彷徨する旅のアーカイブ

旅先や日常で出会った「非日常」の記録

秋田青森ひとり旅2022【青森・金木町の鬼コ・後編】⑨

鬼コ師匠(勝手に呼ぶ)に別れを告げて、次なる鬼コハントに向かいます。

CONTENTS

熊野宮

目的地は立野神社から歩いて15分ほどの熊野宮。近くにいい感じのお煎餅屋さんがありました。

よき建物(film)

お煎餅屋さんを通り過ぎるとすぐに神社が見えてきます。

(film)

乙女も羨む色白&もち肌・・・!!!

なんとこちらは鬼ではなくてお相撲さん!

ポジティブ全開!といったような正義感あふれるお顔。そのつぶらでまっすぐな瞳が眩しいよ・・・!!

鬼コの分類

雑誌『隔月間あおもり草子 鳥居の鬼っこ』では、郷土史研究科の加藤慶司さんによって以下のように鬼コの分類がされていました。

1. 強力型鬼コ:最初にあげた、撫牛子八幡宮の有難く力強い鬼コ

2.一般型鬼コ:鬼コによる、御利益を願う気持ちからあげた鬼コ

3.神像型鬼コ:他村より優れた鬼コをと考えてあげた鬼コ

4.相撲型鬼コ:他村より優れた鬼コをと考えて、神社にゆかりのある相撲型となった

どうやらこちらの鬼コは「相撲型」に分類されるらしい。「鬼コ」と呼ばれていても、みんながみんな鬼の姿をしているわけではないのね〜。

修復前と修復後

そして、こちらの鬼コも真っ赤な肌だったのを美白(修復)して今のようなお姿になったようです。こんなに印象が変わるんだね〜。赤い方はまるでお猿さんみたい・・・(失礼)

同じ鬼コとは思えません(左は雑誌より)

境内に入ってみます。

こちらの彫刻もいい感じでした

狛犬ちゃんに豆絞りのほっかむり!かわゆす!!

可愛さ2割増しになることを発見!

実は先ほど訪れた立野神社の狛犬や、同じ敷地内のお稲荷さんも豆絞りのほっかむりをしていました。もしかして青森(もしくはこの地域)ではほっかむり文化があるの!?

立野神社の狛犬と後ろにはお稲荷さん(動画からスクショしたから画質悪し)

最後に鬼コのぷりけつもお見せしときましょうね。

PURI  KETSU

丹生川上神社

お次は熊野宮から10分ほど歩いたところにある丹生川上神社へ。

ほっかむりパラダイスや!

なんとこちらでは狛犬やお馬だけでなく、石灯籠までもが豆絞りでお洒落してました笑。

今気づいたけど、そのほっかむり姿に無意識に感化されたのか、そういえばわたしも翌日から日中は(日差しが暑すぎて)手拭いでほっかむりしてた・・・。

こちらの鬼コも相撲型のようです。

黒髪?がちょっとこわいかも・・・

真っ赤なお姿だけど、こちらの鬼コさんも当初は違う色だったのでしょうか?それとも・・・?

ちょっと怖かったので可愛くピンクのお花を散らしてラブリーにしてみた

こちらでもぷりっ

稲荷神社

この日最後の鬼コに会いに、嘉瀬駅近くの稲荷神社へと向かいます。

最初通った道をUターン(film)

だいぶ傾いた廃墟(film)

烏よけのCDがゆらゆら

・・・が、

道がわからなくてぜんぜんたどり着けなーーーい!!!

Googleマップを睨みながら行ったり来たり。ラチがあかないので、秋田で学んだ「困った時はすぐ人に聞け!」精神のもと、物音がする民家に入り込んでおじさんを捕まえます(ほんとに人見知りなんだよ・・・? )。

番犬にはだいぶ吠えられたけど、無事道を教えてもらうことができました。

あやしいかもしれないけど、あやしくないよ?

地元の人でないとぜったい入らないような道を進み・・・

ここに入ろうとはなかなか思わないよね

線路を抜けて・・・

「ふみきりちゅうい」

線路はつづくよどこまでも

どんどん奥へ進んでいくと・・・

木々に囲まれた空間へ・・・

薄暗い森

ついさっきまで普通の民家が並ぶ道路を歩いていたのが嘘のよう。民家の裏にこんなひっそりとした森が広がってるだなんて・・・。

畑仕事をしているおばちゃんがいることに少しほっとしつつ、稲荷神社へと到着。

さっそく鬼コがお出迎え

(film)

赤×水色の組み合わせが個性的!

こちらの鬼コは鬼でもお相撲さんでもないお姿。先ほどの分類だと「神像型鬼コ」のようです。べらんめぇ感の強い鬼コだけど、水色のネイルがイマドキでとってもお洒落ね!

奥に進んでいくと、立派な大木がありました。

光が綺麗

(film)

最後に鬼コのぷりけつを拝み、本日の鬼コハントは終了!

ふんどしも水色

金子町の鬼コまとめ

金子町では4ヶ所の鬼コにお会いしただけだけど、他の地区の鬼コよりも、肉感的で人に近い姿をしてるように感じました。きっと地域によって特徴があるんだろうなぁー。それぞれの特徴がわかるようになるくらい、たくさんの鬼に会いにいきたいな!!

KANAGI 4(かなぎふぉー)
アクが強いアイドルグループ

嘉瀬駅

無事本日の鬼コハントを終えたので、嘉瀬駅へと戻って電車を待つことにします。駅がこれまた渋くていい味だしていたんだよー。

(film)

時間があったので、駅の構内にある香取慎吾がペイントしたという電車を撮ったり。

ご、ごめん・・・あまり興味ないんだ

古い建物の方に胸きゅん!

木の電柱にも胸きゅん!!(film)

実は嘉瀬駅から1駅のところに太宰治の生家である斜陽館(古い建築好きにはたまらなそうな建物)があったのですが、もちろん見学しにいく時間はございません!大人しく弘前へと戻るのでありました・・・。

再びメロスで走るよ

嗚呼、余裕のある旅、したい・・・(毎度お馴染みの台詞)。

【使用カメラ】digital:FUJIFILM X-T3、SIGMA dp3 quattro、iPhone SE2 film:KONICA AUTOREX

秋田青森ひとり旅2022⑩につづく▶︎▶︎▶︎