彷徨する旅のアーカイブ

旅先や日常で出会った「非日常」の記録

⑭秋田・青森ひとり旅2024-2025【黒石ねぷた灯籠と最後の晩餐編】最終回

二車線のはずの道路が一車線になるほどの大雪・・・。対向車と道を譲り合いながらバスは黒石市街地へ。

雪国あるある?なの!?

CONTENTS

中町こみせ通り

当然のように10分ほど遅れて市街地に到着。雪は一向に止む気配はありません。

凍りついた繁華街

まずは中町こみせ通りへ。数年前、黒石駅から温湯温泉へと向かうバスの中からこの通りを初めて見て心惹かれ、翌日の旅程を変更して降り立ったのが始まりでした。

こみせ通りにある大河ドラマの舞台にもなったことがあるという酒屋

「こみせ」とは、雪国独自の雨や雪を防ぐ木造のアーケードのこと。つまりは今回のような雪の日にはもってこいなのだ!情緒あふれる雪のこみせ通りを見れるかと思ったら・・・。

情緒いずこ

まだお正月休みだというのにこみせ通りにいる観光客の姿はわたしくらいで、他は雪かきしている人の姿のみ・・・。

まずは荷物を預けに松の湯交流館へ。江戸時代に建てられた当時は旅籠(旅館)として、その後は銭湯として黒石の人々に愛されてきた建物です。ありがたいことに、ここでは無料で荷物を預かってもらえるのだ。めちゃくちゃ助かる〜!!

懐かしのIRODORIへ

急げ急げ!実はこの日は12時からとあるワークショップの予約をしていたのです。前回訪れて大好きだったIRODORIさんへ・・・向かおうとするも雪壁で記憶の中のこみせ通りと違っていて、場所がぜんぜんわからない!人に尋ねてやっと雪に埋もれた入口を発見。

こみせを覆い隠す雪壁

あ!見覚えがある!!やっと記憶が一致しました。

こみせ通りの一角

扉を開けると寒々しかった外とは正反対のあたたかなイロトリドリの世界。IRODORIでは黒石ねぷたで実際に使われた「ねぷた絵」を再利用して作られた灯ろう(照明)や団扇などを販売していて、WSでは灯ろう作り体験をすることもできるのです。

ライティングされた団扇。美しい

ビッグサイズの灯ろうも!

青森市では「ねぶた」、黒石や弘前では「ねぷた」。どうやら方言の違いらしい。「ねぷた」の可愛い言葉の響きが好き!今まで一度も見たことないこのお祭りを初めて見る時は、絶対に黒石でと心に決めております(とか言ってて別のところ見に行ってたらごめん)。それだけ黒石や、黒石ねぷたに対して特別な感情を抱くようになったのは、このお店との出会いがあったから。

その時の旅の様子はこちらから▼▼▼

灯ろう作りワークショップ

次に訪れる時には必ずや灯ろう作りWSに参加しようと思っていたのです。それが今回ついに叶います・・・!!

WSの予約はこちらから▼▼▼

世界に一つだけのねぷた灯ろう作り体験

作れる灯籠(照明)のサイズは、三段7,920円、二段5,940円、ミニ大4,950円、ミニ小3,960円の4サイズ

※じゃらんでも予約可。クーポンを上手く使ったらもっと安く参加できるよ!

持って帰るなら一番小さいサイズ。でもどうせなら「ねぷた絵」をたくさん使いたい!色々と悩んだ結果、2番目に大きい「2段」サイズで作ることに決めました。団扇づくりもしたかったけど、形が曲線でどうしてもロスが出るから、現在は灯籠づくりのWSしかしていないそうです。団扇好きとしてはちょっと残念。

灯ろうの木枠。これに「ねぷた絵」を貼り付けていきます

当初の予定ではWSを1時間ほどで終わらせて、黒石市内の某集落の民俗行事で作られた魔除けの作り物を見に行き、銭湯に入って温まった後は黒石グルメを楽しむという練りに練り上げた素晴らしきミッションが待っていました。

この大雪で残念ながらミッションは中止!それに連日の旅の充実っぷりにも満足していました。旅の最終日である今日はのーーーんびりすることにします。

ねぷた絵のパーツを選ぶ

まずは正方形にカットされている大量の「ねぷた絵」の中から、灯ろうに貼るパーツを選んでいきます。

ねぷた絵のパーツ。お宝の山!

1枚の完成された「ねぷた絵」にハサミを入れるのはドキドキしないか尋ねてみると、やっぱり最初はためらいがあったらしい。

前回訪問時に見せてもらった「ねぷた絵」(2022年撮影)

すべての「ねぷた」の土台部分(開き)に描かれるという牡丹は津軽家の家紋なのだそう

絵師さん自身も最初は嫌だったけど、WSの参加者には外国人もいて、自分の「ねぷた絵」が海を超えて世界中のあちこちに渡っていくのが面白いと思うようになったらしい。えぇ話や〜。

今日の参加者はわたしのみ。嬉しいことに時間もたっぷり使っていいとのこと。それなら絵師が魂込めて描いた「ねぷた絵」のパーツを全部見て選ぶっきゃない!最高にお気に入りの灯ろうをつくるのだ!!ひとまず何にも考えずに気になるパーツひたすら選んでいきます。 が、その作業が意外にも大変で・・・!

まだまだ始まったばかり

まるで難解なパズルのよう・・・。木枠に嵌め込む位置、ねぷた絵の向き、色の組み合わせなど何パターンもあるから、自分にとってのベストを見つけようとするとさらに時間がかかる・・・!!最初はお喋りしながら選んでいたのですが、全然終わらなくて後半は無言で選んでいましたね・・・(途中で止めることができないマン)。 煮詰まり過ぎて、作業の途中に完成された灯ろうを見て息抜きしたり・・・。

別売りのパーツ(数百円)を購入したら上に吊るすこともできます

嗚呼、このままだと黒石の街を散歩する時間もなくなってしまう・・・。WS中に窓の隙間から晴れ間がさす時があって、一旦灯籠づくりを横において外に写真を撮りに行きたくなりましたね・・・(立派な大人なのでそんなことはしません)。

途中息抜きしつつ、あーでもないこーでもない言いながらやっと決まったー!!こちらが最後に選ばれしものたちだ!!!

なかなかいい感じになったのでは?

ちなみにこの時点でWS開始から2時間半近くかかってます(かけすぎだろ・・・)。4面分の組み合わせを決めてその通りに並べたら後は木枠に糊付けしていくだけ!

やっと心に余裕が出てきて生まれも育ちも黒石というスタッフさんとのお喋りもはかどります。じじばばさまたちの話す津軽弁がまったくわからないことや(まぁね、トンボがダンブリだもんね)、わたしの出身地の鹿児島弁に似ているということ(鹿児島出身なのに鹿児島弁がまったく喋れないわたくし)、もちろん黒石の食べ物リサーチも!好きな和菓子や黒石やきそば、他にも郷土料理のホタテの「貝焼き味噌」なるものも教えてもらいます。朝ごはん以降なんにも食べていないわたくし。食べたい!食べたいよー!!!

世界にひとつだけの「ねぷた灯ろう」完成

そしてついにやってきた点灯式・・・!!!

わーい!!ついに出来たよーーー!!!

真ん中に鎮座しますはmy 灯ろう

・・・って思ったら、予定してた位置と違う場所に貼ってることに気付く。乾燥する前に慌てて剥がして貼り直すというハプニング!!(完璧と思ってもどこか抜けてる・・・)。今度こそ!本当に完成です!!貼り直し含めて約3時間半。いやぁー、やり切りました。優柔不断すぎて選ぶの大変だったけどめちゃくちゃ楽しかった!!!

しかし、どう考えても預けているキャリーケースの中にも入りきらない。いや、WSする前までは入ると思ってたんですよ・・・。試しに聞いてみると発送できるとのことで助かったー!

我が家でももちろん点灯式です。

オフからの〜

オン!!!

青森の「黒石ねぷた」が九州の我が家にーーーっ!!!

よかったら!全部の面見てあげて・・・!!!!!

左の組み合わせが一番お気に入り!「昭和モダン」なかっこよさをイメージしました

オンとオフの状態でこんなに違うんだねぇ。灯りがついた時のあまりもの美しさにうっとり・・・。

一緒に届いたもろもろパーツ一式。右が天井に吊るす用の別パーツ

或る日の黒石の夏を彩り、きっとみんなの熱気をたっぷり含んだ「ねぷた絵」で作られたわたしだけの「ねぷた灯ろう」。最高にお気に入り。IRODORIさん、ありがとうございました!また必ず伺います・・・!!!

黒石散策

時間はすでに3時半過ぎ。お腹はペコペコ!まずは腹ごしらえをしたい・・・。そう思って昨日弘前でバス待ちしていた時に一緒になった少年に聞いた焼そば屋さんに行ってみることにします。

黒石やきそば

黒石といえば「やきそば」。地図アプリで検索するとたくさんの焼そば屋さんがヒットします。昭和30年代に子供のおやつとして新聞紙などの紙に包まれて10円単位で売られていたという黒石やきそば(そうか、ぬる湯温泉の焼きそばもこの系譜なのかな)。IRODORIのスタッフさんに聞いた話によると、昔は学校帰りにいくような店で不良の溜まり場だったらしい(昭和の平和な不良の姿が浮かぶ・・・)。

黒石やきそばは太い麺が特徴で、さらに「つゆやきそば」なるものが有名らしい!少年におすすめしてもらったのは「すずのや」さん。こちらのお店ではなんと普通のやきそばとつゆやきそば両方の味が楽しめるという!1度で2度楽しめるなんて、乙女心がわかってるーーーっ!!

雪に埋もれた「すずのや」

はい!見事に3時で営業終了でございます・・・!!!他に行きたいと思った焼きそば屋さんもことごとくお休み・・・。

気になるメニュー

もう潔くあきらめて散策するっきゃない・・・!黒石やきそば、いつかぜったい食べてやるんだからな!!

再会

黒石に滞在できるのは残り約3時間ほど。時間の無駄遣いはできません。さっきIRODORIのWS中に光が差したのはほんの一瞬のことだったようで、今はどんより曇っています。

まずやってきたのは元遊郭の建物という中村旅館さん。顔見世していた階段が残っているそうです。次はここに泊まってみたいなぁ。

とめどなく降り続く雪

再びこみせ通りに戻ると、前からカメラを手にした青年がとことこ歩いてきます。こんな雪の中酔狂な人もいるもんだ・・・。自分のことは棚にあげてそんなことを思いながら通り過ぎようとすると・・・

「サロメリーさんですよね?」

え?えええ???

よーーーく見てみると・・・なんと!前にもお会いしたことがあるフォロワー、 旅する小僧さんではありませんか!!!Xの投稿から同じ方面に旅するんだろうなぁーとは思ってはいたのですがまさか遭遇するとは・・・。今日はわたしが先ほど写真に収めてきたばかりの中村旅館さんに宿泊するもよう。さっすがー!

いやはや、こんな時にほんとよく来たねぇ〜。ほんの数分ほどの邂逅でしたが、お会いできてよかったです。今回の旅は神がかり的にほんと色んなことがおきますね!2025年始まったばかりなのにおそろしい・・・。

後ろ姿撮り合うのも楽しかった!
(左)小僧さん撮影 (右)わたし撮影
同じ時の写真なのに撮る人によってこんなにも違うから面白いよね

黒石和菓子屋さん巡り

黒石でわたしはやりたいことがあったのだ。それは和菓子屋さん巡り!黒石は現在お城はないけど城下町。和菓子は元々武士に流行った茶の湯文化から発展していったものだから、城下町には自然と老舗和菓子屋さんが多いのです(ということを最近初めて知った)。

寺山餅店の「四半餅」

まずは創業文政七年創業の寺山餅店さんへ。こちらのお店では。江戸時代のままの製法で作られているという「四半餅」が有名のようです。

四半餅

やっぱり王道を購入。なかなか食べ応えのあるお餅でした
松葉堂まつむらの「干梅」

実は楽しみにしていたのが、お次に訪れた明治40年創業の松村堂まつむらさん。

店内にはこけし提灯

その理由は弘前で一緒にバス待ちした黒石に住む少年と、IRODORIスタッフさんの2人が好きな和菓子として挙げたのがこちらの「干梅」だったのです。もう地元の人がいうんだから間違いないよね。それに、ネットで検索して出てきたおすすめ和菓子とかではなく、出会った人が好きなものをわたしは食べたいのだ!

こちらが看板商品の「干梅」

1個から購入できるみたい。でも、一個だけ食べて美味しかったら何でもっと買わなかったのだとぜったい悔やむ!!!そう思って自分用に5つ購入。

一口齧ってみると、シソの葉がパリィッとして香りが口の中に広がり甘じょっぱい。初めて食べるお味!中の白餡はシソだけじゃなく求肥でも包まれていてとっても美味しい!!なんとこちらの干梅、大正天皇が黒石訪問の際に購入された由緒ある和菓子でもあるそうです。店内にはそのことを記念して作られたという大正時代の看板が置かれていました。

一番上に「宮内省」の文字

干梅の他に「こみせ最中」も一個だけ購入したんだけど、こちらも「何じゃこりゃあ!!!」って瞳孔がひらくくらい美味しかった・・・。なめらかな白餡に小豆がまんべんなく入っててしっとりしてて・・・。

見た目は地味なのがこれまたよき

どちらの商品ももっと買っておけばよかったなぁ。わたしもすっかりまつむらさんの大ファンになってしまいました。

黒石から弘前へ

和菓子巡りしている間もお天気は一向によくなりません。お店のおばさまにも聞いてみたら、この大雪は今まで生きてきて初めてということでした。大寒を過ぎたあたりはあるけれど、正月にこの雪は今までで覚えがないそうな。それくらい珍しいことのようです。聞く人みんなそんな風に言うからよっぽどのことなんだろう。そんな時に旅することになるとは・・・。

今日ちゃんと帰れるのか不安だったので、早めに弘前へと向かうバス停に行くことにします。松の湯交流館に預けた荷物のピックアップ。夕方5時ともなるとあたりはすっかり真っ暗。こみせ通りは飴色の照明ですっかりいい雰囲気です。

あ!猫!!!
さて、どこにいるでしょう

冬毛もこもこのねこちゃんに遭遇!今回の大雪旅で初めて出会った野良猫です。警戒心丸出しですばしっこく正面からは撮れなかったけど、後ろ姿をぱしゃり。とっても可愛い子でした。

哀愁ただよう背中

短い人生の中で旅できる回数は限られているのに、何度も訪れたいと思ってしまう黒石。次は「黒石ねぷた」の時期に行きたいなぁ。その時は元遊郭の旅館に泊まって、魔除けの作り物も見に行きたい(冬はきっと雪に埋もれているに違いないと今回の旅で確信。除雪もされてないだろうからきっとたどり着けなかった)。その日を楽しみにしたいと思います。

バスがきたと思ったら除雪車。お疲れ様です!このあとすぐにバスがきて乗り込みました

弘前ダンジョン!最後の晩餐を求めて三千里

弘前駅近くのバスターミナルに到着!

こっから弘前駅まで行くのもめちゃくちゃ大変!黒石駅には負けるけどなかなかのダンジョンだったんだもの・・・。

一人しか通れない道

もちろんつるつる滑ります(デジャブかな)

ようやく弘前駅に着いて、あとは東京へと向かう夜行バスに無事乗り込むのみ。と言いたいところですがこのままでは帰ることはできません。だって、お昼から食べてないんだもの!ロッカーに荷物を詰め込み、最後の晩餐を探す旅へ・・・!!!

再び弘前ダンジョンへ(もうわかってると思うけどこの言い回しお気に入り)

さくっとラーメンでも食べようとスマホで検索したお店に向かうも2軒続けて見事に振られるという地獄・・・。 しかも着いてみたらさっき降り立ったばかりのバスターミナルだし!

でも、美味しいものを食べるまで、負けない!!!

その向かいには昨日黒石に向かう前に行くはずだった「虹のマート」。ここにもいつか必ず行くぞ!

「もんどりこ」で津軽の郷土料理に舌鼓

3度目の正直・・・そう思ってまた検索して見つけたお店目指してゾンビのように歩いていると、目の端に映り込むひとつの提灯・・・。

近づいてみると・・・

「もんどりこ」。不思議な言葉・・・。一体どういう意味なんだろう。「津軽のおかず」の言葉にも惹かれて軽く検索してみると、どうやら津軽の郷土料理が食べれるらしい・・・?つまり今わたしが一番求めているものではないか・・・!!普段ならレビューもちゃんと読むけど早くご飯食べたい!ゆっくりしたい・・・!!ふらふらそのお店の中へと吸い寄せられるのであった・・・。

もんどりこセット

おうおうおう!観光客にぴったりのメニューがあるじゃないか!!しかもわたしが行けなかった大鰐温泉のもやしもあるーーー!!!迷わず「もんどりこセット」を注文します。

店名の「もんどりこ」は、弘前ねぷたの戻る時の掛け声?とのこと。生まれも育ちも弘前という生粋の弘前っ子のご主人。どうやら弘前ねぷたをたいそう愛しているようです。そういうの憧れる!

まずはお通し。もつ煮込み?美味しい!

弘前の地酒にもありつけた・・・!!!

うひひひ

店内のBGMがイエモン、ジュディマリ、ウルフルズともう世代ドンピシャ懐メロが〜。どうやら店主の趣味らしい。もうそれだけで最高。懐メロを肴にお酒も進む〜!!

そして次々に出てくる津軽の郷土料理たち。どれも美味しいじゃん・・・!料理も最高じゃん・・・!!!

胃袋も心も満たされる

お刺身は大間産のマグロの大トロ。めちゃ美味しかった!一番の希少部位は正月に出してしまったとのこと。大間産というだけでネームバリューで金額が上がるらしい(あ、新年のニュースでよく見る初競りのやつか)。同じ繋がってる海なのにねぇ。

カウンターで店主と会話しながら最後の晩餐をいただく・・・。もうこれは神様からのご褒美ですね?

すると目の前で大きなホタテの皿をコンロで焼き始める店主。

こ、これはもしや!!!

IRODORIさんが教えてくれた貝焼き味噌だ!!!そっか、この料理は津軽全体の郷土料理だったのねー。調べてみると江戸時代から食べられていたようで、津軽出身の太宰治の『津軽』にも「貝焼き味噌」への憧れが綴られているらしい。もうこれは頼むしかあるまい・・・運命に身を任せるしかない・・・。

卵とじしています

名前の印象からてっきり味噌味でこってりしてるのかと思ったら!意外や意外、あっさりしてる!!出汁の優しい味・・・という感じ。お皿にしている大きなホタテの貝殻からも出汁がでるらしくて、穴が空いたら終了なんだって。いやはやしかし、まさかこんなすぐに食べる機会がやってくるなんて・・・。ラッキーすぎてむしろ怖い!!!

1月5日の土曜日の夜。本来なら大賑わいのはずだけど、奥の座敷で大人数での宴会が行われている意外はお客もいません。このお天気だからもう地元の人は外に出ないで引き篭もってるんだろうとのこと。お店としては残念だろうけど、わたしはとっても居心地のいい時間を過ごすことができました。東北旅を締めるのにふさわしい最後の晩餐。「もんどりこ」は『また来てほしい』の意味などを込めてつけられたそうです。また戻ってきます。ご馳走様でした!!!

大満足で、再び弘前駅へ

夜行バスに乗って・・・

弘前駅に着いたらトイレでお化粧落として歯磨きをして寝る準備(近くに銭湯とかネカフェがあればいいんだけどね!)。ちょっと余裕があるくらいの完璧すぎる時間配分です。雪でどうなることかと心配していたバスも無事やってきました。どうやらわたしは予定通り東京に向かうことができるらしい。あぁ、わたしの長い旅が終わろうとしている・・・。

東京から秋田へ向かうまでの行きの夜行バスではなかなか寝れずに地獄だったけれど、帰りではやっとコツを掴んだのか最初よりは眠ることができました(単に疲れていただけとも言える)。飛行機の時間に乗り遅れることをヒヤヒヤしていたけど、予定通りの時間に東京駅に到着。

つい数時間前までは大量の雪で街が見えないほど埋め尽くされていたのに、空港へと向かう電車の中から見えるのは嘘みたいな青空と海。化かされていたかのような・・・魔法が溶けたかのような・・・不思議な気分。夢にまでみた雪旅は、ついに終わりを迎えたのでした。

最後に

2024年の暮れ、憧れの雪旅を求めて東北へと旅立ちました。人形道祖神への再訪から始まった旅は、ナマハゲ、大日堂舞楽、きりたんぽ鍋、五能線、温湯温泉に黒石ねぷた、そして最後の晩餐・・・。予想を遥かに超える雪の量に歓喜したのも束の間、この雪によって後半の旅程は脆くも崩れ去ったけれど、それでも最高の旅を続けることが出来たのは旅で出会ったみなさんのおかげです。ありがとうございました!

訪問すればするほど大好きになっていく東北。そして中毒になってしまいそうな雪旅。またこんなみっちり濃厚な旅ができますように・・・。最後まで読んでいただきありがとうございました!!!

■参考サイト

ねぷた絵を再利用した灯りでまちにイロドリを。青森県・黒石〈IRODORI〉|「colocal コロカル」ローカルを学ぶ・暮らす・旅する

和菓子の歴史 | 全国和菓子協会

弘前で40年続く居酒屋を受け継ぐ 異業種2人が「もんどりこ」開業 - 弘前経済新聞

■秋田・青森ひとり旅2024-2025

①湯沢・再訪のカシマサマ編

②横手・建築と菓子とハードサイダー編

③鶴形・ショウキサマ編

④男鹿・ナマハゲのお勉強編

⑤男鹿・散策編

⑥男鹿・雷雪と芦沢のナマハゲ編

⑦男鹿・森長旅館編

⑧鹿角・大日堂舞楽 前編

⑨鹿角・大日堂舞楽 中編

⑩鹿角・大日堂舞楽 後編

⑪大館・夢のきりたんぽ鍋編

⑫五能線・秋田脱出大作戦編

⑬黒石・冬の後藤温泉客舎編

⑭黒石ねぷた灯籠と最後の晩餐編】最終回 

⑬秋田・青森ひとり旅2024-2025【黒石・冬の後藤温泉客舎編】

今回のテーマのひとつは「再訪の旅」。前回はローカルな弘南鉄道に乗って訪れましたが今回はバス。雪に埋もれた街を眺めながら思い出の地へと走ります。

CONTENTS

思い出の地、黒石へ

東北旅の終着地に選んだのは、青森県黒石市。弘前から約1時間ほどかけて終点の黒石駅へ。降り立った瞬間、「あぁ、懐かしい・・・」という感情はちっともわきません!なぜなら前回の旅で訪れた時とはまったく違う光景が目の前に広がっていたから・・・。

雪に埋もれた街

黒石ダンジョン

本日のお宿は同じ黒石市ではあるものの、ここからさらにバスに乗って移動しなければなりません。その前に夕ごはんを調達せねば・・・!そう、重いキャリーケースを引きずりながらこの雪道を歩くという苦行が再び待っているのだ!!(今回の旅で雪旅にはキャリーケースNGということを痛いほど学びましたね)。

ご当地スーパーに照準を合わせいざ出発するも不測の事態。なんと!駅前が攻略激ムズな雪壁ダンジョンと化していたのである・・・!!本来ある道がなかったりするから道案内アプリもぜんぜん役に立ちません。最終的に公衆トイレに案内されて行き止まりに・・・(ちょっと笑った。正直ずっとトイレ我慢してたから助かった!)。

こんな時はUターンして同じ場所からスタートするのが一番。しかしすべるすべる!!一瞬克服したと思ったのは勘違いで、この積雪量だと普通にすべるという気付きましたね・・・。

どうみてもダンジョン

再び黒石駅からスタートし、別ルートでなんとかダンジョンを脱出。ようやく普通の道に出ることができました・・・。(普通?普通って何??というような雪ですが・・・)

屋根に積み上がる分厚い雪

重い荷物を引きずりながら、雪の降り続く黒石の街を歩く、歩く・・・。すべる、すべる・・・。もう、いろんな意味で限界だ・・・・・。

すっかり夜。・・・のようだけどまだ5時前なのである

困った時の「スーパーこまい」

当初の計画では弘前市内のスーパーでご当地食材を調達。早めにお宿にインして夜ごはんを自分で作る予定でした(自炊可のお宿)。今はもうそんな時間も気力はありません。ただただラクして美味しいものを食べたい・・・。

そんな時はスーパーこまいの出番だよ!!疲れて何にもしたくない時にここに行けばなんとかなるから、地元の人たちの間では“困ったときの「こまい」”と言われいるらしい。

お馬のイラストもお店のフォントも可愛いね

身も心もボロボロになりながらやっとのことで到着。もう半泣き状態です。駅から歩いて15分のはずが30分かかったね・・・。夕食の用意を始めるにはちょっと遅い気がする微妙な時間帯。果たしてわたしが求めている食べ物はあるだろうか・・・。ドキドキしながら中に入ります。

寿司だ寿司だ!!!

わたしは寿司が食べたかったんだーーーーー!!!

あったーーー!!!

こちらのスーパーこまいさん、お寿司が有名で土曜日には100円になるという噂・・・!(弘前のバス待ちしていた少年から聞いた)何だその神サービスDAYは・・・!!残念ながら今日は金曜日であやかれなかったけどそれでもじゅうぶん安い。無事にお寿司を調達できてルンルンです。

遭難したピンクのベレー帽

そして今日、最後に乗り込むバスがやってきました。無事バスに乗り込み安堵したところで重大なことに気付きます・・・。

ベレー帽!ベレー帽がない・・・!!!

もう何年も愛用していためちゃくちゃお気に入りのピンクのベレー帽が行方不明に・・・。どうやらすべり散らかしたどこかの時点で落としてしまったらしい(号泣)

深浦駅で撮った写真。これが最後の姿になるとは・・・

「バラ色の帽子」というブランドのもので、リスの形をしたもこもこがついてて可愛いのよ。何が一番ショックって!北海道のアイヌコタンでお持ち帰りしたこれまたお気に入りのブローチをつけていたからなの・・・!!

可愛い×可愛い

デザインは一緒でも手彫りだからひとつひとつ表情が違うし、裏面には名前も彫ってもらった世界にひとつしかないわたしだけのブローチ。友人たちにも名前を刻んでお土産にあげたものだったから本当に悲しくて悲しくて・・・。

その場で名前を入れてもらったのだ

春になり雪解けとともにわたしのベレー帽も姿を現さないかな・・・(実際にそういうことがあるらしい)。そんな淡い期待を抱いています。黒石駅からスーパーこまいに向かう間あたりで拾った方はわたしにご連絡くださいませ!お願いいたします!!

そのための長々とした思い出語りでした。というわけで本編に戻ります・・・っ。

もうそろそろ着きそうだ

思ひ出の温湯温泉郷

朝5時に秋田県大館から始まった大移動。日本海側を通るJR五能線で青森県深浦まで向かい、代行バスに乗って五所川原を経由し弘前へ。さらにそこからバスを乗り継ぎ最後の最後にたどり着いたのは、少ない街頭の光と真っ白な雪で闇にぼんやり浮かび上がる温湯(ぬるゆ)温泉郷・・・。

地元の人じゃないと位置関係がわかりにくいので、さろめり画伯がここぞとばかりに描いてみたぞ▼▼▼

(秋田県)横手→湯沢→鶴形→男鹿→八幡平→大館→
(青森県)深浦→弘前→黒石→温湯温泉NOW!!!

長い、長い一日がついに終わろうとしています・・・。

可愛い赤白の鏡餅

今日泊まる宿に向かう前に、ちょっとした食品や飲み物が揃う土岐商店さんに寄り道。スーパーでは目的の夕ご飯を調達できたけど、いい感じのお酒がなくてちょっと物足りなかったのです。

店の奥からおばあちゃんが出てきました。小さいサイズの地酒を一緒にさがしてもらうもどうやら売れてしまったらしい。しぶとく探していると手乗りサイズの梅酒発見。まったくご当地色はないけれど仕方がない。お会計をしてもらおうとレジに向かうと・・・

か、かかかかわいいーーーーー!!!!!

めちゃんこ可愛い鏡餅が目に飛び込んできたのである。お餅の上に乗っかってるのは蜜柑じゃなくてちんまい姫林檎。さすが青森県!

可愛い、可愛いと喜んでいたら、なんとおばあちゃん、「持っていく?」と言って鏡餅の林檎とさらに裏からも持ってきて手渡してくれました。うれしい〜!!!疲れ切った一日の終わりに思いもよらぬ可愛い贈り物。じんわり心が温まりました。

手乗り姫林檎

後藤温泉客舎に泊まる

ほくほくにこにこしながら商店のすぐ斜め前にある本日のお宿、「後藤温泉客舎」さんへ。前回の旅から約2年と半年。念願叶ってついに・・・!この豪雪でどうなることかと思ったけれど、無事にたどり着いたよーーーー!!!!!(涙目)

温湯温泉と客舎

「客舎(かくしゃ)」とは、基本的に温泉施設(内湯)をもたない宿泊施設のこと。今でこそ観光地として賑わう温泉地ですが、かつての日本では温泉に入って療養(湯治)することが日常的に行われていました。湯治にきた人々は客舎に泊まり自炊しながら、共同温泉(外湯)に通ったのです。

その湯治場の雰囲気を色濃く残すのがここ、古湯温泉。江戸時代から庶民の湯治場として津軽の農家や漁師に愛されてきた温湯温泉には、近代以降も共同浴場を中心に客舎が取り囲み、大変賑わっていたそうです。八百屋や魚屋、呉服店、美容室、土産物店などなど湯治客向けの店が立ち並び、「まるで銀座のよう」と言われるほどだったとか。

現在でも、建て替えらた共同浴場「鶴の名湯」を中心に4軒の宿泊施設がありますが、当時のままの湯治スタイルで営業を続けているのは今回宿泊する後藤客舎のみ。なんと江戸〜明治時代の建物というから驚きです!

こけし提灯がお出迎え

前回宿泊した飯塚旅館さんも、はじまりは「飯塚客舎」だったそう。こちらも大正時代の建築でとっても素敵な外観で大好き!他にも鶴の名湯周辺には大正、昭和初期頃の建物と思われる元客舎の建物が残っており、そのハイカラな佇まいに往時の温泉地の賑わいを感じることができます(紹介はまた後ほど・・・)。

2022年GWの旅の様子はこちらからどうぞ▼▼▼

ガラガラガラ・・・。中に入ると目の前にまっすぐ伸びる印象的な通路。

通路の両側が宿泊スペースになっています

通路の壁に取り付けられた電話から女将さんに到着したことを伝えると、奥の扉の先にあるお住まいからとことこやってきました。部屋に案内されて建物内の説明をあれこれ受けてあとは自由気ままにひとりの時間。もう大の字になって寝転がりたい気分・・・!!

本日のお部屋

部屋には嬉しいウェルカムフルーツ。林檎も美味しかったけど洋梨がめちゃくちゃ美味しかった!一個置いて帰ったことを今でも後悔してる・・・

漆塗り煙草盆もいい味だしてる。玉虫な机も大好物です

でもでものんびりするのはもう少し後。まずは薄暗い客舎内をちょっとだけ散策してみることに。室内は暖房が効いてあったかいけれど、部屋の外は凍りつくような寒さです。

まずは炊事場へと向かってみます。宿泊客はここを使って好きに料理することもできます。

調理器具や食器も揃っています

さっき女将さんから水は「元栓」を捻って出すようにとの説明を受けたのですが、元栓がどれなのかちっとも分からず・・・。途方にくれているとちょうど炊事場にやってきた宿泊客のおじさまに教えてもらってやっと理解。部屋の端っこにあるこちらの蛇口を捻って水、もしくは温泉を出すようにとのことでした。助かったー。

右の「温泉」ひねるともちろん温かい温泉が出ます

どうやらこの日の宿泊はわたしたち二人だけのよう。おじさまは東京から来ていて、毎年正月はここで過ごすと決めているらしい。かれこれ10年くらい通っているのだとか。すごい!奥様も一緒の時もあれば、予定があわなければ今回のように一人でやってくるらしい。相当好きなんだなぁ。

こっちの蛇口は捻らないように寿司巻きにされていた

そして、炊事場の正反対の突き当たりがトイレ。寒いし暗いしちょっと怖かったな・・・。

トイレのドア近くにシュワッチがいた
ちなみにわたしの部屋にも色んな子たちが住んでいました

客舎内の散策もほどほどにして、夜の温湯温泉を散策だーーー!!!(なんだ、まだ元気じゃないか)

右の建物が後藤温泉客舎。奥に見えるのが土岐商店

屋根には雪がずっしり

お久しぶりの飯塚旅館さんの特大こけし提灯にもご挨拶。

こちらはわたしが大好きな元客舎の建物です。

なんてモダンなデザイン!

後藤温泉客舎の横にある坂道にもグッとくる。

魅惑的な道

鶴の名湯  温湯温泉

あたりををぐるーっと一周して満足!キンキンに冷えた後は、温泉であったまりましょう。後藤温泉客舎では、目の前にある共同温泉に無料で入れるチケットがもらえるのだ!(ちなみに小さいタオルやシャンプーなどは別料金)

通常は大人300円

鶴の名湯

こけしが展示されていた!かわいいー!!

伝統こけしだけじゃなくてお土産こけしもある!(好きで集めてる)

温泉は熱いお湯が苦手なわたしにも熱すぎずぬるすぎずなお湯でちょうどよかった〜。湯上がりにはこれっきゃない!というわけで瓶のコーヒー牛乳を自販機で買いました(そして飲まずに持って帰って福岡で飲みましたね・・・)。

最高の夕食

すでに時間は20時過ぎ。夕ご飯を食べ始めるにはちょっぴり遅い時間になっていました。つい遊んでしまうからいけません。

お待ちかねのご飯だよ!本日の献立は、スーパーこまいの「特上ちらし寿司」と「たい寿司」、「もやし炒め」です・・・!!

最高じゃないか・・・!!!

ご当地スーパー大好きっ子としてはなかなか最高の夕ご飯。「もやし炒め」は大鰐温泉の名物「大鰐温泉もやし」を食べれなかったことが悔しすぎてつい買ってしまったものですね・・・(ちなみに使われているのは大鰐温泉もやしではない)。

美味しいしお腹いっぱいで大満足だ!!!温泉客舎らしく自炊したいところだったけれど、それはまたの機会にとっておくとしましょう。

土岐商店で購入したミニ梅酒。色々と満足してしまって飲まずに持って帰ってきて今でも冷蔵庫の中にありますね・・・

さぁて、眠ろう。そう思って布団を敷くと、お・・・重い・・・!!!!!掛け布団がわたしの人生史上一番重い!!「重い布団好き」と自負してたけど、そんなわたしでも重すぎて寝返り打てないレベル。ちょっと笑っちゃうくらい重かったので、全部がそうかはわからないけど冬の後藤温泉客舎に泊まる予定のある方は、ぜひ掛け布団の重さに注目してみてください(今までにない注目ポイント)。

温湯温泉の朝

三が日が終わり、お正月が終わってしまう・・・そんな寂しさを少しずつ感じ始める1月4日の朝。旅のラストデイです。

昨晩暗くてよく見えなかったものたちが存在を訴えかけてきます。

天井はこんな風になってたのね

床板も味わい深い

お正月とクリスマスが混在していた

女将さんの住むお宅へと続く美しいガラス戸

後藤温泉客舎の朝ごはん

7時半過ぎ、女将さんが朝ごはんを運んできてくれました。後藤温泉客舎さんでは予約時にお願いすると朝食をつけることができるのです。ありがたい〜。

絶え間なく振り続ける雪の中、共同温泉に通う人たちの姿を障子のガラス窓から眺めながら、最高の朝食いただきます。

毎日こんな朝ごはん食べたい(1/3くらいの量で)

あっという間に雪だるま!?温湯温泉を散策

朝食を食べ終えた後は、女将さんに連絡して先にお支払いをすませます。どうやらチェックアウト時間はいつでもいいっぽい・・・?とりあえず11時過ぎのバスに乗るからそれまでということにしてもらいます。

あとは時間の許す限り温湯温泉を散策だ・・・!!

今まで見たことない氷柱の量でした

昨晩姫りんごをいただいた商店

土岐商店さんの建物も実はめちゃくちゃかっこいいのだ!!!

この素晴らしきアールよ!!!

建物のあちこちに「土岐客舎」の文字。

もしかしてもしかしなくても土岐商店さんも元は客舎だったの??昨晩おばあちゃんに聞いてみたかったなぁー。

かなり大きな建物で、当時は相当賑わっていたんだろうなぁ

ていうか、みーんな!みんな雪かきしてる!!!

屋根の上で雪かき中

吹雪の中でみるキリスト看板は格別

雪をこの中んい入れるのね!

まずはバス乗り場の確認をしなければ・・・。乗り遅れたら大変だもの!雪かきしているおばさまに教えてもらったついでに世間話。どうやらおばさまはここに住んでいるわけではなく、弘前市から通勤で通っているらしい。この雪の中お疲れ様です。旅行で来ていて今は散歩中と伝えると、「雪だるまにならないようにね!」と送り出してくれました。なんだかその言い方がとっても可愛いくてにんまり。雪だるまにならないように、気をつけて行ってきます・・・!!!

後藤焼きそば店

ゴールは温湯温泉入口にあるゲート。温湯温泉の文字と温泉マークにもこんもり雪が積もっています。

こんな時でも郵便配達お疲れ様です

ゲート横の建物は看板はないけれど「後藤焼きそば店」さん。さっき朝食をたっぷり食べたばかりなのに、もし営業してたら絶対に食べてやろうと目論んでいました。そう、わたしは強欲。お腹空いてなくても・・・どうにかして食べたいんだ・・・。

焼きそば屋さんとは気付かない外観

中をのぞいてみるとおばさまの姿が!もしや開いてる・・・!??(喜)

尋ねてみると、材料?が届くのが昼かららしくて今はやっていないらしい・・・。うーん、残念・・・。またの機会に。

まるでハリネズミのハリのように動き出しそうな細かい氷柱

温湯温泉と林檎の思い出

歩いてきた道を再び戻っていると、先ほどお話しさせてもらった雪だるまのおばさまに呼び止められました。

まだまだみんな雪かき中

「車の中に置いてあったものだし美味しいかわからないけど・・・」と言ってなんと!林檎をいただいてしまったよ・・・!!!昨日の姫りんごに続きありがたい・・・。ほんと東北の人はみんな親切。大大大好きだ・・・。

林檎を置きに一旦宿へと向かいましょう。

後藤温泉客舎と林檎が似合いすぎる

まだまだ続くよ、雪の散策

お次は昨晩散策した道を歩いてみることにします。同じ道でも夜と朝とではまったく違う表情になるからどっちの時間帯も散歩は欠かせません(夜は力尽きて部屋にこもりがちだけど・・・)。

朝の飯塚旅館

狭い道に除雪車がご登場・・・!お仕事ご苦労様です!!住んでいる人は色々と大変な部分もあるらしい(除雪された雪で家の出入り口が塞がれてしまう等)。今までは雪旅への憧ればかりだったけど、今回の旅で雪国に住むことの大変さを初めて知ったような気がします。

除雪車と飯塚旅館

屋号が書かれたこの部分(何て言うのかな)もたまらんのです

飯塚旅館からぐるっと振り向くと、わたしの大好きなあの建物!すでに廃業している「盛萬客舎」さんです。検索すると実際に宿泊した方の記事や写真をみることができるので、ネットがある時代にはまだ営業していたのですね。土岐客舎さんもですが、できることなら泊まってみたかった・・・。

カッコイイなぁ

再び後藤温泉客舎に戻ってきました。

荷造りと身繕いして鏡台のコアラにもお別れです。

夜見た時はちょっと不気味でこわかった

温湯温泉に残る貴重な客舎。まだまだ頑張って営業を続けてほしいです。次こそは自炊するんだからな ・・・!

外に出ると、ますます雪がひどくなってきました。

「わたし今日帰れるのかしら・・・」

一抹の不安を感じつつ、黒石での最後の一日を胸に焼きつけてきます ・・・!!

■参考文献

・『知られざれる青森県』第36回湯治が生んだ温湯の共同体(青森県環境生活部県民生活文化課 県史編さんグループ主査 中園裕)

・『rakra 古津軽』ラ・クラ編集室

⑭秋田・青森ひとり旅2024-2025(もしかしたら最終回!?)へとつづく▼▼▼

⑫秋田・青森ひとり旅2024-2025【五能線・秋田脱出大作戦編】

愛くるしい秋田犬に別れを告げて、大館駅へと急ぎます。

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CONTENTS

秋田脱出大作戦

本来の計画では昨晩のきりたんぽ鍋パーティーの後、大館駅から青森の大鰐温泉に移動して、今日は弘前に向かう予定でした。でも朝になっても青森行きの電車は運休。やはり階段さんに伝授されたあのルートで行くしかない!

まずは秋田の東能代駅まで行き五能線に乗り換え、日本海側を走って五所川原駅へ。そこからバスと電車を乗り継ぎ弘前入りするという作戦です(昨日の台湾女子にも教えてあげたい・・・)。

まずは五所川原駅までのチケットを購入

これで万事オッケーだったはずが、東能代駅に降り立つと・・・。

あっかんべーしてる子めちゃ可愛い!最初金太郎かと思ったら「べらぼう凧」というものらしい

!!!!!

「五能線 深浦〜弘前 昼頃まで見合わせ」ですって・・・!??

弘前どころか五所川原駅にすらたどり着けないというまさかの事態。昨晩検索した時には大丈夫だったのに・・・。昼頃まで見合わせというのもあやしいし、このままだとオーメンの暗示が現実のものとなってしまう ・・・!!(しつこいな)

大慌てで駅員さんに確認すると、なんと深浦駅から代行バスが出るらしい!え?ほんとに??それならよかったーーー!ちょっと安心して電車に乗り込みます。

「弘前行き」って書いてるけど行かないんでしょ?そうでしょ?

わたしひとりだけを乗せて出発した電車。車掌さんも行き先を心配して話しかけてくれます。深浦で代行バスが出ると聞いたことを話すも、車窓さんは「え?ほんとに?」というリアクション ・・・。なんだか心配になってきた・・・。

けど・・・車窓からの風景が!めちゃくちゃイイ・・・!!!!!

ざぱーん!ざぱーん!実際には聞こえないけどここまで聞こえてくるようだ

この移動中にも熟練の限界旅人である階段さんからのサポートが入り、もし代行バスが出てなかったとしても深浦から路線バスで鯵ヶ沢まで行って弘前行きに乗り換えるという神ルートを伝授されたので(瞬時に旅程を組み立てられるその頭脳ください)、あとは流れに身を任せるのみです。

荒れ狂う海と青空と深浦

JRでたどりつける最終地点、深浦駅へと到着。ひとまず青森県に入ることはできた! 時計の針はまだ午前9時を過ぎたばかりです。

こんなとこにも林檎。かわいい

わかってはいたけれど、電光掲示板にははっきりと「運休」の2文字。深浦駅の駅員さんに聞いてみても、やっぱり代行バスの話は聞いていないらしい。うーん、わたしの聞き間違いだったのかな・・・。

その次の便も「青森行き」となっているけど運休でした

ひとまず外の様子を見に駅前に広がる海岸へ向かってみると、凍るように冷たい強風と雪!目の前にはさっき電車の中でみた荒れ狂う日本海の波飛沫・・・!!!もしかしてもしかしなくても今回イチめちゃくちゃ寒い・・・!!!!!

こんな悪天候なのに、テトラポットにはたくさんの鳥たち。空から海へ、海から空へとびゅんびゅん旋回しています。

北国の鳥はタフ

長時間この場所にいたら凍りついてしまうよ・・・。ぶるぶる震えながら早々に駅舎の中へと避難・・・。

でも・・・あれ?急に晴れ間が・・・???

パキッとした太陽と青空

再びさっきの海岸に戻ってみると、鮮やかすぎる真っ青の海と空・・・!美しいーーー!!!あんなに吹雪いて灰色の海だったのに、ほんの10分ほどの間にこんなにお天気が変わるとは・・・。

おそるべし気まぐれな北国の天気

波は相変わらずテトラポットに容赦なく体当たりして、空に向かって水飛沫を飛ばしてました

いただきものの朝ごはんと昼ごはん

鯵ヶ沢行きのバスが来るのは12時過ぎ。まだまだたっぷり時間がある・・・!のんびりゆっくり遅めの朝ごはん兼、早めのお昼ごはんをいただきましょう。

日本海の荒波をあしらった背もたれのあるかわいい椅子

本日の献立は、八幡平での夜明け前の舞の時にいただいた「おむすび」と「いぶりがっこ」とお茶、そして毎度お馴染みいただきものの蜜柑です!

すべて今回の旅でのいただきもの。ありがてぇ、ありがてぇ・・・

八幡平でいただいた時は、「食べるタイミングないなぁ・・・」なんて思ってたけど、まさかこんなに感謝して食べる時がくるなんて・・・!!むしろもっと「いぶりがっこ」もらっておけばよかったとちょっぴり悔やみましたね・・・。

深浦散策

のんびりごはん食べてもまだまだ時間がある・・・!

つい数時間前までは深浦に来るなんて1ミクロも思ってなかったわたくし(深浦という地名自体初めて知った)。もちろんここがどんな場所であるかまったくわかりません。

駅舎内の看板にはこのように書かれていました。

深浦の地名は海から深く入った入江に由来し、(中略)北海道松前半島と秋田男鹿半島の中間にあり北前船の風待ち湊として、また津軽藩の御用湊として大変栄えました。当時の繁栄を物語る品々が、北前の館や数々の寺宝が伝わる円覚寺に残されています。

ここに出てくる円覚寺というのは、なんとあの坂上田村麻呂が平安時代に建立したといわれていて、ご本尊の十一面観音像は聖徳太子の作と伝えられているらしい・・・!教科書に出てくる有名人じゃんっ。すごすぎるーーー!!!(我ながらアホっぽい感想)

どうやら駅からちょっと離れた場所に見所スポットがあるもよう。円覚寺には行けないけれど、歩いて15分くらいのところに太宰治に関係する建物があるらしい。せっかくだからひとまずそこを目指して深浦散策、行ってきます!

凍りついた港町

バケツの水も凍っています

旅館の看板

氷柱の下をうっかり歩いてはいけません
レトロかわいいカーテンにきゅん

どこか時が止まったかのような通り・・・。昭和のかけらをかき集めながら歩いていると、太宰治ゆかりの建物が見えてきました。

太宰の宿 ふかうら文学館

太宰治が宿泊し、小説『津軽』にも登場するという旧秋田屋旅館を改装した「太宰の宿 ふかうら文学館」です。太宰治をはじめ、深浦に縁の深い文人たちの資料を展示している文学館のようです。

そういえば数年前に初めて秋田と青森をひとり旅した時、五所川原市にある太宰治の生家「斜陽館」の存在を知ったのだった。斜陽館も気になるけれど、こちらの旧旅館もとっても素敵な外観!太宰治が泊まった部屋は、当時の雰囲気をそのまま再現しているそうです。

玄関ポーチの天井にも素敵な意匠が

はい、うすうす予感していた通り・・・お休み!まだ三が日だから仕方ないですね・・・。

休館日や臨時休業にあたる確率は高い自信はある

中を覗くあやしい人・・・

階段を降りようと下をみるとかわいい足跡がありました

さて、これからどうしよう・・・。

この先にもまだちょっと何かありそうだけど、そこまで行ってたらバスの時間ギリギリになって慌てそうな気もする(いつもそんなパターン)。それに太陽の光で少しづつ溶けだした雪道を走る勇気はありません・・・。おとなしくUターンしましょうね。

救いの代行バス現る・・・!!!

余裕をもって11時半過ぎに到着すると、さっきまでわたし一人だったのに、駅にはなぜか人がわらわら。不思議に思っていると、バスが!バスがやってきたよ・・・!!!

え?え?この人たちはツアー客か何か???待ってる人に聞いてみると、なんと代行バスというではないか・・・!つまりわたしも乗っていいやつーーー!!!弘前にも止まるって!神がかり的なベストタイミングで戻ってきてよかった・・・!!

びっくらこいた

どうやらこの方たちは特急の「リゾートしらがみ」に乗ってやってきた人たち。それに合わせて代行バスが手配されたというわけか。今朝、東能代駅で聞いたのはこのバスのことだったのね。でもなんで現場の駅員さんたちには情報が届いていないのよぉぉぉ。誰よりも早く駅にいたのにあやうく乗りそびれるとこでした。目の前を走り去るバスを想像するとぞっとするね・・・(ちょっと面白いけど)。

バスに乗り込みましょう!

バスは主要駅を経由し、最終的に青森駅まで向かうもよう。弘前には2時間くらいで着くらしい。もう乗り継ぎの心配をしないでのんびり揺られているだけでいいのです!よかったーーー。

正午前、深浦駅を出発です!!

目の前には日本海

バスでの移動中も車窓からは葛飾北斎の絵のような波飛沫。 まるで海の中を走っているみたいだ・・・!!!

そしてあっという間に変わる天候

日本海からどんどん離れ、あっという間に360度真っ白な世界に・・・。

車窓からの風景

まずは初めましての鯵ヶ沢駅で停車です。まさか今回の旅で降り立つことになるなんてね。そして再びバスは走り出します。

鯵ヶ沢駅

スピードを落として走る除雪車の後ろをゆっくり走るのも初めての体験!

雪国では当たり前のことでも、わたしには新鮮でときめいた

どんどん世界は真っ白に

お次は五所川原駅。最初は大館駅からここまで電車で向かう予定でした。

トイレ休憩の時間を使って、ちょっとだけキョロキョロ&ウロウロ。なんか見覚えあるなーって思ったら、前回の秋田青森旅の時にここに来たことあるじゃん!

あのバスのりば、とってもいい雰囲気なのよ!

そうそう、この五所川原駅から在来線の津軽鉄道に乗り換えて鬼コに会いに行ったのだった・・・。その沿線沿いに太宰治の「斜陽館」もあるのです。

JRのお隣にある津軽鉄道

あぁ、また乗りたい。とってもいい雰囲気で大好きだった。近いうちに、がっつり津軽旅したいな!

前回の津軽鉄道の旅はこちらからどうぞ▼▼▼

白い綿の林檎畑

そしてお次はついに弘前です。前回の旅でわたしが弘前で感動したことのひとつは車窓から見える一面の林檎畑。GWだったあの時は、白い花を可憐に咲かせていました。

2022年GWに見た林檎畑と岩木山

めちゃくちゃ素敵な風景なのに、電車の中ではこの林檎畑の風景が当たり前すぎてスマホを眺めている地元民。でも、きっとわたしが旅人だからこの風景をこんなにも美しく感じることができるんだろうなぁ…。そんな風に思った旅の思い出。

あの時は白い花を咲かせていた林檎畑は、今はふわふわ白い綿のような雪をまとっています。その姿もとても美しくて・・・胸が締め付けられる・・・。やっぱりわたしは弘前の林檎畑の風景が大好きだ。

きっともう弘前駅は近いはずだけど、渋滞していて街の中心になかなか近づけない・・・。当初は2時間くらいという話でしたが、雪の影響ですでに3時間が経とうとしていました。

連日の弘前行きの電車ストップに「もっと根性出して!頑張ってよ!!」なんて思ってたけど、うん、ごめん・・・。こんなにひどいとは思ってなかったんだ・・・。

雪に埋もれる車。弘前、今回の旅で一番すごい雪の量です

15時過ぎにやっとのことで弘前駅に到着・・・!朝5時に起きて大館を出発してから10時間経過。でもね、実はここが最終時点じゃないんだ・・・。こっからもういっこ乗り換えが待っているのだーーーーー!!!

弘前といえば林檎

急げ急げ!急いだらバスに間に合いそう!!!

弘前駅

バス停向かおうとするけど除雪された雪の壁で地形が変わっていて(?)、どうやってそこにたどり着けるのかわからない・・・っ。

雪の壁でいつものように道のショートカットもできない

焦って思考回路は混乱状態!走って向かった先が間違っていて慌ててUターンしようとしたら久しぶりのすってんころりん!あぁっ、雪旅の最中に歩くコツつかんだと思ってたのに!滑るのは横手で卒業したと思ってたのに・・・!!

カメラが雪に埋もれましたね・・・

体中のあちこちを打ち付けながら、どうにかこうにか目的のバス停に到着・・・。その場にいたバス会社の人に確認すると、なんとバス遅れてるって・・・。そっか、慌て損、滑り損だったか・・・・・。

屋根の雪の積もり具合!ハンパねぇ!!

同じくバス待ちしている男の子がちろちろ見てくるので「なんぞ?」と、思わず話しかけたら、なんとわたしがこれから行こうとしている地区に住んでる少年でした。ちょっと変わった男の子で面白かった!薄着でガタガタ震えながら寒い寒い言ってて、聞いたら1時間くらいここで待ってるって話だった。そら寒いわ。待ってる間にオススメの和菓子屋さんや、ご飯屋さん教えてもらったよ!

少年と話していたら待ちに待ったバスが到着。2024年の年末に秋田から始まった旅は、いよいよ終着地に向かって走り出します。最後は思い出のあの地へ。そう、今回は「再訪」の旅でもあるのです。

⑬秋田・青森ひとり旅2024-2025につづく▼▼▼

⑪秋田・青森ひとり旅2024-2025【大館・夢のきりたんぽ鍋編】

元旦に男鹿からのろのろ約4時間かけて八幡平の両国旅館に着いた瞬間から怒涛の展開!宿で出会ったはじめましてのおじいさんと夜明け前の舞を見に行き、約8時間ぶっつづけで大日堂舞楽を追っかけた!一日にも満たないけれどみっちり濃厚な八幡平での滞在はついに終わりを迎えようとしています。

CONTENTS

トラブル発生

旅館でのお昼ごはんもご一緒したおじいさんとはここでお別れ(またどっかのお祭りで会いそうな気もするな・・・)。わたしは大館方面へと向かう電車に乗るため、ひと足先に八幡平駅へと向かいます。

今回お世話になった両国旅館さん。夜中に出掛けるのもオッケーで、一泊二食付きだった朝ごはんを昼ごはんにしてもらえたし、昼過ぎまでお部屋で休ませてもらえてほんと最高だった!ごはんも美味しかったのよ〜。大日堂舞楽を見に行く際はぜひ両国旅館さんへ。予約する時に相談してみてね!いや、ほんとわたしは何にもお願いしてなくて、おじいさんに便乗させてもらっただけなんだけど笑(幸運がすぎる)

ずっと気になってた旅館と駅の途中にある酒屋さん。時間が足りなくて行けなかったことが心残り。またいつか・・・

ちんまくて可愛い駅舎の中には数人の先客。なにやらあわあわしています。はて、どうしたのだろう??無人の駅舎にアナウンスが流れました。

倒木で電車が運休・・・!??? え?えええ???

あ、でも倒木があったのは盛岡駅行き方面とのこと。じゃあ大館駅方面は???なんと!そもそも大館駅行きの電車は雪で昨日から計画運休が決まっていたらしい・・・!!!そんなことになってるとはつゆ知らず、ついさっきまで大日堂舞楽を能天気に楽しんでいたわたくし・・・(幸せでしたね)。

八幡平、怒涛の脱出劇

駅舎にはみんなお一人さまの女の子、青年、おじさん、そしてわたしの4人。ここに集まっている人たちはみんな同士だ!即座に知恵を出し合います。

「タクシーだ!乗合して高速バスが出ている鹿角花輪駅に向かおう・・・!!!」

ちょうど目の前に止まっていた外国人観光客を乗せようとしているタクシーとっつかまえて、彼らを送り届けた後に戻ってきてもらう約束を取り付けます。

は!そうだ!!旅館にはJRが運休していることを知らないおじいさんがいる!!!

急いで呼びに行って事情を伝え一緒に駅へと向かいます(こんなに早く再会することになるなんて!)。ただし、タクシーに乗れるのは定員4人。あぁぁ、誰かひとり犠牲にならなければならない!すると「八戸の実家に今日中に着ければいいからお先にどうぞ」という優しき青年。なんという慈悲の心!!感謝感激!!!戻ってきたタクシーに乗り込むと、にこやかに手まで振って送り出してくれました。

君に幸あれ!今度八戸旅してたくさんお金落としてきます!!!

見知らぬ人たちとタクシーをシェアして大移動することなんてはじめてです。女の子は台湾から一人旅をしてるらしい。すごい!自分ではまだまだと言ってたけど日本語めちゃくちゃ上手で最初気づかなかったよ〜!その子は今日は大館に宿をとってて翌日は青森まで行く予定らしい。だけどここ数日大館〜青森間が雪で運休してて明日も再開されるかわからない。帰国の飛行機に乗れないと大変だから盛岡に行くという話でした。せっかくの海外旅行がこんなことになって大変だ・・・。

鹿角花輪駅

15分ほどで鹿角花輪駅に到着。バス停ではわたしたちと同じように路頭に迷った人たちがみっしりと並んでいます。同志たちはそれぞれの目的地に向かって散り散りに・・・。短い間でしたがたのしかったです!

真っ白な鹿角花輪駅

待合室で切符を買って時間がくるまで待っていると、まずは盛岡駅行きが目の前を走り抜けていきました。タクシーで一緒になった皆さまはこれに乗ってるんだろうなぁー。無事帰路につけますように・・・。

そろそろわたしが乗るバスの時間。バス停に向かうと、あれ?盛岡に行くと言っていた台湾女子の姿が・・・!どうやら宿のキャンセル料がかかってしまうから一か八か向かうことにしたらしい。もしかしたら帰れなくなるかも・・・と不安そう。どうにか電車が動くことを願う・・・!!!

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そんな話をしているとついにバスがやってきました。台湾女子ともっと話がしたくて隣の席に座れたらなーと思っていたら、キャリーケースを預けてる間に見失ってしまいましたね ・・・。バスの中見渡しても見つけられず。 神隠し・・・?海外ひとり旅になんで八幡平(ニッチすぎる!)や青森を選んだのか、他はどこを旅してきたのか色々と聞きたかったなぁー。ちょっぴり残念に思いながら、大館方面に向けてバスが出発。

哀しみの旅程変更

ところでそこのキミ、台湾女子の心配してる場合じゃないぞ!今までちょっと他人事みたいに話してたけど、実は大館〜青森間のJRの運休はわたしの旅程にも大きく関わってくることなのだ。なぜなら今夜、大館から電車で青森入りして大鰐温泉泊まる計画なのである!すでに昨日予約してる旅館に連絡して、もしこのまま運休してたら行けない可能性があることを伝えていました。それでも楽観主義者だからきっと電車が動き出すと信じて疑わなかったわたくし。だって、元旦からめちゃくちゃついてるし!きっと今回も大丈夫だし!!!

そんなふうに思いながらバスに揺られていると、旅館から今夜の宿泊について確認の電話が入りました。まだまだ楽観的なわたしは行くつもりであることを伝えて電話を切る。その後情報収集してみると、うーむ、どうやら絶望的のようだ・・・。そう思い直してすぐにキャンセルの連絡。決断がギリギリになって申し訳ありませんでした。あぁ、楽しみにしてたから残念・・・。必ずや!次こそは泊まります!!

しかしこのままだと今日は宿なしです。急いで大館駅近くの温泉付きビジホを確保。せめて温泉に入らなきゃやってらんないぜ・・・。

大雪の大館を歩く

はじめまして、大雪の大館。鹿角花輪駅から約1時間ほどで到着です。最初は大館駅で降りる予定だったけど、急遽ひとつ前の停車場で降りることに。あわあわしすぎてもしかしたら前の席にいたかもしれない台湾の女の子に挨拶できなかったことが心残り・・・。グッドラックと伝えたかったなぁ。

降りてすぐにレトロ可愛い建物を見つけてキュン!

看板の文字がいっことれてる

降り立って初めて商店街ということを知りました。気になるレトロなお菓子屋さんも!「アマリリス」のフォントがたまらない〜!!

「しんこや」という喫茶もやってるらしい

ちょっと歩いただけでわたしのツボを刺激するものと出会うのだから、きっとこの辺にはいろいろとあるに違いない。そんな予感をビシバシ感じます。

だがしかし、あいにくの雪、雪なのである・・・。アーケードがあるうちはよかったけれど、それが途切れるともう絶望的。キャリーケースをずるずる引きずりヨイショと持ち上げながら大量の雪を浴びます(そう、わたしは男鹿に傘を忘れてきてしまったのだ)。

歩く、歩く、歩く・・・ぅぅぅ。するとついに看板が見えてきた!!!

煉屋(ねりや)菓子舗「煉屋バナナ」

暗くなりつつある街で「煉屋バナナ」の文字を見つけた時の喜びといったら!体に積もった雪をはたいて救いを求めるかのように中へ。もう屋根のある場所に入れるというだけでもありがたい・・・。

「くず湯」も有名なのかな

バナナ!バナナ!わたしはバナナを買いに来たのだ!!!

そう、これが「煉屋バナナ」。ノーマルサイズと、ミニサイズの「ミニバナナ」もあります。ミニバナナ1個おまけしてもらえて嬉しい!!!

他ににもいろいろと買ってみた

東北には「バナナ」の形をした最中があるらしいという情報を得たのは古津軽を特集した『rakra』という雑誌でした。津軽発祥というバナナ最中。昭和の頃に高価だったバナナを身近に味わえるように考案されたことが始まりのようですが、こちらの煉屋バナナは別ルート(?)から考案されたものらしい(青森にもバナナの形のお菓子があることを店員さんに伝えたら知らなかったのも意外でした)。

パンフレットより▼▼▼

昭和の初期に、東京の某会社より「果物そのまゝの風味をお菓子に出来ないものか」との御注文がありました処、丁度その際台湾より、お土産に頂戴した果物があり、これに「あん」を加工して試作をした所風味のよいお菓子として出来上がりました早速送り届けました所、味と云い風味と云い、申し分のないお菓子が出来たと大変ご好評を戴きました。(後略)

津軽発祥バナナ最中の方は最初から香料でバナナ風味にしていたようですが、 煉屋バナナは今でこそ香料ですが考案当時は本物のバナナが使われていたのですね!せっかくなら今も本物のバナナ使ってほしいなぁ・・・。

さて、肝心のお味の方は?

バナナ!バナナ・・・!!

と、食べた瞬間思わず声に出してしまうほど驚異的にバナナでした。

最中って、お店の名前が入っているのがいいよね

そして大館といえば秋田犬の忠犬ハチ公。可愛すぎるハチ公のお菓子も買わずにはおられません。左がハチ公「もろこし」で、右は「ハチ公の街」。どっちも美味しくて好きだった!

わんわんわん!きゃわいいー!!
特に「ハチ公の街」は、白餡にオレンジが入っててチョコ×オレンジの組み合わせのお菓子が大好きなわたしにはたまらなくツボ。白餡にもオレンジって合うんだなぁと新たな発見です

これらのお菓子は通販もできるみたいなので、気になる方はどうぞ。▼▼▼

初めましてのフォロワーさまと合流

ふと外をみると、眩いばかりのバナナカラーの登山用ウェアを着たフォロワーさまの姿が目に飛び込んできました。そう、実は今夜はフォロワーさま夫婦のご実家で夕食をいただくことになっていたのだ!!!今までソロでやってきましたが、去年あたりからフォロワーさまとお会いして交流することが増えてきまして。人見知りなので自分からはお誘いなかなか出来ませんが、遊んでもいいよ!って方はどうぞお声がけくださいませ・・・!!

今回のおまねき、わたしがXで大館の美味しいきりたんぽ屋を求めるつぶやきをしたことがきっかけで実現。このちゃん。さんのご好意で、ご実家のお母様お手製のきりたんぽ鍋をいただけることに・・・!!!そしてお菓子屋さんに迎えにきてくれたのは、このちゃん。さんの旦那さま、階段巡りさんでした。

お二人は今回お会いする前からわたしの中で憧れのご夫婦(おべっかじゃないし!ほんとだし!)。お二人の新婚旅行の道中は特にお気に入りで、いろいろと大好きなのですが特に大好きなのが花嫁姿で桃を漕いでる写真です・・・!(見てほしいから!Xのツリーたどってみてね!!)

感動的な雪国のおもてなし

そんなこんなで初めましての階段さんと合流して、あとはもうお任せして案内されるままバスに乗り本日のきりたんぽ鍋会場(ご実家)へ・・・!どきどきわくわく

埋もれるバス停

そこで待っていたのは・・・雪国の

お・も・て・な・しぃぃぃ!!!!

プチ雪だるまの歓迎とプチカマクラには温かな蝋燭が灯されてなんてロマンティックなの・・・?奥には人が入れる大きさのカマクラもあります。思いもよらぬ光景に心底感動してしまいました。こんな風に人を喜ばせることができるのって才能だと思うんです・・・。わたしだったら何もできない。ほんとすごいことだよ・・・。

夫婦ひよこもお出迎え

お家の中に入らせてもらうと可愛い半纏をまとった初めましてのこのちゃん。さん。わたし、半纏大好きなの!!!かわいい・・・と思ったら、わたしにも半纏のおもてなしが・・・(うれしい!)。このちゃん。さんも、お母さまもとても話しやすくて、人見知りのくせに居心地のよすぎる空間にすんなり馴染んでしまいました。

夢のきりたんぽ鍋

家族団欒にどこの誰とも知れないわたしがおじゃましてほんとにいいですか・・・??なんて思いながら、念願の!きりたぽ鍋を!!遠慮なくいただきます・・・!!!

最高だ最高だ最高だーーーーー!!!!!

うぅぅ、太くてもっちりとしたきりたんぽ。比内地鶏の出汁もめちゃくちゃ美味しい・・・。あたしゃね、ほんときりたんぽが大好きなんですよ・・・。

きりたんぽは大館、鹿角地域の郷土料理。「たんぽ」を切ってるから「きりたんぽ」と言うらしい。大館ではカレーと同じように日常的に食べるのだとか!羨ましい!!(湯沢で話した方は食べないと言ってたもんなぁ)。

さすがきりたんぽ発祥の地なだけあって、人形道祖神にきりたんぽをお供えする行事もあったりするようなのでいつか見に行きたいんだよなぁ・・・。あと、きりたんぽ作り体験とかもしてみたい!あとあと、味噌つけて焼いて食べる十字屋のきりたんぽも食べいたい!

きりたんぽ!きりたんぽ!!(好きすぎて無駄に叫ぶ)

え、わたし無限にきりたんぽトークできちゃうかも・・・!!!

干し柿のなますみたいなものも美味しかった!干し柿大好き

大館の地酒まで出てきて至れり尽くせりーーーーー!!!ずーっと旅の間、地酒飲みたかったのにその機会になかなか恵まれていなかったので本当に嬉しい。やっぱり旅先では食べ物も飲み物も、地元のものを味わいたいのだ。

キティにトキめきすぎて酒瓶にピントあってなかったね・・・

なんとなんと、わたしが先ほどまでいた鹿角出身というお母様。きりたんぽには里芋を入れるのが特徴らしい(みんな入れるというわけではないらしけど)。こういうご当地話が聞けるのもとっても嬉しい!!!お母様も最初から最後までみたいという好奇心旺盛な方で共感しまくり。大日堂舞楽のことや、大館ならではな秋田犬の美しさを競うコンテスト(?)の話が聞けたのもよかったなぁ。

食後にはこんもり盛られた林檎をいただきます。お隣の青森だけでなく、秋田県も林檎の産地ということは今回の旅で知りました。もっと秋田の林檎、応援したい!!!

甘いのと爽やかな酸味があるものの2種類あって美味しかった

大雪で電車がストップしてなかったら、こんなにゆっくりお話ししながらお食事できなかったなぁ・・・。大鰐温泉の旅館に泊まれなかったのは残念だけど、今夜のことはきっとわたしの人生の印象的な思い出のひとつとして残るだろうな・・・。そんな風にしみじみと思うのでありました。

生まれてはじめてのかまくら体験

最後は生まれてはじめてのかまくら体験!何から何まで最高だ・・・!! 

写真も撮ってもらえて嬉しい

このちゃん。さんには旅立つ前から雪国のあれこれをたくさん教えてもらって、今回の旅支度を万端に整えることができてめちゃくちゃ助かりました。お母さまのきりたんぽ鍋を初めとする手料理も本気で美味しかった!帰りもビジホまで車で送ってもらって大大大感謝です。階段さんからは明日の神がかった秋田脱出ルートを伝授。もう秋田市に行って東京に戻ろうか・・・なんてことも頭をよぎっていたところにまさかの光明・・・!わたしでは絶対に考え付かないルートでした。ありがてぇ、ありがてぇ・・・。

このちゃん。さん、お母さま、階段巡りさん、美味しくて楽しい時間をありがとうございました。またどこかで!!お会いできる日を楽しみにしております・・・!!!

あとで聞いたところによると階段さんはこのカマクラで眠ったらしい・・・さすがです・・・

温泉付きホテルとハチ公とオーメン

本日のお宿、ロイヤルホテル大館にチェックイン!

なぜかハチ公ラーメンもらったよ・・・!めちゃくちゃ嬉しい・・・。ビジホだけど温泉付きだし、最高じゃん。

帰ってから美味しくいただきました

マッハで温泉入って明日に向けて早く眠るぞー!とはなりません・・・。なぜならこれから洗濯ミッションが待っているのだ!!この日を逃すともう洗濯するチャンスがないのです。疲労困憊で白目剥きながらホテルのコインランドリーで洗濯機を回します。がんばれ、ばんばるんだ・・・。

さらに洗濯してる間にちょっと歩いた先にあるコンビニへ。尽きてしまった旅の資金を下ろします。あんなにへそくり握りしめてきたのに一瞬だね・・・。

夜道が暗い

あとはクエン酸摂取・・・!!これできっと疲れもとれて明日も頑張れる・・・!!!

そう、わたしはクエン酸信者。プラジーボも入っていると思う

ホテルに戻って洗い終わった洗濯物を乾燥機へ。その間に今度は温泉よ!なんて無駄のない動き・・・!!だって、一刻も早くお布団に入りたいのだ・・・!!!

ひっそりとした誰もいない温泉にどっぷりつかる。・・・ふと顔をあげるとこれからの旅を不吉に彩る謎のオーメン!!!

悪魔の数字。6時66分でもないし、666度でもないし・・・本気で何を指す数字なのかわからない・・・

温泉から上がって気絶しそうになりながら洗濯物を畳んで準備完了。今度こそマッハでお布団にダイブだ・・・!!!

早起きは三文の徳。ご褒美の秋田犬

昨日は深夜2時半の目覚めだったけど、今日も朝5時起きだよ?(白目) 不吉なオーメンの暗示にもめげず、果たして無事青森にたどり着くことができるのか!?レッツ、チャレンジです・・・!!!

まだ真っ暗の中、大館駅へと向かっていると、雪道に不穏な足跡が・・・。

こ、これは・・・

ある予感を胸に足跡の先に目を向けると・・・

秋田犬だぁぁぁーーーーー!!!!!

つい昨晩、このちゃん。ママから秋田犬のお散歩の話を聞いたばかり。これが噂の・・・!!!喜びのあまり荷物放り投げて走り寄り、お願いして写真を撮らせてもらいました。

ねぇ、ねぇ、こっちむいてよ。いけずだな・・・

向いてくれた!けどわたしの腕のせいでブレブレだ!!!

あぁ!かわいすぎるぅぅぅーーーっ。しっぽのクルンてなったところに首をはさみたい・・・。愛しさのあまり眉間の皺にチョップしたい・・・!!(いけません)

なんだか今日はいいことありそうだ!!!!!

⑫秋田・青森ひとり旅2024-2025につづく▼▼▼

⑤秋田・青森ひとり旅2024-2025【男鹿・散策編】

ところでまた食べ物の話をしてよいですか。吾輩は食いしん坊なのである。

CONTENTS

男鹿駅周辺の飲食店事情

今回男鹿に宿泊してみて困ったのが、男鹿駅周辺に飲食店や食材を買える場所が少ないこと。特に年末ともなると営業時間も短縮されてさらに選択肢が狭まります。昼間はなんとかなっても問題は夜!ご当地スーパーのドジャースという保険はあるけど他にベストな案はないものか・・・。

旅立ちの1週間ほど前、最高の旅程を組み立てるべくギリギリまで旅のブラッシュアップに精を出していると、ついに最高の案が降りてきた!

地元の人たちに愛されるグルメストアフクシマ

男鹿駅に戻ってきて真っ先に向かったのは大正7年創業のグルメストアフクシマさん。 大晦日なのでお店の営業時間は13時までといつもよりも早い時間。午前中にハイパー急いで観光して街中に戻ってきた理由。そう、それはこのお店で夜ごはんを入手するためだったのだ・・・!!!

店内はたくさんの地元客で賑わっていました。ショーケースには食欲をそそるお惣菜が並んでいます。でもすでに空っぽのものもいくつか・・・。安心してください。わたしは数日前に抜かりなく電話で予約していたのだ!だって食べたいものがなかったら悲しいじゃん・・・っ。強欲バンザイ!!!

▼▼▼ちなみにサイトで定番メニューが紹介されています。ありがたや。

商品紹介 - コロッケ・お肉・お惣菜のグルメストアフクシマ[福島肉店]│秋田県男鹿市

しかし何度も言うけど今日は大晦日。用意できるメニューも限られていて、一番食べたかったカツサンドは注文できず・・・。定番という「フクシマのコロッケ」や「フクちゃんステーキ」などを予約してあとはその場で選ぶことに。おなかいっぱいなるかなぁ・・・心配だなぁ。

秋田錦牛をミルフィーユ状に薄く重ね合わせた「フクちゃんステーキ」

なんて思っていたら、ローストビーフの切り落としがあるではないか!しかもなんと!!半額・・・!!!(狂喜乱舞)

人気のローストビーフは売り切れ

自家製ハムも食べたすぎたけど切る道具も場所もないし、この季節に数日常温で持ち歩くのはまぁ大丈夫だろうけどオススメはしないという感じだったのであきらめました。また次の機会に・・・。

超絶美味しそうな自家製ハム

もともとが精肉店なのでもちろんお惣菜だけでなくてお肉も販売されてます。ここでお肉を買って「宿ひるね」さんみたいなキッチンのある宿でお料理するのもよいね〜。

わたしの順番がきたのでお支払いしていると、揚げたての唐揚げが運ばれてきた・・・もちろん追加で!注文させていただきますっ!!

お行儀悪けどガマンできない・・・っ!外にで出てさっそくぱくっっっ。

美味しくないわけがない

フクシマさん、とてもよかった!待っている間にもひっきりなしにお客さんがやってきて、ほんと地元の人に愛されてる惣菜屋さんなんだなぁーと感じました。お店の人も感じがよくてとてもあたたかい気持ちに・・・。次は揚げたてのコロッケも食べたぁーい!その日を楽しみにしたいと思います。

TOMOSU CAFE

夜ごはんの調達ミッションは大成功!お次はお昼ごはんです!!(もちろん唐揚げだけじゃたりないよ?)

でもこれから男鹿市役所の人たちによる「ナマハゲの練り歩き」があるのです。予定表を見てみると、12時45分から市役所裏の旧中川邸前からスタートして男鹿駅前の広場でフィニッシュ。ふむ、まだ12時過ぎだからもしかしてギリ間に合うのでは・・・?

そう思って駆け込んだのはTOMOSU CAFE。店内はほぼ満員でレジにも列ができてるのでどうみても食事の提供までに時間がかかる・・・でも!メニュー表見てたらグルメストアフクシマさん監修のごはんがいくつかあるではないか!!

どうやらこのカフェ自体が、グルメストアフクシマ、地元の珈琲屋、服飾ブランドの3人で始めたお店らしい。

グルメストアフクシマ監修メニュー

ソースカツ丼は昭和期にここ船川地区で愛されたものを再現したものらしい。食べたーーーい!!(こういう物語に弱いのよ・・・)わくわくしながら並んでいたら、先に並んでた人で売り切れてショボーン。あとはお正月っぽいゴージャスなランチプレートかカレーを残すのみ。

レジに置かれていたランチプレートの見本。わたしがセレブだったら・・・

はい、カレーでお願いいたします・・・(まだまだ旅は続くからね、ちょっとは我慢しようね)。

もう少しで練り歩きが始まるけどカレーはまだこない。うーむ、 大晦日のランチタイム舐めてたぜ・・・。まぁ、最後の餅投げにさえ間に合えばいいか・・・。 お店に入って列に10分ほど並び、注文してからさらに30分ほど待ってやっとカレーが目の前に運ばれてきた!

近代建築を眺めながら食べるごはんは、最高だ・・・!!!

カレーにお味噌汁と漬物がついているのが新鮮!うれしかった

もちろん急いでいてもデザートはマスト。その名も「昔風プリン」。こちらもグルメストアフクシマさん監修よーーーーーっ。京都のイノダコーヒーさんの固いプリンをイメージしているらしい。めちゃ美味しかったー。喫茶店の固いプリンは大好物でございます。

ほろにがカラメルさいこう

ナマハゲの練り歩き

胃袋が満たされて幸せの絶頂!これからフルスロットルでナマハゲおっかけるぜ!!!カフェを飛び出し、なにやらざわざわしている男鹿駅へ。ベストタイミングでナマハゲさまのお通りだーーーーーい!!!

むしろ狙ってました。すべては計算通りです(ドヤァァァ)

スーパースターのごときナマハゲさまを、とりまきの皆さま傘をさしながら追っかけています!(この日はずーっとあいにくの雨雨雨・・・)

どう見ても猟奇殺人鬼なナマハゲさま

興味津々に近寄る子供もいれば、泣きながら逃げまくって親の背中に隠れる子供たち、勇敢に吠えるけどどう見ても逃げ腰のお犬さままで・・・。

ナマハゲ VS お犬・・・ふぁいっ!

駅前広場のステージ上ではナマハゲと市長さんとのやりとりが繰り広げられていました。(練り歩き前にはナマハゲ太鼓もあったらしい)

そして(わたしが)お待ちかねの・・・

もち投げだよぉーーー!!!

ゲットしてほくほく

お餅は旅から帰ってから美味しくいただきました(安定の砂糖醤油)

雨の散策スタート

これにて役所によるナマハゲイベントはすべて終了。みなさまお隣のオガーレ(道の駅)へと流れていくので、 わたしもその流れに乗ってちょろっと中を冷やかしすぐに外へ(ジェラート食べたかったけど寒くてむりー)。

宿のチェックインは3時から。それまで時間の許す限り散策しまくるのだ・・・!!!

レッツゴー!

お菓子のかまだ〜世にもめずらしい「わかめ最中」〜

大晦日だからやってないかもなー、とりあえず店の前だけ通ってみよう ・・・なんて思ったらやってた!昔ながらの和菓子屋さん・・・!!そう、 今回の旅のテーマは「再訪」の他に「ご当地お菓子」もあるのだ。どんなお菓子があるかな〜。わくわくしながらお店の中へ。

お店の奥から出てきたおばさまに、昔から売られているお菓子を聞いてみます。どうやら一番下の段に並んでいるのがそうらしい。最初に目に入ったのは世にもめずらしい「わかめ最中」。海藻とあんこ・・・?果たして合うのだろうか?? 怖いもの見たさとそのレトロな見た目に惹かれます。他にもおばさまも相談しながらこちらのみっつを選ばせていただきました。

「男鹿銘菓 わかめ最中」「田舎の味」「チョコレートまんじゅう」

「年明けからは桜餅出すのよ」とおばさま。そうそう、そうだった!Googleレビューにいろんな人がその桜餅がめちゃくちゃ美味しいって書いてたの。うぁー、残念!食べたかったーーー。今まであんこぎらいだったから、もちろん桜餅なんて生まれてこのかた食べたことがない。でも桜餅初めて食べるならここがいいなぁ。人のいいおばさまと話しながら、そんな風に思ったのでした。

キリスト看板ロード

「いいお菓子買えたなぁー、楽しみだなぁー」なんてほくほくしながら歩いていると・・・

「ただ 信ぜよ イエス・キリスト」

ここにも!あそこにも!

「主 イエス・キリストの再臨は近い 聖書」

振り返ったら、え!ここにも!??

「キリストは十字架で人の罪を負った」

立て続けにキリスト看板が貼られてて大興奮・・・!!!!!

ちなみにこちらの建物は洋服屋さんだったらしい。雪かきしてたおじさんが教えてくれました

他にも可愛いコアラが見切れたテーラーサトーや、こちらも見つけたら撮らずにはおられない「愛犬の栄養食」看板もある素敵ストリートでした。

ミルキーはママの味フェイス

芦沢神社への果てしなき道

唐突に明かします!わたしが今夜見学したいと願っているナマハゲは芦沢(あしざわ)地区。その前にどうしても行きたい場所がありました。マップアプリで見つけた「芦沢神社」。「芦沢」という名前がつくからにはきっと芦沢のナマハゲに何か関係があるに違いない!それに調べてた時にこの神社の名前を何かで見たような気がするのだ。関係あるのかはっきりわからないけど、自分の目と足で確かめたい・・・!!そう思って芦沢神社を目指すことにしました。

マップアプリに案内されながら、この道かな??という階段を登ってみるも行き止まり。うーん、ここじゃないのかな・・・。あとはもう勘だけが頼り。地図を無視して進むもちっとも合っている気がしない・・・。雪かきしてるおじさん見つけて聞いてみると、やはりだいぶ通り過ぎてたらしい。「でもなんでそんなところに?」とちょっと怪訝な顔をされてしまいました。それにどうやらさっき登った階段であっていたもよう。今は手入れされてないんじゃないかって話だったけれど、それ含めて自分の目で確かめたいんっだー!!Uターンして再びその階段を登ってみます。

いい階段だ

やっぱり行き止まり・・・!?なんで???

うーん、おかしいなぁーーー。さっき教えてくれたおじさんの勘違い・・・??そう思って下に降りるとすぐ横に細い道を発見。誰かが歩いた比較的新しい足跡があるし・・・もしかして??何かナマハゲの準備してるとか!??この足跡を信じて進んでみることにしました。

きっと・・・

この先に・・・

あるはず・・・!!!

なかったーーー!!!!!

まさかの立入禁止・・・。一体この足跡なんだったの??何トラップなの・・・??? あきらめて、かえる・・・ 。

実はずっと雨降ってるし足元ぐちゃぐちゃでしかもけっこうな距離歩いたので、もし土砂崩れとか起きたら誰も助けがこなくておっちんでしまうのではないかとブルブルしながら歩いておりました・・・(息もぜーぜー)。

もと来た道を戻ります・・・

後で知ったんだけどやっぱり階段の場所であっていて(おじさん、疑ってごめん)、実は惜しいところまで行ってたらしい。うーん、注意力不足。 あともうちょっとだったのにな・・・。行ってみたい方はこちらのブログを参考にしてみてください。

マリンショップいちりきや

「お菓子のかまだ」さんから芦沢神社へ向かってる途中、一つ向こうの道路沿いにちらっと気になる建物が見えました。あとで時間があったら行ってみよう。そう考えていたことを思い出して向かってみると・・・

いい!めっちゃいい!!!

ここには入らねばならない。そうわたしの全細胞が訴えている・・・!思考する一瞬の隙もなく気付いたらするすると中に吸い込まれていました。中に入るとどこからともなく声がして、しばらくすると奥から「好好爺」という言葉がピッタリのおじいさんが現れました。飴色の照明に照らせれる店内奥へと進んでいくとそこはまるで別世界・・・!!マリンショップの名の通り、時代を感じさせる海の道具たちであふれています。 昔は漁具を扱ってたけど、今はもう漁師が少ないからこのようなお店をしているとのことでした。

宇宙服みたいな潜水服だー!!!

アンティーク、骨董級と思われるもの中に、昭和レトロな民芸品、お土産物品も混ざっていてそれが妙に馴染んでる。さも「わたしも骨董品です」というような表情をしています。

The昭和なナマハゲのお財布〜!!!
おじいさんがひとつひとつ思いを込めてつくる「うき子(なまはげ人形)」

そしてひときわ異彩を放っている一画がありました。

あれ?

この子、見たことある・・・!!!

そう、先ほどランチを食べたTOMOSU CAFEのレジにこの子がいたのです!ナマハゲモチーフのお人形だ〜って思っていたの。まさかこんなところで出会うなんて・・・!!

この子たちは「うき子」。漁具である「浮き」を再利用して作られているナマハゲモチーフのお守り、守り神のようなもの。おじいさんがここでひとつひとついろんな想いを込めて手作りしているんだって。

うき子は神様だから最初は売るつもりはなかったのだけど、ある時「そんなカッコつけたこと言っても、喜ぶのは人形なんだから」と人に言われて販売するようになったらしい。えぇ話や・・・(わたくし記憶力が悪く理解力も乏しいので嘘かもしれません!実際にお店に行って本人に聞いてみてね)。

2020年頃って言ってたかなぁ。ちょうどコロナの頃だね

もうなんかおじいさんの話を聞いていたら全部が愛しくなってしまって・・・!おじいさんが作っている「うき子」をわたしも我が家にお迎えしたい。そんな気持ちに自然となっていました。

でもやっぱりどれでもいいわけではなくて、たくさんの「うき子」の中で自分に「ぴたっ」とくるものをお迎えしたい。希望は髪がもじゃもじゃーっとあるものがいいなぁ。土台についていなくて小さめの単体のもので(我ながら注文多いな)。探してもらうけどなかなか見つからない。おじいさんも髪がある方がよりナマハゲっぽくていいとわかってるらしいけど、作るのが大変らしい。

「無理しなくていいよ〜」と言ってくれるんだけど、どうしてもお気に入りを見つけたいのだ。すると木製の「浮き」で作られてたものを発見!

これだぁぁぁーーー!!!

ほとんどの「うき子」は発泡スチロールみたいな軽い素材の「浮き」で作られているのだけど、こちらはなんと約70年前の桐の「浮き」で作られているのだ。だから他のよりも高い。でもぜんぜんいい、むしろこれがいい!さっきはあんなに悩んでいたのに、今度は一瞬で決まりました。いちばん最初に手に取ったもの。

「この子をください・・・!!」

一目みて気に入ったmy first UKIKO

「浮き」にたまに黒や赤が入ってるのがあってそれがあるのがいいのだとおじいさん談。わたしが選んだ「うき子」には赤色が入ってました。「さすが!わたし見る目ある!!」なんて自画自賛していると「大晦日だし一個この箱からもらって行っていいよ」とミニ「うき子」をサービスしてもらえました。うれしい〜!!

一本角は子供のうき子。おじいさんの中でそういう物語を作っているらしい

帰り際、昔のカイロが目にとまりました。聞いてみるとおじいさんのお父さんの形見らしい。

「久しぶりに触ったなぁ・・・」

そんな懐かしむように話すおじいちゃんにまたキュンとしてしまいました。

お父さんの形見という昔のベンジンカイロ(非売品)

おじいちゃん、素敵な時間と「うき子」を本当にありがとうございました!!!またいつか・・・。お元気で。

なんて絵になるんだ!おじいちゃん!!!

実は今回の旅で折りたたみ傘をなくしたんですけどね、写真にしっかり写ってますね・・・。どうやらここに忘れてきてしまったようです・・・

近代建築のお宿にチェックイン

おじいちゃんの存在が大好きすぎて、もうちょっと宙を浮いてるんじゃないかっていうくらいふわふわ多幸感に満たされながら、今朝荷物を預けた観光案内所へと向かいます。

あんなにたくさん人がいたのにまるでゴーストタウンか!ってくらい人っこひとりいなくなっていた・・・

荷物を受け取って本日のお宿、森長(もりちょう)旅館にチェックイン・・・!!!

風がつよーい!

今日、TOMOSU CAFEでランチしながら眺めていた近代建築のお宿です。森長旅館については後でたっぷり時間をとりますので・・・まずはウェルカムドリンクいただきます!

ラウンジ

あっつあつのハーブティー。旅館時代から使っていたという湯呑みも可愛すぎる

ほっと一息ついて、荷物を置いてすぐに出発!いよいよ、いよいよ大晦日の夜に現れるナマハゲさまとのご対面・・・となるか!?どうか!??

いざ、出陣です・・・!!!!!

⑥秋田・青森ひとり旅2024-2025へとつづく▼▼▼

①秋田・青森ひとり旅2024-2025【湯沢・再訪のカシマサマ編】

ついにこの日がやってきた。

2024年12月28日。旅のはじまりはゆるゆるのんびりと。お昼ごはんを作って、お風呂に入って身を清め、準備はすべて整った!何ヶ月も前から準備を進めていた旅がついに始まるのです・・・!!

CONTENTS

出発の時

まず向かったのは福岡空港。年末ということもあり、たくさんの人でひしめき合っていました。

うれしそうに飛行場を眺める男の子

陽が沈んだ頃に飛行機は空へ。

夕暮れの飛行場

飛行機が飛び立つ頃には日も暮れ、下界には街の明かりや車のライトが行き交う光の動脈。雲を抜けると現れたのは雲の上の美しい夕暮れでした。

窓側が羨ましい

羽田空港に着く頃にはすっかり夜。夜行バスの乗り場である新宿へと向かいます。ほぼ初めてのがっつり東北の雪旅。数ヶ月前から入念に準備を進めてきました。何を隠そう私はモンベルのメリノウール信者。モンベルのインナー着てたらなんとかなる!精神のもと、全身メリノウール(一番ハイスペック)でキメていました。その上に薄いウールのタートルネック、薄めのセーターを重ね着。今回のために新調した雪旅用のコートをまとって防寒バッチリ!と思ったら・・・

あれはレインボーブリッジですか!?(おのぼりさん)

暑い!暑すぎる・・・!!!

どうやらやりすぎてしまったようです・・・。 この日の東京の気温7℃。室内や電車の中はもちろん暖房がきいてるし汗がだくだく。コートや重ね着していたセーターまで脱ぐことに・・・。でもこれ以上は脱げないよ!脱いだら全身メリノウールのモジモジくんみたいになっちゃうよ!!(昭和)

バスタ新宿〜夜行バスで東北へGO!〜

毎度のことながら東京迷宮にしっかりと迷いながらやっとのことでバスタ新宿へと到着。こわい、都会こわいよ ・・・。

たくさんの人、人、人・・・!!!

予定よりも早めに着いたはよいけれど、人の多さに酔いそうになったので下の階で待つことにします。

椅子に座っていると、またひとり、またひとりと去っていく。みなさまどこにゆくのかしら。帰省なのか、旅なのか・・・。楽しもうね!

そしてついにわたしの番。キラキラ号で!いってきます!!

目が覚めると、雪

わたくし、ふかふかのお布団じゃないと眠れないの!無理なの!!というわけで、夜行バスで絶望的に眠れないまま・・・朝の7時前。ついに秋田県の横手駅へと到着です。

外に出ると昨日までいた世界とはガラリと変わっていました。

360度真っ白な世界・・・!!!

夜行バスで横手駅を訪れるのは今回で2度目で約2年半前のGW。同じ場所なのに、その時とはまったく違う景色が目の前に広がっていたのです。

2022年GWの旅の様子はこちらから▼▼▼

雪だ!雪だ雪だ!!

寝不足であることをすっかり忘れ、降り積もる真っ白な雪に飛び込んでしまいました。

ずぼ!ずぼ!

横手駅〜十文字駅〜岩崎

昨晩新宿で買い込んでいたおむすびで腹ごしらえ。

ゆかりごはんは正義

ホームでは色んな柄の足跡がペタペタ。かわいいね!

今回の旅は、わたしにしては珍しく「再訪」もテーマ。まずは電車で10分ほどの十文字駅へと向かいます。

十文字駅

この看板もなつかしい

マンホールにも乙女チックな「さくらんぼと白鳥」

前回の旅でも泊まった十文字駅近くのCAMOSHIBAへ。

お久しぶりです

荷物を預け、身軽になって散策開始です。

何者かの足跡発見!

歩いていてビックリしたのが道路に噴水のように水が放射されていたこと。湯気が出てたから最初お湯かと思ったけれどお水らしい。寒くて湯気が出ちゃうんだね!こんな風に雪が積もらないように雪国では工夫されているんだなぁ・・・。GWの旅では見ることができなかった光景にワクワク。

足元見ないで写真撮ってたら足が濡れちゃいましたね・・・気をつけようね・・・

雪が年に数回降るか降らないかの九州に住んでる自分には見るものすべてが新鮮で!雪が降り積もる木々や、街灯の灯りの美しさに心を奪われます。

見ているだけで温まる灯り

駅前から路線バスを待っている間も雪が降るし屋根もない。そもそもほんとにバスが来るのだろうか。初めての年末の雪旅に不安がよぎります・・。

待っている間に除雪車がやってきた!初めて見るその姿にもテンションあがるくらい雪旅初心者です

心配してたバスがやってきてホッとひと安心。

ローカルバスの椅子のモケットや整理券のデザインもうまみポイント

10分ほど揺られて下車したのは岩崎。

雪の道をざくざく踏みしめながら歩くのも新鮮でそれだけで楽しい!

雪が降っていてもいつも元気な飛び出し坊や。

雪景色には眩しい赤

いい感じのおまんじゅう屋さん発見!

岩崎まんじゅう

すーーーーっごく気になって入りたかったけど、交通手段が限られている地域では散策も時間との戦い。時間があったら後で寄ろうとひとまず通り過ぎることに・・・。

氷柱にもトキメキ

マップアプリを頼りに歩いていると、あたりが真っ白過ぎてどっちにいったら目的地に辿り着けるのかちっともわからない・・・。雪かきしている男性に道を教えてもらうも、記憶力皆無のわたくし。どうやら教えてもらった道ではなくショートカットして除雪されていない道なき道をゆく!ずぼっ、ずぼっ。雪は履いてるスノーブーツよりも上の位置で足は雪まみれ・・・。でも!もう止められないんだ!!!

やっと参道と思われる道に出ました。やってきたのは岩崎八幡神社。雪対策なのか、灯籠や狛犬もブルーシートにくるまっています。

狛犬さまのお顔みたかったな

まずは本殿でお参りして、さらに左奥へと向かいます。わたしよりも少し前に歩いた人の足跡が残ってる。道なき道をゆくのは怖いし大変だけど、足跡があるのはありがたい!

この足跡をたどればよいのだ

再訪、岩崎のカシマサマ

お久しぶりです・・・。また、あなた様に会いにきました。

こちらも雪の重さに耐えさせるためなのか、屋根の真ん中に棒が一本立っていました

2度目ましてのカシマサマ。カシマサマ(人形道祖神)とはなんぞ・・・?という方は、前回のブログを参照していただくとして・・・。

そのたくましいそのお姿は変わらず(ちなみにこの方は女神さま)。雪化粧でその体の繊細な模様がより際立って美しい・・・。前お会いした時とはまた違った印象を受けました。

こんな繊細な装飾だったのか

岩崎のカシマサマへの「再訪」。初夏のお姿とはまた違う雪のお姿を拝みたかったのだ。前回は新緑と夕暮れのカシマサマ、今回は雪の森のカシマサマ。またお会いできて嬉しい・・・。

(上)2024年12月29日 (下)2022年5月3日
今回もセルフタイマーで自撮り。同じポーズで撮れてご満悦である

・・・と、しみじみしてる場合ではございません!急げ急げ、電車一本逃すだけで大惨事なのだ・・・!!!

建物内にいらっしゃるカシマサマにもちょっとだけご挨拶

自分がつけた足跡を再び踏みしめて戻ります

雪はぜんぜん降り止まず、どんどん積もっていきます。そしてこんなに降ってるのにみんな雪かきしてる・・・!いや、「降ってるから雪かきしてる」が正しいのか・・・。

一分一秒を争うくらい時間がない。駅まではここから20分以上歩かねばならぬのです・・・(雪道だからもっとかかるかも!)。もちろんさっきのまんじゅう屋さんにも行けず。素敵な古い建物もちらほらとあったのでゆっくり散策したかった・・・。また次回のお楽しみにしたいと思います。

急げ急げ!と思いつつも、写真を撮りたいシーンがあちこちに現れて欲求を抑えられない・・・!!

雪と柿。好きなシチュエーションということに気付いた

急いでいたらすってんころりん!おめでとうございます。雪国初すべりでございます。

ボゼ、雪に埋もれるの図

下湯沢駅に着いた!実は今の時点で時間はまだ10時にもなってません。朝が早いとこんなにも時間があるのね!まだまだ今日という一日を楽しめます。

カッチカチに凍りついた電車がホームにやってきます。

ドアが開いても雪の壁がそそり立っていて、それを足でかち割って入るという貴重な体験をさせていただきました(はしたなくてごめんなさい)。

再訪、御返事のカシマサマ

お次に降り立ったのは横堀駅。

ますます雪は絶好調!

御返事のカシマサマに会いに行くぞ!マップアプリで徒歩35分って出てるけどめげないぞ!!

歩く、歩く、歩く、歩く・・・・

前回もおそらく歩いた道。記憶のある街並みや看板を懐かしみながら歩き進めると、こんな道歩いたっけ・・・??というような真っ白な道が現れ、ひたすらまっすぐ歩き進める(ホワイトアウト状態)。まるで遭難しているような気分だよ・・・

めっちゃ吹雪!吹雪いてる!!まっしろな世界をひとり、あるく

再び人里が現れました。(あ、この感じ、きっともうすぐだわ・・・)そう思うと、ついに彼の方の姿が・・・

受難に耐えているかのような神々しきお姿

嗚呼、わたしの大好きな御返事のカシマサマ。前回の旅で一番最初にお会いした時のインパクトがものすごくて・・・!毎年作り替えられるため、わたしがお会いしたカシマサマとはお顔も違う。今年のカシマサマはキリッとしていて、お侍のような・・・もしくは歌舞伎の見得をきっている姿を彷彿とさせます。

左目にまるで雪の涙を浮かべているお姿が憂いがあってかっこよく見えました

大事な部分は雪で埋もれていて拝むことができず無念・・・

こんな吹雪の中のカシマサマは今じゃないと撮ることができない!歩いてここまでたどりつくのはほんと大変だけどきてよかったー。通り過ぎる車の中からちょっと半笑い気味に見られるのはちょっと恥ずかしかったけれど・・・(被害妄想でしょうか)。

だがしかし、この雪の中を再び歩いて戻らねばならぬのですぞ・・・!!!

再訪、珈琲焙煎工房バルーガ

暖をとりにまっさに向かったのは、前回もカシマサマ帰りに訪れて大好きだったバルーガさん。体中に積もった雪を払いながら中へ。岩崎のカシマサマの時からもうスノーブーツには雪が入り込みびじょびしょ。これは盲点でございました。旅はまだ始まったばかり。臭く・・・ならないことを願う・・・。

雪国のバンガローみたいな暖かい雰囲気

人見知りなもので自分から前に来たことがあることをどのタイミングで伝えようかなーと迷いながらランチをいただきます。

パン!美味しい!!ウィンナーも!美味しい!!!(美味しさをカタコトでしか表現できない)想像以上に美味しくてびっくりしてしまいました。

珈琲ゼリーは見た目も可愛らしい

食事も終わる頃に店員さんに話しかけられ、「今でしょ・・!!!」とばかりに数年前に人形道祖神を見に来てお店にも寄らせてもらったことを伝えると覚えてくれて再訪を喜んでもらえてわたしも嬉しいーーー!!

ちょうどわたしが今回泊まる宿の近くにあるという十文字駅近くの珈琲屋さんがお客さまとしていらっしゃって、カシマサマや南部藩について等、色々と興味深い話を聞かせていただいたことも良い思い出。次はこちらのお店にも伺いたいな。

お話していたらあっという間にタイムリミット。まだ2度めの訪問ですが常連認定されたので、また必ずや訪れたいと思います。ありがとうございました!!

大雪の中でお見送り。ありがたや!

ちなみに前にも珈琲豆買って帰ったんだけどとっても美味しかったんだよね。浅煎りはないとのことだったので、今回も酸味があってフルーティーなものを選んでいただきました。旅から戻ってきて飲んだらまさにわたし好みの味で嬉し。大切に飲みたいと思います。

はじめまして、道の駅のカシマサマ

電車に乗る前に、あと1箇所行きたいところがあるのです。急げ急げ!雪の中をかけぬけます。「道の駅おがち」の近くにあるというカシマサマ。前回その存在をうっかり見逃してしまったのです。

でも、やっぱり雪で!思うように場所がわからない・・・!!行ったり来たりしながらやっと発見・・・!!!

なんとなくシルエットが見える!

でも!でもでも!!周りに雪がバリケードのように降り積もっていてこれ以上近づけないっ。どうやってあそこまで行けるのかわからないーーーーー!!!!!目の前にあるのにどうやっても食べることができない人参を追いかけている馬の気分・・・。せめて脛まで隠すくらいのロングブーツだったら道なき道をズボズボ歩いて行けたのだけど、今回のわたしの装備では無理でした。雪、おそるべし。今回の雪旅でたくさん学べるような気がしています・・・。遠くから眺めるだけで道の駅のカシマサマとの初対面は終了。大人しく駅へと向かいましょう。

こちらでも岩崎と同じくあちこちで雪かきをしていました。うーん、ほんと大変だ・・・。

ピーンと触覚みたいで可愛いなぁと思ってたワイパー。寝かせたままだと凍ってしまうらしい。なるほど!

旅のはじまりは「再訪」がメインのカシマサマ巡り。初夏の姿とはぜんぜん違うそのお姿を拝むことができて感無量。次は毎年7月中旬に御返事のカシマサマを作り替えるお祭りの時に行きたいな。3度目の訪問を楽しみにしたいと思います。

駅でも雪かき。ご苦労さまです!

②秋田・青森ひとり旅2024-2025へつづく▼▼▼

【01】鹿児島GW帰省旅2024・大隅半島編

2014年の正月。長崎と佐賀の県境にある小さな火山島を旅したことがきっかけで、火山というものが少し気になる存在になりました。鹿児島出身の自分にとって一番身近な火山は桜島。でも、遠くから眺めることはあっても観光した記憶がない・・・(小さい時にもしかしたらあるかもしれないけれど)。いい機会と思い、GWの帰省ついでに桜島に寄ってから帰ることにしました。ついでに数年前に旅程を組み立てたにも関わらず、直前に熱を出して行けなかった旅の一部を組み込んで、帰省にかこつけたプチ旅行のはじまりはじまりです。

CONTENTS

長時間睡眠人間の尻を叩いて、目覚めたのは朝の5時。早朝の新幹線に飛び乗り、まずは鹿児島中央駅へ。

鹿児島中央駅前に咲くブーゲンビリアが好き

フェリーに乗って大隅半島へ

さらにバスに乗り込み、向かった先は鴨池港ターミナル。

道路の両側を彩る植物に南国を感じる

港では桜島を見つめながら釣りをする人たちの姿がたくさん

立入禁止の看板にも桜島

すでに港にはこれから乗り込むフェリーが停泊していました。

チケットを購入して、出港の時を待ちます。

かわいい「きっぷ うりば」

待合室

タイムリーに大正大噴火の企画展をやっていたらしい。そのタイトルは「シン・サクラジマ」・・・!

ここからは短時間の船の旅。

フェリーの上から眺める桜島

目的地は垂水港。鹿児島市の反対側にある大隈半島に足を踏み入れます。新幹線が通っていない大隅半島は車じゃないとなかなか行く機会がないかもしれません。

大隅半島ももしかしたら初めて!?

歩く、歩く、歩く

ここからはバスと自分の足を駆使した観光スタート!

お気に入りの土偶トレーナーを見てくれ

バスでは想像してなかった山の方に連れて行かれて下車したのは「古里」。こっから40分ほど歩くぞ!

BENCHI   CLUB

いつものように人が歩かないような車道を歩いて海を目指します。

遠くに海!

可愛らしい虫食いの葉っぱ

鋭い嘴を持ったモンスターがいた

お墓を通り過ぎ・・・

墓じまい

鮮やかな赤を通り過ぎ・・・

眩しいね

猫にじっと見つめられながら・・・

鼻の下のほくろがセクシー

GWな日の丸旗に萌えたりもして・・・

鳩が豆鉄砲なクマがぶら下がっていた

廃墟も通り過ぎ・・・

ついに辿り着いたのは海に浮かぶ神社。

菅原天神(荒平天神)

菅原道真公を祀る菅原天神でございます。

足元を見ると・・・砂鉄!集めたすぎてテンション上がる!!!

磁石!磁石をください・・・!!!

写真は人が少ない瞬間を狙って撮っているけれど、さすがGW。観光客がひっきりなしにやってきます。

まるで鳥居がゴールかのようにダッシュ!

砂浜を渡って小さな岩山へ。

茶褐色の岩に咲く野花にときめき

紐を握りしめながら急斜面を登ります。プチ修験者気分を味わえて楽しい!

登った先の小さな祠でお参り。

謎のアマビエクッキー!?

心配していたトイレも向かいの駐車場ににあってほっとしました。長時間徒歩移動は切実なおトイレ問題がありますね・・・。

たけのこちゃん。ショック!!!

再び歩いて移動開始です(近くにバスがないねん・・・なんでやねん・・・)。

やっぱり海が好きだ

耳元に花を飾った猫にも会いました

ごはん食べに行こうと某所に行ったらやっぱりGW。観光客がたくさん並んでました・・・。早々にあきらめて隣のショップに行ったら店先に亜土ちゃんみたいな可愛い絵を発見!!!

タケノコちゃん!

店内にもたくさんの絵が飾られていました。テンション上がってお水を購入するついでにお店のお爺さんに尋ねてみると、なんとこの絵を描いたご本人という!さっきも女の子に描いてあげたらしい。「わたしも描いてもらえますかー?」なんて軽く聞いてみたら、「可愛い子しか描けないんです~」って耳を疑うような言葉が・・・。マジでショックで落ち込みました・・・。この時の出来事を引きずりながら、重い足取りで再び歩き始めるのであった。

今まで忘れてたのにブログ書くために思い出して鮮やかに蘇る悲しみと殺意。言われた瞬間「可愛くなくて哀しい~」って笑いながら返した自分が今思い出しても可哀想すぎる・・・。冗談だとしても本気だとしても、女性にそんなこと・・・言っちゃいかん、いかんよ・・・。

歩く、歩く、歩く

初めて歩く道で気になるものや風景を写真におさめながら、心を慰める・・・。

古びた鳥居

テトラポッドが整列!

雰囲気のあるお宅と植物

そしてやーっと見えてきた廃墟・・・

2階にある謎の扉

室内には発光する蔦

野趣あふれるテイエム牧場温泉

・・・ではなく、その隣にあるテイエム牧場温泉。

可愛いニャンがお出迎え

地層!大地!!大自然!!!

といったような野趣あふれる温泉でとってもよかった。茶褐色の岩を加工して作られた自然の湯船。 ぬるめのお湯でずっと入れる感じで、窓からは海が見える。なんだこれ、最高のロケーションではないか。

ご主人からは浴室内の撮影許可はもらえてはいたものの、人が多すぎて残念ながら写真は撮れず・・・。地元の人たちをはじめ、旦那さんが秘湯の会に入っているという大阪から来たという女性や、登山に来たという若い女性2人組など。この場に集まった人たちで自然に始まる井戸端会議が面白かった。たくさんの人たちに愛されている温泉なんだなぁー。お爺さんもとってもいい人だったし、温泉で傷ついた心が癒されました・・・。

たけのこ爺さんのばっきゃやろーーーー!!!(今頃叫ぶ)

源泉掛け流しのお湯が外の砂浜に流れ出ていってたのでその先を見に行ってみることにします。

すると、なにがどうなってこうなってるの???というような不思議な光景が・・・!!!

神秘!

触ってみると固い。植物のようなのに石のような。これは一体どんな変化によってこのような状態になっているのだろう?自然の力って不思議だー!!

ところでテイエム温泉牧場という名前。なんで牧場?って不思議に思っていたら、もとは競馬の馬を育てる牧場があったのだとか。そんな話もお客さんが多くて伺えなかったので、今度はGWじゃなくてもっと人が少なそうな時期に訪れたいと思います。

体と心はポカポカに温まり、バスに乗って本日のお宿へと向かいましょう。

 

⑨初夏の神奈川・静岡ひとり旅2024【鎌倉・後編(完)】

昨日は箱根で土砂降られたりもしたけれど、比較的お天気に恵まれていました。最後の最後に梅雨の野郎に捕まってしまうとは・・・(そーなんです、もう11月も終わりだというのにこれは今年の7月の旅なんです・・・)。バスでゆらゆら鎌倉観光に向かいましょう。

「岐れ道(わかれみち)」。いい名前!

CONTENS

杉本寺

降ったり止んだりの雨の中、バスに揺られてまず最初に向かったのは杉本寺

新緑が雨に濡れて鮮やかに色づいていた

長い階段を登ると迫力満点の仁王像が待ち構えていました。

手前の木の柵がまるで着物姿の女性の後ろ姿みたい

仁王さまズの先には苔むした階段が続いていて、ここを登り切ると正面に本堂があるのですが立入禁止。きっと危ないからでしょう。

登れない階段

ガタガタしてるし雨だと苔でつるっと滑って転げ落ちてしまいそう。でもでもとっても魅力的で登りたくてウズウズ!昔から残ってる階段なんだろうなぁー。仕方ないのでぐるーっとまわり道して本堂へ。

本堂内は撮影禁止で写真はありませんが、天井の護摩焚きで煤けた無数の千社札が迫力があってドキドキしました。

絵心経(えしんぎょう)

本堂ではとっても面白い「絵心経」という絵で描かれた般若心経を購入。お寺めぐりをする方には結構知られているものなのかしら?わたしは今回の旅で初めて知りました。

江戸時代に文盲の人のために作られたもので、今では放送禁止用語の「盲(めくら)心経」とも呼ばれています。この絵心経には「田山版」と「盛岡版」の2種類あり(厳密には他にもあるらしい)、元禄年間の田山村(現在の岩手県八幡平市)で、庄屋の書き役を務めていた善八によって描かれた前者の「田山版」が起源で、その後盛岡に広がっていったとされています。

初めて全国に紹介されたのは、江戸時代後期の医者である橘南渓によって書かれた『東遊記』。おそらく田山版と思われます。

橘南谿子 著『東西遊記・北窓瑣談』より
東西遊記・北窓瑣談 - 国立国会図書館デジタルコレクション

わたしが入手したものと比べて見るとシンプルで素朴な印象。どうやらわたしのは盛岡版で、より遊び心がプラスされてデザイン的にも完成されている!現在は田山版は途絶えて盛岡版しか伝わっていないそうなのですが、それはやっぱり盛岡版の方がより楽しくて人気だったからなんだろうなぁーと思います。

さて、我が家は浄土真宗なのですが、どうやら般若心境は唱えないらしい。「なむあみだぶつ〜」しか知らないもの。んなわけで、般若心経(正式名称は「摩訶般若波羅蜜多心経」)は馴染みがなくてちっともわかりません。

ちなみに一番最初に書かれている 「摩訶般若波羅蜜多心経」の絵心経は次の通り。 令和の時代に合わせて作ったらまったく違うものができるんだろうなぁー。

他にもいろんな絵柄があるので、盛岡版から気になる絵柄をピックアップ。まずは猿。読み方は鳴き声の「ぎゃ」。絵柄も読み方も可愛くて最高!!!

「ぎゃ」

しかもぜんぶ顔が全部違う〜!!!

「ぎゃーてーぎゃーてーはーらーぎゃーてー」

日本にも江戸時代以前(16世紀)にはすでに活版印刷は伝わっていましたが浸透しておらず、版画や写しが一般的。同じ読み方でも全部微妙に絵柄が違うのだ!嗚呼、なんて味わい深い・・・。

その他にもこんな可愛らしいものがイロイロイロ。

左から「ぼじ(坊主の方言)」「さー・さつ(サーっとおしっこしてるお犬)」、「ほう(頬)」

絵心経(盲心経)の他にも盲暦などといったものもあるらしく奥が深い・・・。いつか実物を見てみたいものです。

報国寺

お次に向かったのは 「竹の寺」として有名な報国寺。入園料を払って竹の庭へと参ります。

竹林

遠目に洞窟が見えてドキドキ(近くには行けない)。昔の修行場なのだろうか?と思ったら、「やぐら」と呼ばれるお墓なのだそう。足利一族が眠っているそうです。

洞窟とお墓

雰囲気ある石仏

最初に訪れたお寺さんではまだ時間も早かったためか人も少なかったのですが、報国寺ではたくさんの外国人観光客で賑わっていました。

「みざるきかざるいわざる」。路傍の石仏にときめきます

バスに乗って再び街中へと戻ります。降りるバス停を間違えて脳がフリーズ・・・。すべてのやる気を失わせる雨、雨、雨・・・。鎌倉といえば鶴岡八幡宮。大河ドラマの鎌倉殿はわたしも楽しんで見てました!が、その鶴岡八幡宮に行く気すら失われるのであった・・・。

鶴岡八幡宮の二の鳥居。このずーーーーっと先に神社があると思われる

とりあえずお土産を買いにうろうろ。

鳩サブレ本店やRomi-Unie(ジャム美味しかった!)へ

江ノ電に乗って・・・

無事お土産も購入し、今度は江ノ電に乗って移動します。晴れてたら江ノ島にも行ってみたかったなぁー。

長谷駅に降り立って鎌倉散策開始。

いい感じの塀と看板

浮(ブイ)

事前情報で今日はお休みということはわかっていたんだけど、奇跡が起きないかなぁと真っ先に向かってみるも、やっぱりお休みでした。

close

船モチーフ。きっと好きな喫茶店だ。

船長フィギュア

美味しそう

いつか、いつか。

シラス丼を食す

あちこちで幟や張り紙で見かけて知ったのだけど、鎌倉はシラスが有名なのね?そうなのね??思考停止モードだったのでとりあえずもうどこでもいいから近くのお店へ。生シラスならどこも同じじゃろいと。外国人観光客に混じってどんぶりかっこむ。

ふつう・・・でした ・・・・・。

鎌倉大仏を見に行こう!

鎌倉といえば、鎌倉大仏ですか???

実物拝みにいくかぁーっと向かうも・・・

人ごみ!無理!!団体客にくらくらして中に入らずUターン・・・。

インバンド!インバウンド鎌倉ぁーーー!!!

を感じた鎌倉旅でした(まだ終わってない)。観光地が無理な体になってしまったかも・・・。ぐったり。

門の前の石仏がとてもよかった。それでもう満足よ

ていうか、鎌倉大仏もう見たし(飴で)。可愛い可愛い可愛いーーーー!!!!!

テンションあがったの鎌倉大仏あめ

大仏グミと湘南グミも気になる

鎌倉建築めぐり

王道の観光地巡りはやめにして、建築巡りへと繰り出します。

柴崎牛乳本店

明治22年創業の柴崎牛乳本店。当時は牧場も経営して製造販売もしていたようですが、現在は明治牛乳の販売代理店をしているようです。建物自体は昭和12年に建て替えられたもの。アールデコな意匠の門構えがとっても可愛らしい!

好き

意を決して中に入ってみるも買えないと言われたので、宅配や卸ししかしてないのかなぁ・・・?

旧加賀谷邸

牛乳屋さんからも近い旧加賀谷邸へ。お休みということはわかってたんだけど、やっぱり休みでしたね!この日は平日の月曜日。他にも色々と見学したい洋館はあったのですが、ことごとくお休みです・・・。

外観だけ楽しみましょう

旧諸戸邸

そして!わたしの性癖にギュンギュン刺さりまくったのがこちらの建物!!!

真っ白のワンピースを着た少女の姿が見える・・・(怖い話ではなくてイメージ)

ペパーミントの色合い、バルコニーの手すりの装飾・・・好きすぎる。このお家に住みたい!!広大な敷地にドドーンと建っている建物よりも、このくらいの規模のこじんまりとした洋館が大好きなのです。でも悲しいかなボロボロ・・・。素晴らしい建物なのにもったいない。

装飾のすみずみまで美しい

建築様式については以下ページに詳しかったです。

鎌倉市/鎌倉市長谷子ども会館(旧諸戸邸)

内部もまた大変クラシックな意匠をとどめており、階段の親柱や手すり子、 天井コーニスの刳形や垂れ飾り、天井の中心飾りやコーニスの漆喰装飾、 各室で文様を変えるフローリングなどがそうであり、これらもまた明治でしかありえない造形である。(上記の鎌倉市HPより抜粋)

あぁ!中も見てみたいよーーーー。ぜひ修復して公開してほしいです。

旅館 對僊閣(たいせんかく)

こちらは泊まりたかった旅館。明治末期創業の對僊閣。現在の建物は昭和初期に建てられたもののようです。コロナを機に休業してたそうですが、今はどうなのかしら・・・。今回はホテルニューカマクラに泊まったので電話しなかったのですが、次回鎌倉近辺を旅する時はぜひ泊まってみたいです。

玄関を覗き見

長谷寺

旅館からすぐ近くの長谷寺へ。ここも人がいっぱい!外国人観光客いっぱい!!(ぴえぇぇーーーーん)本堂の金ピカ大仏さまを拝んですぐに出ました・・・。

かきがら稲荷大明神〜かきがら絵馬

広大な敷地内の一角にあるかきがら(牡蠣殻)の絵馬がめずらしかった。 なんで牡蠣殻・・・?と思ったら、ご本尊の長谷観音は、海を漂泊していた時に体に付着した「かきがら」のお導きでこの地に降臨したと伝えられているそうです。

牡蠣殻

お狐さんのお顔がとても可愛くて好き!こっち方面特有なの?たまたまなのか、今回の旅ではわたし好みのお狐さまにたくさん出会えて幸せでした。

かわゆい

弁天窟

同じく長谷寺の敷地内にある弁天窟へ。江戸時代から「出世弁財天」の名で世に知られていたそうです。洞窟を利用したお寺さん大好き。

わくわく

どきどき

廃棄米で作られたというミニ弁天さまが!

みっしりと

こちらの弁天さまは金運と仕事運にご利益があるそうですが、わたしは技芸上達にあやかりたいなぁ〜。宜しくお願いいたします!

やっぱり外に出れるとほっとするね

そろそろアイスコーヒーが飲みたいね!ほっとひといきつくためにカフェへ。メロンのかき氷とアイスコーヒー飲んで鎌倉フィニッシュ。

そして、再びどしゃ降り・・・。ホームから見えるホテルニューカマクラに別れを告げるのでありました。

朝はホテルニューカマクラの部屋からホームを眺めてたね

雨の飛行機

おわりに

今年は「人との縁を大事にしよう」。そんな思いを頭の隅に置いて行動していましたが、すでに11月も終わろうとしています。思い返せば、例年よりも初めましての人と交流できた1年になったのではないかなぁ。まだブログに書いていない旅ストックを今年中に放出できぬまま2025年を迎えてしまいそうですね・・・。ひとまず7月の旅を書き終えることができて良かったです(次は伊豆方面をみっちり攻めてみたいな)。このような遅筆ブログを最後まで読んでいただき本当にありがとうございました!

さて、今年も残すところ約1ヶ月。今はちょっと色々とお休み中なのですが、年末年始は東北を旅する予定。ひとまずそれを楽しみに今はのんびり過ごそうと思います。

(完)

羽田空港で食べたオシャンカレーうどん

参考文献・サイト

絵心経・般若絵心経-絵で読む般若心経-盛岡系舞田屋版絵文字・判じ絵の解読【みんなの知識 ちょっと便利帳】

岩手県で300年も愛用されてきた「南部めくらもの」 - その1

絵心経 - Wikipedia

【報国寺】の歴史と見どころは?鎌倉が誇る絶景の竹林へ!|THE GATE|日本の旅行観光マガジン・観光旅行情報掲載

旅館 對僊閣 - 鎌倉タイム

④初夏の神奈川・静岡ひとり旅2024【ペリーとアロエとお狐の街、下田編】

朝はちょっぴり寝坊したので、のんびり出発することに。目指すは伊豆方面。横浜から始まった旅は、どんどん南へ・・・。

熱海駅へ向かう途中で買った柑橘入り杏仁豆腐で朝ごはん

向かった先はハトヤホテルな伊東?まぼろし博覧会??それとも熱川バナナワニ園???

いいえ、ちがいます(でも、どれもいきたい)。

熱川駅では車窓から湯煙がもくもくと立ち上る景色が見えて、思わず降りたくなりました。熱川、いつかぜったい行く

一番最初に旅程を組み立てた時にはこれらの候補があがっていたのですが、とある大事な任務を遂行するために到着したのは伊豆急下田駅でした。

CONTENTS

伊豆急下田駅

ペリーが初めて来航(黒船来航)したのは現在の横須賀市。その後現在の横浜市で日米和親条約が結ばれ、さらに交渉の場を下田に場所を移し下田条約が結ばれたのでございます。もちろん知ったかぶり!義務教育で習ってるかもだけどすべて忘却の彼方。今回調べて初めて知りました。残念な我が脳みそです・・・。

駅前には黒船。今年で下田開港170周年なんですね

時計を見ると11時半前。お昼をとるのにちょうどいい時間です。下田の町をてくてくしながら、まずは喫茶店へと向かいましょう。

港町であることを感じさせるお宅にキュン

邪宗門

寄り道しながら到着したのは昭和41年に開店した邪宗門(じゃしゅうもん)。なまこ壁が印象的な建物は江戸末期の船大工の手によるもの。船底を逆さにした屋根の中央には竜骨(船底中央に伸びる木材)が貫いているそうです(訪れた時には船大工による建築とまったく知らなかったから確認できなかった・・・!無念)。

なまこ壁が印象的

「邪宗門」は、一人の魅力的なマジシャンが戦後間もなく吉祥寺にお店を構えたのが始まり。その人柄に心酔した常連たちが次々に同名のお店を構えていったそうです。様々な理由により閉店していき、現在残っているのは5店のみ。この下田の邪宗門もそのうちのひとつです。

以下の記事よりまとめました▼▼▼

レトロ喫茶「邪宗門」 語り継がれる物語 - 日本経済新聞

東京に邪宗門という喫茶店があることは知っていたけど、こんな魅力的な歴史があったとは・・・。

中に足を踏み入れると、木のぬくもりを感じる落ち着く空間が広がっていました。

命の水

店内は様々な古道具で飾られています。

かわいいネコのイラストも

船大工による建物らしく、船にまつわる道具もちらほら。

船のコンパス

トイレにはこんなプレートも

とりあえず喫茶メニューの中で一番食事っぽいハニーバター・トーストと珈琲を注文。他にも開店当時から変わらない味というクリームゼリー(メロンゼリーとバニラアイス!メロンゼリーというのがたまらないね・・・)や美味しそうなケーキが色々あってとてつもなく悩みました・・・。

そして運ばれてきたトーストには、蜂蜜にシナモン。そして極めつけのアイスクリーム・・・!朝から杏仁豆腐しか食べていない胃袋に染み染み染み込んでいきます・・・。

美味しくないわけがない

とても・・・とても居心地がよかったんですよ・・・・・。まだまだこの空間を味わいたくて、追加でチーズケーキも注文してしまいました。

美味しかった!けど時がたちすぎてどんな味だったかは忘れた・・・!

ゆっくり、のんびり・・・しているのには、実は理由があったのです。とある任務のために訪れた下田。それは人と会う約束をしていたからなのである。ご存知の通り人見知りのワタクシ。じわじわ・・・しわじわと緊張が高まっていく。

嗚呼、もうどこにも行きたくない・・・ここにじっとしていたい・・・。そんな強い思いにかられますが、夕方には下田を離れなければなりません。貴重な下田散策の時間を逃してはならない。心を決めて外に飛び出します。

邪宗門の近くにも立派ななまこ壁のお宅がありました

海を見つめるお狐さま

約束の時間まであと数時間。下田といえばペリー!ひとまずペリーに会いに行ってみよう・・・!!Googleマップが示す道とは違ったけれど、遠くに海が見えたので自然とそちらに足が向かってしまいます。そう、海育ちのわたしは海が大好きなのだ。

とっても好きな雰囲気の港。こういうなんてことない風景にキュンとするんだよなぁー。ふと、道路に顔を向けると鮮やかな赤が目の端に飛び込んできました。

お稲荷さんだ!

もうね、その風景に胸を鷲掴み!海と鳥居。住んでる人たちの生活の中にある小さな神社。・・・もう100点満点だよ!!!キュンキュンしながら中に入ると、てっきり恵比寿さまとか海に関係する神様かと思ったらお稲荷さん。

とてもとても小さな神社。旅の安全祈願と写真の撮影のお願いをとりつけます(一方的に)

しかも、大好き!大好きなお狐さんがいらっしゃったの!!!

昭和6年生まれのお狐さまでした。海を眺めている姿もツボ

こういう偶然の出会いにしあわせを感じるの・・・。それを求めているの・・・。さっきまでの緊張が嘘のよう。この子たちをみつけた瞬間、喜びと興奮で満たされてしまいました。そうか、体を動かしていた方が気が紛れるのか。知らない土地を散策するのたのしい・・・!!!

とっても好みのお狐さまに出会えて多幸感に満たされながら、寄り道しつつ再びペリーを目指します。

こんな風景も好き

1829年製の大砲!?

鬼百合が鮮やかに咲いていた

増殖するアロエとペリー

ついにペリーとご対面だ!

ペリー!

そして、アロエ・・・!!!!!

好き・・・

ペリーよりもこ化け物みたいなアロエ越しの海と山の景色に心を奪われてしまいました・・・。目の前の「寝姿山」(右手)や「下田富士」(左手)は、かつて火山の地下にあった「マグマの通り道」が地上に姿を表した「火山の根」だそうです(解説板より)。

下田の街と「火山の根」

火山、怖いけど、詳しくないけど、興味のある分野です・・・。

ペリーロードを歩く

近くにはペリーロードと呼ばれる通りがあって、川沿いには情緒ある建物が連なっています。この通りをペリーが下田条約締結の場である了仙寺まで、大砲をひく水兵約300人を先頭に軍楽隊の演奏とともに行進したといわれています。

ペリーロードで蜻蛉が休んでいたよ

青島理容室

ペリーロードから少し脇道にそれたところにある青島理容室。なんとあの三島由紀夫がここで髪を切ってもらったらしい。店先のガラス窓には三島由紀夫に関する記事やサイン色紙が飾られていました。

色紙には昭和44年8月2日の文字

ペリーロードの最終地点あたりには、明治時代の橋も残されています。わたしは小さな昔の石橋にときめいてしまうんだ・・・。

そしてここにも増殖するアロエが!

了仙寺

橋を渡った先にあるのがペリーが条約を締結しにやってきた了仙寺。そんな歴史あるすごいお寺さんな上に、本堂奥にはなんと古墳まであるという・・・。

 了仙寺横穴遺跡

ただものではない感で満ちあふれてる了仙寺を後にして、愛しいあの子をお迎えしに参ろうぞ。

愛くるしいキューピーに会えるお菓子店

訪れたのは雑賀屋(さかいや)さん。

入口の貼り紙からしてもうたまりません。

メジェドのメ・・・!??

好き!好き好き好き!!

江戸時代の終わり頃からのお店で、安政時代の看板が残っているらしいです。最初は明治時代に砂糖とかの卸業(?)を営んでいたとか。相変わらず記憶力&理解力がなくて聞いた側から忘れていくので間違ってたらごめんね・・・。

キューピーサブレの他にもたくさんの商品が並んでしました。可愛いし美味しそうだし、しかもどれも安い!!

「メジェドのメ」を撮り忘れた・・・!目の形をしたスパイスのきいたクッキーとのことでした。なんでこれをモチーフにしたのかとか色々聞いてみればよかったな・・・

なのに、なんでなんで少ししか買わなかったのーーー!!!毎回いく先々で控えめに買ってしまって後で後悔するのよね。買いすぎくらいがいいのかもしれない。これからはそうする!

キューピーサブレはめちゃくちゃ可愛くて美味しかった!

お土産と自分用に購入。飴は昔ながらの製法で作っているらしい。黒玉を人にあげたらとても美味しかったそうです。ニッキ飴はピリピリと刺激が強くて癖になる味でした

そして、ついにその時がやってきた・・・。

了仙寺、再び

向かった先はペリーロードの終着地点、明治時代の橋を抜けた先にある了仙寺。あれ?さっきも行ったじゃん!なんで戻ってきたの・・・??

瓦に刻まれた「磊」の家紋がおもしろい

それは!公開されていない秘仏コレクションの一部を拝見させていただくためなのである・・・!!!

了仙寺のご住職と会う約束を取り付けていたのでした。

『へんな仏像』

ことの始まりは数年前に購入した一冊の本でした。

『へんな仏像 由来も形も不思議な神仏たちの大図鑑!』 | 学研出版サイト

この本に載っていた「性神」にスポットをあてた数ページに釘付けになったのだった。中でも興味深く感じた像たちの所蔵先を確認すると「了仙寺秘仏コレクション」の文字が。いつか、いつか絶対見に行きたい・・・。そのように思って、だいたいの場所だけを記憶に刻みつけていたのです。そして今回、唐突に思いついた神奈川&静岡旅。了仙寺秘仏コレクションのことを思い出したのでした。

ネットであらためて調べてみると、以前は宝物館で展示されていたことは確認できるものの、MoBS黒船ミュージアムとして2016年にリニューアルされてからは情報がとんと出てこない。もしや公開されていないのでは・・・?よし、わからないなら問い合わせてみよう!それで公開されてなかったら諦めよう!そう思ってスッポンパワーで問い合わせたところやはり非公開・・・。だけど!なんと!!見せていただけるというではありませんか・・・!!!!!

今は研究者たちにのみ公開しているという秘仏クレクション。何者でもないわたしに見せても大丈夫なんですか・・・???不安で仕方ありません・・・。そんなこんなで旅立つ前からドキドキ。何か失礼があったらどうしよう。不安になりながら向かったのでした。

そしてついに到着した了仙寺。目の前に現れたのは・・・・

救急車と警察・・・!??

一体なにがあったの・・・???もう約束の時間だけど本堂に近寄れる雰囲気じゃない・・・。とりあえず敷地内の黒船ミュージアムで事情を尋ねることにします。

MoBS黒船ミュージアム

館内に入った目の前で出迎えてくれる巨大なペリーさんのお顔(ここのみ撮影OK)

どうやら観光客のひとりが昏倒してドクターヘリで運ばれていったらしい。幸運なことにすぐ近くに病院とヘリポートがあって、しかも倒れたその場にお医者様もいて応急処置もされたとか!そんなラッキーなことってある!?仏様のご加護だね。きっと、助かったはず・・・そうであることを願います。

そんなわけで、約束していたご住職は事情聴取があるとのことで、それが終わるまで待つことに。えーっと、わたしやっぱり何か憑いてるんですかね・・・??

とりあえず展示を見ながら待たせてもらえることになりました。これが小規模ながらめちゃくちゃ面白くて、地図の形が人で表されていたり、 ユーモアのある絵がたくさん!すべて黒船の絵に関するもので、約3000を超える収蔵品があるというからすごい。

ミュージアムショップでは団扇を購入。表はペリー、裏は黒船。自分へのお土産に

そしてついにお呼びがかかります。どうやら事情聴取が終わったようです。ドキドキドキ。ご住職とご対面です。

了仙寺秘仏コレクション

メールでやり取りしてはいましたが、かくかくじかじかと事情を説明し、全部で6体の像を拝見させてもらえました。 製作された年代は不明で、ざっくりとした時代くらいしかわからないらしい。それぞれの像が収められている箱も面白い形をしててとても興味深かった。撮影させてもらったものの掲載許可はとってないのでここに載せることはできません・・・。すべて先に載せた本に載っているものなので、興味のある方はぜひ。現在は絶版ですが中古で安く購入できるようです。

が、せっかくなので、へっぽこ絵師さろめり(わたし)に描いてもらいました!

厨子入り稲荷神。 思ったよりもうまく描けたのでは・・・?

収蔵品を見せてもらいながらお話を聞かせてもらったのですが、研究者から問い合わせが来たのは10年に2回ほどらしい(何者でもないわたしがそこに追加ということですね・・・)。大学等でぜんぶまとめて引き受けてくれるならありがたいとも。どなたか、ぜひお願いします!そしてどこかに展示、もしくはデータ化して公開するとか、本を出すとかしてほしい・・・。

ちなみに伊藤晴雨の地獄絵図も10枚収蔵しているらしいぞ。うぅ、見たすぎる・・・。先代が親交があったらしい。すごいなぁー。さすが歴史あるお寺だ。

そんなわけで、秘仏コレクションは現在はミュージアムでは非公開。実物を拝んでみたいという方は、ぜひ問い合わせてみてください。写真を使用する際には企画書を提出し、掲載許可が必要になります。誤解されることの多い対象なので、慎重になっておられるようです。祀っている人は真剣なのだから、秘宝館的なイロモロとして扱われることを危惧しているのでしょう。これらは役目を終えた信仰の対象。ここに保管されてる以上、そうでなければならない (確かに、信仰の対象であるなら今も人々のそばにあるべきだもんね)。だから資料として提供する。仏に仕えている身であるからこそ出てくる言葉だなと感じました。

わたしもいつかテーマにそった本を出す機会ができた時にはまた連絡させてもらおうと思います。その日まで写真は温存。いつか、いつか・・・。了仙寺さま、貴重な時間を割いていただき本当にありがとうございました!!!

重大な任務を無事終え、心は晴れやか・・・!心でスキップ踏みながら了仙寺を後にします。

近くにいい建物あった

ロロ黒船の黒船もなか

下田を去る前に、ロロ黒船へ。

可愛い名前ね

この地ならではな黒船もなかをゲットだぜ!!!

 その名も「開国キャラメル」

最近旅先で可愛い最中をゲットすることに燃えているワタクシです。そのおかげで生まれた時からの餡子ぎらいを克服できそうな予感・・・。苦手な餡子と大丈夫な餡子があることも判明しました。でも、今回は小豆ではなくてキャラメル味の最中!一か八かの挑戦しなくても美味しい最中にありつけることができて幸せです(お土産にオススメ)。

江戸時代から下田を見つめるお狐さま

あとは駅に向かうだけ。のんびり散策してたらちょうどいい時間になってそう。余裕しゃくしゃくで駅へと向かいます。

すると・・・

遠くに鳥居が見えます

またもや可愛いお稲荷さんを発見!!!

子持ち狛狐さま!

こちらは八重歯がキュルルン!アイドル狛狐さま

この子たちは昭和15年生まれのお狐さまでした。さらに奥に進むと・・・

だ、だだだだだだだ大好きじゃん・・・!!!

み、耳・・・!!!

特に蝉の抜け殻の耳飾りをつけたこの子が愛しすぎて・・・。首元にはダンゴムシもいるよ。ギュッと抱きしめたくなるくらい大好き。大好きよ・・・。

住吉稲荷神社の慶應元年(1865年)生まれの狛狐さまたち。なんでもこの神社は1854年の安政の大津波で一度流されているようで・・・。お狐さまたちは再建時からこの場所にいらっしゃるなかなかの古株のようでした。

『ペリー艦隊日本遠征記』(1856年発刊)に描かれた神社の絵がありました

最初に出会ったお狐さまに引き続き、こちらのお狐さまたちもとっても愛くるしくて、わたしの中で下田はお稲荷さんの街であると強烈に印象づけられたのでした(あとアロエも)。

Googleマップで検索してみると下田ではこの他にも狭い範囲にたくさんのお稲荷さんがあるみたい。お稲荷さんは商売繁盛の神さまというイメージがあるのだけれど、漁師町であったこのあたりでは豊漁祈願、海上安全のご利益で信仰を集めているそうです。九州では体感的に恵比寿さまが多い気がするので、恵比寿さまじゃなくてお稲荷さんなのがほんと不思議。地域によって流行った神様が違うのでしょうか。面白いです。

伊豆、さよならまたね

「いいね、いいね、可愛いよぉ〜」なんてなりながら夢中でお狐さまたちを撮ってたらいつの間にか電車の時間ギリギリに!!大急ぎで下田駅へダッシュ・・・!!!

なんとか間にあったーーーーー

ロロ黒船で買った爽やかゼリーで初夏を感じながら、今朝来た道をUターン!!! とっても短い伊豆滞在となったのでした。

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わたし、絶対に伊豆大好きだ。今回の訪問で強くそう感じたので、必ずや再び訪れよう。そう決意したのでした。

⑤初夏の神奈川・静岡ひとり旅2024へとつづく▼▼▼

06.冬の山形ひとり旅2024【山形市・建築めぐり編】最終回

かみのやま温泉駅から山形駅へと到着。 山形旅最後の舞台は山形市。陽は沈み、あたりはすでに薄暗くなっていました。

山形駅

CONTENTS

カラフルな団子で彩られたホテル

増えてしまった荷物(ワイン3本も買ってしまったからな)を自宅に発送手続きしてからお宿にチェックイン!情緒ある木造のレトロ旅館に宿泊・・・したいところですが、今回は駅前の普通のビジネスホテル。その名もホテルNew最上屋。名前が昭和を醸し出しています。

エレベーターで2階にあるフロントへと上がります。扉が開くと目に飛び込んできた色とりどりの飾り!

なにこれなにこれなにこれーーーーー!!!

チェックインの手続きをしながらもう気持ちは木にぶら下がった鯛や達磨、野菜のような形の飾りに夢中。手続きが終わると早速フロントの女性に聞いてみます。するとすぐさまパソコンで調べてくれて、これが「団子の木」と呼ばれるものであることを教えてくれました。

全国で行われている伝統行事〜団子の木〜

「団子の木」とは、小正月(1月15日)に行われる伝統行事。五穀豊穣や無病息災等の願いを込めて、ミズキの木の枝に団子や「ふな(船)せんべい」(餅で作られた縁起のいい飾り物のこと)を飾るのだそう。山形市では初市などで団子の木や「ふなせんべい」が売られているそうです。いつか見に行ってみたいな!そして我が家にも飾りたい〜。

実は山形だけに限らず全国で行われていて、地域によって「繭玉」や「餅花」など呼び方も異なり、飾りものにも特色があるようです。そういえば、去年岩手県遠野市に行ったときにも展示されてたなぁ。

遠野市の伝承館にて(2023年8月)
①台風危機一髪!岩手お盆ひとり旅2023【遠野編】 - 彷徨する旅のアーカイブ

わたしの地元、鹿児島県でも行われているのか調べてみると、奄美大島や徳之島の一部では「ナリムチ」、南九州では「めの餅」などがあるようです。あまりネットで検索しても出てこなかったので、今度両親にも小さい頃にやっていたのか聞いてみようかな。

小正月が終わった後は、正月飾りを燃やす「どんと焼き」で一緒に焼いて食べたり、ひな祭りに雛あられにして食べたりする地域もあるようです。ちょっと調べるだけで芋蔓式に面白そうなことが出てくるので困りますね!(よろこび)

以下サイトから要約させていただきました▼▼▼

小正月をめでたく彩る「餅花」の由来と作り方 – 結わえるオンラインストア本店 寝かせ玄米公式販売

だんご木のこと - 霞城セントラル Kajo Central

小正月彩る餅の花 五穀豊穣祈り「ナリムチ」(南海日日新聞) - Yahoo!ニュース

高貫げんき市のめの餅 - FMさつませんだい 87.1MHz

居酒屋でひとり酒

チェックインが終わった後は、ごはんを求めて夜の街へと繰り出します。宿近くの狙っていたオシャレ燻製バーは連休中のためか満席の張り紙。まぁ、人気店っぽいし「ですよねー」ってなりながら、飲食店のある山形駅前エリアをぷらっとしてみることにします。どうせなら山形の郷土料理的なものが食べたい!このお店はどうかしら・・・???

赤い提灯が誘っています

「山海の味 三文銭」さん。渋い店構えにドキドキしながら足を踏み入れます。連休中なのにお客さんも少なく、とても静かでいい感じ(お店的には大丈夫じゃないでしょうが)。座敷の大きなテーブル席に通されてとても快適・・・!

まずは酒だ酒だ!酒を持ってこーーーい!!!

山形県内のさまざまな日本酒が揃っています

ブログを読んでくださっている方はわたしが飲兵衛だと勘違いしている人もいるかもしれませんが、普段はほとんどお酒を飲まないわたくし。お酒の味もよくわかりません。でも、旅先ではその土地のものを存分に味わいたいのだ。

何を注文したかはすっかり忘れました!

お酒を選んだあとは、まずは印刷された手元のメニュー表ではなく、壁のボードに貼られた手書きメニューに目を通します。ふむふむ、牛すじ煮込み・・・。胃袋が欲している・・・!赤線引かれているし、これは間違いないのでは・・・!??

やっぱり手書きのを選びたくなるよね

マジで美味い。最高。大好き。

牛すじ煮込み、日本酒、お通しの枝豆。黄金のトライアングルの完成である

胃にしみしみ染み渡る美味しさ・・・。もしかしたら今朝からちゃんと食事をしていなかったから(中華そばはオヤツね)、より一層美味しく感じられたのかもしれません。それでも、この組み合わせが最高であることは飲兵衛の皆さまならわかっていただけることでしょう。

お次はタコの唐揚げ。 お酒もお代わりして、最後にあと一品くらい何か頼みたいなぁ・・・。

よし、気になっていた「山形名物 青菜漬」にしてみよう。山形名物なら食べないわけにはいきません。

青菜漬と雪の淡雪

想像通りの見た目と味なんだけど、これが日本酒のアテとして食べるのにとても良い。そもそもわたくし青菜系のお漬物が大っっっっっ好きなんですよ・・・。

ちびちびやっていい気分になってたら、すでに出来上がっているおじさまたちがやってきて騒々しくなってきました(入ってきた瞬間店の雰囲気に思わず「静かっ!」って叫んでたのがちょっと面白かった)。この心地よい気分がすべて消えてしまわないうちに急いで残りを平らげてお会計。食事をしている間、ちょっとだけお喋りした奥さまがとても優しかったし、日本酒も牛すじ煮込みも最高でした。このお店を選んでよかったなぁー。

もちろんお酒を呑んだ後はコレでしょ!と、 ほろ酔いながら山形駅のコンビニへ。

アイスクリーーーム!!!

嗚呼、愛しのグレース。これはきっとご当地アイス? めっちゃ美味しそうなんだけど・・・。もちろん乙女心をくすぐるさくらんぼ、選ばせていただきます!!

さくらんぼ粒入りですって。素敵

ホテルに戻っで至福の時。ちゃんと、さくらんぼを感じて美味しい。

 お酒を飲んだ後のアイスは最高である

朝ごはんはリーフパイ

夜が明け、旅の最後の1日が幕を開けます。

朝がきた

まずは朝ごはんをいただきましょう。かりんとうを購入したかみのやま温泉の大國屋さんでジャケ買いした「上山リーフパイ」。もちろんお味も美味しかったけど、昭和な洋菓子の包装デザインが可愛すぎる〜。

全国の昭和な洋菓子を食べ歩きたい

甘いものでチャージ完了!山形市内建築巡りへと出発です・・・!!

カトリック山形教会

早朝の山形市内はまだひんやりとしています。まずは宿から一番近いカトリック山形教会へ。1900(明治33)年創立で、現在の聖堂は1926(大正15)年に建てられたものだそうです。

清々しいお姿の聖堂

大正15年の創建当時を伝える献堂記念ハガキ(カトリック山形教会パンフレットより)

オレンジの球が連なった変わった形の十字架も当時のまま。大正時代の雰囲気を感じさせます。その下の八角形の鐘楼の中には、1936(昭和11)年に製造され1937(昭和12)年に山形教会へとやってきたドイツ製の鐘が設置されています。

中央では大正時代にヨーロッパから取り寄せたというキリスト像が見守っています

現在では日曜のミサ前や結婚式などでのみ鳴らされるという鐘の音。今回は残念ながら聞くことはできませんでした。いったいどんな音色がするんだろう〜。

ラテン語が刻まれたドイツ製の鐘(カトリック山形教会パンフレットより)

無人の聖堂内は自由に入れるようになっていました。失礼のないように帽子を脱いで、静かに見学させていただきます。

素朴で可愛らしいステンドグラス

2010(平成21)年には耐震補強を兼ねた改装が行われ、その際に聖堂内部は畳敷から床に変更になったそうです。畳の教会大好き人間のわたしとしては、畳のままであってほしかったなぁとちょっぴり残念・・・。

山形教会のパンフレットには、昭和12年頃の聖堂内部の写真が載っていました。

着物姿の信者たちの姿も(カトリック山形教会パンフレットより)

古写真と比べると、畳だけでなく正面の祭壇部分もだいぶ現在の姿とは異なっているように見えます。写真の左側に見えている絵はおそらく「十字架の道行」。きっと聖堂の両側にはこの美しい装飾の木造の額で額装された絵がずらっと並んでいたんだろうなぁ。

現在の「十字架の道行」の絵

「十字架の道行」について知りたい方はこちらのブログをどうぞ▼▼▼

③キリシタンを巡る旅2023・ 鹿児島【ザビエル教会編】 - 彷徨する旅のアーカイブ

カトリック山形教会を後にしてひたすら歩く、歩く。お堀に囲まれた敷地内へと足を踏み入れます。

左上にちょっぴり顔を出して建物に会いに行くよ!

旧済生館本館(山形市立郷土館)

訪れたのは山形城跡を整備した霞城公園内に建っている旧済生館本館。山形市内で一番見てみたかったのがこちらの建物でした。数年前にSNSで見て初めて山形に行ってみたいと思ったんだよなぁ。

旧済生館本館は、1878(明治 11 )年に建てられた擬洋風建築の病院。 1966(昭和 41 )年に国の重要文化財に指定され、これを機に山形市七日町から今の場所に移築復元されたそうです。

以下サイトに詳しい歴史や見所などが書かれています▼▼▼

山形市郷土館(国指定重要文化財・旧済生館本館)|山形市公式ホームページ

旧済生館本館/Old Saiseikan Hospital | 空間芸術研究所/vectorfield architects 写真がべらぼうにいい・・・!!移築前の古写真等もたくさん載っているのでオススメです。

美しい光にうっとり

印象的な建物正面からは入ることができず、裏側にくっついている別棟の新しい建物から入るようになっています。そちらに向かって歩いていると、こんな物騒なものが・・・。

こ、怖いよ?

この上に頭が乗っかっていたんですね・・・??ちょっとひやっとしたところで、建物の中へ・・・。

想像してしまいました

先ほどの外観写真からもちょっと不思議な形をしているなと感じたかと思いますが、こちらの建物はドーナツのように真ん中に穴が空いた円形になっているのです。

館内地図

もちろんわたしのカメラでは360度は撮りきれません・・・。

影すらも美しい

各部屋には医療関係の展示物等があって、わたしの性癖に一番ビビビときた部屋は残念ながら撮影禁止。

この部屋がわたしの推しです!

そんなわけで、撮影OKだった別のお部屋の写真をお届けいたします。

顕微鏡萌え

部屋の他に、2階へと続く扉があります。

この先には・・・

一歩一歩進んでいくと、さらに魅惑的な夢の螺旋階段がぁーーーーー!!!

唐草模様の螺旋階段

残念ながら3階へと続くこちらの階段は登ることができません。ちなみに2階は展示室になっています(撮影禁止)。先ほど登ってきた階段を降りていくと、ちょうど美しい光がドアの隙間から溢れていて、その美しさに惚れ惚れしてしまいました。

別の世界に繋がっているような扉

この場所だけでだいぶ建築欲が満たされてしまったよ・・・。しかし建築めぐりはまだまだ続きます。胸いっぱいになりながら、次なる建物を目指して再び歩き始めます。

錆び錆びの琺瑯看板に萌え

昭和かわいいベンチにキュン

一輪の薔薇にトキメキ

文翔館(山形県郷土館)

そしてたどり着いたのが、1913(大正2)年に竣工した旧県庁舎と会議事堂からなる文翔館(ぶんしょうかん)。

正門の柵には印象的な雷紋が並んでいます

旧県庁舎

門をくぐると真っ正面に現れるのが威風堂々とした旧県庁舎です。

青空が眩しい

山形にはこんな立派な建物が残っているんですね。

美しい赤い絨毯と繊細な彫刻が施された階段の手すり

2階のお部屋には、白を基調とした気品のある空間が広がっていました。

復元された漆喰天井やクリーム色の壁やテーブル

濃淡の異なる木片で描かれてた美しい床に、優しい陽の光が差しています。

門扉と同じくこちらにも雷紋が

こちらの部屋からバルコニーに出ることもできます。

上部には時計塔

モスグリーンのカーテンや壁紙の模様が可愛らしい知事室は、映画「るろうに剣心」の撮影にも使用されたことがあるそうです。とってもお洒落で可愛らしいお部屋。マントルピースの装飾も素敵でした。

知事室がこんなに乙女チックでよいのだろうか

アールの美しい廊下や、まるで外国にいるような雰囲気の中庭もあります。

まるでヨーロッパ

山形の郷土史に関する展示室も設けられていました。

おまえも蝋人形にしてやろうか!(突然の聖飢魔Ⅱ)

今回行けなかった米沢市の巨大「おたかぽっぽ」。いつか工房に行ってみたい

展示物で一番気になったのがこちらの「紅餅(花餅)」。最初その名前から単純に食べ物なのかと思ったら(お土産にほしいなーくらいに思ってた)、紅花から作られた染料のことなのですね!

紅餅(花餅)

江戸時代、「紅一匁(もんめ)、金一匁」と言われ、金と同等の価値があると言われるほど高価な商品として取引されていたそうです。「匁」は重さの単位。「はないちもんめ」ってそういう意味だったのか・・・

参考文献:『伝統と文化』No.47 発行/公益財団法人 ポーラ伝統文化振興財団

これを持って江戸時代にタイムスリップしたら一儲けできるかな

実はわたくし、小さい頃に見たアニメのワンシーンがどうにも忘れられなくて・・・。観たことがある人も多いとおもいますが、ジブリの「おもひでぽろぽろ」という作品。これに紅花摘みのシーンが出てくるのです。調べてみると、アニメの舞台はまんま山形県だったもよう。知らなかった・・・。

なぜかこのシーンが忘れられずにいる不思議。いつか実際に紅花摘みや、紅餅作りをしてみたい・・・!そんな気持ちがむくむくとわき起こってきました。どうやら紅花を求め、再び山形を旅するしかないようですね。

県会議事堂

旧県庁舎を見学した後は、渡り廊下で繋がっている県会議事堂へと参ります。

胸ときめく渡り廊下

渡り廊下を歩いていると、どこからともなく音楽が聴こえてきました。県会議事堂のホールを覗くとそこには管楽器の演奏練習をしている人たちの姿が・・・。

楽器の演奏ができる人たちを無条件に尊敬してしまうのだ

ちょっと得した気分! 生演奏を聴いて心が清められました。しばしの間その音に耳を傾け、そっとその場を後にします。

旧山形師範学校本館(山形県立博物館教育資料館)

次に訪れたのは、1901(明治34)年竣工の旧山形師範学校本館。可愛らしくてとっても素敵!いやはやしかし、こんな素敵建築がぽこぽこある山形市すごすぎやしませんか・・・?

はい、よーく見てみてください。

もっと近づいて・・・

閉!館!?

通常なら開館日のはずが、前日が祝日だったため振替休日になっていたようです・・・。せめて外観だけでも・・・見学させてくださいね・・・・・・。

裏側にもかわいい入口

こちらは何の建物なのでしょう?

本館だけでなく正門や正門近くの門衛所も国指定文化財だったらしいけど、門衛所の存在にはちっとも気づかず・・・(お前の目は節穴なのか、そうなのか)。嗚呼、内部も見学したかったなー。

花小路と旧千歳館

さらに歩いて今度はかつて花街として賑わっていた七日町の花小路へ。現在は飲屋街になっています。

きっと夜に魅力100%になる入口の看板

道の曲線美

「バー さむらい」

花小路入口のすぐお隣には、花小路を花街として発展させた創業1876(明治9)年の老舗料亭、旧千歳館が建っています。現在の建物は1915(大正4)年竣工。残念ながらコロナの影響で2021年に営業を休止。現在は公開されていないので、遠目からちょっとだけ見学させていただきます。

とっても素敵だわー!

営業休止後、国登録有形文化財の主屋等は山形市に寄付され、今後は改修して2026年に運用を開始する方向で進んでいるようです。よかったー!

できるだけ建物はこのままの状態で保存活用してほしいですね

すっかり正午を過ぎてしまいましたが、時間が足りない、足りないんだ。リーフパイしか食べていないし、朝からずっと歩き通しでふらふらではありますが、まだまだ歩きます!!!

なんだか見てて切なくなる飛行機

あ!目的地を通り過ぎてしまった・・・!!

でも、そのお陰で秋田県の横手市で初めて見て胸がキュン!と高鳴った「ママ、クリーニング小野寺よ」と再会できたから良しとする・・・!!!

なにもかもが愛しすぎる。どうやら山形県に本社があるらしい

たぬきケーキ

やってきたのは三木や洋菓子店。どうやら旅人は建築巡りを一旦休止し、食に走りだしたようである・・・。

シックでオシャンな外観です。てっきりレトロな洋菓子店かと思ってたのでビックリ!

「たぬきを、たぬきをください・・・」

そう、わたしは旅先でたぬきケーキを求めずにはいられない生き物なのである

乃し梅本舗 佐藤屋 本店

無事たぬきの捕獲に成功し、その足で今度は乃し梅本舗 佐藤屋本店へ。 お店の名前に「乃し梅」とあるように、梅を原料とした山形県生まれのお菓子「のし梅」の元祖として有名なお店です。

 1821(文政4)年創業という老舗で、現在の建物は1939(昭和9)年に住宅兼店舗として建てられた木造モルタル耐火建築。当時は家族の他に職人さんも住んでいたそうです。

のし梅とは

江戸時代後期に、山形の医者が長崎に遊学した際に中国人から学んだと伝えられ、当初は梅の酸味を利用した薬としても位置付けられていたそうです。

実は山形の特産である「紅花」とも関係していて、紅花の発色を良くするために梅の酸を用いられたため、良質の梅が多くあったことが「のし梅」が山形で広がった理由だと思われます。ここでも「紅花」が出てくるとは〜。

梅をすり潰し寒天に練り込み、薄く伸ばして乾燥させ、最後は竹皮で挟みます

板状の乃し梅を短冊状に切って砂糖をまぶした梅しぐれという商品は、気軽に食べられるのでお土産としてもオススメ。あまじょっぱくて、不思議と昆布のような味がしました。味音痴なので的外れなこと言ってるかもしれません・・・。

梅しぐれ

乃し梅と濃厚チョコが組み合わさった“ネオ和菓子”玉響(たまゆら)は、梅の酸っぱさと相まって、まるでオランジェットのような爽やかさで美味。つまり、オランジェット好きにはたまりません!見た目も美しいので女性へのプレゼントにも喜ばれそうです。

「たまゆら」という言葉の響きも美

山の携帯食「ウヤムヤ」

その他にも店頭には様々なお菓子が並んでいたのですが、実はわたしのイチオシは看板商品の「乃し梅」でもオシャンな「たまゆら」でもなく、摩訶不思議なネーミングとユーモラスな版画のイラストが印象的なウヤムヤ

砂糖を使っていないというショートブレッド(4枚入り)も、素朴な美味しさでとても好きでした

「ウヤムヤ」は、山形と宮城の県境「有耶無耶関」に住むという霊鳥をイメージして作られたお菓子。

この峠には山鬼が住んでいて、人を取って食らっていた。しかしいつのころからか、仙台側の「無耶の観音」と山形側の「有耶の観音」の霊鳥が峠に住み着き、鬼がいる時は「有耶」、いない時は「無耶」と鳴いて旅人に知らせたという。

有耶無耶の関跡 | 宮城県川崎町観光ポータルサイト かわさきあそびより抜粋

昔ながらの和菓子「のし梅」も大切にしつつ、「たまゆら」や「ウヤムヤ」の他にもレモンとラム酒等を使った羊羹「りぶれ」、乙女心をくすぐる「空ノムコウ」など、若い人にも喜ばれそうな商品を次々に生み出していて、とても魅力的なお店だと感じました。ネットショップでも購入できるので、気になる方はぜひお取り寄せしてみてください。

山形和菓子「乃し梅本舗 佐藤屋」のし梅からネオ和菓子まで200年重ねても若い老舗

さて、時間はすでに13時過ぎ。そろそろわたしもエネルギー切れだよ・・・朝から歩き通しで足も痛いし、胃袋にはリーフパイしか入っていない(とっくの昔に消化済だよ?)。倒れるのも時間の問題です。遅めの昼食を食べるために今度こそ街中へと戻ろうとするも、ただ歩いているだけなのに素敵な建物に次から次へと遭遇します。

ゴリゴリのクリーニング店だけど実はすんごい素敵な建物

そして疲労困憊の中、最後の最後に心を鷲掴みされる最強のラスボスとついに出会ってしまったのである・・・。

旧吉池医院

その姿を見た瞬間、空腹と足の痛みのこともすっかり忘れ、夢中になって写真を撮っている自分がいました。

トキメキが止まらない

扉には一枚の張り紙。

なんと、去年の2023年1月に閉院したばかりではないか。というか、それまで現役の病院だったというのだから驚き!

やはりこの素晴らしすぎる建物を名残惜しく思う人も多かったようで、地元の有志たちが協力し合って、建物内の見学イベント等が頻繁に行われているようです。

近代建築山形ミュージアム 旧吉池医院 | 山形市 | Japan, Yamagata, 山形市,山形県

「近代建築山形ミュージアム at 旧吉池医院 3rd」と題し、2024年5月19日〜9月21日までの間、毎月第三日曜日から1週間内部公開のイベント等が行われるようなので、お近くの方はわたしの代わりにぜひ中を舐めまわすように見てきてください。

素敵すぎる受付。玄関扉のガラスにへばりついて中を食い入るように見つめていた怪しい人物はわたしです

ふがふが鼻息を荒くしながらじっと中を見つめていても、奥まで透視することはできません・・・。あきらめて今度こそお昼ごはんを食べに行きましょうね。

このまま保存活用されることを願います

珈琲専科煉瓦家

胃袋と喉を潤しに訪れたのは芸術的なマダムが営む珈琲専科煉瓦家さん。

何が芸術的って、手書きのメニュー表が凝り過ぎてて・・・!メニューを伝えたい気持ちよりも、見た目の美しさの方が勝っています(正直言って読みにくい)。でもそのメニュー表もこの喫茶店の魅力の一部になっていると思われるので、ぜひ実際に見てほしいです(写真無し)。

店前のメニューのボードから想像していただけたらと

そして肝心の喫茶メニュー。わたしが食べようと思っていたご飯系はなんと時間が時間だったので売り切れ・・・(号泣)。仕方ないので蜂蜜とシナモンがかかったトーストをいただくことに・・・。

ひもじいよぉぉぉ・・・(自業自得)

でもね、これがとーーーーーっても美味しかったの!!!(腹ペコだったからなのかもしれないけど)すっかり息を吹き返しました。

糖分万歳

あとはもう宿に荷物を取りに帰るだけ。そう、山形ひとり旅は終焉へと近づいていました・・・。

最後の山形散策

時に遠回りをしながら、気になる道を歩きつつ、宿に向かって歩きます。

また見つけた「団子の木」

素敵な持ち送りを持つ建物も

時間があったら行きたかった山形市立第一小学校旧校舎を活用したやまがたクリエイティブシティセンターQ1も通り過ぎます。

昭和初期竣工の国登録有形文化財の建物

何気に校舎前(裏側?)のバス停のフォルムも可愛くて好きでした。

かわゆす

あっという間に宿へと到着し、荷物を受け取りそのまま山形駅へ。新幹線に飛び乗り、山形ひとり旅は終わりを迎えたのでした。(このやっつけ感どうよ?)

新幹線の中ではもちろん「たぬきケーキ」

おまけ

夕方に東京に到着し、夜はちょっぴり寄り道して見たかった展示にすべり込み鑑賞。

「面の界-神楽面が表現するかたち-」より

翌朝、朝一番の飛行機に飛び乗り福岡へ。

まだ暗い早朝の飛行機

福岡空港に到着したその足で会社へと向かい、白目を剥きながら仕事をするのでありました・・・(おつかれわたし)。

おわりに〜フィルム写真集〜

生まれて初めての山形旅。温泉や加勢鳥、自然が生み出した奇石と信仰、近代建築などなど、様々な山形の顔を見れたような気がします。それでもきっとほんの一部。次に山形県を訪れるなら、今回取りこぼした「ムカサリ絵馬」、そして「紅花」がメインでしょうか。でも絶対わたし好みの建築であふれていると思われる酒田市にも行きたいし、酒田市に行くなら未踏の地である新潟県にも行きたい。その他にもまだまだたくさん行きたい場所がある。

ちっともあらがうことができない煩悩の渦に引きずり込まれながら、今宵もまた次なる旅に想いを馳せたいと思います。 最後まで読んでいただきありがとうございました!

またね

【使用カメラ】digital:SONY α7III + NOKTON classic 35mm F1.4、SIGMA 24mm F1.4、SIGMA dp3 quattro、iPhone SE3、film:Konica AUTOREX + HEXANON AR57mm F1.4(モノクロ:自家現像)