彷徨する旅のアーカイブ

旅先や日常で出会った「非日常」の記録

2021年冬・日奈久温泉ひとり旅 vol.2【日奈久百景編】

日奈久温泉2日目は、お天気もよくて絶好のお散歩日和。3度目ということもあり、お気に入りの場所を再訪しつつ、今まで行ったことのないスポットへも行ってみようと、観光案内所でもらった観光マップを片手に散策スタートです。

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日奈久温泉の中心地。奥に見える建物は柳屋旅館

CONTENTS

赤煉瓦倉庫跡(日奈久赤レンガ倉庫 レンガのひろば)

日奈久港からの海を眺めつつ、まずは観光案内所からすぐの赤煉瓦倉庫跡へ。

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日奈久港

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レンガひろばには山頭火くまもんが!

大正10年に建てられた赤煉瓦倉庫は、日奈久港から荷揚げされた荷物の保管や、日奈久温泉の各旅館に冷蔵庫が普及していない頃には氷倉庫として幅広い用途で使用され、近年ではイベント会場として利用されていたそうです。

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当時の建物の外観と内部(解説板より)

2016年の熊本地震により破損、翌年には残念ながら解体。現在その跡地には、周辺住民や熊本高等専門学校の学生らの協力により、赤煉瓦倉庫で使用されていた実際の煉瓦を使った広場が作られています。

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煉瓦倉庫と同じオランダ積みで積み上げたベンチ

一番最初に日奈久を訪れたのが2005年だから、その時にはまだあったんだね。見てみたかった。「いつまでも あると思うな 建築物」(に限らずすべてにおいて)だなぁ・・・。

木賃宿 織屋

レンガのひろばのすぐ隣には、流浪の俳人、山頭火も3日間ほど滞在したという木賃宿 織屋があります。

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なにやらとても古そうな旅館組合の木札

元々は旅籠屋で、ここからそう遠くないところにあり、大正時代に今の場所に移築。その際、炊事に必要な薪の代金ほどで泊まれるといういわゆる「木賃宿」になったとのことです。木賃宿は相部屋が原則で、二階に寝泊まりし、泊まり客が多い時は隣の煉瓦倉庫も利用されていたそうです(解説板より)。

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山頭火が宿泊したのは昭和5年

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山頭火グッズ(ご当地タオルほしくなるよね。ていう前回別の場所で買ってた)

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日奈久を代表する福岡の有名人、ゴリけんの俳句も飾られていた

1階の奥に炊事場は炊事場があります。いい感じの竹細工も(日奈久は竹細工が有名)。

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味のある古いマッチ箱。今はもうなお店なんだろうなぁ。

いろんな人たちが昇り降りしたであろう味のある階段を登って、寝泊まりしたという2階へ。

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ここで知らない人たちで寝泊まりしてたのかー。プライバシーの確保されない空間はわたしには無理だな!

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なぜか熊本の地にアイヌ

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古そうなお守りもありました。宮崎の天岩戸神社のものなのかな?

足手荒神(あしてこうじん)

お次は日奈久温泉街のはしっこにある足手荒神へと向かいます。何度往復したかわからない日奈久の路地。

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大好きなだるまの看板(右の建物)がある通り

こちらも毎度おなじみ狂気を感じる張り紙であふれた酒屋さん(褒めてる)。

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くまモンと同じくらい日奈久ではよく見かけるゴリけん(名前も似てる)。2年振りに見たらパラシュート部隊が増えてた(ご当地ネタ)

そうこうしているうちに足手荒神へと到着。

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こじんまりとした無人のお堂

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真ん中に足手荒神、左右には薬師如来と恵比寿さまがお祀りされています

以前も訪れたことがあるのに今回初めて気付いたことが!

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あああああああ

ああああああ足と手があるーーーーー!!!!!

足と手の形をした板には、参拝にきた人たちの願い事が書かれています(名前や住んでいる地名が書かれていたので写真撮る時に裏返しました)。

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たくさんの奉納された手足が束ねられています

足手荒神についてwikiってみました。

足手荒神は、手足のである。民間信仰を起源とし、手足の病気や怪我に悩む者がその快癒を祈願するもので 信仰の特徴として手型や足型を奉納することが見られる 。中にはギプス松葉杖などを奉納するものもある 。他人が奉納した手型、足型で患部をなでる例もある。信仰される地域は、秋田県福岡県熊本県大分県などで、四国に及んでいるとの報告もある。(抜粋)

なんと、一部の地域でしか信仰されていないのかー!九州を中心にしてるのに、だいぶ北に飛んで秋田にもあるのが不思議だね。ルーツは同じなのだろうか・・・。足手荒神をあちこち巡りたくなってくるーーー。

というわけで、私も奉納してみたよ!!!

ほんとは足型がよかったんだけど、書いていないものがなかったので手型を選びました(1枚300円)。他の方々の祈願内容を見ると、やはり病気関係のものばかり。私の場合、今のところありがたいことに健康体で何の問題もないので、こじつけ的な内容ではあるけれど以下のようなお願いを書いてみました。

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改めて読むと文章変だな・・・手が健康って・・・

次行った時は足型を奉納するぞ(何度でも行きたい日奈久温泉)。健脚祈願したい!いつまでも元気に旅できますようにーーーーー!!!ってね。

ばんぺいゆ神社

日奈久温泉を気ままにぶらぶらして目に付いた真っ黄色い鳥居の神社。

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青い空に眩しいほどのイエロー!

登録有形文化財の有名な旅館である金波楼の敷地内(裏側)にありました。以前行った時になかったはず・・・。おそらく2020年頃に新設されたものと思われます。祠の中にはばんぺいゆの枝が奉納されており、豊穣(特に柑橘類)、世界一祈願、金運向上、夫婦円満、縁(円)結びといったご利益があるそうです。

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祠の屋根の両端にはおだんごみたいなばんぺいゆ

「神社」と書いているからには、ちゃんと正式な儀式とかを経て作られているのかしら?その辺りもっと詳しく知りたい・・・

太閤越え(たいこうごえ)

温泉神社へと向かう途中には「太閤越え」という豊臣秀吉が島津征伐に向け通った道があります。

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密かに電車好きには絶好の撮影スポットかと

線路沿いにあるこちらがその道。

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秀吉が通った道〜!!!

元々は地元の人たちが温泉に入浴するために通っていた道だったそうです。前回は解説板を読むだけでしたが、今回はちょっと奥まで足を踏み入れてみることにしました。

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なんの檻・・・。もしや人が入っていたのでは・・・?(と、妄想する遊び)

薄暗くて・・・個人のお墓もあって・・・なんかこわかった・・・・・。今は放置されてるみたいだけど、昔は畑があって、柑橘の栽培とか、生き物を飼ったりもしてたのかなーと思いました。

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なぜか地面には陶器製の「碍子(がいし)」(電柱と電線を絶縁する部品)がたくさん落ちているのも不思議だった(最初わからなくて、SNSで博識な方に教えていただいた)。ひょんなとこから知らなかった知識を得られてちょっと楽しかったです。

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有名な有田焼の香蘭社のロゴ入り。香蘭社は日本初の碍子メーカーなんだって

相撲座敷と温泉神社

ちょっとした冒険をした後は、これまた温泉神社へと向かう途中にある江戸時代の相撲座敷へ。

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お気づきだろうか・・・(右奥にくまモンがいる)

以前に比べ整備されているようで、古代の遺跡のような雰囲気が若干薄まっていてた・・・。苔むして蜘蛛の巣がはっている雰囲気が好みだったのでちょっと残念(どんな感じだったかは以前のブログをご覧ください)。ちゃんと活用されることは良いことなんだけどねー。

ライティングで影絵が浮かび上がるような仕掛け?もありました。

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スポーツの影絵っぽい?

ちょうどオリンピックの時期だったから、このような催しをしていたのかな?わたしの滞在時にはライトアップされなかったので、どんな感じになるのか見てみたかったです。

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温泉神社から見下ろしたところ

野外劇場として使用したらとても素敵なのでは?と思うんだけどどうなんでしょう?演劇とか、演奏会とか。楽しそうだけどなぁ。有名どころじゃないと、集客とか騒音とかあっていろいろ難しそうだけどね(言うだけならタダ)。

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木鼻ちゃん

毎度お馴染みの温泉神社へも無事お参りをすませ、ほっと一安心!

日奈久百景

ここからは日奈久温泉ぶらぶらダイジェスト!実際に訪れた時に、どこの場所か見つけてみてね〜。

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くねくねくねくね

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縦写真が多いのはわたしの好みだからであります

まだまだ続くよ日奈久旅。

【使用カメラ】film:OLYMPUS OM-1digital : FUJIFILM X-T3、SIGMA quattro dp3

2021年冬・日奈久温泉ひとり旅 vol.3へつづく▶︎▶︎▶︎