彷徨する旅のアーカイブ

旅先や日常で出会った「非日常」の記録

宇宙人仁王に会いゆく vol.2【妙覚寺編】

ある日、佐賀県の吉野ヶ里にある金乗院の宇宙人仁王にそっくりな仁王像が他にも存在することを知りました。自分の目で確かめたい!!その気持ちを抑えきれず、電車やバスを乗り継ぎ佐賀県多久市にある妙覚寺へと行ってまいりました。

CONTENTS

多久駅界隈

季節は梅雨の不安定な空。佐賀駅から乗り継いで多久駅へ向かいます。

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佐賀駅のえべっさんもマスク

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多久駅

小雨が降っており、どんどん雨足が強くなってきました。そんな中、さっそくとてつもなくわたし好みの建物を発見!!

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階段の先にあるお寺さんもいい雰囲気だったのですが、雨が酷くなりつつあったので訪問を断念。まずは雨宿りがてら早めのお昼ご飯を食べに喫茶店へと向かうことにしました。

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喫茶店に向かう途中に見つけた魅惑的な階段

サンモリナガ

10時半頃にサンモリナガに到着。

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ハンバーグやカレーが有名なお店のようですが、わたしはどうしてもビーフシチューが食べたかったのだ!!お肉も野菜もとろとろで美味しかったです。

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なぜかトイレの壁に若かりし頃の内田裕也&樹木希林夫妻の写真が貼られていました。

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「私も自分のことだけで精いっぱいで、よそのことは構ってられないの。で、あちらはあちらで回遊魚みたいな人で、ロックンロールしてるわけだから。それはそれでお互いの利益がうまくいってるんですよ。」(昭和48年10月10日)だそうです。

どうやらお店の方はちょっとした名言や格言のようなものが好きなようで、他にもいくつかそのようなものが飾られていました。お店のおじいさんもにこやかでとても雰囲気が良かったです。

商店街

バスの時間が迫っていたので急いでご飯を食べて外に出ると、いつの間にか雨は上がっていました。散策をしながら多久駅前のバス停へと向かいます。

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いい雰囲気の小さな商店街

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アーチや軒の葉っぱみたいな装飾が素敵

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地元の和菓子屋さん!あんこが食べれたら(小さい頃から苦手)絶対行くのに…くやしい…

気になる路地を見つけたので入ってみると年季の入ったレンガの塀が…!!f:id:salomery:20210808132304j:plain

中を覗いてみると…

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なんと魅惑の桃源郷〜!!!!!

裏側に周ってみようと思ったけれど、バスの時間が迫っていたので泣く泣く断念。後々調べてみると、おそらく多久市に行くときは泊ってみたいと目星を付けていた旅館の裏門だったもよう。(ネットで見た写真だと、表はもっと新しい建物だったので、最初ピンとこなかった)なかなか多久市に行く機会なんてないんだけど泊ってみたいなぁ。(今回がその数少ないチャンスだったよね…)

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素敵なたんぽぽ美容室

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再び多久駅へと舞い戻り、小さなコミュニティバスに乗り込みます。

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車窓からの風景

妙覚寺

多久駅から40分ほどかけて、今回の目的地である妙覚寺近くの桐野バス停で下車します。

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どこまで乗っても一律200円という安さ!

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こんなのどかなところでした

すぐ目の前にお会いしたかった宇宙人仁王像の一族がお守りする仁王門が〜!!!

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仁王門の隣にはびっしりと多肉植物が。花の咲く時期はきっと美しいだろうなぁー。

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門にお寺さんの由緒が書かれていました

やっとお会いできた仁王さま〜!!!!!

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吉野ヶ里の仁王さまに比べ、こちらの仁王さまはさらにぼろぼろで…。阿吽の阿の仁王さまは砕けた目のかけらの中から藁が飛び出し、吽はそれすらもなく真っ暗ながらんどう。足は朽ちて体を支えられない状態でした。

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阿吽

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なんとも痛々しい…

宇宙人仁王さまとの交信をすませ、階段を進んで行きます。

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コップがなければこれに水くんで飲みたいと思わせる葉っぱ

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まずは階段の先にある観音堂へお参り。中には鏡と仏像が二体あるそうなのですが、扉は閉まっておりみることはできませんでした。

観音堂の横にはとても精巧に作られた石の仏像さまたちの並ぶ一角が。お顔が削られていたりと、廃仏毀釈の爪痕を所々に感じつつも、とても好きな仏像さまたちでした。

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指と持物の精巧さ!

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苔むした緑が午前中の雨を浴びて生き生きと輝いてとても美しい

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青々ときらめく紅葉も美しかったです

さらに進んで行くと建物があったのですが閉まっていたので通り過ぎ(どうやら本堂だったもよう。もちろん御本尊の姿を拝むことはできず)、人の気配もなく車庫には車もなかった。人が常駐していないお寺なのか、それともたまたまこの日はいなかったのか…。御朱印をいただいたり仁王像についても聞きたいと思っていたのに残念…。

田舎すぎて次のバスが来るのは数時間後…。お寺周りの集落をぐるっと周ってもたっぷりと時間があまる…。Googleマップで検索したところJR最寄駅の東多久駅まで徒歩40分程度となっていたので、楽勝よ!というわけで、歩くことにしました。

東多久界隈

お寺さんから歩いて東多久駅へ向かう途中、とても味のある酒造がありました。あんこと同じく、お酒が飲めたら…(日本酒や焼酎がまったく呑めない)と、再び悔やむのでした。

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佐賀には大黒様や恵比寿さまの石像があちこちにあります

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狂気を感じるアニマルズ

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さらに狂気を感じる飛び出し注意子ちゃん…!(film)

運命の神馬

東多久駅近くにある八幡神社へお参りに。

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すると…!なんと…!!!

前回の宇宙人仁王旅でも出会った立派なブツをお持ちの神馬さまが…!!!!!

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どーーーーん!

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どどーーーーーん!!!!!
(こっちの神馬さま、瞳孔開いてない?)

ついでに数年前に長崎の生月島で出会った神馬さまもどうぞお納めください。

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どうやらわたしのライフワークが増えそうです。

八幡神社には、神馬だけでなく、馬頭観音さまもいらっしゃったよ。

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動物系好きなんです

酒造レストラン 大平庵

まだ4時過ぎ頃でしたが、実は最初から心に決めてました。

おら、蕎麦食べるど!!!

事前に調べていた蕎麦屋さんへと向かいます。

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道中にあった味のあるバス停や、蛭子の石像

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古木と朽ちたベンチ(film)

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元々は酒造だったそうで、資料館が併設されていました。今は休館してるけど、ちょっとだけなら良いとのことだったので、お蕎麦をいただく前に見学させてもらいました。

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明治元年創業の木下酒造は、「大平」という銘柄の酒造りを営んできましたが、昭和40年代にピリオドを打ちました。使用していた酒造り道具を展示し、酒蔵史料館として公開していたところ、昭和63年に文部省から「肥前佐賀の酒造道具」として国の有形文化財に指定。当時の貴重な道具をぜひご覧ください。(パンフレットより)

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天狗かわいい(film)

見学した後は、カフェ休憩ならぬ蕎麦休憩です。

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ごちそうさまでした!

空いてもいないお腹を満たし、帰りの電車に乗り込むのでありました。

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さよなら、多久市(film)

金乗院と妙覚寺の仁王像比較

さて、多久市の仁王像と、吉野ヶ里の仁王像は果たして同一人物(もしくは何か繋がりのある別の人)の手によるものなのでしょうか?

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金乗院(吉野ヶ里町)の仁王像
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妙覚寺(多久市)の仁王像

製作年代は、前者はお寺さんに聞いて江戸時代初期ということがわかっています。後者は妙覚寺の公式サイト(なのかな?)に寛文年間(1661年〜1673年)に仁王門が完成したと記載がありました。単純に江戸時代(1603年〜1867年)の264年間を三分割して江戸時代初期を1603年〜1691年と仮定すると、幅は広いけど時代的には重なっているようです。

自分が仏像を彫ってるわけでもないので見た目で判別するのは難しい…。作る人の癖とか特徴があると思うから詳しく調査したら分かりそうだよねぇ。んでも研究者でもないのでもちろんできるわけもない。印象としては親戚ぐらい近い気がするけどなぁ。二つのお寺は地域的にも近いし。確かめるすべはありませんが、同じ仏師が作ったと思った方が夢ふくらむので、わたしはそのように信じたいと思います。他にも似たお姿をした宇宙人仁王の血族に出会えると楽しいんだけどなぁ。今後Vol.3を書ける日が来るのか、来ないのか…。情報求む!!!

では、最後に今回撮ったfilmダイジェストでお別れです。またね!

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多久駅近くの旅館の裏門と思われる

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綺麗に咲いた向日葵より、枯れた向日葵に惹かれる

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美しき多肉植物

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宇宙人仁王ズ

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妙覚寺のある集落に咲く紫陽花と最近知ったカラスウリの不思議な白い花

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てくてく歩いて東多久駅周辺へ
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不思議な光の輪っか!

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はーい!

最後まで見ていただきありがとうございました!

【使用カメラ】フィルム:OLYMPUS PEN FT、CONTAX T2、デジタル:FUJIFILM X-T3、iphone SE2

波のようにうねるコンクリート建築

2020年のお盆休み。プチ遠出してきました。まず向かった先は「篠栗四国八十八ヶ所」で有名な福岡県篠栗町。篠栗は、9世紀に唐から帰ってきた空海(弘法大師)が修法した土地で、全国から多くの参拝者が集まる霊場です。

JRで篠栗駅へと到着。

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そんな土地柄なのになぜか洋風の駅舎。

 改札を出るとでらべっぴんなお遍路親子が出迎えてくれました。

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こんなお遍路おらんじゃろ

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自転車置き場のイラストがレトロかわいい

写真を撮りながらてくてくと歩きます。

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駅から目的地まで坂もあるし、結構歩いたよ・・・

最初の目的地はバーガートウカ。まずは美味しいものでお腹を満たしたかったのだ〜!!!

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なんておしゃんなハンバーガー!

ヘルシーなハンバーガーって感じ。とても美味しかった!こんなオシャレに運ばれてくるとは思わずびっくり。クミン入りのサラダもめちゃ美味しくてどんぶりいっぱい食べたかったよ。スイーツも色々あったのでまた行きたいなぁ。

さて、お腹が満たされたあとは、飯塚市の王塚装飾古墳館へ。装飾古墳がなんだか気になる今日この頃(熊本のチブサン古墳にも行ってみたい)。

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展示の入口は鏡の世界〜

基本展示室内は撮影禁止で、一部撮影可になっていました。

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こちらの石室は古墳館内にあるレプリカ(撮影可)

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昔行われた展示の図録(昔の団扇大好き)と、北欧チックでかわいいお馬のエコバッグを買いました。

外に出て、すぐ近くにある王塚古墳へと向かいます。

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緑がこんもり

石室は年に2回(4月と10月)公開されているのですが、2020年秋の公開は中止。調べてみたところ、今年もどうやら中止のようでした。やっぱり実物を見てこそだと思うので、いつか公開日に見に行きたいなぁ。

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帰り道に田んぼで見かけた白い花が綺麗で可愛かったです

今回のメインは、とある建築を見に行くことでした。しかし、車がないと厳しい場所…でも見たい…写真撮りたい……ということで、我慢しきれず歩いて行ってみることに!!宝くじで作ったという巨大な涅槃像で有名な南蔵院のある城戸南蔵院前駅からスタートです。

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これは十数年も前にトイカメラのLOMOで撮った南蔵院の涅槃像

グーグルマップで調べると、目的地まで徒歩で1時間ほど。この頃は散歩で1〜2時間歩くこともあったので、きっと大丈夫だろうと楽観的に考えていました。

が、、、しかし、、、、、

遠い!暑い!!車こわい!!!

やっぱり人が通るような道じゃなかったよ…。炎天下の坂道をひたすら歩き、持っていたペットボトルの水もあっという間になくなり、これはもはや熱中症で死ぬのでは…!??と、力尽きそうになったその時、目の前に現れた奇跡の自動販売機ーーーーー!!!

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ポカリスエットに救われた!!!

水分を得て、生き返りました。道中は車の他にも色々と怖かった…(運転してた人もきっと怖かったよね…すみません…)。廃墟があったり、どう見ても人が住んでいなさそうな山奥の建物の横を通るとラジオのような音が聞こえたり、人気のまったくない場所で猿田彦の石塔を見るのも怖かった…。

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怖い話大好きなんだけど、恐がりなんですよ…

そんな様々な困難を乗り越えたどり着いたのがここーーー!!!

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今はもう使用されていない飯塚市の内住コミュニティセンター。葉祥栄さんによる設計で、以前ブログで紹介した三角の貝殻のような「海のピラミッド」を作った方と同じです。ヘンテコ建物大好き!!!

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最後の二枚はどっから撮ったの…?謎は謎のままでお願いします

スライム?UFO??まるでハンカチが風でひらひらと舞っているような不思議な形。無機質なコンクリートなのにまるで生き物のようにうねってる。天井には竹が使われてておもしろーい!

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ネット上で写真を見たときはまだ敷地内も小綺麗な感じだったけれど、今はもう草はボーボー、蜘蛛の巣もあちこちに張られていて人々から忘れ去られた存在になっていた。もったいないなぁ。(でもそれがよかったりもする)何かに利用できたらよいのでしょうが、場所的になかなか難しいのかもですね。面白い建築なので、壊されずにこのまま残っててほしいな…。

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念願の建物を写真に納めることができて大満足!!ではあるけれど、またここから歩いて帰らなければならぬのです…。同じ道を戻るのはつまらないので違う道を歩いたんだけど、帰りはもっと怖い道だったよ…(車が)。

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歩く道はちゃんと事前にストリートビューで確認しましょうね…

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真ん中の木?の頭に白い鳥がちょん!って乗ってるよ!

最寄り駅である九郎原駅に着く頃には陽が沈み始めていました。
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炎天下の中、往復2時間?ほど歩いたので、翌日は体ボロボロで頭痛もして使いものにならず。もう二度とこんなに無謀なことはするまいと思うのであった…(またけろっと忘れてやりそうな気もする)。九州内には他にもおもしろい形の建築がいろいろあるので、今後も巡りたいと思っています。壊される前に!会いにいかなきゃね…!!

【使用カメラ】デジタル:FUJIFILM X-T3、iPhone フィルム:CONTAX Aria

来訪神トシドンさまと過ごす、大晦日の夜

毎年、年末年始は実家に帰るのが恒例だったのですが、2017年の年末はトシドンに会いに行くことを決意しました。

CONTENTS

トシドンとは

鹿児島の甑島で大晦日の夜に行われる伝統行事で、2009年にはユネスコの無形文化遺産に指定され、さらに2018年には秋田県のナマハゲ等を含めた「来訪神:仮面・仮装の神々」として拡張登録されています。

(以下、リーフレットより抜粋)

トシドンの行事がいつ頃どのようにして行われるようになったのか、その起源についての詳細な記録はありませんが、古くから下甑の各地域で受け継がれてきました。現在、手打港、手打麓、手打本町、片野浦、瀬々野浦、青瀬に保存会があります。

トシドンは天上界にいて子供たちのことを見守りながら、大晦日になると「首切れ馬」に乗って、従者を従えて子供のいる家々を訪れ、その年の子供の素行や行儀に対し、悪戯をしないよういましめたり、さとしたりします。

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リーフレット。地区によってトシドンさまのお顔も異なります。

見学までの流れ

2017年の8月、まず最初に薩摩川内市教育委員会にメールで問い合わせしてみました。早速返信があり、甑島のトシドン保存会に確認したところ、11月中旬に状況や対応を協議するので、11月下旬に保存会へ直接連絡して見学したい旨を伝えてくださいとのことでした。連絡先を教えていただいたので、11月下旬にドキドキしながら連絡。詳しい流れはすっかり忘れてしまったのですが、その時はまだ見学できる地区が決まっておらず。12月25日に保存会から連絡があり、31日のトシドンは麓保存会で見学することが決まりました。

いざ、甑島へ

一日目

甑島は上甑島、中甑島、下甑島の三つから構成されています。12月30日、いちき串木野市の串木野新港からまずは上甑へフェリーニューこしきに乗って向かいます。

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フェリー内のテレビでは「西武警察」が放送されててツボる

上甑島へ到着!とてもいい天気〜。
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ランチに食べたチキン南蛮がとても美味しかったです。

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長目の浜展望所

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船にも正月飾り

そして、猫、猫、猫。

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月もとても綺麗でした。

上甑でまずは一泊。民宿で海の幸を食します。

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キビナゴ!!!残念ながら…わたしは苦手なのであーる…
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二日目

翌朝。雨が降っていました。

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大晦日や正月の旅は、その土地の風習を見ることができるからとてもたのしい!

上甑島から、トシドンが行われる下甑島へと高速船で向かいます。こちらの船は、ななつ星等の水戸岡鋭治さんのデザインです。
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下甑島へと到着!!

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寒そうな猫ちゃんずがお出迎え

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島の子供たちが作ったMAPにトシドン〜!!!

滝を見に行きました。

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毎度おなじみマイナスイオン〜

宿泊する宿に向かうと…

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今までの人生で見た事のない大きさの蛙が…!!!

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いらっしゃいませ〜

ぶらぶらと島歩き。

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ここにもトシドン!!!島の人たちの身近な存在であることがわかります。
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インパクト大な仁王さまズ

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神社の前にも変わった形の正月飾りが。

そしてこちらでも猫、猫、猫。

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軽快な足取りでどこに向かうの?

大晦日の夜

夜になり、待ち合わせの場所へと向かいます。わたし以外にも数人見学者がいて、女性ひとりの参加者や、今回見学する麓地区のトシドンの後に別の地区も見に行くというツワモノもおりました(どうやってそんな方法を!)。

まずはみんなと一緒にトシドンの歴史や、見学時の注意点等の説明を聞きます。トシドンは来訪神なので、子どもたちとのやりとりは神聖なもの。そのため明かりは豆電球、フラッシュの撮影はNGという決まりもありました。実はトシドン保存会の方たちは見学の受け入れに前向きではなく、ユネスコに登録されたこともあり仕方なく…という感じでした。本当に歓迎されていない雰囲気だったので、見学できるありがたみが増し増し。 (菓子折りもあまり喜ばれなかった笑)※別に感じが悪いとかじゃなくて、むしろ好感が持てました(何目線)。

準備万端のトシドン様たち!!!

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トシドンさまの後ろについて、月明かりの夜道を歩いて民家へと向かいます。

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とってもレアな機会なのに、暗いレンズを持って行っていたのでぶれっぶれ…。

約束通り、軒先からやりとりを覗き込みます。トシドン様の前には直立した子供が不安そうに立っていて、色々と問答が繰り広げられます。とってもたのしかったー!!小さい子供はトラウマものだろうなぁ〜。

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プライバシーもあるので、子供が映らないようトリミング

貴重な体験ができました。見学が終わり、空を見上げると綺麗な月が。そして交尾している蛙…笑

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おわりに

とても印象深い甑島での大晦日になりました。トシドンというなかなか見れない伝統行事を見ることができ、さらに年末年始に旅をするという喜び。できれば毎年こんな風に知らない土地の風習を強く感じることのできる場所へ旅をしたいです。

秋田のナマハゲも、地区によって仮面が違うので、いつか好きな仮面の地区に見学しに行きたい。硫黄島のメンドンや、悪石島のボゼも。会いに行きたいなぁ〜。
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【使用カメラ】デジタル:OLYMPUS +ズームレンズ(もう手放してしまったので記憶が曖昧…)、iPhone

あ、甑島は、深海のエビ(タカエビ)を何層にも重ねた海老フライが激うまなので食べた方が良いですよ!!!トシドンの時はもちろん年末だったので営業しておりませんでした…。また食べたいなぁー。

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甑島の喫茶くるみにて(2012年)

大分ひとり旅2021⑥【四日市編】

旅の最終日。朝起きてカーテンを開けると眩しいほどの青空が広がっていました。

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たんまりと朝食をいただき、再び自転車で出発!ほんとは早く起きて再び地獄極楽に行きたかったんだけど無理だった…。朝は苦手です。

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前日に店内を下見していた里の駅で、ほぼ自分へのお土産を購入。リュックの中はパンパンです!!

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イチゴ、周りの人たちがみんな買ってた干し椎茸、ドライフルーツ、トラピストクッキー。(ワインは安心院ワイナリーで買ったもの)

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帰り道に見かけた飲んだくれすっぽんカップル。一番好きな鏝絵かもしれない…笑

レンタサイクルを返却し、バスに乗って同じく宇佐市の四日市(市がつくけど市ではありません。ややこしや〜)へと向かいます。さよなら安心院。

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安心院のバス停の雰囲気好きでした。

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事務所内を覗くと時間が止まってた。

バスに揺られること約30分ほどで四日市に到着。

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再び飛び出し坊やを撮ってしまう呪い…

まず向かったのは鬼のミイラが安置されているという十宝山大乗院です。

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階段を登った先に本堂があります。

ミイラさまはなんだかとっても可愛らしかったよ!ちなみに性別は女性らしい。

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ちょうど檀家のご家族がいらっしゃってて、ゆっくり拝観することはできず。

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もちろん写真撮影NG!看板に載っていたミイラさまをご覧ください。

鬼のミイラさまを拝んで外に出ると、お寺を管理されている方が話しかけてくださいました。蝋燭が龍の形になったり観音さまになったりする現象が起きてるとのことで、携帯の写真をいろいろ見せてくれたよ。(ほんとに不思議な形に溶けてておもしろかった!)鬼のミイラというとおどろおどろしさを感じてしまうけれど、とても雰囲気の優しいお寺さんでした。

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お地蔵様が持っている錫杖を三回鳴らすと願い事が叶う…だったかな?教えてもらったのにすっかり忘れてしまった〜涙

目的が鬼のミイラさまでしたので、あとは四日市を自由気ままにぷらぷら。本願寺四日市別院へもお参り。国登録有形文化財の本堂や、県指定有形文化財の山門等があって、見事な装飾に息を呑みました。

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そしてお寺さん近くで出会ったとんでもなく素晴らしい激シブ飲み屋街…!!!!!

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悶絶鼻血もんですぞ…

今でも営業してるのか微妙だな…と思っていたら、「小料理なか」の扉がガラガラとあいて、髪を盛ったおばさまが出てきた!まだやってるのね…!!ちょっとうれしくなった瞬間でした。

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自転車ですいすい〜っと出掛けていきました。

お寺の近くには遊廓があったそうですが、この辺りなのでしょうか??周囲には花街を思わせる意匠が残る建物がちらほらありました。

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元旅館のゲストハウス。

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こういうお店に入りたい!!ホルモン出してるとこに間違いはありません。

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好きな風景をさがしてうろうろ。

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𠮷田ドレスメーカー女学院というなんとも素敵な建物も!!!

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ツツジがとても美しく咲き乱れていました。塀の形もおもしろい。

ろくにご飯も食べずにずんずん歩いていきます。女神さまがいらっしゃる夜のお店が連なる建物も。快晴の空がもの悲しさっぷりを際立たせていてキュンとします。

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コロナで営業休止しているお店も多そうでした。

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残念ながら今はもう営業していない「あまからや食堂」。

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和風建築を増築したのか、和と洋が入り交じっています。カフェー調の丸窓や豆タイルも!

昔は洋食を出していたらしい。なるほどハイカラな外観をしているものね!ここの近くには昭和40年代半ばまで営業していた「春海座」という芝居・映画の劇場があったらしい。当時はさぞ賑わっていたのだろうなぁ〜。

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旧四日市町 春海座 大正~昭和 – 宇佐市民図書館 より画像拝借。とんでもなく素敵な建物やないかいっ!こういう建物がなくなってしまうのは残念でなりません…。

そしてついに!四日市で一番興奮する建物に出会ってしまう…!!!

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タイプすぎるぜ…

とんでもなく素敵な建物じゃないかぁ〜!!!けしからんぞっ。丸窓は鋼の板で蓋がされているけれど、いったい当時はどんな姿だったのやら…。植物に浸食されているのもたまらん…。玄関の意匠も素敵だし、三日月と星のくり抜き窓も気になるでしょ…!!!

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好きな建物にはだいたいこの植物が生い茂っている。昔流行った植物なのでしょうか?

玄関側と丸窓のある側面の2方向しか見ることが出来ず…。(どうしても周り込める道がなかった…)調べてみると、春海座の近くには数件の遊廓があったらしい。もしやこの建物は妓楼跡なのでは…?と推察している方がいらっしゃいました。

何の建物だったのかとても気になったので、のどを潤しに寄ったお茶屋さんで勇気を出して聞いてみました。

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ぜんぶ手作りシロップってすごくない??桃食べたかったけど残念ながら売り切れ…涙 イチゴかき氷にしました。潤った!!

最初おばさまと娘さんとで話をしていて、ありがたいことにお父さんまで呼んできてくれました!でももともと地元の人じゃないらしく、詳しいことはわからず…。ただ、地図には「アパート」と記載されていたようです。妓楼からアパートに転業することも多いし、元妓楼じゃなかったとしてもアパートにしては特徴的な建物なので、やはり元々はアパート以外の目的で建てられたものじゃないのかなぁ…。きっと図書館とかで昔の地図ひっぱってきたりしたらもっと詳しいことがわかるのでしょうが、その辺りは研究熱心な方にゆずろうと思います。どなたか調査をよろしくネ!!

さて、バスの時間まで空きがあったので、最後に宇佐市平和資料館にも行ってきました。

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映画「永遠の0」に使用された零戦(複製)等が展示されていました。

2泊3日の旅はこれにて終了!今回はじめてレンタサイクルを利用してみて味をしめてしまいました。今までは電車やバス、そしてどんな長距離でも徒歩でどうにかしてきたので、自転車を使えば時間も短縮できるし、今までよりも行動範囲が広がるなぁと。ちなみに免許もってるんだけど運転できないんだぁ…(ゆえにゴールド免許です!えっへん)。

そんなわけで、今後の旅に乞うご期待です!!!

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【使用カメラ】フィルム:OLYMPUS OM-1、デジタル:FUJIFILM X-T3、iPhone SE2

大分ひとり旅2021⑤【絶景の滝編】

地獄極楽をあとにして、自転車で約50分ほどかけてたどり着いたのは東椎屋の滝。「宇佐の三滝」と言われる名瀑で、日本の滝百選にも選ばれています。

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ここにもすっぽん!

駐車場に自転車を止めて、遊歩道を進んでいきます。

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そして現れたのは、高さ85mの断崖から垂直に勢いよくこぼれ落ちる滝!その姿まるで龍のごとし!!!

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滝の近くまで接近するしらないおっちゃん。私の靴では滑ってたどり着けなかったよ…かなしみ。滑らない靴ほしい。

冬には凍って氷瀑となるらしい!なんて幻想的な…!!

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「氷瀑」って言葉もめちゃくちゃ格好良くてトキメキます。迫力満点な氷瀑写真を撮ってる方がいらっしゃったのでリンク貼っておく。いつか生で見たいなー。絶景を求めて 東椎屋の滝の氷瀑

さて、 マイナスイオンをだっぷり浴びたあとは、本日宿泊する旅館 津房館へと参ります。

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まずはお風呂に入ってすっきりしたい!というわけで、旅館の外にある温泉へ。

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昭和の銭湯という感じ。きらいじゃないぜ。

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いいね〜。落ち着くね〜。

飯もたらふく食ったぞ!!!ぜんぜん期待していなかったんだけど、どれも美味しかったんですよ…涙

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季節の釜飯、豊後牛、お刺身、天ぷら、牡蠣の西京焼き、茶碗蒸し、小鉢、果物
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昼にすっぽん食べた上に、夜にもこんな贅沢していいのかい…??いいんです!!!だって自転車こぎまくったし、自分へのご褒美です。(過剰なご褒美だな)

ワイナリー、すっぽん、地獄極楽、滝、ご馳走と盛りだくさんの2日目が終わり、いよいよ旅の最終日です。

 【使用カメラ】フィルム:OLYMPUS OM-1、デジタル:FUJIFILM X-T3、iPhone SE2

四日市編へつづく▶▶▶

 

大分ひとり旅2021④【地獄極楽篇】

すっぽんでギンギン(!)になったところで、地獄極楽へレッツゴー!!!

地獄極楽(桂昌寺跡)は、江戸時代末期に洞窟を利用して作られた地獄と極楽を疑似体験できる仏教的アミューズメントパーク!(こんな軽い言い方してたら怒られちゃう?)車がないとなかなか不便なところにあるので自力で行くのは半ば諦めていたのですが、調べてみるとなんと電動レンタサイクルがあるではありませんか!

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立派な建物(なんの建物?)の一角に電動自転車のレンタルをしている宇佐市観光協会安心院部会があります。(写真の一番左側)

安心院に限らず宇佐市内にはいくつかレンタサイクルしてるとこがあって、所定の場所での乗り捨ても可能。1日300円(1泊2日で600円)とお安い!(乗り捨ての場合は手数料1000円)

というわけで、いざ出陣!天気予報通り、すでにが降ったり止んだりの不安定な空模様。なんとかギリギリ目的地の地獄極楽へ着いたらいいなぁー という行き当たりばったりな計画です。むしろ地獄極楽で雷鳴聞きながら雨宿りするのもオツなのでは…?などとちょっとワクワクしてました。

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残念ながらすっぽんの甲羅干しは見ることができず…

「里の駅 小の岩の庄」にも寄りました。その土地の生活が覗けるとこにはやっぱり行きたいよね!(あとスーパーとかね)

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イチゴも大きくて安かった!リュックじゃなかったら野菜もたくさん買って帰りたかったな〜。

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修道院で作っているトラピストクッキーも!ビスケットの形が可愛いんだよ〜。

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安心院ならではのすっぽんも!!ドリンクはウケ狙いのお土産によさそう。

里の駅をあとにし、再び地獄極楽を目指します。はじめて乗る電動自転車の登り坂での楽勝っぷりに思わず「ふはははは」と不敵の笑いをもらしながら爆走です!

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ついに看板が見えてきた!

大雨に降られることなく、約40分ほどで到着。

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一応観光地化されていて駐車場や綺麗なトイレもありました。閻魔さまのイラストかわゆい。

わたし以外誰もいない…。と思ったら、近くの建物から若い男性が出てきてちょっと興醒め。辺境の地に来た気分になりたかったのだ。

そうこうしているうちに雨がどんどん本降りになっていきます。雨宿りしようと思いつつも、怖いところだったらどうしよう…?若干の不安を感じながら地獄極楽を目指します。

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階段を登ると開けた空間に出ました。目の前の岸壁には空洞があり、仏像やお地蔵さまがいらっしゃいます。

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賽銭箱に拝観料の100円を入れて、いざ地獄極楽の旅へ…!!

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ちなみに地獄極楽のルートはこのようになっています。この看板もいい味出してる。

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ここが地獄極楽の入口!!!

ドキドキしながら足を踏み入れると…

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さっそくかわい子ちゃんたちがお出迎え!!愛しの閻魔さまズ会いたかったよーーー!!!

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江戸時代のものなのに現代にも通づるこのゆるキャラっぷりよ。牛頭さんの立ち方もたまらんっ。

まずはこちらで閻魔さまの審判を受けることになります。わたしは地獄行きか、はたまた極楽行きか…?

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火をつけるものがなくて蝋燭を灯せなかったことが心残り…。あとフィルムでぜんぜん撮ってなかったよね…

大好きな閻魔さまズをたっぷりと堪能したあとは洞窟の奥へと進みます。頭上には電球がほのかに灯っているのでちっとも怖くありません。むしろ探検しているかのようなワクワク感!!

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洞窟は二股に分かれており、左は極楽道、右は地獄道。まずは右の地獄へと誘われます。進むとさらに二股に分かれており、この二つの穴はつながっていて一周するようになっていました。

今更気づいたのですが、どうやらわたしは本来左回りに行くのを間違って逆走していたもよう…。というわけなので、本来のルート順に紹介いたします。

洞窟を進んでいくと、ほふく前進しないと入れないような胎内くぐりの入口が!残念ながら雨だったため、水が溜まっていて通り抜けることができず…。くやしい。

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水が貯まっていない状態でも、リュックを背負った状態では通れない小さな穴でした。

胎内くぐり入口の穴を通り過ぎると、閻魔堂ではおなじみの奪衣婆(だつえば)さんが。

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三途の川で亡くなった人の衣を剥ぎ取る老婆の鬼!

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賽の河原

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血の池地獄。お気に入りの脱力系赤鬼青鬼ズ!ぜんせん怖くないしむしろかわいいし!!

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最初は独り占め状態だったのですが、あとから観光客がちらほらと。意外と来る人いるんだね!わたしがひとりでうろうろしてたので驚かれました笑

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地獄を巡った後ははじめの二股へと戻り、極楽ゾーンへと進みます。

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裸電球がいい味を出しています。

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不動明王や薬師如来さまたちを通り過ぎていくと、外の光が見えてきました。

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最初にお賽銭(入場料)を入れた場所に出てきたよ!ここに繋がってたのね〜。胎内くぐりの出口もここでした。

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すぐ横には極楽へとつづく約5mほどのほぼ垂直のたて穴が…!!!!!そして一本の鎖がだらり…。

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えーっと、ま、まさかこの穴をこの鎖1本だけでよじ登るんですかね…???

一足先に極楽浄土へと旅立っていったわたし以外の小さい子や年配の方たちも、「無理!絶対無理!!」「いや、いけそう!」などと言い合いながら(洞窟内にいたら聞こえてきた)最終的には登れていたようなので、わたしにできないはずがない!

それになにより、やっぱり極楽浄土いきたいじゃん!!!

というわけで、ひとり「無理!無理!!!」と心の中で絶叫しながら、なんとか無理矢理登ることができました…。たぶん登ってるときは見せられない姿してたと思う…。

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あともう少しで極楽浄土…!!!

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ゴーーーール!!そして極楽浄土から穴を覗く。暗くてなんも見えないぜ…?

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極楽浄土には優しくほほえむ阿弥陀如来さまが。

生きて登りきることができたことに安堵しつつ(大袈裟)、極楽浄土から下界をすがすがしく眺めるのでありました。

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結局激しい雨や雷はなく、期待したドラマチックなシチュエーションにはならず。

念願の地獄極楽へ行けてとても嬉しかった!そしてとっても楽しくて大好きな場所になりました。江戸時代以降、いろんな時代の人たちがこの洞窟内を歩いたんだろうな。本来は仏教の教えを学ぶところなのでしょうが、江戸時代の人も今のわたしたちみたいに「キャーキャー」いいながら、ちょっとしたアミューズメント感を楽しんでいたんじゃないかなぁと思ったり。そんな風に想像をすると楽しくなります。(実際はどうなのでしょう?)

さて、最後にフィルムで撮った写真を2枚だけ…。うーん、ぜんぜんいい感じに撮れてないので、願わくばもう一度行きたいです。今度はマッチを持っていってちゃんと蝋燭の火もつけたいな…!

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【使用カメラ】フィルム:OLYMPUS OM-1、デジタル:FUJIFILM X-T3、iPhone SE2

絶景の滝編へつづく▶︎▶︎▶︎

 

大分ひとり旅2021③【はじめてのすっぽん編】

旅の2日目。まずは宿から歩いて安心院ワイナリーへ。安心院はワインでも有名なのです。

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この日は午後からレンタサイクル移動だったので、小さいワインを1本だけリュックにつめて、あとの2本は発送してもらうことにしました。一応ワイナリーでしか買えないものを聞いてチョイス!(あとでネットショップ見たら買えるのもあったよね…)。

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ほんとはいろいろ試飲して決めたかったけどコロナで禁止。ブランデーソフトクリームなるものも販売休止になってました。こんなご時世なので仕方ないけれど残念…。でもよくよく考えたら自転車乗ると飲酒運転になるからどっちにしろ飲めなかったわ…!

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ブランデーソフトクリームは食べれなかったけれど、ワイナリー前にあった売店で巨峰ソフトクリームを食べたらとっても美味しくて大満足!!葡萄の味が濃かった〜。

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マンホールにも葡萄

前日通りすがって気になっていた磨崖仏も拝んできました(夕方だったので怖くて行けなかったんだ…)。ひっそりとしたとても静かな場所でした。

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そしてお次はお待ちかねの…

すっぽん!すっぽん!すっぽん!

はじめてのすっぽんタイムです。(ひとりですが何か?)

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口の裂け具合がまるでジョーカー!!

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マンホールにもすっぽん!

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すっぽんモチーフ探してしまうよね

安心院はすっぽんが有名なんだね〜。どうせならその土地の名物はもれなくおさえておきたい。事前に予約していた大正9年創業の料亭やまさ旅館さんへ向かいます。(本当はこちらに宿泊したかったんだけど希望の日は満室だった)

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今回わたしがいただいたのは、お昼限定のすっぽん定食(税込3,300円)。お一人さまで個室を独り占めだったので、なんとも贅沢な気持ちになりました。

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お品書きは、生血・エンペラの湯引き・煮物・1人用小鍋・唐揚げ・ご飯・香の物・デザート

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すっぽんの器かわいい〜!!!小さい方には大分のマストアイテムである柚子胡椒が入っています。

動画を撮ることに必死で肝心のすっぽん鍋の中身の写真を撮り忘れるという失態…。というわけで写真は動画からのスクショです。

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ニンジンがすっぽんの形!KAWAII〜!!!

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一番最初に出てきたのが、あの噂に聞くすっぽんの生血!!!

なんとグロテクスな見た目なのでしょう…。味を想像してオエッとなったんだけど、オレンジジュースで割られているとのことだったので意を決して一気!!おそるおそる鼻から息を吸うとオレンジジュースのかほりが!!!血の味はちっともしなかったのでほっと一安心するのでした。 

肝心のすっぽんのお味はというと、臭みもなく、お鍋も唐揚げもとっても美味しかったです。機会があるならまた食べたい!でも次はひとりじゃなくて、誰かと一緒に行きたいな…(遠い目)

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わたしが通された個室の壁には松本清張の書が飾られていました。

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箸袋や、領収書に書かれたスッポンの絵も可愛かったー。

 さて、ひとり精力ギンギン!!になったところでレンタサイクルを借りに行きます。午後から雷マークの雨予報に怯えながらも、夕方以降は晴れ予報だったので、予定通り1泊2日で電動自転車をレンタル。

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いよいよ本命の場所へとトツゲキです…!!!!!

【使用カメラ】デジタル:FUJIFILM X-T3、iPhone SE2

地獄極楽篇へつづく▶︎▶︎▶︎

大分ひとり旅2021②【安心院編】

ちょっとした中津観光を楽しんだ後は、バスに乗り込み宇佐市の安心院(あじむ)町へと向かいます。

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小雨がちらつく不安定な曇り空。40分ほどかけて終点の安心院へと到着すると同時に興奮の嵐!!大好きな建物がバス停の目の前に現れたのです…!!!

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蔦萌え!

モダンな装飾の窓や扉に青々と茂った蔦。割れた窓から中を覗くことができました。なんの建物だったのだろう?安心院滞在の二日間、この建物を通るたびに撮ってしまうほど大好きな建物でした(掲載写真は二日間のあらゆる時間帯にフィルムとデジタルで撮ったものです。一体何枚撮ったのやら…)。

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バスのおっちゃんになんの建物だったのか尋ねてみたところ、隣のスーパーの倉庫だったんじゃないか…?とのことだけど、扉には「いらっしゃいませ」って書いてるし、単なる倉庫にしては装飾が素敵すぎる。昔の地図みたらわかったりするのかしら。

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安心院の終点駅もいい味だしてました。錆び錆びパンダ・・・

この通りは昔のメインストリートだったそうです。昔は栄えてたんだろうなぁと思われる廃墟となり、朽ち果てた建物がちらほら…。観光客が目を向けないようなこの通りに一番テンション上がりました。

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気になる人形がぶらさがってた…

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またまたフィルム0枚目の感光タイム

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さて、安心院といえば「鏝絵」。鏝絵ストリートなるものがあり、新旧問わずさまざまな鏝絵を一度に見ることが出来ます。正直あまり心惹かれず…(ごめんなさい)。ただし、この建物はかっこよかった!!!

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丸窓がたまりません。

他にも新旧問わずいろいろな鏝絵がたくさんありました。ほんの一部のみ紹介。

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鏝絵ストリートを抜けて、雨に時々降られながらも、いつものごとくぷらぷら安心院さんぽ。

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こりゃりこもんじゃのう

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残念ながら、あまり自分の琴線に触れるものがなく…。そこまで興味のない飛び出し注意看板を見つけては撮るという謎の行動をとってしまいました。


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上段真ん中のコロ助みたいのはレアキャラ?

思ったよりも早く安心院の中心地(なのかな?)の観光が終わってしまった…。日も暮れつつあったので、とりあえずお宿へと向かいます。

今回は急遽行き先を決めたこともあり、泊まりたかった宿は満室。選べるほどたくさん宿もなかったので、AZに宿泊することにしました。AZは九州のあちこちで見かけてたけど、なんと旧社名は亀の井ホテルなんだね!知らなかったー。浴衣が亀の井ホテルの柄だったのも納得です。しかもジョイフルに買収されてたなんて…(だからホテル内にジョイフルが…)。おもいっきり地元ネタで失礼しました。

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AZなのに亀の井ホテル柄の浴衣。密かに亀の甲羅柄じゃないか〜!

宿泊すると、お隣の温泉に無料で入れます。(しかし温泉入ったはずなのに下駄箱あたりまでしか記憶ないのなぜ…)

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近くに安心院ワイナリーがあるからか、葡萄の照明がキラキラときらめいてました。

夕ご飯は、せっかくの旅先なのにホテル内にあるどこでも食べれる温野菜かジョイフルの二択を迫られるという…。(近くにご飯屋さんがなかった)

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仕方ないので一度も行ったことない温野菜へ。結果、野菜も食べれるし、豆乳鍋にキムチとご飯入れて〆のおじやにもできて美味しかったので満足!!

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いやはやしかし、初めての土地ならけっこーどこでも楽しめる方だと思っていたけれど、安心院はなかなかそれが難しく(ごめんよ安心院)、明日の安心院観光はどうなることやらと、一抹の不安を覚えながら眠りにつくのであった…。

【使用カメラ】フィルム:OLYMPUS OM-1、デジタル:FUJIFILM X-T3、iPhone SE2

はじめてのすっぽん編へつづく▶︎▶︎▶︎

 

大分ひとり旅2021①【中津編】

2泊3日のひとり旅。今回は大分県中津市と宇佐市へと行ってきました。中津は去年の秋頃に初めて旅して大好きになった街。その時の話はまたおいおいさせていただくとして、まず今回の旅ではその時訪問しきれなかった場所を回収してから、本命の宇佐市へと向かうことにしました。

中津駅からぶらぶら寄り道しつつ、目的地へと向かいます。

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知らない街を興味のおもむくまま歩くのが好きです。

まず訪れたのは中津の医学・蘭学の流れがわかる大江医家史料館。大江医家の史料を中心に展示され、あの『解体新書』の初版本(レプリカではなく本物)も展示されています。

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建物も当時病院として使用された古いもので、受付の窓が素敵でした。

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解体新書キターーー!!!

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飛び出す絵本かな…?

わたしはこちらの「縛帯図」が一目見て大好きになりました!!モーレツに可愛くないっすか?

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てぬぐいとしてグッズ販売を熱烈希望!!!

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フィルムの0枚目の感光した写真が大好物なので無駄に載せる。

薬草園もありました。

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毒性のあるチョウセンアサガオ。別名「キチガイナスビ(気違い茄子)」て!世界初の全身麻酔手術に成功した江戸時代の医学者、華岡青洲が麻酔薬として本種を主成分としていたとのこと。

昔の医療の資料がとても面白くて大好きです。医療器具とかも胸がときめく。中津市には「大江医家史料館」の他に「村上医家史料館」もあるのですが、こちらには当時使用されていた木製の棚に薬瓶や医療器具が展示されている部屋があり、そこがとても素晴らしくて大大大好きだったので、ぜひこちらも合わせて訪れてほしいです。

さて、お昼ご飯の時間です。目的のお店へと向かいつつ、再び興味の赴くままにぷらぷら。

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大分に飛び出し注意看板が多いのは気のせい…?

目指した先はチョコレート屋さん。中津にこんなオサレなお店があるなんて!!

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お昼ごはんにチョコレート…?とお思いでしょうが、なんとここには一日10食限定のカカオカレーなるものがあるのです…!!興味本位で一体どんなものかと頼んでみたら、とても美味しいスパイスカレーでした。

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どうやらそのまんまの液体のチョコレート(!)とチョコのスパイス?を加えて味変させて自分好みの味にしていくもよう。試しにチョコをかけてみたけどわたしには前衛的過ぎた…。もったいないのでチョコはそのまま飲み干しました笑

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食後にはもちろんデザートも。これがめちゃ美味しくてとてもしあわせ!レモンスカッシュもおいしかったです。

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持ち帰りでチョコのタブレットを2枚購入。紅茶と珈琲にしました。溶けてしまわないように保冷バッグと保冷剤を持って行った方が良いとのこと。お店でも購入できます。(一定の金額を超えると無料。二千いくらか以上だったはず)

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そっこー夜と翌朝に食べてしまったので、あっという間になくなってしまったよ…。珈琲のチョコがザクザクのクランチの食感とコーヒーの苦味がとても美味しかった!紅茶の方はわたしにはあまり紅茶感がわからなかったかなぁ。お高いので自分用に買うというよりも、女子へのプレゼントにオススメかな。どちらかというとカフェでスイーツを食べたいです。中津に行ったらまた行こう!
まだ中津でのんびりする時間はあったのですが、時間が足りなくなったら困るので早めに宇佐入りすることに。バスの出発時間まで、再び中津ぶらぶらぶら。

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チョコレート屋さんの隣にあった薬局の建物がとてつもなくよかった!

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駅近には当時栄えていたのだろうなぁと思わせる料亭のある通りも。

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廃銭湯がありました。

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今回も行きそびれたところがあるので、また中津にはゆっくり遊びに行こうと思います。

【使用カメラ】フィルム:Olympus OM-1、デジタル:FUJIFILM X-T3、iPhone SE2

安心院編へとつづく▶︎▶︎▶︎ 

愛媛別府ひとり旅2019⑤【別府観光編】

いよいよ最後の旅レポです。

八幡浜港から別府へ

朝日が昇る前に大正湯を出発!歩いて八幡浜港へ。 銭湯でのびのび湯船につかったからか、疲れの取れ具合がぜんぜん違った〜。

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まだこんなに真っ暗でした。

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6時20分発の始発で大分県は別府市へと向かいます。行きは小倉港から松山ルートでしたが、帰りは八幡浜港から別府ルート(そして電車で福岡へ)。今回はフェリーの旅を満喫です。フェリーが意外にもとてもオシャンな感じだったよ!

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せっかく四国に行ったというのにうどんを食べれなかったので、悔しくてフェリー内で食べてみたけど味うすかったよね…。

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紙コップのデザインがなみなみしてて可愛かった

別府には約3時間ほどで到着。学生の頃は別府大学に通っていたので、別府は第二の故郷です。んでも住んでた頃はどこにも行かずに大抵家でごろごろしてたりして…。もったいなかったなぁ〜。

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出発する頃には空がだんだんと茜色に染まっていきました。

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朝が大の苦手なので、朝日は人生の中で数えるほどしか見たことがありません。

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懐かしの別府港へ到着!

永友パン屋

別府港に着いてまずは朝ごぱんを買いに友永パン屋さんへ。(この近くの大学の寮に一年間ほど住んでました)

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とても素敵な建物でうっとり!有名なこのお店に行くのも実は初めて…と思っていたら、同じ寮に住んでいた友達に「行ったことあるよ!」とつっこまれました(残念な記憶力)。店内は人がいっぱいでゆっくりできず慌ただしく購入して外に出ました。交通整理の警備のおっちゃんもいるしほんとすごい人気!

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商店街内にある天狗さまのお隣のベンチに座ってまずはパターフランスをペロリ。美味しかったー!自宅に帰ってから残りのパンも食べたけど素朴で美味しかったです。

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立派なお鼻ですこと!

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別府をぶらぶらして見つけた素敵なものたち。

北部旅館街

最後に訪れたのは元遊廓街の北部旅館街。

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福岡のカレーフェスで食べたTANEさんのスパイスカレーをもう一度食べたくてお店に向かったら、たまたま旅館街の前だったという嬉しい誤算。オープン前のほんの20分ほどぷらぷらしました。売春防止法の施行後に転業した旅館が数件残っていて、とてもお安く泊まることができます。

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左の建物がTANEさん。

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豆タイルや艶っぽい飾り窓などに当時の面影が。

旅館街の先には1度泊まったことがある山田旅館さんもあります(こちらは転業旅館ではありません)。門前には綺麗な合歓の花が咲き乱れていました。

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TANEさんのスパイスカレー。やっぱりとっても美味しかった!!

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福岡へ帰ろうと別府駅に着くと、別府観光の生みの親と言われる油谷熊八さんがラグビーにかぶれてました。(ちょうどラグビーが盛り上がってた時期)

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こうして小倉→宇和島→卯之町→八幡浜→別府と縦横無尽に駆け抜けた旅は終わりを迎えたのでした。 欲張りすぎていろいろ詰め込んでしまうのが悪い癖ですね…。

おわりに

今回の愛媛別府旅は、約1週間前にお祭りのことを知って計画を立てたのにも関わらず、とてもスムーズにいって、なおかつよい出会いもあり、ものすごーく楽しい旅になりました。愛媛ははまだまだたくさん行きたいところがある(愛媛に限らず四国はたのしい)。今度は八幡浜〜大洲〜松山〜今治あたりを攻めたいな。宇和島よりも先の南予地方にも行ってみたい!いろんな地区の鹿踊りも見たいよーーー。あぁ、行きたいところがありすぎて困ります。職業旅人になりたーい!!!

★こちらの記事は、当時Instagramに投稿した旅の記録を元に再構成しました。情報は2019年11月時点のものです。