彷徨する旅のアーカイブ

旅先や日常で出会った「非日常」の記録

【06】悪石島のボゼに会いに行こう!2022〜神社巡りと盆踊り編〜

悪石島のお天気は今日も晴れ。容赦のない日差しが矢のように降り注いでいます。水筒に水をたっぷり入れて、覚悟を決めていざ出発!!!

CONTENTS

灼熱地獄坂、ふたたび

日陰になる自然遊歩道を通り抜け、上集落に向けて真夏の坂道を延々と登っていきます。

昨日と同じ場所からパシャリ!でも、昨日と決定的に違うところがひとつ・・・

(film)

そう!青い海に浮かぶ真っ白なフェリー・・・!!!

ツアー客を乗せて戻ってきたフェリーとしま2です。トカラ列島の宝島と小宝島の観光を終え、ついに悪石島入りしたもよう。今日がボゼの現れる日なのだと実感!静かに胸が高鳴ります。

上集落まであと十数分というところで、悪子さんたちや、昨晩キャンプ場で夕食を差し入れしてくれた島人の車が通ります(お礼言えてよかった!)。みんな親切に乗せてくれるいうのになぜか再び断るという・・・!!どうしても自分の足で上集落に辿り着きたくて・・・。もういい加減変な自分への挑戦心やめてほしい。

乗せてもらった方が島人とも交流できたし、気になっていた「水の子」の材料についても聞くことができたのにーーー!きっと灼熱の太陽に照らされ続け、思考が鈍っていたに違いない。後になって猛烈に悔やむのであった・・・・・。

上集落

どうにかこうにか2度目の上集落へ歩いて到着!

キャンプ場から1リットルの水でほんとギリ。歩きで移動される方は、大量の水を持って行くことをオススメします。水だけでなくもちろん塩飴的なものもね・・・!

コミュニティーセンターにはツアー客と思われるワゴンがみっしり!

今日になって一気に島の人口が増えた!穏やかだった島の雰囲気が一気に騒がしくなって、なんだかそわそわしてしまいます。

盆踊りの開始時間については様々な情報が飛び交っていて、コミュニティセンター周辺はちょっとしたカオス状態・・・笑。みんなボゼが現れる時間が気になって仕方ありません。

ちょうどコミュニティセンターに情報が入り、16時開始ということが判明。まだ時間があったので、昨日行けなかった場所を急いで巡ることにします。ゆっくり休んでる暇などないのだ〜!!!

神社巡り

悪石島にはいくつかの神社が点在しています。目的の神社に向かっていると、さっそく雰囲気満点の素敵ロードを発見!!!

(film)

南国の雰囲気がたまらない〜!!!

麦わら帽子でワンピース姿の女性を立たせたい・・・。

まるで血管のよう

島中坂森神社

まずは先ほどの素敵ロード近くにある島中坂森神社へと到着。境内には木漏れ日が降り注ぐ静謐な空間が広がっていました。

(film)

人気のなくてちょっと怖いけど、とても神聖な雰囲気でした。

鳥居に刻まれる鋸歯文(きょしもん)という悪魔祓いの意味があるギザギザの模様が目を惹きます。日本ではとトカラ列島でしか見ることができない鳥居の特徴で、東南アジアのラオスやタイの出入口の門にも見られるそうです。

鋸歯文自体は、鳥居以外だと弥生時代から古墳時代にかけての土器や古墳の壁画、飛鳥・奈良時代の河原などにもみられるとのこと。

鳥居について、参考にした人さまのブログやページ▼▼▼

『難易度高い!トカラ列島!宝島、悪石島、諏訪之瀬島での1人旅』鹿児島県の旅行記・ブログ by piston39さん【フォートラベル】

『2022年7月離島(6)トカラ列島(4)悪石島ー金山神社 坂森神社 ボゼ祭り施設 対馬丸慰霊碑 自然遊歩道 砂蒸風呂 湯泊温泉 御嶽』トカラ列島(鹿児島県)の旅行記・ブログ by 愛猫シロネコさん【フォートラベル】

鋸歯文 - Wikipedia

なんとこの鳥居の真ん中(それとも鳥居自体?)は通ってはいけなかったようです(1番目のブログに書いてた)。そうとは知らず堂々と歩いてしまったよね・・・。今のところなんともないから大丈夫・・・だと思おう!これから行くひとは気をつけてね!!

八幡神社

お次に向かったのは八幡神社。

八幡神社へと向かう途中で飼われていた牛(fim)

集落の中心からちょっと離れていて、歩くのが地味にきつかったー!ツアー客の車に追い越された時は「乗せてって〜!!!」と心の中で叫びましたよね・・・。

この道を進んでいくと、どんどん狭くて急な下り坂に

有刺鉄線を跨いで入ります

こちらが神社への入口。なんと有刺鉄線が張られています!これは人が入っては行けないという・・・意味ではなく、どうやらヤギが侵入しないためのようです。

ここにも魔除けの鋸歯文

人気のない鬱蒼とした竹林を進んでいきます。

やっぱりちょっとこわい・・・。雨の日とかだったら近寄れない雰囲気です

植物に侵食されたケースが(film)

奥には小さな鳥居もありました。

小さな鳥居にも鋸歯文。何かの儀式の跡も?気になる〜

上集落へ戻る時は来た道をUターンせず、まだ歩いたことがない道から帰ることにします。

あ!遠くに牛・・・!(film)

するとなんと!キャンプ場から上集落へと登って行く途中の灼熱地獄坂へと逆戻り!!!

なんという悪夢

ここに着いたとわかった瞬間、軽く絶望しました・・・(右の道から出てきた)。つまり上集落まであと0.9km!また同じ道を歩くんかい・・・!!!

ほんとどこにも日陰がないんだよ

マジで、気が遠くなるほど、キツかった・・・・・。

金山神社

どうにかこうにか再び上集落にたどり着いて、最後に訪れたのが金山神社。テラからも比較的近い場所にあります。ちょっと奥へいくとこんな人気のない森にたどり着くからドキドキ。

もちろんこちらの鳥居にも鋸歯文が刻まれていました。

神社巡りを終え、そろそろ盆踊りが始まる時間。テラへと戻ることにします。

乙姫さま

テラのすぐ隣の敷地には、今まで巡ってきた昔からある神社とはちょっと毛色が違う神社もあります。

(film)

『トカラ列島民俗誌』(下野敏見 著)によると、こちらは比較的新しい神様のようでした。

以下要約▼▼▼

1956年頃、悪石島出身の女性が神がかりしてガジュマルの木の根元を掘れとの暗示を受け掘り返したという。なんとそこから乙姫さまの骸骨が綺麗な形で出土し、首に曲玉をかけていた。その曲玉を御神体にして小さな祠を造って祀ったのがはじまり。

この他にも『トカラ列島民俗誌』には、集落内にある「ボゼ石」や、格子状に線が刻まれた石敢當(いしがんとう)についても書かれていて、ものすごぉーーーーーーーく見たかった!見たかったのに!!!時間がたりずに今もあるのか確認することができませんでした・・・。2回目に訪れた際の宿題として残しておこうと思います。

テラ

テラ入口前には、すでにツアー客たちが盆踊りが始まるのを今か今かと待っていました。

(film)

昨日入ることができたテラは、立ち入り禁止になっています。おそらくボゼを作るところを見せないためかと思われます(島の女性も見てはいけない)。その決まりも昔は緩かった時もあったようですが、今では厳重に守られているもよう。

もう少しで16時という頃、立ち入り禁止のポールが取り除かれ、ついに中に入ることが許されます・・・!!

ぞろぞろとみんな中へ

昨日は島人と数組の観光客と撮影班しかいなかったのに、今日はテラ内がみっしり!!

盆踊り待機中のおじさまたち

盆の最終日、ついに盆踊りが始まります。踊りは数種類あるようですが、1、2度ほど見ただけでは違いはよくわからず・・・。「長崎船」「花踊り」「俵踊り」「財布踊り」などなどなどいくつもあるらしい。

(film)

そして、昨日の盆踊りの時にはなかったものに気づきます。

(film)

こ、これは・・・!!!

「赤土」・・・!!!

それはテラで古くから使用されていたという手水の中に入っていました。この赤土は部落の上の決まったところから取ってきたもので(どこなのかしら!)、水で溶かすと絵の具のようになり、ボゼの衣装の赤色部分にはこの泥が使われています(黒の部分は墨)。

どんべいの器も生活感あってトテモイイ

ボゼの準備が着々と行われていると思うとワクワクが止まりません・・・!!!

「水の子」越しの盆踊り(film)

テラでの踊りが終わり、昨日と同じく小中学校に向かってぞろぞろと大移動。

かろやかにトラックで移動する島人も。うらやまし!(film)

本来なら、テラからすぐ近くの公民館横の空き地に移動して、再び盆踊りが行われ、その途中でボゼが登場するのが恒例でした。しかし、今年はコロナ禍以降はじめて観光客を受け入れての開催。今までの公民館では狭すぎるということで、今年は小学校での開催になったそうです(校庭に木が新たに植樹されたのもそれが理由らしい)。

公民館の空き地。確かに狭い

ぎゅうぎゅうの中でのボゼ、体感してみたかったなぁー。

みんなが小学校へと移動する中、ちょっと残ってお墓の写真を撮っていたら、島人から出ていくように諭されます。

きっと!ボゼが!最終準備するからですね・・・!!?(鼻血)

ずっとテラに居座っていたい・・・そんな願いはもちろん叶わず、後ろ髪を引かれながら小中学校へ。一体どのタイミングで、どこからボゼが現れるのか・・・。

ついに次回、夢にまで見たボゼの登場です・・・!!!

【使用カメラ】digital:FUJIFILM X-T3、SIGMA dp3 quattro、iPhone SE2 film:CONTAX Aria

【07】悪石島のボゼに会いに行こう!2022へとつづく▶︎▶︎▶︎

悪石島のボゼに会いに行こう!2022【記事リスト】

【00】悪石島のボゼに会いに行こう!2022〜前日譚〜

【01】悪石島のボゼに会いに行こう!2022〜島旅前夜編〜

【02】悪石島のボゼに会いに行こう!2022〜上陸編〜

【03】悪石島のボゼに会いに行こう!2022〜灼熱地獄坂編〜

【04】悪石島のボゼに会いに行こう!2022〜水祭り・盆踊り編〜

【05】悪石島のボゼに会いに行こう!2022〜キャンプ飯編〜

【06】悪石島のボゼに会いに行こう!2022〜神社巡りと盆踊り編〜

【07】悪石島のボゼに会いに行こう!2022〜ボゼ編〜

【08】悪石島のボゼに会いに行こう!2022〜最終回〜

【09】悪石島のボゼに会いに行こう!2022〜番外編〜

【04】悪石島のボゼに会いに行こう!2022〜水祭り・盆踊り編〜

まずはやっぱりボゼが現れるという「テラ」へ・・・!!!

CONTENTS

テラ

コミュニティセンターからそう遠くない場所にそれはありました。

入口にはご丁寧に看板が

「テラ」とは、その言葉のごとく「寺」のこと。ただ、お坊さんはいない無人のお寺です。

テラの入口の解説版より抜粋▼▼▼

吐噶喇各島で、テラといえば建造物の寺、その周囲の墓地、あるいは墓石のことである。元禄9年(1696年)当時、各島に寺院が一つないし二つあったことが「口之島太夫(たゆう)文書」によってわかっている。(中略)これらの寺は今ではほとんどが消滅し、寺跡があるか、仏像などを小屋に安置し、それを寺と呼んでいるかである。悪石島は寺の奥のほうに墓地が広がっている。墓地のこともテラという。

木々に囲まれた入口から中に入っていくと小さな空間が広がっていました。

まず目に飛び込んできたのがこちらの祭壇。

色鮮やかなお供物が目をひきます

墓地

さらに奥に進んでいくと、墓地へと続く入口がありました。

入口の両脇には時代を感じさせる苔むした仁王像さまが。右の像の上部は別のものにすげ替えられていました。

廃仏毀釈で壊されたりしたのかなぁ・・・

それぞれのお墓の前にも、先ほど祭壇で見かけたお供物が木漏れ日を浴びて色鮮やかに輝いています。この細かく刻まれたお供物の中身もとても気になりました。

お供物を載せている朱色の蛇腹な板も印象的

ひとまずテラを後にして集落内を散策していると、島人が道をいったりきたり。何をしているんだろう・・・?と、少し不思議に思いながら見ていました。

風情がある浴衣姿の男性たち(film)

ボゼが現れるのは明日ですが、盆行事自体は数日前からは始まっています。盆踊りも今日は16時頃からテラで踊ると聞いていました。

少し早めにテラに戻ると島人の姿が・・・。

祭壇の前で何かやってる・・・!!!

墓地の方へと向かうので、興味津々で後を着いて行きます。

(film)

男の子が持っている器の中にはあの細かく刻まれた色とりどりのお供えものが!ご両親がやさしく見守る中、男の子がそれをスプーンですくってお供えしています。続いてお父さんが手に持った植物を使い、器の中の水をバシャッパッシャっと墓石にかけます。同じようにして次々とお墓をまわっていくのです。

「ここはおじいちゃんのお墓だよ」などと、お母さんが男の子に話しているのが聞こえます。

(film)

この家族だけでなく、次々に別の島民がやってきては同じようにしてお墓をまわっていきます。

どんどんこんもりに!一人分のお供物じゃなかったんだね

島のお盆の風景を垣間見ることができて静かに興奮!!とっても嬉しかったー!!!

水祭り

これは「水祭り」と呼ばれるものだったようです。文化庁の国指定文化財等データベースに詳しい記述があったので、以下抜粋。

夕方前になると墓参りがあるが、この際には、水の子と称した、ナスやサツマイモ、ウリ、カボチャの花などを細かく刻んで、アワとともに和えたものを少量供え、ショウハギの葉で水を振り払うようにかけていく。詣る箇所は、テラの小屋前に設けられた仮設の施餓鬼棚、当主夫婦と縁のある諸墓、路傍の石仏・小祠等々であるが、こうして詣ることを水祭りという。この日の水祭りはテラからはじめ、公民館裏手に祀る荒神で終わりとし、この後、皆が集まったところで同所広場にて盆踊りがある。

水をかけるのに使ってたのは、竹筒に入っている植物と同じだったような気がするー。これがショウハギ?(film)
施餓鬼(せがき)

テラにあった祭壇は、「施餓鬼棚」というものだったのね。真言宗や浄土宗、曹洞宗などで行われる行事らしく、実家が浄土真宗(死者はすぐに成仏すると考えられている)の自分にはまったく縁がないものだったので初めて見ました。

「施餓鬼」とは、お盆の時期に行われることが多い仏教行事。亡くなった祖先や家族たちと共に、生前の悪行によって亡者の世界に落とされ常に飢えと乾きに苦しんでいる餓鬼に、食べ物や飲み物などの供物を施し供養することとのこと。※以下サイトをもとに簡単にまとめさせていただきました。

施餓鬼とはなんですか?施餓鬼の意味 | 大人のためのbetterlife マガジン『enpark』

水の子

そしてその餓鬼道に落ちた無縁仏へのお供物のことを「水の子」と言うようです。他の地域では一般的に胡瓜や茄子、お米、水などで作られていて至ってシンプル。

悪石島のように見た目も色鮮やかな「水の子」は南の島ならではって感じ!

赤い花びらみたいなのは何だろう?ハイビスカス?島人に聞いてみればよかったなー

盆踊り

そうこうしているうちに、テラには人が次々に集まってきました。

仲良しな男の子たち(film)

ついに盆踊りがスタート!

わいわい賑やかな感じではなく、穏やかでのんびりとした歌と踊り。悪石島の盆踊りは男性しか踊りません(子供は女の子もOK)。だから男性しか浴衣を着ていなかったのねー。

(film)

最後は踊りながら墓地を通り抜け、テラでの盆踊りは終了。

実は行きのフェリーからずっと撮影班が。文化庁のYOUTYUBEの撮影だったらしい(film)

そのままみんな近くの学校へと移動します。

悪石島小中学校

今度は悪石島小中学校での盆踊りが始まります。

ある理由により、最近植えられたというシュロの木

(film)

盆踊りが終わる前にちょっと離脱・・・。

今日中にどうしても行きたいところがあるのだーーー!!!

売店

あ!開いてるー!!!

売店には上集落に着いた時にはなかった暖簾がかかっていました。明日はツアー客でいっぱいになると聞いていたので、今日中にどうしてもいきたかったのだー。

店内にはお菓子や飲み物、日用品などが売られています。野菜がほしかったけどほぼなかったので、料理したい方はやはり自分で持ち込む方がよさそうです。

悪石島グッズ

もちろんここでのわたしの目的は悪石島グッズ・・・!!!

Tシャツの品揃えは、色もサイズもトカラ結プラザの方が豊富でした。やっぱり買って行ってよかった!!

島に行く前に訪れたトカラ結プラザ(トカラ・インターフェイス)で、売店にあるクリアファイルはもう在庫のみだからレア!という情報を入手していました。買う気満々でいたのにどうやら先日のトカラ七島めぐりツアーで売り切れてしまったもよう・・・(残念)。代わりにTHE お土産って感じのボールペンを1本だけ購入(ちなみにトカラ結プラザでも買えます)。

悪石島の空気を吸っているボールペンということだけで価値はある!!!(はず)

ほんとは悪石島ツナギがほしかったんだよー!!!

港でオレンジ色のつなぎを着ている人がいて、とても気になっていたんだよね。

オレンジ色の悪ツナギ!!!

売られていたのは黒のツナギで、LLとLサイズしかなくて、わたしが着るのは当然無理。くやしい。この悪ツナギを男子が着てたら間違いなく惚れる!!

Tシャツと同じ「悪」の文字が入った超イカしたツナギ

女性用にカラフル系や淡い色系があったらめちゃほしい・・・(Sサイズ希望)。そしてトカラ結プラザでも販売して・・・。どうか、どうかご検討をお願いいたします!!!Tシャツも現在販売されていないカラーを着ている人がちらほらいたのですが、半年に一回ほしい色を聞いて受注しているんだってー。島に住んでいる人だけの特権っぽい。うーん、もう住んじゃおっか!

ちなみにめちゃくちゃカッコいい「悪」の文字は、学校の先生が個人的に作っていたのをみんなが欲しがって販売するに至ったとかなんとか(店員さんも聞いた話とのこと)。

実は店員さんも、コミュニティセンターで対応してくれた女性も島に来てまだ数ヶ月〜1年とかいう話でした。外国人の家族もいたし、島外から移住する人も多いのかもしれないねー。

ボールペンの他にキンキンに冷えた酎ハイもゲットし、ひとり宴会しながら再び盆踊りしている小学校へと歩き出します。

するとキャンプ場の2人組とバッタリ。どうやら盆踊りは終わり、酒盛りが開催されているらしい・・・。仕方ないので帰ります!キャンプ場まで車で送ってくれるというのに再び断るという・・・すんません。

夕方の風景を撮りながら帰りたかったんだよー!というわけで、再び歩いて我が家(テント)へGO!!なんだぜ!!!

【使用カメラ】digital:FUJIFILM X-T3、SIGMA dp3 quattro、iPhone SE2 film:CONTAX Aria

【05】悪石島のボゼに会いに行こう!2022へとつづく▶︎▶︎▶︎

悪石島のボゼに会いに行こう!2022【記事リスト】

【00】悪石島のボゼに会いに行こう!2022〜前日譚〜

【01】悪石島のボゼに会いに行こう!2022〜島旅前夜編〜

【02】悪石島のボゼに会いに行こう!2022〜上陸編〜

【03】悪石島のボゼに会いに行こう!2022〜灼熱地獄坂編〜

【04】悪石島のボゼに会いに行こう!2022〜水祭り・盆踊り編〜

【05】悪石島のボゼに会いに行こう!2022〜キャンプ飯編〜

【06】悪石島のボゼに会いに行こう!2022〜神社巡りと盆踊り編〜

【07】悪石島のボゼに会いに行こう!2022〜ボゼ編〜

【08】悪石島のボゼに会いに行こう!2022〜最終回〜

【09】悪石島のボゼに会いに行こう!2022〜番外編〜

【03】悪石島のボゼに会いに行こう!2022〜灼熱地獄坂編〜

悪石島探検スタート!!!

CONTENS

自然遊歩道

まずは密かに楽しみにしていた自然遊歩道へ。キャンプ場近くに出入口があります(もう一箇所あり)。

これは夕方撮った写真なので薄暗くてちょっと怖そうね・・・

パンフレットより。緑の点々が自然遊歩道

わくわくしながら中に入ると、そこはまるで亜熱帯のジャングル!!!植物園の温室が大大大好きなわたくし。足を踏み入れた瞬間胸が躍ります。

(film)

ガジュマルや、ボゼが身にまとうビロウの葉、クワイズモなどの植物が生い茂っています。灼熱の太陽は鬱蒼とした木々に遮られ、足元には木漏れ日が揺れていて、まるで異世界に紛れ込んだかのよう・・・。

なまめかしき根っこ!

奥に進んでいくと、まるで生き物のようなガジュマルのトンネルが現れました。

(film)

地面を這う根がすごい!!!

階段を登った先に休憩スペースもありました。森に囲まれながらのんびりするのもいいよねぇ・・・。

さらに進むと南石亀が生息するという池が現れます。

運がよければ見れるらしいけど、残念ながら遭遇できず・・・

そういえば、悪石島に行く前に勉強のために読んでいた書物に、こんなことが書いていました。

ガラッパは海、川、山にいるというが、山の神のうちに入っている。(中略)彼岸、盆などの休み日や祭り日に山に行くとガラッパに会うという。その日は人間は出歩かない日というのがわかっていてヌシたちが暴れてまわるらしい。(『トカラ列島民俗誌』下野敏見著)

盆だし!ガラッパが出てきてもおかしくない池もあるし・・・!!遊歩道歩いてる時にこの話を思い出さなくてよかったー!!山じゃなくてジャングルだから出てこなかったのかな・・・。

ちなみにガラッパは鹿児島県立博物館のブログの時に出てきたこれですね。

ガラッパというか河童

ガラッパに出会うことなくジャングルを抜けると、港からキャンプ場へと向かう時に通ってきた海沿いの道路に出ました。

(film)

のんびり写真を撮りながら歩いて10分くらいの距離。それでもとっても楽しめました。再びジャングルを味わいたくて、Uターンしてしまうほど〜。人にも会わないので思う存分堪能です。

湯泊温泉

ジャングルを往復して再びキャンプ場近くに戻ってきたので、今度は海沿いの道路を登って行くことに。しかしまたジャングルを通って行けばよかったと後ほど後悔・・・。

キャンプ場近くには海の温泉ではなく、ちゃんと建物内にある湯泊温泉があります。

2022年8月時点では、5名以上は同時に入浴はNG

休憩スペースもあります

とはいってもこちらは無人の温泉で、自分で箱に200円入れて入浴するシステム。

温泉のお湯は決まった時間に自動で出てくるようになっています。

14時時点ではまだお湯がたまってる最中でした

無人の温泉なので、ルールはちゃんと守りましょう〜

温泉は入れる時間は決まっているけど、シャワーだったら24時間使えるとのことでした。こんな便利な施設がキャンプ場の近くにあるのはありがたーい!

ちなみに露天風呂もあります。

露天風呂・・・

が、今は壊れていて温泉が出ないとのこと。草ボーボーの荒れ放題になっていました。楽しみにしていたから残念・・・。悪石島のHPにはめっちゃ綺麗な露天風呂の写真が載ってるから今でもてっきりやってるのかとー。

海中温泉

再び海中温泉の前を通ります。

・・・あれ??

温泉マークがさっきよりくっきりしているような・・・???

10時頃→14時頃

塗りなおされてるーーー!!!!!

なんと約4時間ほどの間に綺麗な温泉マークに生まれ変わったもよう。明日ボゼツアーが来るからだよねぇ笑。最初2箇所あるのかと思ってしまったよ!

ちょっと面白かったです。塗り直す瞬間にも立ち会いたかったなー!

灼熱のぼり坂地獄

港からキャンプ場へ向かう時は降り坂が多くて比較的楽だったのだけど今回は逆!灼熱の太陽を浴びながら坂を登る苦しさよ・・・!!!自然遊歩道をUターンして、太陽が照りつける海沿いの道を歩いてきたことを激しく後悔・・・。

また逃げるトカラヤギに会いました。

怖くないから逃げないでーーー

アスファルトの道路に刻まれた足跡を発見!!!猫じゃなくてヤギの刻印は初めてみたよ〜笑。

過酷な登り坂で、ちょっと癒されました

しかし完全に舐めてました。真夏あーんど真昼の悪石島。登り坂、坂、坂の灼熱地獄!!!!!崖や木々が日差しを遮ってくれるかと思いきや、ほとんど影の場所がありません・・・。ジリジリと照りつける太陽がじわじわと体力を奪っていき、キャンプ場を出た時点で水筒の半分ほどあった水はどんどんなくなっていきます(ゼロになったらジ・エンド)。上集落に着けば自動販売機もあるしきっと足りるだろう思っていたんだよー!!

でも!

坂の途中から見下ろした景色がとっても綺麗・・・!!!

深く蒼い海の色のなんと美しいことよ・・・!!

あれ?もしかして・・・遠くに見えるのはキャンプ場???

あ!

目を凝らしてみると!!!

まさかの我が家がーーーーーっ!!!!!

すべては計算です(キリッ

ついに上集落まで0.9Kmとの看板が〜。

あともちょっと!!!

すると先ほどキャンプ場で出会った2人組が車で登ってきて上まで乗せて行ってくれるという!!しかしあともう少しというとこだったので、自分への挑戦として歩いてゴールすることを心に決めます。

水をすべて飲み干しラストスパート!!!

あともう少し・・・あともう少しだからがんばれーーー!!!!!

ハイビスカスも熱い日差しを浴びてカラッカラ

上集落

そしてついに到着ーーーーー!!!キャンプ場を出発してから1時間半ほどたっていました(遊歩道の往復時間を抜いたら、だいたいキャンプ場から歩いて50分ほど?)。集落に入るとすぐ売店、郵便局、そして悪石島コミュニティセンター(悪石島出張所)が並んでいます。疲労困憊すぎてぜんぜん写真撮ってなかったわい。

まずはコミュニティセンター前にある自動販売機に一直線!!!水分補給よぉ〜!!!!!!これでわたしの命は救われました。マジで。

そして忘れてはいけないキャンプの受付。コミュニティセンターで書類に記入し、利用料を支払います。1泊300円で、今回は2泊するので合計600円。ちなみに先にキャンプ設営してからの受付でオッケーです。徒歩の場合、重い荷物持って往復するのはマジでキツいからーーー!!

余談ですが、島に行く前に何度も電話で問い合わせして親切に質問に色々と答えてくれた女性と会えて、なんだか勝手に嬉しかったです笑。

悪石島のパンフレットと共に、離島カードなるものもいただきました。こんなのがあるんだねー。知らなかった!集めている人もいるらしいよ。

やっぱりボゼ!

もはや何が押されてるのかよくわからないボゼスタンプも押して大満足!!!

何度も押したけどこれが限界だった。バルタン星人みたく見える

灼熱のぼり坂の難関をどうにか突破してついに到着した上集落。ゆっくり休みたいところですが、好奇心を抑えきれず、すぐに集落散策へと出発です!!!

毎度同じみセルフタイマーで自撮り(自然遊歩道にて)

【使用カメラ】digital:FUJIFILM X-T3、SIGMA dp3 quattro、iPhone SE2 film:CONTAX Aria

【04】悪石島のボゼに会いに行こう!2022へとつづく▶︎▶︎▶︎

悪石島のボゼに会いに行こう!2022【記事リスト】

【00】悪石島のボゼに会いに行こう!2022〜前日譚〜

【01】悪石島のボゼに会いに行こう!2022〜島旅前夜編〜

【02】悪石島のボゼに会いに行こう!2022〜上陸編〜

【03】悪石島のボゼに会いに行こう!2022〜灼熱地獄坂編〜

【04】悪石島のボゼに会いに行こう!2022〜水祭り・盆踊り編〜

【05】悪石島のボゼに会いに行こう!2022〜キャンプ飯編〜

【06】悪石島のボゼに会いに行こう!2022〜神社巡りと盆踊り編〜

【07】悪石島のボゼに会いに行こう!2022〜ボゼ編〜

【08】悪石島のボゼに会いに行こう!2022〜最終回〜

【09】悪石島のボゼに会いに行こう!2022〜番外編〜

【02】悪石島のボゼに会いに行こう!2022〜上陸編〜

旅の始まりは約3時間もの電車移動。

車窓からは薩摩富士の開聞岳。

遠くにあったと思ったらあっという間にこんなに近く!

鹿児島市内に近づくと海に浮かぶ桜島が見えてきました。

もくもくもく

鹿児島中央駅までの約3時間の電車旅もあっという間!長距離のバス移動は苦手なのに、電車だと不思議と苦に感じません。

CONTENTS

夜ごはん

さて、夜ごはんをどこで食べよう?

荷物が重すぎるのであちこち動き回ることはできない・・・。実家を出発した時は平気だった荷物は、どうやら気分が高揚して感覚が麻痺していただけだったもよう・・・涙

思考停止で向かった先は昨日とおんなじダンケンコーヒー!8時〜22時まで営業しているのはありがたい。メインのパンだけ変えて、またまた同じようなセットを頼みます。

フラクトコーラとハッシュドポテトは外せません

フェリーとしまターミナル

そこから歩いてフェリー乗り場へ。約20分ほどの距離!いつもなら平気な距離だけど荷物が重くて重くてツラかった・・・涙涙涙

でも暗闇に浮かび上がるフェリーの姿を見た時にはそのツラさも一瞬でふっとんだ!!!

まるで丘の上に浮かぶホテルのよう

チケットの販売所は、すでにたくさんの人であふれていました。

乗船手続きと、健康状態の紙に記入し、体温も測ります。PCR検査の結果を見せて(プリントせずとも携帯を見せるだけでOK)、すべての条件をクリア!!悪石島への往復チケットを無事ゲット!!!

【悪石島へのフェリー料金】2等客室 片道:大人 7,140円×2=往復料金 14,280円

フェリー情報 – 十島村役場公式サイト

いろんなところにボゼを発見・・・!!!

シュロの葉がボンボンみたいでまるでチアリーダー

乗船までの待ち時間、朧に浮かぶ月をひたすら撮ることに勤しんでおりました。満月は明日だけれど、ほとんどまんまるな黄金色の月が、優しく夜の海に光を落としていてとてもとても美しかったです。

永遠に眺めていたい、夜に溶けていくような月

フェリーとしま2

いよいよ21時になり乗船開始。

全国的な感染爆発で行動規制が起きるのではないか・・・台風が来てしまったら・・・感染したら・・・濃厚接触者になったら・・・ etc etc

いくつもの不安をひとつずつクリアし、ついにこの時を迎えたよーーー!!!

出港までの間にちょっぴり船内を探検。現在の「フェリーとしま2」は2018年就航の新造船なので、とっても綺麗で設備も整っていました。

ボゼの切り絵
レストラン・売店

照明にはトカラ列島の各島々を象徴するイラストが描かれていて可愛かった!

手前は「トカラウマ」、奥は「島バナナ」かな?

これだけで「ボゼ」とわかるからすごい

レストランでは牛丼やピラフなどのちょっとしたお食事が提供されています。

メニュー表

歯磨きセットやシャンプー等も売られているので、うっかり忘れてもこちらで購入できるから助かる〜。

自動販売機にはドリンク(お酒もありました)だけでなく、パンやカップラーメン、おつまみ等の食事系やアイスクリームも。

豊富な品揃えがありがたい

昭和臭のするイラストのボゼTシャツも!!!

2等客室

本日のわたしの寝床は一番安い2等客室。ちゃんと女性と男性で客室は分けられていました。ちなみに他の部屋はツアー客で貸し切られていて、予約時には選べず。

海モチーフがかわゆ!!!

荷物が大きすぎて上部の荷物入れに入りきらなかったけど、客室入口には大きめの荷物を置けるスペースがあるので安心です。

出港

23時になり、いよいよ出港の時!

甲板に出ると、わたしと同じようにワクワクを抑えきれない人たちがたのしそうに写真を撮ったり、離れていく陸の灯りを眺めていました。

どんどん陸が離れていくよー!

噴煙があがる桜島の影を通り抜け、トカラ列島へと向けてフェリーはどんどん進んでいきます。

無事出港を見届けて、早々にお布団へ。目が覚めたら島に着いているのかと思うとドキドキです・・・。

フェリーでの朝

雑魚寝だし眠れないかなぁーなんて思ったりしたら意外にも朝までぐっすり!悪石島へと到着する間にもいつくも島があり、また一人、また一人と客室から去っていきます。

窓からはキラキラの朝日(film)

あまり食欲はないけど、体力つけるために朝食をいただこうとレストランに向かうも、ちょうどツアー客貸切時間。仕方ないので甲板にでて清々しい朝の太陽と潮風をたっぷり浴びます。

暑い一日になりそうだ(film)
朝ごはん

朝食はレストランで焼肉ピラフ。

スープ付き。まぁ、見た目通りのお味です

9時すぎ。いよいよ悪石島へと到着です・・・!!!

みんなもワクワクしながら外を眺めてる(film)

悪石島(film)

悪石島に到着

港に着くと、こちらでもボゼが出迎えてくれました。

あ!悪Tシャツ!!!(film)

悪の文字が入ったツナギもカッコイイ!!!

おそらく島在住の方の水色のレトロな車がめちゃくちゃ可愛かった!(film)

キャンプ場への道のり

港からすでに思ったよりも急な坂が待ち受けていました・・・。

頑張って歩くわよ!!!

登っていくと、道が二股に分かれいます。

運命の分かれ道(film)

ちょうど港から車が登ってきて、「乗っていく?」とのありがたいお言葉が。しかし車が向かうのは右の上集落。わたしは左のキャンプ場へと向かうのだぁーーーー!!己の足でがんばります!!!

坂の上から海を見下ろすとさっきまで自分が乗っていたフェリーが次なる島へ向かう姿が見えました。

そして島でお次に出会ったのが・・・

トカラヤギ!!!

トカラ列島に生息する野生の山羊です。今回の旅で一番出会ったのが島民ではなく山羊だったという噂・・・。ちっとも人馴れしていなくて、わたしが近づくと逃げていきます。

家族なのかな?

海沿いでは、岩場に消えかけの温泉マークを発見!

うっすらと温泉マーク

火山列島であるトカラ列島では、各島々で温泉を楽しむことができます。悪石島ではキャンプ場近くにちゃんとした温泉施設もありますが、なんとこちらは何の仕切りもないダイナミックな海中温泉!!

潮の満ち引きによってお湯加減が変わるので、その見極めがむずかしい・・・。海水が多すぎると冷たくて少なすぎると熱いという。どうせならちょうど良いお湯加減の時に足湯をたのしみたい。

というわけで、前もって潮見表を抜かりなくチェック!時間を予測してました。(釣りしないから生まれて初めて見た笑)足湯は明日たのしむ予定です。ワクワク!!

キャンプ場(悪石島レクリェーション施設)

ついにキャンプ場へと到着!!!あたりには硫黄の匂いが漂っています。

ビロウの葉が雰囲気満点のキャンプ場入口(film)

おそらく着いたのは10時過ぎ頃。港からのんびり写真を撮りながら歩いて30分くらいかかったでしょうか。今まで何も言ってなかったけど、暑いし重いし暑いし重い!!!

徒歩の場合、フェリーから降りる前に充分な量の水を確保して行くことをオススメします。わたしも1L入る水筒に水とポカリ的なお粉を溶かして持ち歩いていました。熱中症対策大事・・・!!!

左にあるのはなんと砂蒸し風呂

着いて早々目に入ったのが、炊事場近くのテントと1台のワゴン!そして炊事場の建物横に寝転ぶひとりな男性の姿・・・

ま、まさかの先客・・・!!!!!

実はキャンプする人なんてわたし1人くらいだろうとたかをくくっていたのです。ヤバい!殺される!!!とは思わなかったけど激しく動揺・・・。

とりあえずできるだけ離れたところにテントを張ろうと、反対側の場所へ一直線に向かいます。

控えめなものを選んでみました

芝生にはコロコロとしたまあるくて黒いつぶつぶや、ちょっと立派な黒い塊があちこちに落ちています。先ほどお会いしたトカラヤギさまたちの糞ですね・・・。あまりにもデフォルトすぎて、すぐに気にならなくなりました。

巣づくりスタート

さっそくタープを張ろうとすると・・・

あれ?どうやって張るんだっけ・・・?

すっかり忘れてしまったよー!!!約1ヶ月前のお試しキャンプで綺麗に張れたからまるでタープ張りのエキスパートのような気分になっていた・・・。

しかも先客がいたことによる動揺(弱き我が心)と、ジリジリと照りつける太陽によって、体力も思考力もどんどん奪われていきます・・・。炎天下の元に放置してたスマホが持てないくらい高温なってフリーズするという初めての現象も!!(なんとか復活)

このままテントを張れなかったらどうしよう!!!

プチパニックを起こしていると、背後から女性の声が・・・。

なんと先ほどの寝転がっていた男性と一緒にキャンプをしているという!なんでもボゼツアー臨時便の予約が取れず、その前の便で来て数日前からキャンプしているとのことでした。すご!!上には上がいるものですね・・・。

寝転がる男性に心底ビビってたのですが、とってもいい感じの女性だったのでかなりホッとしました。男性も暑くて影になる建物の横に寝転がっていたのだと思われます。超警戒してごめんなさい!!

(ちなみにこの間、プチパニックだったので写真を一切撮っておりません・・・文章ばかりで申し訳ない・・・・・・)

完成

女性の登場で落ち着いたのか、ぼんやりとした記憶を辿り、なんとかタープとテントを張り終えた!!!(おそらくタープだけで3〜40分くらいかかったんじゃないかな・・・)

悪石島での我が住処がこちらです・・・!!!

2日間お世話になります

めちゃくちゃカッコイイーーーー!!!!!

頭上に木が立っていて雷が真っ先に落ちそうな場所だけど、奥に鬱蒼と生い茂るビロウの葉と共に、この場所がとてつもなく気に入ってしまいました(実は一目惚れに近かった)。

ちなみに近くに木があるなしに関わらず、雷が鳴った時はテントから出て建物内に避難するのが良いそうです。

炊事場とトイレ

キャンプ場にはちゃんと炊事場とトイレがあります。

手前の空間が炊事場で、右奥がトイレ

水回りはサビサビでした苦笑。最初水は沸かして飲もうかと思ったけれど、そのままがばがば飲んでもお腹壊さなかったからきっと大丈夫!

水洗トイレはとても綺麗でした。

トイレが綺麗なのはありがたい!

お昼ごはん

当初の計画ではちゃんとお昼ご飯を作る予定でした。思いのほかテント設営に時間がかかり、すでに時間は12時半。今から料理して片付けしてたら時間なくなちゃうよ〜!!というわけで、お菓子とコーヒーでちゃちゃっとすますことに。

まるで絵画のように我が家が水色の額縁に飾られているではないか!

俺のカッコイイ巣を眺めながら飲むコーヒーのなんと美味いことよ・・・。

鹿児島市内の珈琲店ヴォアラのドリップコーヒーと、ダンケンコーヒーのスコーン

ほっと一息ついて、あっという間に14時過ぎ。

いよいよ悪石島探検スタートです!!!

【使用カメラ】digital:FUJIFILM X-T3、SIGMA dp3 quattro、iPhone SE2 film:CONTAX Aria

【03】悪石島のボゼに会いに行こう!2022へとつづく▼▼▼

悪石島のボゼに会いに行こう!2022【記事リスト】

【00】悪石島のボゼに会いに行こう!2022〜前日譚〜

【01】悪石島のボゼに会いに行こう!2022〜島旅前夜編〜

【02】悪石島のボゼに会いに行こう!2022〜上陸編〜

【03】悪石島のボゼに会いに行こう!2022〜灼熱地獄坂編〜

【04】悪石島のボゼに会いに行こう!2022〜水祭り・盆踊り編〜

【05】悪石島のボゼに会いに行こう!2022〜キャンプ飯編〜

【06】悪石島のボゼに会いに行こう!2022〜神社巡りと盆踊り編〜

【07】悪石島のボゼに会いに行こう!2022〜ボゼ編〜

【08】悪石島のボゼに会いに行こう!2022〜最終回〜

【09】悪石島のボゼに会いに行こう!2022〜番外編〜

秋田青森ひとり旅2022 【青森・柏木町の鬼コ編】⑰

12時半過ぎに黒石駅を出発。青森での滞在も残すところわずか数時間・・・。最後の最後にわたしがやりたいこと。

そう!それは鬼コハントです・・・!!!

柏木町 八幡宮の鬼コ

弘前駅行きのチケットを間違って買ってしまったことを悔しがりつつ(しつこい)、平賀駅で途中下車。

平賀駅

初めて降り立つ街にはいつでもワクワク!歩くことも苦ではありません。路上観察しながら鬼コのいる神社へと向かいます。

色褪せた「パーマくどう」

印象的な1本の木とタンポポ畑
いくつか蔵を見かけました

人さまの車庫の中を覗いてみたり・・・

レトロなタバコ自販機も〜

10分ほど歩いてたどり着いたのは、平川市柏木町の八幡宮。

(film)

なんとも可愛いらしい石の鬼コがお出迎え!今まで出会ってきた鬼コたちとは異なり、彩色はされておらず、その肌はほんのり苔むした緑色をしています。ちょっと困り顔でたまらなく愛くるしい〜。

かなり好きなフォルム

さらに奥へと進むと珍しい石のアーチが。

美しい木漏れ日

アーチをくぐるとお馬や狛犬が出迎えてくれました。

すかさずチェック!見逃しません!!!

これはいい獅子

最後に鬼コのぷりけつを拝んでさようなら〜。

銭湯で椅子に座るおっさんの後ろ姿みたい

再びてくてく歩いて駅へと戻ります。最後の鬼コ蒐集と同時に、最後のキリスト看板蒐集にもなりました。

今回の旅の中でも上位に入ると思われる、いい感じのキリスト看板風景

青森旅はこれにて終了!

平賀駅

再び弘前駅へと戻り、最後の一泊をする秋田へと向かう電車に乗り込むのでした。

弘前駅では今季最後というりんごの販売が。実家に送ったら喜んでもらえてうれし!

鬼コまとめ

今回の青森旅で出会った鬼コをずらっと並べてみるよ!確認されているという40体の鬼コのうちたった8体ではあるものの、なかなかバラエティーに富んだ鬼コを蒐集できたのではないかと。今回お会いできなかった鬼コたちにもゆくゆくは会いに行きたいなー!!!

ONIKO 8(オニコエイト)

さて、秋田県湯沢市から始まった旅も、お次でいよいよ最終回です。

【使用カメラ】digital:FUJIFILM X-T3、SIGMA dp3 quattro、iPhone SE2 film:KONICA AUTOREX

秋田青森ひとり旅2022⑱につづく▶︎▶︎▶︎

秋田青森ひとり旅2022 【青森・黒石観光編】⑯

当初の計画では温湯温泉から黒石駅へ直行し、沿線沿いの「盛美園」という洋館に行く予定でした。ジブリ映画「借りぐらしのアリエッティ」のモデルにもなっているらしい(観たことないけど)。

実は前日、温湯温泉へと向かうバスの中からみた景色が忘れられず急遽予定を変更することに!

CONTENTS

黒石観光

その場所に一番近い「黒石市役所前」で下車。グッと胸をつかまれた通りのある方向へと歩き出します。街のいたるところに可愛いこけし〜。

こけし!(film)

そしてキリスト看板

またこけし!上目遣いににっこり(film)

どうやら去年の11月から今年の3月までの間、約30体ほどのこけし灯篭が立ち並び、夜をにぎやかに彩っていたらしい。その時の灯篭なのかな?

古い街並み

こけし提灯×キリスト看板の絶妙なハーモニーを奏でる写真屋さんの建物を左に曲がると、さっそくたまらない建物たちが出迎え。

アールの窓がたまらない

最高の呉服店

そしてこけし!!

さらにどんどん進むと、ついに昨日バスを降りたい衝動にかられた通りへと突入〜!!!

中町こみせ通り

見ながらごはん何杯でも食べれる

江戸時代にタイムスリップしたのかな・・・?

バスを降りたくなった気持ちわかるでしょ?

素晴らしすぎて悶絶(film)

「小見世(こみせ)」とは雪や雨、夏の日差しを遮るために作られたアーケード状の通路のこと。中町こみせ通りは、藩政時代からほぼそのままの形で残っているというから驚きです。

これは絶対に散策したら楽しいはず・・・!!!そんな予感がビンビンにしてたけど、その前にわたしにはやることがあるのだ。旅はすでに終盤。

そう、お土産を調達せねばなりませぬ・・・!!!

IRODORI(イロドリ)

向かったのは中町こみせ通りの一角にあるIRODORI。

ガラス越しに灯りがぼんやり

お店の扉を開けた瞬間、目に飛び込んできた色とりどりの光の渦・・・!!!

素敵すぎるーーーーー!!!

カメラをぶら下げていたからか、撮影許可をもらう前に「写真たくさん撮ってくださいね」とにこやかに言ってもらえました笑。えぇ、撮りますとも撮りますとも!!こんな素敵な光景を撮らずにおられますか…!!!

黒石ねぷた

青森といえば夏祭りの「ねぷた祭り」。有名な「青森ねぶた」や「弘前ねぷた」以外にも、津軽ではあちこちの地区で祭りがあり、ここ黒石でも「黒石ねぷた」が行われています。

店内の「黒石ねぷた」解説パネルに載ってた写真。わたしの撮り方がダメでぶれぶれごめん…

このお店ではなんと実際に「黒石ねぷた」で使われた「ねぷた絵」を使用し、灯篭や団扇を製作・販売しています。

実はこちらを訪れる前までは「ねぷた祭り」に全く興味がありませんでした(すんません・・・)。でも、前日入手していた黒石観光パンフにお土産品として「黒石ねぷた」の絵を使用して作られたポチ袋が紹介されていて、その柄がとってもモダン素敵だったのです!

「全部ちがう。全部ほしい。」わかるぅー!

どうにかして入手できないかと検索してたどり着いたのがこちらのお店でした。ポチ袋は置いてなかったけれど、大好きな団扇が置いてあったので嬉しい!!(扇子より団扇派)

本来なら祭りが終わったら破棄されるはずの「ねぷた絵」をこんな素敵に再利用するなんてナイスアイデア!商品自体もほんとに美しくてモダンでカッコよくて!!興奮して写真をたくさん撮りつつ質問責めしてしまいました。そのわたしの興奮が伝わったのか裏からなにやらごそごそと取り出し、とんでもないお宝を見せてくれたよ・・・!!!

!!!!!

目の前に現れたのは色彩鮮やかで迫力満点の「ねぷた絵」!!!めちゃくちゃかっこいいーーー!!!!!

今回見せていただいた「ねぷた絵」は、コロナ禍で祭りを開催できない間、腕が衰えないよう描いたものとのことでした。この絵はもちろん加工せず、このまま残すそうです。

もともと灯篭にするために描かれている「ねぷた絵」。絵を窓から溢れる光にかざすと・・・

2Dが3Dになったかのような立体感!!!

赤や緑や橙の色彩がより鮮やかにドラマチックに浮かび上がり、まるで今にも絵から飛び出してきそうな立体感&躍動感・・・!!!

旅の終盤でこんなに素晴らしいものを見せていただいてほんと感激・・・涙涙涙

青森や弘前の有名どころだと、ねぷた専門絵師としてやっていけるけど、黒石ではそれはできないので、普段は違う仕事をしているそうです。別の仕事をしているのにこんな絵が描けちゃうなんてカッコ良すぎませんか・・・!?能ある鷹は爪を隠す的な・・・。

黒石の絵師は他の地域の「ねぷた絵」よりも、なにもここまでしなくても…というようなところまで繊細に描くのが特徴なんだって。だからこそ団扇など手に取って間近で見る商品としても耐えれるクオリティ。灯篭だったら遠目で見るからそこまで細かく描かなくてもいいんだものね。それなのに細かく書き込むだなんて妥協をしない職人魂にシビれるぅーーー!!!

他のねぷた絵見たことないけど、確かに目とか髪、眉の筆遣いとかめちゃ繊細!ぼかしも綺麗なんだよ〜

「絵師にはねぷたを好きなら誰でもなれる。ねぷた好きの中でも、“ねぷた馬鹿”という人たちが絵師になる」という言葉もなんだかとっても素敵だなぁと思いました。愛すべき「ねぷた馬鹿」。祭りに対して自信や誇りのようなものを感じます。どこのお祭りでもそうなんだけど、その場所で小さい頃から生活して、祭りが自分の血と肉となっている感じがとても羨ましくてちょっと嫉妬してしまう。自分にはそんなお祭りはないもんなー。昔、どちらかというといつも寡黙で大人びた佐賀の唐津出身の子が、「唐津くんち」(世界文化遺産にもなっている有名なお祭り)について話す時だけはイキイキとして違う表情を見せていたことを思い出しました。

あ、話が脱線。

コロナ禍で2年間開催できなかったけど、今年はやっと開催できそうとのこと。無事開催されることを願います!!!

わたしもいつか生で見てみたいなぁ。

製作体験

こちらでは灯籠や団扇の製作体験もすることができます。

なんと木枠などのパーツも全て手作りとのこと!手がかかってるー!!!

店内の半分が作業スペースになっています

正方形にカットされたパーツ

「ねぷた絵」自体はとても古風なのに、こうしてパーツにして繋ぎ合わせるとモダンになるのだから不思議。店主のセンスもいいんだろうなぁー。店内もとてもオシャレでした。

モダンでかっこいい灯籠

時間があればやりたかった!ていうかせめて小さい灯籠買えばよかった!!団扇を選ぶのに夢中になりすぎたんや・・・。

団扇

いろいろな楽しいお話を楽しみつつ、ずーーーーっと悩んでいたのがお土産。団扇を買うことは決めていたのですが、たくさんありすぎて迷っちゃう・・・!!!

あなたはどれがお好み?

さんざん迷って、次の3つを選びました。

1本3,000円くらいだったかな?

左下は自分用、2つはお土産用。右下の「目」の団扇にはいろんな技法が使われているらしく、目のキワには蝋を塗って滲まないようにしてたりするそうです。さすが俺様、いい団扇選んだぜ!購入した目の団扇は「人」の目ですが、下の写真の目は「馬」とのこと。

シルバーのお馬!素敵!!!

旅から帰ってきてからじわじわと好きになって、買っておけばよかったと心底後悔してるやつ・・・。ちゃんと自分用にピンクと水玉の乙女チックな団扇を買ったけどね!!

我が家の団扇ゾーン

この団扇の柄は、灯籠の斜め部分に描かれるという牡丹柄。津軽家の家紋が牡丹であることに由来しているらしい。一番人気の柄とのことでした。だって可愛いもんね!!

店内の解説パネルより
青森のイラストレーター豊川茅さんのグッズ

ショップには黒石ねぷた以外にも、青森を中心に活躍するイラストレーター豊川茅さんのグッズ販売もありました。これがめちゃくちゃ可愛くて・・・!!!

弘前の郷土玩具の「鳩笛」にも今風に絵付けしてました。右下のはオリジナル(実は福岡の古道具屋さんで買ったのを持ってたりする)

縄文系の絵かわいい!土偶トレーナーほしかったけどMサイズが売り切れてた・・・

いやいや、全国区で人気出ちゃうでしょこりゃ。青森駅の何メートルもする壁画を担当していて、それがとっても可愛いのですって!女性スタッフさんが力説されていました。青森駅そんなことになってたんだ!いきたかったーーー。今度は青森駅の方まで足を伸ばした東北旅したい。

わたしが興味津々にしていたら、豊川茅さんが描いたという青森のパンフレットをわざわざ取りに行ってくれました。ほんとなんていいひとたち!!

かわいい!!次の旅の参考にしよう♪

パンフの表紙に描かれているこれが超気になった。

バカ殿?笑

お店の方に聞いてみたところ、歴史のある人形芝居で、白塗りでだいぶゆるゆる。一人で人形を操っていて、動きがカクカク。と、想像があまりできないけど気になるワード連発笑。

調べてみると、1907年(明治40年)創作された津軽伝統人形芝居 金多豆蔵らしい。いつか観にいってみたいなぁー!

そんなこんなで気づけは1時間近く滞在していたよ。素敵な団扇も買えたし、お店の方たちとの交流も楽しくて、大大大好きなお店でした!!ぜひ黒石を訪れた際には立ち寄ってほしいなぁー。貴重な「ねぷた絵」も見れたし、このお店に来れただけでわたしの黒石観光欲はだいぶ満たされてしまったのでした。

松の湯交流館

お店を後にして最後に向かったのは松の湯交流館。昔の銭湯を利用した施設で、無料で見学できます。この建物が建てられた江戸時代の当時は、銭湯ではなく旅籠(旅館)だったそうです。

え、なんかちょっとこわい(好き)

ここでタイムリミット!

ほとんど街中を散策できず満足に写真も撮れなかったけど、心は満たされたので後悔はありません。路上観察しながら黒石駅へと歩いて向かいます。

消防団第三分団第三消防部屯所

大正13年に建てられた洋風の消防屯所。とっても素敵!!!中は残念ながら見学できませんした。

扉には古写真が飾られていました

もちろん中を覗く

明るい時間の夜の街を通り過ぎます。

遠くに見えるのは岩木山?「岩木山は各地域によって見る角度で山の形が違ってて、みんな自分の地域で見る角度が一番かっこいいと思っている」という、IRODORIスタッフさんのご当地トークも好きでした笑(film)

路傍のお地蔵様

祠があるとつい覗いてしまうくせがあるのですが、黒石で出会ったお地蔵様たちのかわいいことよ・・・!!!レトロなお供え物がとっても可愛くてキュン!地元のひとたちにとっても愛されているお地蔵さまたちでした。

「たべっ子どうぶつ」

こちらは「ビスコ」

津軽には、お顔にお化粧をほどこされ、可愛いおべべを纏ったお地蔵さまが各地で祀られており、「化粧地蔵」と呼ばれているらしい。明治期から昭和の初期にかけてつくられた比較的新しいものが多く、子供を供養するために祀っているのが特徴とのこと。

下記サイトより参照

亡くなった子供たちの供養のためだから、こんなに可愛いお供え物だったんだね。胸がキュッと締め付けられます。

やっぱりキリスト看板

こけしマンホール

こけし灯篭のいる黒石駅へと到着。短い滞在でしたが、黒石とはここでお別れです。

(film)

弘前行きの切符を購入!!!

したけど、まだ弘前には戻らず途中で降りるのに間違って買っちゃったよね・・・。降りる前に気づいたので差額は返金してもらえず・・・涙。ここでもうっかりぷりを発揮するのであった。

【使用カメラ】digital:FUJIFILM X-T3、SIGMA dp3 quattro、iPhone SE2 film:KONICA AUTOREX

秋田青森ひとり旅2022⑰につづく▶︎▶︎▶︎

秋田青森ひとり旅2022【青森・温湯温泉編】⑮

弘前駅からローカル鉄道で約40分ほどゆられ、終点の黒石駅へと到着。

CONTENTS

黒石駅

到着してまず気になったのが、改札横に置かれていた体重計のようなもの。

だいぶ古そう!

興味津々で駅員さんに聞いてみると、荷物の重さを測るものとのことでした。乗っていいと言われたのでもちろん乗った笑(実際の体重よりも10キロほど少なく表示)。

満足してやっと改札をでると、可愛らしいこけし提灯がお出迎え〜。

家の扉に飾りたい

黒石駅

弘南バス

ここからさらにバスに乗り換えて、車窓からの風景をたのしみながら目的地へと向かいます。

マイクロバス

りんごのガードレールを再び発見!しかも赤りんご×青りんご!!!(遠目で見えんな・・・)

あ!愛犬の栄養食看板!!かわいくてスキー

温湯温泉

約20分ほどで到着したのは温湯(ぬるゆ)温泉。

ちなみに今朝からの交通費はすべて昨日購入した「津軽フリーパス」でまかなわれております。マジで神!!!

なにやらとてもいい感じー。散策したくなる夕暮れ時です。

まずは本日のお宿にチェックイン!宿の紹介はあとでゆっくりするとして、暗くなる前に散策へと出掛けます。

客舎

大好きな通り

後藤客舎

たまらぬ盛萬!!

土岐客舎

こちらの建物にも土岐の文字。先ほどの建物と関係あり?

た、たたたたたたたまらんぞ・・・!!!

興奮して写真を撮りまくってしまいました。

ところで、あちこちで見かける「客舎」ってなぁに???

どうやら客舎とは「内風呂が無い宿泊施設」のことらしい。食事も自炊、お風呂も近くの共同浴場に行くようです。

共同浴場の「鶴の名湯 温湯温泉」

実は黒石〜温湯温泉に関しては、宿泊するう宿以外なーんも調べてこなかったんだ・・・。「客舎」と書かれた建物はいくつか見られるものの、温湯温泉で現役で営業しているのは「後藤温泉客舎」のみ!鄙び温泉旅行者にはとても有名な宿ということも判明。まったく知らなかったー!確かに写真を見ると、館内がとっても渋くていい感じ。なんでここに泊まらなかったんだ・・・??と、リサーチ不足の己を反省しました。

温湯温泉についてもっと知りたい方は以下サイトをご覧ください。

路上観察

客舎以外にも雰囲気のある建物や風景がいろいろ。

こんな好きしかないやん・・・

とびだしちゅうい

え?ここで塔婆買えるん?

とあるお店を窓越しに覗くと美人さんがいた(film)

温湯温泉はこじんまりとしてて、とっても落ち着く温泉郷でした。

飯塚旅館

陽が沈みだんだん辺りが宵闇に包まれる頃、今回宿泊する飯塚旅館へ戻ります。

夕方になるとコケシには灯りが灯っていました

(film)

夕闇に三日月

なんてたまらない外観なの・・・!!?

明るい時の写真も

窓から浴衣姿で物憂げに外を眺める姿を外観含めて撮ったらとっっっっても絵になる気がするー。今回、わたしの部屋は残念ながら1階。2階に泊まって外を眺めてみたかったな。

玄関

1階廊下

浴室へと続く廊下。目の前の扉は便所(なんか写真暗くて怖くてごめん・・・)

便所の豆タイル

2F廊下

飯塚旅館は外観はとっても素晴らしのだけど、中は綺麗にリフォームされていたので、当時の趣ある宿に泊まりたいのであれば、後藤温泉客舎の方が満足感を得られるのではないかなぁと思いました。もし次回温湯温泉に行く機会があるなら是非後藤温泉客舎に泊まってみたいです。

夕食

今回わたしが泊まるお部屋がこちら。

鍵のキーホルダーもこけし

さっそく部屋で夕食をいただきます。

The 旅館メシ

どうせなら・・・と奮発して「倉石牛」という青森のブランド牛をいただけるスペシャルな夜ごはんにしたったでー!(1泊2食付き13,200円でした)

VIVA!NIKU!!!

倉石牛が分厚くてとろけてうまぁーーー!!でもだいぶ年を重ねたわたしの胃袋にはちと重かった。お肉はタレじゃなくてお塩でさっぱり食べたい今日この頃・・・。

あと、お魚が焼きたてふかふかでめちゃ美味しかったのよーーーーー!!!

お肉よりも魚が美味しく感じるお年頃

そして今回、ちょっと衝撃だったのがこちらの得体の知れない食べ物・・・。

な、なにこの黄色いの・・・

一口食べて、

「これはなんぞや?」

「なんなのだ?」

「??????」

と、頭の中に、はてなマークが飛び交います。とっっっても不思議な味で、どちらからというと苦手な部類・・・。「○○みたいな味」と説明できない・・・今までの人生で食べてきたもののどれにも似ていない、生まれて初めての味でした。

女将さんに確認してみると、好きな人はどんぶりいっぱい食べれる「ホヤ」とのこと・・・!!これがあの噂の・・・・!!!「ホヤ」は「ホヤみたいな味」としか言えない摩訶不思議なお味でした・・・。

温泉

旅館めしでお腹いっぱい!!ごろりと牛になりたいところですが、夜は10時までというので早めに温泉に入ることにします。

温泉がある別棟に続く扉

名前は「温湯(ぬるゆ)温泉」なのに、なかなかの熱々!!(ぬるいから温湯温泉ということではないらしい)旅で疲れた体をもみほぐして湯船の中で脱力。最高にしあわせ〜。

温泉から上がって体はぽかぽか!早く眠りたいところですが、思うところあって翌日のスケジュールの再検討してから、ふかふかの布団に身を沈めるのでありました。

朝風呂での大事件

7時に目覚ましをかけていたのに、朝日が眩し過ぎて6時頃に目が覚めてしまったよ!

アイマスクが必須!

普段なら2度寝するところですが、だらだらとお布団の中で惰眠を貪るよりも、朝風呂で有意義な時間をすごしたほうがいいんじゃない??と、めずらしく前向きに朝風呂タイム!!!

いつも温泉地で思うんだけど、遠くの道から望遠鏡使ったら丸見え?

朝っぱらから温泉を独り占めして写真撮ったり好き勝手して脱衣所でまっぱでいたところ、ガラガラーっとドアが開きました。「おはようございます」という言葉が終わるか終わらないないうちに「す、すみませんっっっ」と言って男性が慌てて出ていきます。

はい!まさかの男湯と女湯を間違えて盛大にまっぱ見られたよーーー!!!

いえ、あやまらなくていいんだよ・・・間違えたわたしが悪いんだから・・・。むしろ朝っぱらから貧相なものをみせてしまってすみません・・・。

言い訳しますと、昨晩と同じとこに入ったら男湯と女湯が入れ替わってたのです(温泉旅館あるある)。ちゃんと暖簾も入れ替わってたのにまったく気付かなかったよね・・・。

見たいものしか見ない、それが人間というもの

バタバタと女湯に逃げて、再び温泉に浸かってリセット・・・したことにする・・・!!!

こっちが朝の女湯。湯船が逆です
朝食

朝から衝撃のハプニングをやらかし動揺する心をなんとか落ち着かせ、朝食をいただきます(でももうなんかふっきれてこれから何が起きても大丈夫な気がしてる。なんならストリップもできそう嘘)。

正しい旅館の朝食

津軽こけし館

チェックアウトしてから旅館に荷物を置かせてもらい、歩いて15分ほどの津軽こけし館へと向かいます。

ここにもキリスト看板

川の中に立つ印象的な木(film)

温湯温泉は津軽系こけしの発祥の地だそうです。

津軽こけし館

昔のお土産こけし(観光地で作られていたご当地こけし)は骨董市で面白いのを見かけては買ったりはしているものの、伝統こけしについては疎いわたくし(気になるのは福島のたこ坊主くらい)。

こけし工人(伝統こけしを作製する職人のこと)の方が実演してました

リンゴの豆絞り手ぬぐいかわいい!(手ぬぐい好きの血が騒ぐ)

展示

館内には無料では入れますが、2階の展示ゾーンは有料。せっかくなので入ってみます。大量のこけしで埋め尽くされていました。

絵がかわいい!

たこ坊主もいた!(film)

物販

1階へと戻り、物販ゾーンを物色。

バラエティにとんだこけしがたくさん!

あ!たこ坊主もある!!!

全然買うつもりなかったんだけど・・・

かわゆす

買っちゃった!買っちゃった!!

だって大好きな「たこ坊主」も売られていたんだものーーーー!!!本当はいつか現地でほしいと思っていたけど、記念に買ってしまいました。もうひとつの達磨なこけしの目もヤバくて一目惚れ。色々と迷い過ぎて時間が足りなかったー!!買いすぎちゃうからこれでよかったのかもね・・・。

バスの時間がギリギリ迫っていたので焦って駆け足!!飯塚旅館へ荷物を取りに行ってぜーぜー言いながら今回の旅何度目かのダッシュ!!!

荷物を置かせてもらっていた部屋には熊の敷物が

なんとか遅れることなくバス停へと無事到着。なんでいつもスマートに旅できないんだろうね・・・?

さよなら温湯温泉。また会う日まで・・・(film)

【使用カメラ】digital:FUJIFILM X-T3、SIGMA dp3 quattro、iPhone SE2 film:KONICA AUTOREX

秋田青森ひとり旅2022⑯につづく▶︎▶︎▶︎

秋田青森ひとり旅2022【青森・青い鬼コ編】⑭

午後からはいよいよレンタサイクルで鬼コハントに出かけるよ!

CONTENTS

レンタサイクル

弘前市立観光館で奮発して1日1,000円の電動時電車(普通のは500円)をレンタル。弘前ではあちこちレンタルできる場所があり、借りた場所と違う場所に返却することもできるからありがたいー。

館内には弘前ねぷたが展示されていました

いざ、出陣・・・!!!

やはり岩木山と撮る。ほぼ隠れてるけど

戸田うちわ餅店

でも!鬼コに会いに行く前に、まずは甘いもの・・・!!!

100年以上続くという老舗の戸田うちわ餅店へ。

!!!

完っ!売・・・っっっ!!!

まだ1時過ぎだったのにもう売り切れ!そんな人気だったなんて。やっぱり今回は食べ物に縁がないようです・・・。

実は旅の少し前にちょうどマツ◯の知らない世界で取り上げられていたのです。その影響?それとももともとこんな感じなの?めちゃくちゃ胡麻だれの餅が美味しそうだったんだよぉーーー!!!食べたかった・・・涙

鬼コ巡りスタート

悲しみを胸に秘め、鬼コを追い求め旅立ちます。が、ここでハプニング。翌日会いにいく予定の鬼コに向かってた・・・汗。まだ修正がきく距離でほんと気づいてよかったよ・・・。

どんな時でも岩木山を撮る

でもそのおかげで岩木山全体を見渡せる場所に来れたので、パプニングもたまには良いものだよなぁと思うのであった。

この後めちゃ急な階段降りた

ルート変更して再び移動スタート!

かわいい青リンゴのガードレールに囲まれたお宅を発見。周りの植物も印象的で、とても素敵な風景でした。

自転車の青リンゴマークともシンクロ

今回の旅何度目かのキリスト看板

撫牛子八幡宮

ハプニングもありつつ、自転車をレンタルしてから約1時間ほどで着いたのが弘前市の撫牛子(ないじょうし)八幡宮。鬼コを鳥居にはじめてあげたと伝えられる神社です。

由緒書き

鋭い牙と爪を持つ青い(というか緑)鬼コがお出迎え。

ヘソが放射状になってるのがおもしろい(film)

パンツは何製?

はみけつしてる・・・!しかも赤い肌だよ・・・!!?

青く塗られる前は赤鬼だったっていうこと・・・?そんな簡単に色をかえたりできるものなのかな?初代は木製だったというから、その鬼コがどんな姿をしていたのかも気になります(残念ながら昭和23年の火事で消失してしまったらしい)。
ほんと鬼コ研究をがっつりして発表してくれる人はいませんか?青森在住の人〜!!ヨロシクだよ!!!

青森の八幡宮にはお馬が多い印象でした

お参りもすませて、再び自転車を走らせます。

今回の旅で一番の「キリスト看板のある風景」もハント!!!(隣の看板とトタンと煙突の相乗効果)

最高にシビれた

三社神社

お次は平川市にある三社神社へ。

藁とかの自然物で作られていないしめ縄初めて見た

青鬼さんはっけーん!!!

(film)

背中には製作者の名前が彫られています

青というよりもファンシーな水色。目の色が白黒反転しているのも印象的。パース含めてなんだかとても可愛らしいね。
ちなみに昔のお姿はこちら。

『隔月間あおもり草子 鳥居の鬼っこ』(2000年発行)より。どちらかというと今の鬼コよりも無骨な頑固親父風に見える不思議

今の鬼コの白い目部分も、この時は黒だったんだね。鬼コは約10年に1度、鳥居と一緒に塗り直しているらしい。時代に合わせて少しずつ姿も変わっていくものなのかもしれません。撫牛子八幡宮の鬼コもそんな感覚で赤鬼から青鬼に変わったのかなー?

木漏れ日がうつくしい

めちゃくちゃヘンテコかわいい狛犬たちもいたよ・・・!!

大好き!

立派なお馬さんも!

何も言いますまい

純喫茶ルビアン

青い鬼コをハントしたあとは、街中に戻ってお待ちかねの喫茶タイム♪

純喫茶ルビアンです。

喉の渇きがMAXの状態でIN!

キンキンに冷えたカフェオレが飲みたいー!!

と思ったのに、映えの魅力に負けてしまい・・・(俺というやつは!)

オーダーは自分で書くシステム

やっぱり絵になるクリームソーダ。でもなんでかぜんぶブレてたよ・・・邪念が原因かな

ぐびぐびと一気!生き返ったー!!!カフェオレの気分だったけど、しゅわしゅわ甘いクリームソーダでよかったです。

アスパラ・ポタージュ気になる

旅先では必ずといっていいほど純喫茶を巡るのに、今回の旅ではなかなか行けなかったのでやっと行けて嬉しかったです。わたし好みの落ち着く喫茶店でした。

次なる街へ

あっという間に弘前観光はおわり。レンタサイクルを弘前駅にある弘前市観光案内所に返却し、今度は弘南鉄道に乗り込みます。

次なる街がわたしを呼んでいるんだ・・・

弘前はとても素敵な街でした。ゆっくり観光できなかったので、いつかがっつり建築巡りしに行きたいものです。あと美味しいものも食べたいなー!

【使用カメラ】digital:FUJIFILM X-T3、SIGMA dp3 quattro、iPhone SE2 film:KONICA AUTOREX

秋田青森ひとり旅2022⑮につづく▶︎▶︎▶︎

秋田青森ひとり旅2022【青森・弘前建築めぐり編・後編】⑬

弘前建築巡り、後半戦!

まるで真夏のようなじりじりと照りつける太陽。ふと手拭いをほっかむりしてみたらものすごく快適!!超気に入ってしまいました。冒頭からどうでもいいほっかむりトークすみません。

これ、わたし

CONTENTS

カトリック弘前教会

次に向かったのは、実は個人的にとっても楽しみにしていた1910(明治43)年竣工のカトリック弘前教会。ロマネスク様式の木造モルタル造りです。

美しい

早速中に入ってみます。

(film)

畳の教会

畳と赤い絨毯

何を隠そうわたしは畳の教会が大好きなのだ・・・!!

和洋折衷がたまらないのでございます。マリア観音とか、潜伏キリシタンとかも・・・(今回は関係ないけど)

マリア様も日本人な風貌で描かれていました。

マリア様

ステンドグラス

ステンドグラスは1984(昭和59)年〜1993(平成5)年にかけて製作されたもので、比較的新しいもののようです(わたしのトキメキセンサーに引っ掛からなかったのはそういうわけか)。

カラフルな光。後で撮ろうと思ってたのに、あっという間に消えてしまった

祭壇

そしてなによりもわたしの胸をギュンギュン刺激したのがこちらの祭壇。

神々しい光が射していた

美しすぎて萌え死にしちゃう・・・!!!

なんとこちらの祭壇、1866(慶応2)年に作られたものとのこと!そんな古いものだったなんてー!!!しかもベルギーのアントワープで開かれた展覧会では、ゴシック様式のものとしては最優秀賞を受けた芸術作品らしい。オランダの聖トマス教会にあったものを譲り受け、1939(昭和14)年に設置されたそうです。(教会で購入した小冊子「カトリック弘前教会」より)

ほんとに素晴らしすぎたので、小さな教会なのにずっと居座ってたくさん写真を撮ってしまいました。

繊細な木の装飾にうっとり・・・。麦と葡萄はご聖体の象徴とのこと

手前のミサ祭壇の真ん中の装飾には、聖書の上に乗る羊。

羊って確かキリストの象徴だったよね?(film)

意味深なシンボルにもギュンギュン!高校生の頃からシンボル辞典なるものを好んで読んだりしていました。

ハートが大好きすぎてヤバーイ!!!

蝋燭もたまらーん!!!(film)

聖母マリア像

マリア像の衣服のひだや、描かれている模様や色彩にも鼻血

興奮しすぎて息も絶え絶え・・・。

人がきたから隠し撮り(film)

ここでも約1時間は消費してしまいましたよね・・・だって素敵すぎたんだもの。後悔はありません。

名曲&珈琲 ひまわり

お昼は喫茶店で食べることに決めていました。旅の初日に泊まったドミトリーのBARで出会った弘前出身の女の子におすすめされた「ひまわり」という純喫茶。わたしもGoogleマップに星をつけていたので、これはもういくしかないと心に決めていたのです。

が!なんと!!!

悲しきシャッター

貼り紙には「5/6(金)代休」(今日の日付)の文字が。

GWめーーーっ!!!!!

昨晩もさくらまつりの中華そばにフラれたし、今回は食べ物に振られてしまう運命なのかな・・・?涙

気を取り直して再び散策スタートです・・・。

弘前昇天教会

大正9年に建てられた弘前昇天教会。まず外観が大好物すぎる!!!

素朴な赤煉瓦がたまらない

こちらは残念ながらコロナの影響で、中は見学できませんでした。

木の窓枠もたまりません

若い頃はゴシック建築(天まで届け!な尖塔が特徴)が大好物だったんだけど、年を重ねるごとにこのような赤煉瓦の素朴な雰囲気の教会にも心惹かれるようになりました(でもこちらの建物もゴシック様式ではあるらしい)。中も見学したかったなー。

ふと足元に目を移すと・・・こ、これは・・・。

もしや昔使用されていた教会のパーツなのでは・・・!??

ほら!ここの三角の部分!!

現在の建物についているものはとても綺麗。野ざらしになってるけど、これってもしやとても貴重なものなのでは・・・??(どなたか真実を教えて!)

漬物石としてもらって帰っていいですか・・・?(ダメ)

ちなみに教会のすぐ近くにある弘南鉄道の駅がとてもとても古くて渋かった。

今朝の鬼コハント帰りは、こちらの電車に乗ればよかったなー。しくった

路上散策

ここからはぶらぶらして気になったものたちを。

弘前中央食品市場

実はこちらの弘前中央食品市場がとても気になっていたのですが、今年の3月に閉鎖してしまったようで・・・。残念です。

いい階段

白十字

弘前にフロリダ見つけた

いい傾き具合です

銀水食堂

まーーーったく見れてないけど、建築巡り&路上散策はいよいよタイムリミット!ほぼ旧第五十九銀行本店本館と弘前カトリック教会で終わってしまったね・・・。

正午を過ぎて小腹も空いてきたので銀水食堂へ。

すごくいい

こんな雰囲気の食堂大好き!

この日はGWの連休明けの金曜日。仕事のお昼休みと思われる男性たちがテレビの方向をみんな見て食べてるのも印象的でおもしろかったです。基本土日祝が休日の身としては、平日の日常を垣間見れるのってなんだかたのしい。

生姜焼き定食

生姜焼き定食をチョイスしたらめっちゃボリューミーだったよ!生姜焼きはもちろん美味しんだけど、つけあわせのポテサラがおかわりしたいほど異様においしかった!!ごちそうさまでした〜。

【使用カメラ】digital:FUJIFILM X-T3、SIGMA dp3 quattro、iPhone SE2 film:KONICA AUTOREX

秋田青森ひとり旅2022⑭につづく▶︎▶︎▶︎

秋田青森ひとり旅2022【青森・弘前建築めぐり・前編】⑫

早朝から一仕事終えて、再び弘前駅へと戻ります。それでもまだ朝の8時。時間はたっぷりあるよ!昨日街中まで歩いたらなかなかしんどかったので、今度はちゃんとバス移動。しかも昨日購入した津軽フリーパスで乗れるじゃん!(この時はじめて気づいた)

CONTENTS

朝食タイム

マタニ(Matani)

まず向かったのは、洋菓子とパンを販売している昭和6年開業のマタニ。

面長な建物ズ

長年弘前市民に愛されているお店のようです。アップルパイも有名らしいけど、14時以降の販売なので購入される方は要注意。

わたしが入店した8時半過ぎには品数が少なくてあまり選べず。でもどれも美味しそうで、特に洋菓子が気になりました。超厳選してパン1個と小さな焼き菓子をいくつか購入。近くのコンビニでコーヒーを調達し、マタニさんの真向かいにある広場へ。

レトロ建築と岩木山が見える最高のロケーション!

わくわく!

素晴らしきモーニングの完成です・・・!!!

やっぱり焼き菓子美味しかった!今回の長旅の中で唯一ゆっくりできた時間でした。

広場のトイレに入ったらリンゴの鏡でかわゆ!

弘前建築巡り

弘前市は素晴らしき洋風建築であふれてる街。本来なら一日時間をとってたっぷり建築巡りしたいところですが、今回は鬼コをハントすることがメイン!グッと我慢して、午前中のみ建築巡りすることにしました。

旧第五十九銀行本店本館

まずは朝食を食べつつ外観をたっぷり楽しんでいた旧第五十九銀行本店本館へ。明治37年竣工の弘前を代表する洋風建築で、ルネサンス調の意匠をほどこされたその姿は優美かつ威風堂々としています。

扉の装飾のシルエットが素敵!

階段から2階に登ります

ルネサンス調のテーブルには気品のある横顔が!過剰な装飾大好物!!

天井には唐草革紙を使用。当時のまま残っているのは全国でも少なく、大変貴重なようです

屋根裏と塔屋に続くこちらの階段には、保存の観点から登ることができませんでした。残念!

昔の建物でよく見る雷文の絨毯だったので、受付の人にこれも当時のものか聞いたんだけど、わからないとのことだった(ビニール被せてるくらいだからきっとそうだよね?)

いつでもどこでも隙あらば岩木山を撮る

ブルー×イエローの組み合わせが美しい

階段のたまらぬ曲線

他にも見たい建築がいろいろあるから、ささーーーっと素早く見学するつもりが結局1時間近く滞在してました。素晴らしき建築の誘惑からは逃れることなどできない・・・

光がとても美しかった(film)
ライトアップ

昨晩、弘前城からの帰りに見かけた旧第五十九銀行本店本館も、息を呑むような美しさでした。

(film)

こりゃ時間がいくらあってもたりんぞ!

と、思いのほか時間をとってしまったことに焦りつつ、炎天下の弘前に飛び出します。

三上ビル

旧第五十九銀行本店本館のすぐ近くには、昭和2年竣工の三上ビルが。

電線めー!

日本基督教団弘前教会

日本基督教団弘前教会(明治39年竣工)は、中の見学ができないので外観のみを見学。

ぼろぼろの木製の看板に胸が高鳴る

石場旅館

教会のすぐお隣には明治12年頃に建てられた石場旅館があります。実は一番最初に予約を取ろうとして失敗したお宿です。いつか泊まってみたいなー!(ていうか旧第五十九銀行本店本館から数分歩いただけでこんなに歴史的な建物に出会えるだなんてすごくない?)

旅の2週間前に、さくらまつり時期の予約を取ろうとするのは無謀

敷地内には春なのに赤い紅葉が

弘前建築巡りはもう少し続きます。

【使用カメラ】digital:FUJIFILM X-T3、SIGMA dp3 quattro、iPhone SE2 film:KONICA AUTOREX

秋田青森ひとり旅2022⑬につづく▶︎▶︎▶︎