわのコシのないおうどん一択だったわたくし。香川を初めて訪れた際に食べた讃岐うどんがとっても美味しくて・・・!!!それ以来、やわやわオンリーだった自分の考えを改めました。本場の讃岐うどんは、福岡で食べるそれとは全く違って不思議なほど美味しいのはなぜなのでしょう?

せっかく本場の讃岐うどん食べ放題な環境であるのに、今回は初日の仕事前に同僚たちと1回食しただけ。

しかも中サイズを頼んだらめちゃくちゃ多くて・・・!!どうやら「中」は2玉だったらしい・・・。

このうっかり者のわたしが「中=2玉」の文字を見るわけがない

同僚がちゃんと教えてくれてたらしいのに、まったく聞いてなかったよ・・・。腹はちきれながらどうにかこうにか完食!!味よりも苦しかった思い出しかない・・・。

なんとか食べきった

もう当分うどんはいいや・・・そんな気持ちになるくらいだったけど、やっぱりラストおうどんをキメたいよね・・・!!!

CTONTENS

大川製麺所

そんな気持ちでたどり着いたのは「大川製麺所」。

何やら人がたくさんいるよ・・・!!!ちょうど団体客が入っていて、お店の人たちもてんやわんや!!それでもせっかくなので待つことに〜。

列に並びます

こちらのおうどん屋さんは、製麺所の作業場へと続く向かって右側の奥でまず注文を済ませて、左側の部屋で食べるというシステム。香川のうどん屋さんに不慣れなのでドキドキする〜!!

まず建物右側入口に置かれている紙に注文する品に丸をつけます。

奥の作業場へと持っていき、おばちゃんに手渡し、支払いを済ませます。忙しい時は大変なので、お金はなるべくお釣りなしの状態で用意しておきましょう〜!

奥が作業場

ここから見る光景に心奪われました。

きれいな光

注文を終えたらお隣の部屋に移動して、うどんが運ばれてくるのを待ちます。

飲食ゾーン

おばちゃんが小窓からうどんを出してくれるので、自分の番がきたら受け取る・・・というのが一連の流れ。

待っている間に団体客も食べ終えて次々と去っていき、やっと平穏が訪れます。湯呑みがすべて使用済みになっていたので、おばちゃんにきれいな湯呑みをお願いすると、なんと待っていたお客さんがザルいっぱいの湯呑みを抱えてやってきます。

「こういうシステムなんだとわかってきた」と笑いながら冷たいお茶までそそいでくれて、さらにわたしのおうどんをまるでスタッフのように運んでくれました笑

今回は「たまごうどん」をチョイス。暑い日差しに参ってて冷たいおうどん食べたかったのにあったかかった〜!「かけうどん」が冷たいのね。勉強になります・・・。普段温かいお汁のおうどんを好んで食べるから、他のメニューについてまったく無知なのである。

まぜまぜまぜ

たまごかけごはん用の醤油をかけて食べます。思ったよりも麺は柔らかかったけれど、とってもおいしかったです。うどんを運んでくれたお兄さんは、気になっていた「乃木うどん」を食べていました。ボリューミーでとても美味しそうだった!!

たまごうどんだけじゃお腹空くよー

せっかく香川にきたのに讃岐うどんを2回しか食べれなかったのは心残り。これぞ讃岐うどん!っていうコシのあるおうどんも食べたかったなー。また次回ということで・・・。

大川酒店・大川邸

ラストおうどんをキメて、四国旅はいよいよ最終章。ふたたび散策スタートです。うどん屋さん近くの通りには、明治34(1901)年頃に建てられたという大川酒店がありました。

黒の外観がかっこいい!

その隣にはとっても素敵な洋風建築も!!!

なんと素晴らしい

昭和12(1937)年竣工で、大川酒店の応接間として使われていた建物とのことです。

裏路地散策

なにらやにおうぞ・・・?と、鼻をくんくんさせながら大川酒店近くの裏路地に入ってみると・・・

素敵なストリートを発見・・・!!!

水尾写真館

裏路地を抜けた大通りでは、こんな素敵な写真館もー!!

現役です

明治34(1901)年創業、現在の建物は大正末期のものとのこと。白とブルーでとっても爽やかなカラーリング。

観光協会のサイトの解説によると、かつてはガラス張りの天井から入る太陽光を利用して写真を撮影してたそうです。旧陸軍第11師団やまちの人々が訪れる写真館だったとも。

そして一番気になる記述。建物内には「カメラの絞りをデザインした天井レリーフや階段の手すりに装飾」が施されているとのこと!!一体どんな感じなの・・・!??もしまた善光寺に行く機会があったら証明写真でも撮って、ぜひ内部の見学もしてみたいものです。

通りにはこんな水色の素敵な建物もありました!ほんの少しの散策でこうなのだから、まだまだ収穫はありそうです。でも、もうわたしに残された時間は少ないのだ・・・。

旧陸軍第11師団 旧善通寺偕行社

そして最後に訪れたのが明治36(1903)年竣工の偕行社

ここにも五芒星

無料で見学することができます

正直、わたしは乃木館の方が断然好きでした。駆け足で見学した後は、散策でカラカラの喉を潤したくて、併設されている偕行社かふぇへ。

あつあつのお芋とバニラアイスがカラフルな「おいり」で彩られている「ハイカラさん」というスイーツを注文。

「おいり」の存在を初めて知りました

映えを目的に選んでしまった・・・。味は・・・うーん、お芋とバニラって感じだっった・・・(そんまま)。個人的感想です。

外観を眺めながら食べれるのはいいね!

善通寺観光はこれにて終了〜。善通寺駅へと向かいます。

善通寺駅も歴史ある建物で、改修が数回行われてはいるものの、表玄関やホームには大正時代の木組みがそのまま残っているそうです。

外観しか撮ってなかった

四国に別れを告げて、電車に乗って福岡へ。

車窓からの海の景色がとっても好き

夕方頃に福岡の自宅へと帰り着き、疲労で白目になりながら旅の片付け&洗濯(洗濯するまでが旅だと思っている)。くたくたの体でお布団へとダイブ!!心は満ち足りてるけど、翌日の仕事はもちろん地獄・・・。丈夫な肉体がほしいです・・・。

最後に

初夏のローカル風物詩な高松の「川市」から始まった2泊3日の出張便乗ひとり旅。観光自体は1日と半日ほどでした。香川と徳島観光となかなか欲張りでハードなスケジュールではありましたが、思ったよりもバリエーションが豊かでたのしい旅となりました。

香川は今回で3回目。1度目は坂出の四谷シモン人形館やお隣の丸亀市の赤線跡をめぐり。2度目は着物でこんぴら参り+こんぴら歌舞伎(よくあの階段を着物で登ったよ・・・)。香川たのしい美味しい大好き!!今回初めて訪れた徳島も楽しかった。今度はもっと長期滞在してディープに徳島を楽しみたいし、愛媛も高知にも行きたーい!!!四国、たのしいね。また遊びに行こうと思います。

〈おわり〉

【使用カメラ】digital:FUJIFILM X-T3、SIGMA dp3 quattro、iPhone SE2 film:CONTAX Aria