鬼コ師匠(勝手に呼ぶ)に別れを告げて、次なる鬼コハントに向かいます。
CONTENTS
熊野宮
目的地は立野神社から歩いて15分ほどの熊野宮。近くにいい感じのお煎餅屋さんがありました。
お煎餅屋さんを通り過ぎるとすぐに神社が見えてきます。
なんとこちらは鬼ではなくてお相撲さん!
ポジティブ全開!といったような正義感あふれるお顔。そのつぶらでまっすぐな瞳が眩しいよ・・・!!
鬼コの分類
雑誌『隔月間あおもり草子 鳥居の鬼っこ』では、郷土史研究科の加藤慶司さんによって以下のように鬼コの分類がされていました。
1. 強力型鬼コ:最初にあげた、撫牛子八幡宮の有難く力強い鬼コ
2.一般型鬼コ:鬼コによる、御利益を願う気持ちからあげた鬼コ
3.神像型鬼コ:他村より優れた鬼コをと考えてあげた鬼コ
4.相撲型鬼コ:他村より優れた鬼コをと考えて、神社にゆかりのある相撲型となった
どうやらこちらの鬼コは「相撲型」に分類されるらしい。「鬼コ」と呼ばれていても、みんながみんな鬼の姿をしているわけではないのね〜。
修復前と修復後
そして、こちらの鬼コも真っ赤な肌だったのを美白(修復)して今のようなお姿になったようです。こんなに印象が変わるんだね〜。赤い方はまるでお猿さんみたい・・・(失礼)
境内に入ってみます。
狛犬ちゃんに豆絞りのほっかむり!かわゆす!!
実は先ほど訪れた立野神社の狛犬や、同じ敷地内のお稲荷さんも豆絞りのほっかむりをしていました。もしかして青森(もしくはこの地域)ではほっかむり文化があるの!?
最後に鬼コのぷりけつもお見せしときましょうね。
丹生川上神社
お次は熊野宮から10分ほど歩いたところにある丹生川上神社へ。
なんとこちらでは狛犬やお馬だけでなく、石灯籠までもが豆絞りでお洒落してました笑。
今気づいたけど、そのほっかむり姿に無意識に感化されたのか、そういえばわたしも翌日から日中は(日差しが暑すぎて)手拭いでほっかむりしてた・・・。
こちらの鬼コも相撲型のようです。
真っ赤なお姿だけど、こちらの鬼コさんも当初は違う色だったのでしょうか?それとも・・・?
稲荷神社
この日最後の鬼コに会いに、嘉瀬駅近くの稲荷神社へと向かいます。
・・・が、
道がわからなくてぜんぜんたどり着けなーーーい!!!
Googleマップを睨みながら行ったり来たり。ラチがあかないので、秋田で学んだ「困った時はすぐ人に聞け!」精神のもと、物音がする民家に入り込んでおじさんを捕まえます(ほんとに人見知りなんだよ・・・? )。
番犬にはだいぶ吠えられたけど、無事道を教えてもらうことができました。
地元の人でないとぜったい入らないような道を進み・・・
線路を抜けて・・・
どんどん奥へ進んでいくと・・・
木々に囲まれた空間へ・・・
ついさっきまで普通の民家が並ぶ道路を歩いていたのが嘘のよう。民家の裏にこんなひっそりとした森が広がってるだなんて・・・。
畑仕事をしているおばちゃんがいることに少しほっとしつつ、稲荷神社へと到着。
こちらの鬼コは鬼でもお相撲さんでもないお姿。先ほどの分類だと「神像型鬼コ」のようです。べらんめぇ感の強い鬼コだけど、水色のネイルがイマドキでとってもお洒落ね!
奥に進んでいくと、立派な大木がありました。
最後に鬼コのぷりけつを拝み、本日の鬼コハントは終了!
金子町の鬼コまとめ
金子町では4ヶ所の鬼コにお会いしただけだけど、他の地区の鬼コよりも、肉感的で人に近い姿をしてるように感じました。きっと地域によって特徴があるんだろうなぁー。それぞれの特徴がわかるようになるくらい、たくさんの鬼に会いにいきたいな!!
嘉瀬駅
無事本日の鬼コハントを終えたので、嘉瀬駅へと戻って電車を待つことにします。駅がこれまた渋くていい味だしていたんだよー。
時間があったので、駅の構内にある香取慎吾がペイントしたという電車を撮ったり。
実は嘉瀬駅から1駅のところに太宰治の生家である斜陽館(古い建築好きにはたまらなそうな建物)があったのですが、もちろん見学しにいく時間はございません!大人しく弘前へと戻るのでありました・・・。
嗚呼、余裕のある旅、したい・・・(毎度お馴染みの台詞)。
【使用カメラ】digital:FUJIFILM X-T3、SIGMA dp3 quattro、iPhone SE2 film:KONICA AUTOREX
秋田青森ひとり旅2022⑩につづく▶︎▶︎▶︎